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Twilight Struggle(以下、本作)は、WW2終了直後から1989年冷戦終結までの約30年間にわたる約半世紀の冷戦時代を扱ったシミュレーションゲームだ。全10Turnなので、1Turnは実際の4~5年間に相当する。プレイヤーは米ソそれぞれの首脳を演じる。

本作はカードドリブン方式を採用している。デッキは米ソ共通だが、カードは冷戦の期間に応じて3つのグループに分けられる。Early War(1940~50年代)、Mid War(1960~70年代前半)、Late War(1970年代後半~80年代)だ。最初にデッキに入れられるのはEarly Warに関するカードのみだが、ゲームが進むにつれてデッキにカードが追加されている。ベルリン封鎖、朝鮮戦争、チェゲバラ、ケネディ暗殺、ベトナム戦争、ニクソン訪中、コルバチョフ就任、チェルノブイリ事故など、冷戦を代表する様々な事件がカードによって再現されている。

カードプレイで実行できるのは、影響力配置、不穏化工作、クーデター、そしてカードに記載されたイベントのいずれかである。本作の特徴は、カードをプレイする際、そのカードが敵のイベントを含んでいた場合、敵のイベントは必ず発動されるということである。ただし「宇宙開発」に使用したカードは、敵のイベントを含んでいても発動しない。ただし宇宙開発に使用できるのは、1Turnに1枚のみとなっている。

勝利はVPで決定する。原則として自身が支配した地域に応じたVPが獲得できる。世界は欧州、アジア、中東、アフリカ、中米、南米の6箇所に区分され(米ソ両国は別扱い、オーストラリアはアジアの一部扱い)、それぞれが得点源となる。一番重要なのが欧州で、それに次いで(あるいはそれと同等ぐらい)重要なのがアジアである。3番目が中東だが、その重要性は欧州、アジアには少し劣る。続いてアフリカ、南米、中米と続くが、いずれにしてもこれらの地域でも需要地点を最低1箇所は抑えておく必要があろう。

今回、超久しぶりに本作をプレイしてみた。かくいう私は過去2回本作をプレイしたことがあるが、いずれもベテランプレイヤー相手に大敗を喫している。今回私はソ連を担当した。本作、ソ連側が有利だと言われている。今回、宇宙開発の出目に恵まれず、宇宙開発に米側の先行を許してしまう。これはこれでVP面その他で結構しんどい。ただし宇宙開発は原則ダイス目頼りなので、自身の出目が悪いとどうしようもない。ただし盤面の状況は順調で、欧州、アジア、アフリカでは優勢を維持。中東、中南米でも互角の戦いを維持していたため、VP面では有利に展開していた。朝鮮戦争で北朝鮮側が勝利し、朝鮮半島が金政権で統一された。ゲーム上は嬉しかったが、史実を当てはめるとやや微妙な気持ちにも・・・(あるいは、それならそれで日本がもう少し「普通の国」になって良かったかも・・・)。

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最終Turnまでプレイしたが、ソ連側のVPは18VPで勝利した。取りあえず連敗記録に終止符を打てたので良かった良かった。何とか「脱・初心者」を達成できたかな。

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なお教訓だが、本作をプレイする場合、相手の実力を見極めてからプレイされた方が良い。というのも、本作はメジャーな作品で、中には「カードの内容を全て覚えている」ような猛者も少なくない。そのような相手と対戦プレイした場合、何が何だかわからない間に負けてしまう可能性がある。ある程度拮抗した実力の相手と対戦しながらカードの内容やプレイテクニックを徐々に覚えていくのが望ましいアプローチだと思われる。

また本作の公式日本語版がクノノノーツゲームから発売されている。カードも含めて和訳されており、和訳内容も正確でプレイしやすい。本作をプレイする場合は、この日本語版を利用されることを強くお奨めしたい。(今回のプレイも日本語版を使用した)

いずれにしても冷戦時代のシミュレーションというだけでも興味深い上、本作はゲームとしても極めて面白い傑作ゲームである。Board Game GeekのWar Game分野でも第1位の評価を得ており、そのことも本作の優秀さを示す証左となっている。

P.S. ところで最終TurnのVP計算の際、主要国のボーナスVPは適用するのだろうか?。今回は適用しないものとしてプレイしたが、さてさて・・・。