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空木岳(うつぎだけ)。標高2864m。中央アルプスの中では木曽駒ヶ岳に次いで標高の高い山で、日本百名山の1つです。この山は私にとっては「アルプスに残る最後の未踏破百名山」でした。つまりこの山を制覇すれば、私のとっては日本アルプスの百名山制覇が完了する訳です。

登山基地になる菅の台駐車場に到着したのは、8月中旬のとある早朝でした。朝5時過ぎだというのに、駐車場前のバス停にはバス待ちの長い行列が出来ていました。

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バスは臨時便が多く出ていたので比較的短時間の待ち時間で乗れました。約30分でロープウェー乗り換え場所であるしらび平に到着。ここでまた10分ほど待って、ロープウェーに揺られて標高約2600mの千畳敷を目指します。

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千畳敷に着いたのは0640頃でした。ロープウェー駅を降りると目の前に広がる千畳敷の景観に感動。これからの山歩きに期待が高まります。

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出発は0700頃。最初は稜線に向けて約30分の登りがあります。いきなり急登に低酸素に慣れていない、しかも十分に暖まっていない体が悲鳴を上げます。喘ぎ喘ぎ漸く稜線上に出たのは0740頃。しかし、これはまだ序の口にすぎませんでした。

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稜線から少し歩くと標高2858mの島田娘山頂に到着。ここから見る中央アルプスの景観は素晴らしいの一言。北側には中央アルプスのシンボルともいうべき宝剣岳(2931m)が鋭い矛先を空に向け、その向こうには木曽駒ヶ岳(2956m)の雄大な山並み。その左側には宝剣岳から稜線を伸ばす三ノ沢岳(2846m)が優美に翼を広げている。南側に目を向けるとこれから向かう空木岳への稜線がその姿を見せている。いつまでもそこにいたいと感じる景観でした。

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最初の目的地は標高2728mの檜尾岳。コースタイムは約3時間です。最初はなだらかな斜面が続きますが、途中からいきなり急下降。そして急登。岩場をよじ登っていくような斜面が続きます。稜線歩きということで長閑な風情を予想していた私は、この急展開にびっくり。しかしこれもまだ序の口に過ぎませんでした。

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