もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2006年03月

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(写真)米軽巡「コロンビア」。スリガオ海峡海戦では大いに活躍した。

米海軍公式レポートに見るレイテ沖海戦(4)


 興味深い史料を見つけました。

 タイトルは「BATTLE EXPERIENCE - BATTLE FOR LEYTE GULF」。訳すると「レイテ湾海戦における戦闘経験」とでもなるのでしょうか?。レイテ戦における米軍の戦訓をまとめた資料だと解釈できるように思います。日付は1945年4月1日ですから、レイテ海戦から半年以内にまとめた資料ということになるのでしょう。そういった意味からは極めて史料性の高い内容だと理解することができます。
 前回は、米軍の砲撃用弾薬に関する戦訓を追ってみました。今回はもう少し射撃技術に近い話を追ってみましょう。

砲術

 以下のページを見て下さい。


 タイトルは「Gunnery」(砲術)。砲撃技術そのものを扱った部分です。

EFFECTIVENESS(射撃効果)


 第13巡洋艦戦隊(CruDiv13)のコメントを紹介しましょう。この部隊は10月25日の海戦の際に軽巡2隻(「サンタフェ」「モービル」)で追撃戦を実施し、追撃途中に日本軽空母「千代田」と駆逐艦「初月」を他艦と共同で撃沈しています。

 1.弾薬の効果は結果より明らかである。その空母は多数の全力一斉射撃を浴びせられ、重大かつ急激な損害を被った。斉射散布界のいくつかは過度に大きいことが観測された。
 2.我々の火器と装備の性能は満足できるものであった。しかし適度な距離において敵巡洋艦に速やかに打撃を与えなかったことは失望的であった。その目標は極めて狡賢い運動を行い、砲弾回避(salvo chasing)を行なって完全レーダー管制射撃を不満足なものにした。

 同部隊に所属する軽巡「モービル」(USS Mobile)は、以下のようなコメントを残しています。

 長距離で複数の命中弾が目標上で観測された。しかしこれらの命中弾は目標の運動性能、速度、火力に殆ど影響なかた。顕著な結果は距離が10000yard以下になるまで認められなかった。戦闘終了間際になって距離が10000yardから7500yardに近づいたとき、敵は未だに6分間ほど運動性能を持続し、いくつかの砲火を返し、今までの速度を維持した。沈没前に8インチ、6インチ及び5インチ砲弾によって文字通り切り刻まれた。

 これらのコメントから、米軍の散布界が一部において過大であったこと、長距離射撃では日本艦の回避運動に阻まれて有効打を与えられなかったこと、等が読み取れます。ちなみにこの時「狡賢い」運動を行ったのは、大型駆逐艦「初月」だと思われます。

 次に第14巡洋艦戦隊(CruDiv14)のコメントを紹介します。第14巡洋艦戦隊は米第7艦隊に所属し、スリガオ海峡で日本艦隊と交戦した部隊です。その編成恐らく2隻の軽巡(「コロンビア」「デンバー」)とその他数隻だと思います。

 1.この件に関しては駆逐隊指揮官のコメントが興味深い。「砲列から十分に離れた位置から巡洋艦の射撃を観測できることは第56駆逐隊指揮官の特権であった。この射撃における破壊的な正確さは私が今まで見てきた景色の中で最も美しい光景であった。夜空に弧を描く曳光弾は、丘の上を走る列車のようであった。次に私は3隻の敵艦が次々と破壊されるのを目撃した。(中略) このような射撃は、確かに我が海軍の優れた射撃管制設備と要員の技量を証明するものであった」
 2.(略)
 3.観測された結果とそれらの結果が比較的少量の弾薬と魚雷で達成されたことを考慮する時、我々の射撃が極めて効果的であったことは疑問の余地がない。

 スリガオ海峡における砲撃についてのコメントです。彼らが彼ら自身の射撃について「極めて効果的である」と評価しています。それでも砲撃で全ての日本艦を沈められなかったという事実は、その砲撃の有効性に些かの疑問を投げかけます。


FIRE CONTROL(射撃管制)


 最初に米護衛駆逐艦「レイモンド」(USS Raymond)のコメントを紹介します。この艦はサマール島沖で日本艦隊と戦い、日本重巡「鳥海」に数発の命中弾を与えました。

 1.小型の測距儀(range finder)は取り外されるべきである。そして主砲用方位盤(Mk.51)をこの場所におき、よりよい視界を確保すべきである。
 2.(略)
 3.空母と共に作戦行動を行うすべての艦は、速やかに主砲用のMk.52方位盤を供給されるべきである。

