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GWに主題のゲームをプレイすることになり、バルカン半島のNATO軍を担当することになったので、事前にソロプレイで試してみた。

1Turn

WP軍はブルガリア軍が第1梯団、ルーマニア軍が第2梯団となってトルコ領内に侵攻する。他に機甲旅団がギリシアに進入。ギリシア軍を拘束する。黒海からは黒海艦隊所属の海兵師団(4-6-7)がイスタンブール(ISTANBUL D1413)東方に上陸し、インスタンブールへの連絡線を断つ。
イスタンブール。かつてはコンスタンティノープルと呼ばれ、日本では歌にも歌われたヨーロッパとアジアを繋ぐこの都市こそバルカン戦線の鍵となる都市である。WP軍はこの都市を陥落させることでトルコ海峡の支配権を得ようとし、NATO軍はそれを阻止せんとする。
WP軍の第2フェイズにイスタンブールに対して3-1で攻撃を実施する。空からはMiG-23フロッガー(3*-0-0)2ユニットの護衛の下、ブルガリア軍のSu-17フィッターC(0-2-1)1ユニットが近接航空支援を行う。対するNATO軍も虎の子の戦闘機隊を投入。米空母を発進したF-14トムキャット(4*-2-3*)1ユニット援護の元、トルコ空軍のF-4ファントム(2*-2-2*)が近接航空支援を行うが、空中戦の結果、F-14、F-4の両方が撃墜されるという最悪の結果になる。インスタンブールに対しては結局4-1で攻撃を仕掛けたが、イスタンブールを守るトルコ軍2個師団は何とかその攻撃に耐えた。

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ギリシア空軍のA-7コルセア(0-2-3*)がイスタンブール前面で打撃阻止任務を行う。攻撃を受けたのはルーマニア軍の主力である第3ルーマニア軍団。攻撃のダイス目が炸裂し、各師団が2打撃を被った。WP側にとっては思わぬ大損害である。
増援で現れた米海兵隊(1-3-8)が自慢の海上移動力を生かしてトルコ海峡を渡ってイスタンブールに入城した。これでイスタンブールの防御力は再び強化された。またトルコ軍の増援部隊がイスタンブール東側の地峡部を守るルーマニア軍空中機動旅団(2-2-6)を攻撃。損害を出しながらもこれを撃破し、イスタンブールへの連絡線を解放した。

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両軍にとって重要なのは、Bursa(G1115)である。トルコ海峡東岸のアジア側にあるこの小都市はNATOにとっては増援部隊が空路到着する場所になる。ここに米海兵隊が登場すれば、第1Turn終了時には米海兵隊がイスタンブールに入城できる。逆にBursaがWP側にとって占領又はZOCに収められると、NATOの精鋭部隊をイスタンブールに送り込むのが甚だ困難になる。

2Turn

NATO軍は制空権を取れなかった。しかしWP側も航空兵力が十分ではなかったので、積極的な航空支援を実施できない。イスタンブールに対するWP軍による第2波攻撃が実施されたが、これは難なく撃退した。
NATO軍は増援部隊を中心にイスタンブール東方のソ連軍橋頭保を攻撃。ソ連海兵隊と空中機動旅団(2-3-7)のスタックは良くこれを撃退していたが、Turn終了直前に陥落。退路を断たれて降伏した。これによりイスタンブールとトルコ本土の連絡線は解放された。
ガリポリ半島では、ルーマニア軍第2軍団がトルコ軍3個師団を半島先端に追い詰めて、最後は"EX"でこれを殲滅した。しかし最後の戦闘でルーマニア軍機械化師団(7-8-6)2個が相次いで壊滅した。ただでさえアテにならないルーマニア軍。これでいよいよその向背は怪しくなってくる。

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3Turn

バルカン方面の天候が悪天候(Overcast)になった。これによって同方面の制空権をNATO側が握った。とはいっても攻撃戦力不足で航空兵力を有効活用するのは難しい状況であることには変わらないのだが・・・。
ソ連軍の増援部隊計14個師団が登場した。全てBクラスの機械化部隊であり、練度がやや低いことを除けば(この戦線では)十分に強力な部隊である。そのうち第3親衛戦車軍と第6親衛戦車軍の計8個師団はトルコ戦線へ向かい、第19軍の6個師団は新たに開始される予定のユーゴスラビア戦線へと向かった。
そのトルコ戦線では、新たに戦場に登場してきたソ連軍6個師団がブルガリアの空挺連隊(1-2-6)と共同でイスタンブールへ総攻撃を実施した。兵力ではNATO側守備隊の4~5倍に達する強力な部隊であったが、練度差と地形効果により攻撃効果は上がらず(D/D)、イスタンブール攻略は絶望的なように思われる。

