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1990年、ヨーロッパが熱く燃え上がった

北朝鮮情勢がきな臭くなってきて、北朝鮮による日本本土に対する核攻撃も現実味を帯びてきた(おーコワー)昨今ですが、今から30年ほど前のドイツでは核戦争の恐怖が常に身近にありました。
今回プレイするGDW社のThe Third World Warは、1990年に想定された東西両陣営の激突を描いたシミュレーションゲームです。1Turnは実際の1週間、1Hexは45kmで開戦から約2ヶ月間の戦いを描きます。1ユニットのスケールは連隊~師団。航空ユニットは約100機の航空機を表します。

今回、キャンペーンシナリオの中では比較的プレイアブルなセントラルフロント+サザンフロントをプレイしました。このシナリオは、北はデンマークから南はイタリア南部、トルコまでの北部ヨーロッパを除いたヨーロッパ全域を扱います。

プレイヤーは5名。WP側は3名でNATOが2名。私はNATOの南部(アルプス以南)を担当しました。

ゲーム開始前の状況

中立国のチット引き。以下の通りになった。なお、中立国のチット引きについては、NATO側しか内容を知り得ない(公開するまで)。
オーストリア:中立
ユーゴスラビア:中立
ルーマニア:効果なし

傾向的にはNATO側にとっては最も残念な結果と言える。オーストリアは1/3の確率でNATO側に立ち(第3Turn)、ユーゴも完全中立化の可能性は1/3で、それ以外は何らかの形でNATO側につく可能性がある。ルーマニアに至っては確率1/3で「動揺すればNATOに寝返り」、同じく確率1/3で「士気阻喪しれば戦線離脱」となるので、いずれも適用外だったのは残念だ。

1Turn

ソ連軍は航空優勢を獲得。西部戦線と南西戦線で長距離侵攻を仕掛けてきた。空戦と対空砲火でSu-24 2ユニットを撃墜したものの、西部戦線では滑走路破壊1、クレータ3、南西戦線ではクレータ2の適用される。
バルカン戦線は定番通りトルコ、ギリシア方面に侵攻する。ソ連軍空挺師団(4-4-7)はイスタンブール(ISTANBUL D1413)西方に降下を試みるも、対空砲火により撃退される。WP軍はイスタンブールに接敵したものの、ガリポリ半島を落すには至らなかった。

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中欧戦線では、 キール(KIEL B0718)、ハノーヴァ(HANNOVER B0115)が陥落した。WP軍の進撃速度自体は大したことはないが、米軍2個師団と西ドイツ軍5個師団、英軍1個師団、その他が吹っ飛んだ。相手が戦闘ダイスで"6"の目を出しまくり、EXか大量に出た結果である。この時、イカサマダイス説が流れた

NATOの反撃。バルカン半島ではイタリア本土から2個機械化師団と2個空中機動旅団をダーダネルス海峡に投入し、イスタンブール後方を固めていたソ連軍海兵師団と空中機動旅団に対して反撃を実施した。2度に渡る攻撃でソ連軍2個部隊を撃破し、イスタンブール後方のNATO側連絡線を回復した。

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中欧戦線ではニュールンベルグ(NURNBERG A1614)で包囲されていた米軍師団が包囲を突破して後方へ後退し、ライン川前面で戦線を整理した。

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2Turn

天候チェックの結果、バルカン戦線で嵐となった。これによってバルカン戦線では全天候性能に勝るNATO側が制空権を握り、また両軍とも近接航空支援任務が不可能になる。
制空権を握ったNATOは中欧戦線で長距離侵攻任務を実施。兵站破壊で27個旅団を補給切れにした。
一方バルカン戦線では、なんとWP側が長距離侵攻任務を実施。NATOは米空母艦載機のF-14で迎撃したものの、格下のMiG-23相手に返り討ちにあってしまう。大いにショックを受けるNATO側。

中欧では概ねライン川沿いで戦線を支えていたオランダ軍2個師団がEXで除去された結果、オランダが士気阻喪した。

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バルカン戦線では、制空権を握ったNATO側が打撃阻止任務を実施。ルーマニア軍に対して航空機攻撃を加えた後、ヘリ部隊と海兵部隊を主力で反撃を実施した。ルーマニア軍の2個機械化師団を撃破し、ルーマニア軍は損害過多により動揺状態になった。