 ここで言うMk.51とは何でしょうか?。ちょっと調べてみると以下のようなページが見つかりました。


 これはどうやら40mm機関砲用のGFCS(射撃指揮装置)のようです。「レイモンド」はこのMk.51を「主砲用射撃指揮装置」(main battery director)としていますが、近距離ならば5in砲の射撃指揮を実施できたのでしょうか?。その後もしきりに"main battery"という言葉を連発しているので、Mk.51にせよMk.52にせよ、「レイモンド」は主砲射撃用として使うつもりのようです。
 Mk.51については、上記以外に以下のようなページもありました。


 最初に紹介したページがMk.51の機構そのものに焦点を当てた内容になっているのに対し、これはどちらかといえば「射撃指揮装置」全般についての記述が中心のようです。これも機会を見つけてじっくり読んでみたいと思います。
 ところで「レイモンド」がMk.51の搭載を要求した理由は、対水上戦なのか対空戦なのかどちらなのでしょうね?。サマール沖で日本艦に追いかけ回された「レイモンド」だから対水上戦用という可能性もありますが、一方で僚艦が特攻機によって叩かれたのも目撃しています。Mk.51の性能から考えると対空戦闘が主目的のようにも思われますが、本当の目的は明確に特定できませんでした。

 次に重巡「ミネアポリス」(USS Minneapolis)のコメントです。「ミネアポリス」はスリガオ海峡に参加し、日本艦隊に砲火を浴びせています。

 1.射撃統制?(Fire discipline)と砲撃通信?(gunnery communications)は全期間を通して優秀であった。敵グループの先導艦は最初にSGレーダーによって捕捉され、追跡された。前部のMk.4は33,400yardから測距を開始した。Mk.3主砲用レーダーは32,200yardから測距を開始した。射撃開始は15,800yardからで、完全レーダー管制射撃、分割斉射(第1、第3が第2砲塔に先立って)、方位盤1が方位角?(train)を制御し、方位盤3が仰角と射撃を制御した。砲塔の仰角は「300yardロッキングラダー方式」(300-yard rocking ladder)で自動制御された。この目標(戦艦)は他の戦艦及び巡洋艦によって連続的な砲火にさらされていたので、レーダーによる距離計測は実行できなくなった。目標上に火災が発生してからは方位精度は正確になり、距離誤差も小さくなった。237発が距離15,850yardから13,600yardの間にて発射された。その砲撃目標はやがてレーダースクリーンから消失した。
 2.2番目の目標(艦首のない駆逐艦)に対しては、部分的なレーダー管制(partial radar control)による射撃を行なった。距離14,600yardから14,750yardの間で54発が発射された。
 3.3番目の目標は、20ktで後退中の艦首不詳目標である。この目標に対しては距離22,250tardで部分的なレーダー管制射撃(partial radar control)による射撃を行なった。距離22,250yardで9発が発射された。

 米艦隊の砲撃実態を示す貴重な史料です。一部に砲術専門用語が使われているので(300-yard rocking ladderって何?)、大意を掴むのに少し苦労しました。
 レーダーを使った観測について、私は以前に「Mk.8を使えばレーダーによる弾着観測が可能である」と主張したことがあります。その主張は今でも間違っていないと確信していますが、旧式のMk.3の場合はそう簡単にはいかなかったみたいですね。


FIRE DISTRIBUTION (火力配分)


 以下のコメントはTG 77.2が提出したものです。非常に興味深いことが書かれています。

 1.大きな部隊がT字体勢でより小さな部隊と相対する際、射撃配分の問題は難しい。3隻以上の艦船が同一目標を射撃した場合、弾着観測の困難さはレーダーを使った場合でも顕在化する。
 2.レーダーを用いた火力配分についてはかつて何度も議論され、そのことは太平洋艦隊巡洋艦司令部(Commander Cruisers, Pacific Fleet)でも取り上げられたが、明確な結論には到達しなかった。
 3.レーダーによる弾着観測は、昼間に無着色砲弾を使った場合に良く似た制約に支配される。それによると、3隻以上の艦船が昼間に無着色砲弾で同一目標を射撃した場合は、射撃の過度な集中が射撃の効果を徐々に減少させる。
 4.今回の戦闘はレーダー観測についても同様になることを明瞭に示した。多数の艦船が、目標に対して水柱が集中したために弾着観測を実施できなかった、と報告している。彼らはそのジレンマを他の目標へ射撃をシフトすることによって解決した。
 5.今回の戦闘における射撃配分は困難であった。なぜなら左翼の艦船がT字を描くとき、多かれ少なかれ共通の目標を射撃しているたためである。その一方で右翼の艦船は鮮明に目標を識別することができた。それゆえ火力配分は個々の指揮官や艦船に残され、概して比較的良く機能した。
 6.大半の艦船は、先頭を走る2隻の大型艦=疑いもなく戦艦にそれぞれ独立して射撃を行なった。彼らはしばらくの間目標を追尾する機会を得た。そして彼らは合理的に目標へ接近してから砲火を開き、命中弾を得るべきであった。戦闘の初期段階で先導艦が破壊されたという事実は、この観測の正確性を示している。
 7.大部隊におけるレーダーを用いた射撃配分は困難な課題であり、早急な注意が必要である。

