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しばらく中断状態であった自作空母戦ゲーム「海空戦、南太平洋1942」(以下、本作)だが、水面下で作業は着々と進行中で、ルールブック、シナリオブックはリリース版に近いイメージのものが既に完成状態。後はシナリオのテストと全体の再確認を済ませれば、作品として発表できる状態になる。とはいえ、印刷屋さんへの発注などを考えると、10月中には一連の作業を終わらせたいと思っている。残りは1ヶ月余り。ラストスパートだ。

今回、6本目の作戦シナリオである南太平洋海戦に挑戦する。今回は選択ルールを全部取り入れてみる。目玉は潜水艦関係のルールで、日米両軍とも潜水艦が各2ユニットずつ登場する。他に写真偵察機が各1ユニット登場し、さらにPBY飛行艇による夜間航空任務も発生する。

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「海空戦!南太平洋1942」は自作の空母戦ゲームです。
作品についての詳しくは-->こちらを参照して下さい。
入手方法は-->
こちらを参照して下さい。
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南太平洋海戦シナリオの概要は-->こちらを参照されたい

ブレスト的に考えよう

こちらで提唱させて頂いたが、バグを発見するためには必勝法をブレスト的に考える必要がある。そこでまず必勝法を考えてみた。
このシナリオは基本的には空母同士の潰し合いになるので、損害の大小によって勝敗が決まる。ただし最低でも10点差以上のアドバンテージがないと勝利は得られない。また連合軍側にはハンデとして10点が予め与えられている。従ってお互いに戦果がなければ、連合軍がギリギリで勝利できる。
対する日本側は、毎日22時のTurnにエリアN(ガダルカナル南東海上)に存在する日本空母につき、VPが得られる。その数値は空母に搭載されているVBタイプのステップ数に依存するが、最大で1回あたり7VPだ。このシナリオは3日間の長さを持つシナリオなので、最大限で日本軍が得られるVPは21VPになる。先に示した連合軍のハンデ10VPを差し引いても日本軍が11VP差で勝利する。従って日本軍はエリアNに全空母を配置し続ければ、勝利を得られる。
ここまでの説明で両軍にとっての「戦うための動機付け」については御理解頂けよう。なお、ダメ押しとして作戦シナリオの全般説明に「積極的な行動をしない側は負けにする」という格闘競技における「指導」のようなルールも記載している。このルールは曖昧性を含んだ内容になっており厳密性には乏しいが、何が何でも「勝ちを目指したい」プレイヤーに対する抑制効果にはなっているとは思っている。

ここまで書けば、勝つためには「殴り合って敵に自分よりも大きい打撃を与えること」になる。そうすると発想としては「確実に敵に自軍よりも大きな打撃を与える方法はないか」というのがブレストのポイントになってくる。
当然だが、このゲーム、VPを得る一番確実な方法は敵の空母を撃沈又は撃破することにある。空母はVP的に一番得点が大きい。加えて艦載機を失うことによる追加VPも期待できる。しかし敵空母の撃沈を狙うことは、同時に味方の空母を危険に晒すことになる。味方空母を危険に晒すことなく敵空母撃沈を狙う良い方法はないものか・・・。

日本軍の立場に立った場合、すぐに思いつくのは「アウトレンジ戦法」である。日本機の航続距離の長さを利用して一方的に攻撃する方法だ。両軍主要艦載機の航続距離(移動力)と攻撃範囲は以下の通りだ。

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まず艦爆、艦攻で比較した場合、その差は殆どないと言って良い。僅かに日本のD3A(九九艦爆)が移動力で一歩抜きんでているが、その差は僅かに2移動力。攻撃範囲にして1ヘクスに過ぎない。ダミー方式のゲームならまだしも、ブラインド方式で敵との距離を最適な距離に布陣させるのは至難の業である。さらに距離が遠くなれば日本機の強みである「大編隊による攻撃」も実施できなくなる。かくして艦爆、艦攻によるアウトレンジ攻撃は、このシナリオに限っていれば必勝法とは考えなくてよい。(なお、本作では片道攻撃は禁止されているので、その裏技も封じている)