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3Turn

天候は中欧戦線が曇り、その他は全て晴れににあった。
中欧戦線で曇りになったため、WP側の空戦力"1"の所謂「戦爆」(Su-24、MiG-27等)は制空任務に投入できない(空戦力"1"の戦闘機は、曇天時に空戦力が"0"になり、制空任務を実施できない)。WP側は、護衛なしの長距離侵攻任務を実施する。NATOが制空権を取った状況ではどうせ地上で遊んでいるだけなら・・・・、という判断に基づいた行動だ。攻撃編成はSu-24が2個、Blackjackが1個である。
NATO戦闘機の迎撃でBlackjackが撃墜されたが、残ったSu-24が対滑走路爆撃を実施。3個のクレーターを作った。
一方のNATO側は例によって兵站破壊を実施。WP側の迎撃がなかったこともあり、計25個旅団を補給切れにした。
中欧戦線では補給切れとNATO軍による激しい航空支援に阻まれながらも攻撃前進を継続しているが、その突破力は確実に落ちてきている。中欧におけるWP軍の前線は、北はオランダ国境からルール工業地帯前面、フランクフルト(FRANKFURT A2010)、マンハイム(MANNHEIM 1810)、シュタットガルト(STUTTGART A1510)の前面まで進めている。WP側の主な解放都市は、キール、ハノーバー、ハンブルグ(HAMBURG B0416)、ブレーメン(BREMEN B0414)
ニュールンベルグ、ミュンヘン(MUNCHEN A 1213)等で西ドイツの約2/3を支配下に置いた。しかしWP軍の進撃力はほぼ限界に達している。

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バルカン戦線では、先のTurnにおける損害で「動揺」状態となったルーマニア軍が前線から後退していく。代わって最前線に躍り出てきたソ連軍第19軍、第3打撃軍がイスタンブール前面のNATO軍ユニットを攻撃し、これを後退させた。

このTurn終了時、バルカン戦線では、ギリシアのテッサロニキ(THESSALONIKI D1401)をブルガリア軍が包囲する。しかしテッサロニキには約3個師団のギリシア軍が市内に立て篭もっており、ブルガリア軍は攻撃に必要なオッズを立てるのが苦しい状況である。またイスタンブール前面のWP軍は掃討されている状況であった。

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時間の関係でこの時点でゲーム終了とした。全3Turnで所要時間は約12時間。1Turnの平均所領時間は3~5時間であった。

結果(WP側のVP)

CF;33+15=48
SF:20+0=26
合計74VP
NATO側実質的勝利


感想

やや一方的な展開になった。中欧戦線では全般にWP側の方がダイスが良く、EXが大量に出たが、NATOが第2Turnから開始した大規模な兵站攻撃によってWP側に補給切れユニットが続出し、攻撃力を維持できなくなって停止した。緊急補給ルールで先鋒部隊に補給を集中できないものか疑問を感じる部分もあったが、そのあたりはWP軍プレイヤーを担当しないと判らないと思う。

私の担当したバルカン戦線については、[@@ 事前の作戦研究]が効いたようだ。また第1Turnにダーダネルス海峡に対する海上妨害をWP軍が実施しなかった(ガリポリ半島までWP軍のユニットが前進できなかった)ので、イタリア本土からの増援部隊がイスタンブールに直接海輸できたことも大きかった。そのためにイスタンブール背後に上陸したソ連の海兵隊が第1Turnに壊滅する結果となった。もしダーダネルス海峡を封鎖していれば、ソ連海兵隊はもう少し長生きできたと思われる。

ゲーム全体の感想だが、広大な欧州大陸を舞台に現代戦を楽しめるTTWWはやはり傑作である。細かいルールについてやや曖昧な点はあるものの、基本的なルールはシンプルで分かり易い。そしてダイナミックなゲーム展開が楽しめる。私的には年1回ぐらいはプレイした作品だ。