 レーダーを用いた弾着観測について、同一目標に複数艦の砲火が集中した場合、困難になるということを示唆しています。これはレーダー射撃が必ずしも「魔法の手段」ではないことを示していますが、その一方でレーダーによる弾着観測をかなりのレベルで実現していることも示しています。

 次回は米国のレーダーについて触れます。

楽天5連敗だそうです。
イクラなんでも、ちょっとかわいそうですね。
がんばれ、楽天ナイン。

まだ個人成績云々するのは早いかも知れませんが、オリックスの清原が結構良い所につけてますね。
打率3割台なんて往年の清原なら考えられない・・・。
でもホームランは出てませんけど。

今後の「番長」の奮起に、期待大。

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(写真1)第2次海戦セットアップと前半の航跡

ソロモン夜襲戦、キャンペーンシナリオ

前回までのあらすじ

 「ソロモン夜襲戦」のキャンペーンシナリオのリプレイです。これは計6回の海戦を連続的にプレイし、その戦果合計で勝敗を競い合うゲームです。前回は第1次海戦の結果を紹介しました。今回は第2次海戦を紹介します。ここでは初めて日本軍の戦艦が戦場に姿を現しました。

 (注)「ソロモン夜襲戦」とは、自作の水上戦ボードゲームです。詳しくはこちらをご覧下さい。また、キャンペーンシナリオの概要はこちらを参照して下さい。

第2次海戦:高速戦艦出撃す

 第2次海戦で日本軍は「大規模出撃」を宣言しました。両軍の艦隊編成は以下の通りです。
<日本軍>
 戦艦2(金剛,榛名)
 軽巡1(五十鈴)
 駆逐艦12(浦波,敷波,夕霧,綾波,朝雲,夏雲,峯雲,黒潮,親潮,早潮,長波,高波)
<連合軍>
 重巡1(Portland)
 軽巡3(Boise, Honolulu, Helena)
 駆逐艦6(Barton, Ladner, Cushing, Preston, Drayton, Perkins)

セットアップ


 基本視界=8,指揮値(日/米)=7/5,初期CP=7/3,初期主導権値=6,初期主導権=日本軍

 日本軍は前衛に軽巡「五十鈴」と「吹雪」級駆逐艦4隻、右翼に「甲型」駆逐艦8隻、後衛に「金剛」「榛名」を配置した。一方の連合軍は中央に巡洋艦4隻からなる巡洋艦戦隊、左翼に駆逐艦4隻からなる1個駆逐隊、右翼には駆逐艦2隻からなる1個駆逐隊を配する3列縦陣で展開した。
 視界は良好(12km)。練度は日本軍が有利、戦闘状況も日本軍が主導権を握る形となった。大規模出撃の場合、連合軍が最初の主導権を握る場合が多いが、今回は日本軍がツキがあった。

第1ターン

 「金剛」「榛名」の2戦艦が最大戦速に加速した。米艦隊は距離12~16km離れた日本艦隊に対して射撃を開始した。射撃方式は有視界又は電探射撃。日本艦隊の周囲に水柱が立ち昇ったが、命中弾はなかった。

第2ターン

 米艦隊は3つに分離した。「マハン」級駆逐艦4隻からなる左翼隊は左へ、「ブリストル」級駆逐艦2隻からなる右翼隊はそのまま直進、そして巡洋艦4隻からなる主力部隊は右へ大きく回頭して日本艦隊との距離を離隔することを図った。
 それに対して日本艦隊は2手に分かれた。「甲型」駆逐艦8隻からなる右翼隊は右へ大きく旋回。米左翼隊を追う。残りは左へ変針し、敵巡洋艦群を追う。距離12km。視認距離に入った米巡洋艦に対して左後方から「金剛」「榛名」の2艦が主砲を開いた。「ヘレナ」「ホノルル」の周囲に巨大な水柱が立ち昇る。しかし命中弾はなかった。

第3ターン

 米艦隊はなおも逃げる。しかし相手は30ktの速度を誇る高速戦艦。「金剛」「榛名」の2艦は視界内に米巡洋艦の姿をハッキリと捉えていた。戦艦の巨大な主砲が旋回し目標に狙いを定める。「主砲発射!」。合計16門の36cm砲が火を噴く。米巡洋艦の周囲に次々と水柱が立ち昇る。そして・・・。
 火柱!!
 大型軽巡「ホノルル」に3発の36cm砲弾が次々と命中した。1発の36cm砲弾は「ホノルル」の弾薬庫に飛び込んだ。誘爆。損害11。ガックリと速度を落とした「ホノルル」が艦隊から落伍していく・・・。

