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下瀬火薬と砲戦術-日本海海戦詳細研究3

出光英哉 ブックコム

日本海海戦研究シリーズの最終巻(たぶん)である。本書では海戦の勝敗を決定づけた日露両海軍の砲戦術と下瀬火薬の実力、さらには「砲撃で沈まない」とされた当時の戦艦が何故かくも容易に撃沈されるに至ったかを詳細な史料を元に紐解いている。無論、両艦隊の被弾総数など正確には判明していないデータもあるので本書の記述を鵜呑みにするのは危険だが、根拠に基づく研究成果の1つとして捉えるのが良いだろう。
日本海海戦を語る上で欠かせない研究成果の1つになりそうだ。

お奨め度★★★★