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Simulation War

Philip Sabin BloomSbury

サブタイトルは"Studying Conflict through Simulation Games"(シミュレーションゲームを使って闘争を学ぶ)とあり、シミュレーションゲームを主に学習ツールとしての側面から論じた著作である。本書は3章構成からなり第1章はTheoryでウォーゲームについての一般的な定義。第2章はMechanicsでウォーゲームのメカニズム(Turn、Hex、ZOC等一般的なウォーゲームの仕組み)について語っている。第3章はSampleということで、著者が学生教育用に作成したいくつかのウォーゲームの紹介記事になっている。テーマは戦略級のポエニ戦争、作戦級のコルスン包囲戦、戦術級の歩兵戦闘といった一般的な所から、歩兵部隊同士の市街戦(スクエアマップを使用している)、ドイツ本土を巡る戦術・作戦級の航空戦、戦術級の空戦ゲームといった珍しいテーマのゲームも含まれている。
ウォーゲーマーの立場から本書を見た場合、プレイヤーの立ち位置や戦場の霧、摩擦の再現といった既に語り尽くされた感のある話題について、改めて見直すことができる。また日本では殆ど顧みられない教育ツールとしてのウォーゲームについても新たな視点を与えてくれるだろう。

お奨め度★★★★