「リゾートふるさと」はJR東日本が運行する観光列車で、JR篠ノ井線の長野駅と同大糸線の南小谷駅の間を、途中JR中央線の松本駅を経由して約3時間半で結びます。沿線には姥捨の車窓、観光都市松本、安曇野、そして北アルプスがあり、観光色豊かな場所を走ります。その「リゾートふるさと」に乗ってみました。

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長野駅の発車が0904。東京発の新幹線に乗れば十分に間に合う時間です。最初のビューポイントは姥捨駅のスイッチバックで、ここからは眼下に善光寺平が広がる絶景ポイント。北海道の狩勝峠、宮崎県の肥薩線と並んで日本三大車窓と言われているそうです。余談ですが、肥薩線を走る観光列車「いさぶろう・しんぺい」でも「日本三大車窓」というアナウンスが流れますが、狩勝峠ではそのようなアナウンスを聞いたことがありません。

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姥捨から明科を経て松本へ。明科付近では梓川と奈良田川の合流点が見所。この川が犀川となって千曲川に合流し、最後は信濃川になって日本海に流れ出る、そうです。何だか雄大な話です。

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松本からは進行方向が逆になり、南小谷に向けて北向きになります。ここからの見所は安曇野の田園風景。そして北アルプス。しかし残念ながら北アルプスの方は、雲に遮られてその姿を拝むことは叶いませんでした。

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途中の穂高で約30分の長時間停車があり、近くの穂高神社から巫女さんがやってきて神社まで案内してくれます。観光列車ならではのサービスですが、こう言うサービスは嬉しい所です。

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穂高を過ぎると大町、白馬を経て終点の南小谷へ。相変わらず北アルプスの姿は見えませんが、仁科三湖と呼ばれる湖は綺麗に見えています。

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列車は観光地白馬を経て終点の南小谷へ。南小谷駅前は姫川が流れており、典型的な日本の田園風景を見せてくれます。

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とまあこんな感じでした。大糸線は輸送需要の変動が激しく、夏冬の観光シーズンはいつも混みます。その点リゾート列車は完全指定席なので、混雑を気にせずに乗れます。またシートピッチも広く、足元に荷物を置いても十分に寛げます。青春18切符でも指定席券を別途購入すれば乗車可能という便利さなので、全区間乗車しない場合や観光目的以外でも、十分にお奨めできる列車ではないかと思いました。