箱ゲー4作まとめ買いしました。

Victory Load(Hexasim)

西部戦線キャンペーンの決定版として名高い「Liberty Roads」。その東部戦線である本作は、以前から期待度の高い作品でした。フランス製ゲームということで入手がやや後回しになっていましたが、先日クロノノーツさんに入荷したという情報を聞きつけ、他のゲームと一緒に購入しました。
フルマップ2枚には東はスモレンスク、キエフから、西はベルリン、プラハ、ウィーンまで、東部戦線末期の主要な戦闘地域が描かれています。しかも裏面には小型シナリオ専用のマップが用意されているという親切ぶり。時間に合わせてシナリオを選べるのが良いです。1Hexは25km。1Turnは10-15日。ユニットはドイツ軍が師団、ソ連軍が軍団です。

シナリオは1本のキャンペーンと3本のミニシナリオの計4本。ミニシナリオは「バグラチオン」「ベサラビア」「ブダペストからウィーンへ」。

システムは基本的に Liberty Rpadsと同じみたいです。LRはクセのない親しみやすいシステムだけに、本作への期待も高まります。

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Triumph & Tragedy(GMT)

1936年から1945年における欧州大陸での枢軸国、西側連合、ソ連の3者による確執を描いた3人用ゲームです。いわゆる積木ゲームですが、積木に加えてアクションカードを使用するカードドリブン的な要素も併せ持ったゲームです。1Turnは実際の1年を表し、1年は春、夏、秋の3ステージからなります。
このゲームの面白い所は、戦争だけではなく平和時の外交交渉も再現している点です。また戦争と平和以外にも、中小国への部分侵攻のような小規模戦争も再現しています。また場合によっては西側連合国とソ連が交戦する場合もあり、単なる史実を後追いするようなゲームにはなっていません。

現時点では3人用ゲームとして最高傑作と言っても良いこの「勝利と悲劇」。何度でもプレイしたくなる作品です。

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Iron Bottom Sound 3(CMJ)

次に紹介するのは、古典的海戦ゲーム「アイアンボトムサウンド」です。今回国際通信社から発売された版は、かつてHobby Japanから発売されていたオリジナル版を踏襲したものです。ただしシナリオの内容は一新されており、日本人にはやや違和感のあった「大和」「シェアー」vs「プリンスオブウェールズ」とか、日本人にとってはあまり興味がないオランダ海軍の巡洋戦艦とかいったシナリオはなくなっています。その代わりにクラ湾夜戦、ブーゲンビル島沖海戦のように今までシナリオ化される機会の少なかった史実海戦がシナリオ化されています。第3次ソロモン海戦に「大和」が登場するオプションが用意されているのは、いわばお約束。

実はこの「アイアンボトムサウンド」。オリジナル版の時に「チャールズロバーツ賞」という言葉に魅かれて購入したのですが、その時は魚雷が当たり難いとか、シナリオが怪しいとかいった感じで、あまり好きなゲームではありませんでした。そんなこんなで殆どプレイしたことがなかったのですが、その後色々な人と話をすると、不思議な程に人気のあるゲームであることが分かってきました。一体何がそんなに面白いのか、を、知りたいと思い。今回購入した次第です。

ちなみに一部で話題になっている米艦のレーダー射撃ですが、1942年なら米新鋭戦艦のみレーダーのみによる射撃可能。1943年なら全てのレーダー装備艦が可能となっていました。また選択ルールを使えば1942年の米艦もレーダー射撃が可能になります。

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The U.S. Civil War(GMT)

最後に紹介するのは、マーク・シモニッチがデザインした南北戦争キャンペーンゲームです。正直な所、面白いのかどうかわかりません。しかしデザイナーの知名度だけで買ってしまいました。マウンテッド方式のフルマップが2枚、カウンターシート3枚とセミビックゲームながら、英文ルールブック40ページは中程度の難易度。そのうち3割はシナリオやルールの例なので、ルールは正味30ページ弱です。また基本ルールだけなら20ページ強なので、さらに敷居が低くなります。それにしてもルールブックの表紙の美しさは絶品。
1Hex=24マイル、1Turn=2-3ヵ月で再現する南北戦争ゲーム。機会を作ってプレイしたい作品です。

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