イメージ 2ならば「これで大丈夫」と言えるのか。実は裏技的な戦法を一つ思いついた。それは零戦(A6M2)による対艦攻撃だ。表を見れば一目瞭然だが、零戦の航続距離は他を抜きんでいる。しかも小さいながらも対艦攻撃力を持っている。僅か2火力だが、その攻撃力は侮れない。しかも零戦は他の日本機よりも空戦力が高いので、爆装状態でも敵戦闘機を突破できる可能性が高い。爆装零戦によるアウトレンジ攻撃。これは案外有効なのではないか。

ヤバいと思って検証してみた。まず航続距離だが、現行のままでは爆装零戦が18ヘクス(540海里)。他機種では九九艦爆が10ヘクス(300海里)、その他が9ヘクス(270海里)となる。そもそも爆装零戦の攻撃範囲自体が広すぎるのではないかという疑念が起こる。
次に有効性を検証してみた。このシナリオに登場する空母搭載の零戦は11ユニットだ。その全てが爆装して空母攻撃に投入されたとしよう。この爆装零戦隊が首尾よく敵空母を捕捉し、攻撃を実施したとする。攻撃距離を最大にするため、4,4,3の3個編隊で攻撃したとする。極端の場合を想定し、CAPの迎撃、対空射撃が全く効かなかったとすると、この編隊は米空母(防御力4)に対して命中値8で2-1、2-1、3-2の攻撃を実施できることになる。爆弾の威力が小さいので致命的な損傷は難しいが、最大で5打撃、つまり空母1隻を大破させられる計算になる。平均値なら1.5打撃程度だ。実際には迎撃機や対空砲火、さらには捕捉失敗のリスクがあるので、もっと有効性は低下する。従って敵空母に1打撃与えられるかどうかが関の山。従って「必勝法」というにはやや弱過ぎる。
とはいえ、そもそも爆装戦闘機が540海里もの攻撃距離があるというのがおかしい。従って何らかの対策が必要である。
そもそも爆装零戦の航続距離が長すぎるのが原因なのだから、これを減らせば良い。対策案を以下に示す。
 (1) 爆装零戦自体を禁止にしてしまう。
 (2) 爆装した場合、零戦の航続時間を1Turnに制限する。
イメージ 3カタログスペックに沿った場合は(2)の対策が良い。ただこの場合、特別ルールの類が必要となる。「覚えてお[かなければいけないルール」は、あまり宜しくない。従って対策(2)を適用することにした。そしてカタログスペック通りの運用を認める対案として、特別ルールで爆装零戦を認めることにした。これなら特別ルールを失念していてもルール違反の心配はなくなる。

--> バグ1件見つけた

ブレスト的に考えよう。
イメージ 4爆装零戦から派生して、「他に爆装戦闘機で有効なのはないか」。連合軍の戦闘機はいずれも爆装可能で、しかもP-38やP-39はその攻撃能力が零戦の2倍、九九艦爆の半分ぐらいとなかなか有効な戦力になっている。連合軍の戦闘機が所謂「ヤーボ」的な運用をされていたのは事実なので、対艦攻撃に使えるのはそれほど不味いとは思っていない。問題は「必勝法」になるか、ということだが、まずP-39については殆ど心配ないと思う。対艦攻撃の有効範囲が7ヘクス(210海里)しかなく、しかも基地から発進するので空母側はそれを容易に回避できる(敵基地の7ヘクス以内に入らなければ良い)。
問題はP-38だ。
こちらは零戦と同じく2ターンの飛行が認められており、対艦攻撃時の有効範囲は最大14ヘクス(420海里)になる。零戦ほどではないにしても、並みの軽爆よりも足は長い。
爆装したP-38はそれなりに有効かもしれないが、わざわざP-38に爆装させるよりも、P-38を護衛役に回し、足の長いB17等を対艦攻撃に回した方が有効性が高いようにも思える(命中率は低いが、威力が大きい上に損害を出しにくい)。ただし、P-38の航続距離がやや過大評価されている感も無きにしも非ず。ガダルカナルから発進してブイン付近で制空戦闘できるだけの足があれば、問題ないのではないか。そう考えると、もう少し足を短くしても良いかもしれない。

--> バグ1件見つけた


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