YSGA富士山分科会でプレイして面白かったので、このシナリオをプレイしてみた。
朝鮮戦争を扱ったシナリオで米軍と北朝鮮軍の戦車部隊同士の激突を描く。初期戦力は北朝鮮側がT34/85中戦車12両+歩兵。米軍がM26パーシング重戦車2両とM24チャーフィー軽戦車1両、それに米軍歩兵。機甲兵力では北朝鮮側が圧倒的に優位であるが、米軍の方が戦車性能に優れ、かつ増援部隊が登場する可能性があるので、北朝鮮側が必勝という訳ではない。
朝鮮戦争を扱ったシナリオで米軍と北朝鮮軍の戦車部隊同士の激突を描く。初期戦力は北朝鮮側がT34/85中戦車12両+歩兵。米軍がM26パーシング重戦車2両とM24チャーフィー軽戦車1両、それに米軍歩兵。機甲兵力では北朝鮮側が圧倒的に優位であるが、米軍の方が戦車性能に優れ、かつ増援部隊が登場する可能性があるので、北朝鮮側が必勝という訳ではない。
1Turn
北朝鮮軍は戦車12両と歩兵8個分隊を有しているが、それが二手に分かれて盤上に侵入してきた。米軍は距離1100~1300mから射撃を開始した。M26パーシングの発射する90mm徹甲弾が2両の北朝鮮戦車に命中した。1両のT34/85が擱坐し乗車していた歩兵分隊が壊滅する。また別のT34/85はM24チャーフィーが放った75mm榴弾の命中を受け、乗車していた歩兵分隊が全滅した。北朝鮮軍戦車は前進射撃を実施しない。この距離では前進射撃での命中弾は期待できず、貫通力も小さいからだ。
2Turn
北朝鮮軍戦車はなおも前進。距離600mまで近づいて行進間射撃を実施した。1発の85mm徹甲弾がM26パーシングの正面に命中したが、M26の装甲は辛うじてその一撃に耐えた。米軍の射撃も期待外れで、北朝鮮軍戦車1両を走行不能にしたのみ。しかし増援チェックで1両のM26パーシングが登場し、距離900mに布陣した。
3Turn
距離600mに布陣したT34/85がM26に集中射撃を浴びせてきた。この距離なら照準性能に劣る北朝鮮戦車でも十分な命中率を発揮できる。計4発の85mm徹甲弾が1両のM26に命中したが、M26の強靭な正面装甲は、またもやこの被弾に耐えた。一方、米戦車の射撃で2両の北朝鮮軍戦車が被弾炎上した。現時点で生き残った北朝鮮軍戦車は計9両。しかしそのうち2両は弾切れで主砲射撃不能。1両は履帯をやられて走行不能である。
さらにこのTurnに1両のM26パーシングが増援として登場。距離900mで行進間射撃を実施し、1両のT34/85を撃破した。
4Turn
北朝鮮軍戦車がようやく一矢を報いた。距離600mから発射した85mm徹甲弾がM26パーシングの正面装甲を貫通、これを撃破したのだ。しかし北朝鮮軍の損害は増える一方である。M26の90mm徹甲弾を食らったT34/85 2両が炎上。M24チャーフィーの75mm徹甲弾も距離600mからT34/85の側面装甲を貫きこれを撃破した。
北朝鮮戦車の残りは5両。無傷なのは2両のみである。
5~6Turn
さらに2両の北朝鮮軍戦車が撃破され、残りは3両となった。あと1両の北朝鮮軍戦車が破壊されたら北朝鮮軍のサドンデス負けである。無傷で残った唯一の戦車は後進を開始する。それを追う米軍戦車。しかし「あと1両」となってからなかなかクリーンヒットを得られない。数発の徹甲弾を食らっても生き残るT34/85。この段階で北朝鮮側の勝機がなくなったとみなしてゲーム終了とした。
感想
プレイ時間は記録時間も含めて約1時間であった。途中から一方的な展開になってきたが、このシナリオで米軍が有利という訳ではない。むしろ兵力の多い北朝鮮側の方が有利ではないかと思っている。ただ北朝鮮軍のソ連製戦車は中長距離射撃能力に弱点があり、700m以上の距離で撃ち合えばかなり不利である。北朝鮮軍としては、射撃距離の不利を克服し、数的優位を生かすために近接戦闘を指向するのが良いだろう。
それにしてもTanks+は面白い。戦車同士の撃ち合いだけでも面白いが、歩兵を混ぜるとより盤面が賑やかになって面白い。ルールがシンプルなので細部でやや違和感を覚える部分もあるが、致命的なものではない。むしろこれだけシンプルなルールで歩戦砲の諸兵科連合効果を盤上に再現できることは素晴らしいことである。