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Cruisers of the US Navy 1922-1962

Stefan Terzibaschitsch Naval Institute Press

オマハ級からロングビーチに至る計20種類の米巡洋艦について、それぞれの仕様と個艦別の簡単な艦歴を記載した著作である。また所謂「正統的な」巡洋艦以外にも、アラスカ級大型巡洋艦、指揮巡洋艦ノーザンプトン、饗導駆逐艦(対潜巡洋艦?)ノフォーク、さらには鹵獲艦プリンツオイゲンなども取り上げられている。大型書籍で計300ページ以上の内容だが、中身は写真が多く、通読するのにそれほど時間はかからない。本書で興味を惹くのは、戦後型の各種ミサイル巡洋艦で、クリーブランド級やバルチモア級を再生利用したボストン級、アルバニー級、ガルベストン級、リトルロック級などである。これは紹介される機会が少ないだけに興味深く読めた。
初版が1988年とやや古く、タイコンデロガ級巡洋艦や当初はフリゲートに類別されていたリーヒ級、ベルナップ級、カリフォルニア級、ヴァーニジア級などが紹介されていないのがちょっと寂しいが、まあ仕方がない。

お奨め度★★★