NATO側は損害を受けた部隊をイスタンブール東方に下がらせ、回復した部隊を前に出すというローテーションを繰り返しておけば、イスタンブールは永遠に落ちない。そう、核弾頭でも使わない限り・・・。希望があるとすれば、3-1以上の比率で攻撃を加えて"6"の目を出せば、"EX"でイスタンブールを陥落させられる。WPがイスタンブール正面に投入できる戦闘力は、1~2Turnでは46火力(+10火力)、3Turn以降は58火力(+10火力)となる。従ってNATO側は練度の優越が獲得できると仮定すると、1~2Turnは8防御力(又は10防御力)、3Turn以降は10防御力(又は12防御力)が必要となる。

ギリシア方面では、ブルガリア軍を主力とする部隊が、テッサロニキ(THESSALONIKI D1401)周辺のギリシア軍を撃破し、同市を包囲した。

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4Turn

バルカン方面はまたもや悪天候である。これによって同方面の制空権はNATO側が握った。
WP側がユーゴスラビアへ侵攻する。分散配備されたユーゴ軍に対し、WP軍は電撃的な侵攻を仕掛けた。ユーゴ軍の旅団、師団は次々と撃破され、このTurnだけで歩兵師団(2-4-5)1個、機甲旅団(2-1-5)4個、歩兵旅団(0-1-5)6個、空挺旅団(1-1-6)1個の計12ユニットを失った。首都ブカレスト(BUCHURESTI D2511)も陥落。しかしユーゴ軍の抵抗はここから始まる。

ギリシア戦線では、テッサロニキを包囲したルーマニア、ブルガリア連合軍が同市を包囲攻撃した。しかし攻撃は失敗に終わり、WP軍はテッサロニキを包囲したまま睨み合いの形になる。
トルコ方面では、ガリポリ半島先端部、ダーダネルス海峡を扼する要域ゲリボル(D1210)から対岸の港湾都市ラープセキ(D1110)を攻撃した。このヘリ部隊のみによる攻撃であったが、攻撃は成功。ラープセキを占領したソ連軍は、機甲部隊をアジア側に送り込んだ。

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感想

この時点で全体の半分が終了したが、概ね展開が掴めたので、このあたりで切り上げたい。現時点でのVPを計算すると、ゲーム開始時にWP側は24VP保有しており、港湾3ヶ所を占領して+3VPで計27VPである。さらにここから加算できそうなポイントとしては、ユーゴ降伏で+2VP、アルバニアは微妙だが、侵攻できれば占領はほぼ確実なので+2VP、テッサロニキを取れれば+2VPとなる。これで計33VPとなるが、これではNATO側の実質的勝利になる。WP軍が勝利するためには、なんとしても黒海艦隊を早い段階で出撃させなければならない。
逆にNATOの立場から言えば、運が悪くてイスタンブールが早期に陥落したとしても、黒海艦隊を出撃させなければ勝利の目は十分にある。従ってイスタンブールが落されても、WP軍にアジア側深部への侵攻を許さず、さらにダーダネルス海峡のアジア側を支配し続ければ良い。

それからキャンペーンゲームの場合、バルカン戦線と同時にイタリア戦線の面倒を見る必要もあるが、もしWP側がオーストリアやユーゴに侵攻しなかった場合、イタリアから増援部隊を引き抜く必要が出てくるかもしれない。機甲師団1個程度、それに空中機動旅団1~2個程度をトルコ戦線に送り込めれば、同方面の戦局はかなり安定化が期待できる。さらに南西方面の航空兵力をバルカン方面に移転させるのもありだ。こうすればバルカン上空の制空権確保が楽になる。
逆にWP側の立場から言えば、イタリア軍をフリーハンドにさせないため、オーストリア、ユーゴへの侵攻は実施する必要があるのかもしれない。