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チェンジ・ザ・ルール

エリヤフ・ゴールドラット 三本木亨訳 ダイヤモンド社

ゴールドラット博士の第3弾。TOC(制約条件理論)と呼ばれる考え方を取り入れた業務改善ソフトに関するお話である。何か新しい発見があるのではないかと思い、再読してみた。
本書については、 以前に紹介したことがあった。その時には「小説としての面白さは「ザ・ゴール」よりも数段劣る」「筆者が提示したいソリューションを今ひとつ理解できなかった」と書いたが、今回もほぼ同じ感想である。
本書ではITテクノロジーの導入とそれに伴う業務改善をテーマとしている。本書ではテクノロジーの導入は重要だが、ルールを変えなければテクノロジーの導入による成果を享受できない、というもの。そのこと自体は異論はないのだが、DXが叫ばれている昨今、わざわざ「アンタに言われなくてもそんなことはわかっているよ」というのが正直な所。まあ今から20年以上も前に原著が発表された著作に対して現在の視点で論じるのもやや不公平だとは思うが、そういった意味で2022年の現在においては、やや古臭さを感じる面は否めない。

お奨め度★★★