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かつてSix Angle誌の付録ゲームとして発売されていたザポロジェ1943。ふとしたことから入手したので、とある休日にソロでプレイしてみた。デザインは山崎雅弘氏。

1Turn=半日、1ユニット=大隊~連隊(ドイツ)、旅団から師団(ソ連)、1Hex=2kmのスケール。基本システムは移動、戦闘の繰り返し。ドイツ軍の自動車化部隊のみ対応移動が可能。戦闘はマストアタック。ただしCRTは攻撃側有利で流動型なので、防御側がマストアタックに期待して部隊を敷き詰めると、挟まれて退路を断たれてドボン。というパターンになる。

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2時間ほどのプレイで全10Turn中8Turnまでプレイした。序盤ドイツ軍は外郭防御陣地から後退しつつザポロジェの最終陣地帯に後退していく。第5Turn頃からザポロジェ最終陣地を巡って両軍の戦いが始まる。当初は陣地帯を生かしたドイツ軍の防御が優勢を占めているが、第6Turnに前線を突破されてザポロジェ市内にソ連軍が乱入。ドイツ軍は反撃にてこれを叩きだそうとするが失敗。最後はドイツ軍主力の第16装甲師団が包囲されて万事休す。ソ連軍の勝利で終了した。

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今回のプレイではドイツ軍がザポロジェ前面で死守戦を展開して敗れ去ったが、ドイツ軍としては下手に抵抗するよりも一目散にドニエプル川西岸に撤退した方が得策かもしれない。勝利条件的には、ドイツ軍の全部隊がドニエプル西岸に撤退し、かつソ連軍のドニエプル渡河を阻止すれば勝利する。現実的には第1Turnの戦闘でドイツ軍ユニット1~2個程度吹き飛ばされる可能性があるので、単に逃げ回っているだけでは勝てない。しかし運よく第1Turnを凌げば、あとは機械的に撤退戦を戦って全軍をドニエプル川西岸に逃がすことは左程困難ではない。システムの特性上、4-1以下のオッズでは囲まれない限り死なないし、戦闘後前進は1Hex限定なので包囲を避けるのもまた容易。
運悪く第1Turnに1部隊以上が壊滅したとしても、勝ち目の薄いザポロジェ市街戦を戦うよりは、最初から引き分け狙いの撤退戦の方が美味しい。ちなみにドイツ軍が撤退戦を行った場合、余程間抜けなドイツ軍でない限り、これを阻止する力はソ連軍にないと思われる。

一旦ドニエプル川西岸にドイツ軍の撤退が成功すると、ドイツ軍はザポロジェダムの破壊を試みることができる。成功率は5/6で、成功すればソ連軍はドニエプル西岸に渡れなくなる。これで万事休す。万一ダム破壊に失敗したら、ソ連側にも勝機が出てくるのだが・・・。

逆にザポロジェ市街地でドイツ軍がソ連軍と戦っても、兵力差で勝ち目はないと思われる。