自作空母戦ゲーム「海空戦、南太平洋1942」(以下、本作)。今回は、6本目の作戦シナリオである南太平洋海戦に挑戦する。

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「海空戦!南太平洋1942」は自作の空母戦ゲームです。
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南太平洋海戦シナリオの概要は-->こちらを参照されたい

前回までの展開-->こちら

10月25日

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天候フェイズに天候変化が発生し、エスピリッツサント付近を覆っていた雨雲は北西に移動し、日本艦隊と米艦隊の中間海域であるエリアKに移動した。米機動部隊の上空は雲が覆っていたが、日本艦隊上空は晴れていた。
日本軍の索敵機がサンタクルーズ諸島南西に敵艦隊を発見した。空母を含む20隻以上の大艦隊である。日本空母からの距離は14~15ヘクス(420~450海里)。攻撃範囲外である。幸いなことに敵艦隊の発見位置が日本潜水艦の散開線上に位置していたので、潜水艦による雷撃が可能であった。

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イメージ 3ブインを発進した日本軍の攻撃隊がガダルカナル上空に到達した。艦爆2個中隊、零戦1個中隊からなる攻撃隊だ。レーダーでそれを察知した米軍は、地上で待機中であったSBD艦爆を緊急発進させて被害を回避する一方、上空で戦闘空中哨戒に当たっていたF4F戦闘機1個中隊が迎撃に向かう。しかし零戦相手にF4Fは全く敵わず、1機も撃墜できないまま2機が返り討ちにあってしまう。
18機の艦爆隊は激しい対空砲火を冒して突進。3機が対空砲火の犠牲となったが、飛行場に爆弾数発を直撃させ、地上に待機していたF4F戦闘機数機を炎上させた。

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イメージ 4まもなく米軍の哨戒飛行艇も日本艦隊を発見する。足の短い小型機にとっては行動半径外である。しかし「空の要塞」は別だ。戦闘行動半径600海里以上を誇るB-17 2個中隊は、エスピリッツサントを発進し、北に向かっていった。
しかし目標地点に到達したB-17の搭乗員達は愕然とした。日本艦隊がいないのだ。
実の所、友軍偵察機が発見した日本艦隊の位置は、ほんの少しであったが、南方にずれていたのだ。間違った索敵情報に基づいた攻撃目標位置は、日本艦隊の現実の位置からはかなり離れた場所に設定されていたのだ。
しばらく周辺を索敵していたB-17の編隊であったが、やがて攻撃を諦めて帰路についた。

なお、散開線上に位置していた潜水艦であったが、索敵に失敗したため攻撃は失敗に終わった。なお、潜水艦攻撃に失敗したため、潜水艦側にも被害はなかった。


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またもや天候が急変。決戦海面の空が晴れ上がった。両軍の艦隊がガダルカナル周辺に集まりつつある。もちろん、両プレイヤーはそのことを完全には把握していない(ということにしておこう)。

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イメージ 9日本軍はこのTurn、空母決戦を回避し、ガダルカナルへ攻撃を実施した。零戦18機、艦爆54機の大編隊が「瑞鶴」「翔鶴」の2隻から発進していく。彼らは戦闘機の迎撃を受けたかったが、基地からの激しい対空砲火の洗礼を受けた。艦爆9機が対空砲火の犠牲となり、貴重な対空母攻撃兵力を失った。しかも地上に与えた被害は軽微。気まぐれで実施した基地攻撃が日本軍にとって最悪の結果となってしまう。

イメージ 8一方の米軍は、索敵機がガダルカナル南西方面から接近する別の日本艦隊を発見していた。その艦隊について詳細は不明であったが、発見位置がガダルカナルからの攻撃圏内に入っていたので(7ヘクス=210海里)、SBD艦爆2個中隊計18機が発進していった。日本艦隊上空に達した米海兵隊機に対して、ショートランド基地を発進して艦隊上空を警戒していた2式水上戦闘機1個中隊が迎え撃った。瞬く間に6機のドーントレスが撃墜されてしまう。被弾して引き上げた3機を除き、9機の艦爆が急降下に入った。艦隊には新鋭の防空駆逐艦「秋月」が含まれていたが、その強力な対空砲火を避けたドーントレス隊は、駆逐艦「夏雲」を狙った。直撃を受けた「夏雲」は致命傷を食らって轟沈してしまう。

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一方の日本軍は、空母「隼鷹」を発進した艦爆18機、艦攻9機がガダルカナル島に接近しつつあった。日本空母からの第2次攻撃隊である。
しかし、この攻撃も日本軍にとっては悲劇的な結果となった。わずか4機のワイルドキャットの迎撃によって艦攻隊が撃退され、残り艦爆18機も対空砲火によって6機が撃墜されるという大損害を被った。しかも対地攻撃は完全に失敗。攻撃戦果の乏しさと損害の大きさに思わず愕然となる日本軍なのであった。

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エスピリッツサントから発進したB17 1個中隊が日本艦隊を求めて再び発進していった。しかし航法ミスにより日本艦隊を発見できず、むなしく彼らは引き上げていった。

この段階でルールミス発見。ガダルカナルの対空火力を間違っていた。実際には13火力で、今回は8火力で適用していたのである。それにしても損害が大きすぎる気がする。航空基地の対空火力全般を見直す。また、航空基地が損害を被った場合、対空火力が減少するようにもルールを改定する。


1800

イメージ 11天候は変化なし。日本空母群はガダルカナル北方に移動し、薄暮攻撃を行うべく攻撃隊を発進させた。零戦18機に護衛された艦爆18機、艦攻36機の戦爆連合だ。夕闇迫る中、ガダルカナルに接近した日本軍攻撃隊は、敵戦闘機の迎撃を受けることなく爆撃を敢行した。しかし爆撃の結果は大ハズレ。ガダルカナル島は全く無傷のママに残ってしまう。今日1日だけで日本空母群は艦載攻撃兵力の20%近くに相当する約20機の艦爆、艦攻を失ってしまった。戦果と比較すると全く割に合わない損害である。

一方の米軍はガダルカナル北北東8ヘクス(240海里)に隻数不明の日本艦隊を発見した。攻撃範囲ギリギリの距離なのでヘンダーソン基地からは艦爆9機からなる攻撃隊を発進させた。さらにガダルカナル東方海域に接近してきた米空母部隊からもSBD艦爆計36機からなる攻撃隊を発進させた。しかし索敵機の発見位置に誤認があって目標地点に敵艦隊の姿はなく、計45機の艦爆はむなしく辺りを飛び回っただけで、結局日本艦隊の姿を見ること無く帰途についた。


2200

イメージ 10夜の帳が下りた戦場。エスピリッツサントの基地からは慌ただしくPBYカタリナ飛行艇が数機発進していった。レーダー装備の夜間索敵機である。そのうちの1機がサンタイサベル島南岸付近に日本艦隊の姿をレーダーで捉えた。報告された位置は沿岸監視員の索敵範囲内なので、位置誤認が発生したことは明白であったが、日本艦隊に関する貴重な情報には違いなかった。

こうして決戦初日は終わろうとしていた。日本軍の獲得VPは7VP、連合軍はハンデを含めて22VPである。日本軍の損害は航空機9ステップ(30~40機)と駆逐艦1隻沈没。連合軍は航空機7ステップ(20~30機)である。
初日は連合軍が一歩リードしている感があるが、果たして2日目はどうか。

なお、航空基地攻撃の魅力が余りに乏しいので、航空基地に1打撃与えると1VP得られる方式に変更した。ただ、あまりにやり過ぎると、対空砲火の弱化と相まって安易なVP獲得手段になってしまわないか、心配である。

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