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白き嶺の男

谷甲州 ヤマケイ文庫

単独行で有名な登山家、加藤文太郎。本書はその加藤をイメージし、現在に蘇らせたフィクション作品である。本書で登場する加藤武郎という登山家は、筆者がイメージする加藤文太郎そのものだ。その彼が冬の八ヶ岳、北アルプス、さらにはヒマラヤの山々で様々なアクシデントに遭遇しながらも山と闘う物語だ。本書は6つの短編からなり、それぞれが小気味よく読みやすい。山岳小説としてその面白さは格別のものだ。

お奨め度★★★