第4~5ターン

 日本軍右翼隊(駆逐艦8)と米左翼隊(駆逐艦4)が砲撃戦に入った。米駆逐艦の放った魚雷1本が駆逐艦「夏雲」に命中。船体を真っ二つに折られた「夏雲」は瞬時に轟沈した。距離1.5kmの至近距離から両者は猛烈な砲撃戦を展開する。日本艦隊の12.7cm砲弾が次々と米駆逐艦に命中した。米駆逐艦「プレストン」は弾薬庫に命中弾を受けた。大爆発を起こした「プレストン」は轟沈。多数の命中弾を受けた「ドライトン」も大破して速度10ktにまで低下した。日本駆逐艦は次々と魚雷を発射した。

第6ターン

 至近距離から放たれた魚雷に米駆逐艦は対応する間もなかった。大破した「ドライトン」には3本の酸素魚雷が命中した。「ドライトン」轟沈。先頭を走る「クッシング」は6本もの魚雷が命中。最後尾を走る「パーキンス」には2本が命中した。両艦とも轟沈。これで米左翼隊の駆逐艦4隻はすべて失われた。
 「金剛」「榛名」の砲火も再び米艦隊を捉えた。先頭を走る軽巡「五十鈴」の探照灯が米巡洋艦を照らし出す。その光の下、軽巡「ホノルル」に「榛名」の放った36cm砲弾3発が再び命中した。既に傷ついていた「ホノルル」は新たな打撃に耐えられずはずもなく、大きく傾いてその場に停止した。もう沈没は時間の問題である。

第7ターン以降

 「ホノルル」を仕留めた「金剛」「榛名」はなおも米艦隊を追った。軽巡「五十鈴」が探照灯で敵を照らし出す。「金剛」「榛名」の主砲が火を噴く。次の獲物は「ポートランド」であった。「金剛」の放った36cm砲弾2発が「ポートランド」に命中。舵機を破壊された「ポートランド」は速度が10ktにまで低下した。その「ポートランド」に「金剛」「榛名」の主砲弾、副砲弾が次々と命中した。「ポートランド」沈没。
 米艦隊の反撃は「五十鈴」そして駆逐艦群に降り注いだ。数発の8in、6in砲弾が「五十鈴」に命中。しかし「五十鈴」の損害は比較的軽微であった。他には駆逐艦「夕霧」「綾波」等に数発の命中弾があった。「夕霧」は沈没。「綾波」も大破した。
 「金剛」「榛名」の次の獲物は軽巡「ボイシ」である。最初に「金剛」の放った4発の36cm砲弾が「ボイシ」に命中。「ボイシ」は瞬時に大破。さらに3発の大口径砲弾が「ボイシ」に命中。「ボイシ」はその針路を鉄底海峡へと向けていった。

 ここで時間切れ。米艦隊は殆ど全滅した。具体的な戦果と損害は以下を参照していただきたい。

結果

<日本軍>
沈没:駆逐艦2(夏雲,夕霧)
大破:駆逐艦1(綾波)
小破:軽巡1(五十鈴),駆逐艦2(朝雲,浦波)
<連合軍>
沈没:重巡1(Portland)、軽巡2(Honolulu, Helena),駆逐艦4(Cushing, Preston, Drayton, Perkins)
中破:駆逐艦2(Barton, Ladner)
小破:軽巡1(Helena)

航空追撃

 翌朝、ヘンダーソン基地を発進した米海兵隊機の攻撃を受け、駆逐艦「綾波」が轟沈した。

反省

 とまあ、こんな具合で第2次海戦まで終わりました。まだ途中なので今後の展開は予断を許さないのですが、今までの所は日本軍にとって有利に展開していると思います。続きはGWにでもプレイしたいと思っています。
 ところで今回のテストでいくつか手直ししたい項目が見つかりました。以下にそれを列挙してみます。

ガダルカナルの陥落

 最初は「任務達成6回でガダルカナル陥落」としていましたが、これはかなり非現実的な課題です。連合軍の立場から見れば、
 「こちらが手を抜かない限りガダルカナルは絶対に落ちない」
ということになりシナリオの緊迫感が出てきません。日本軍の立場から見ても
 「どうせガダルは落ちないのだから・・・」
ということになってゲームのフォーカスがボケてしまいます。
 そこでガダルカナル陥落の必要任務回数を6回から5回に変更します。任務回数5回というのは、戦艦2隻で艦砲射撃に成功(これで任務回数=3回とカウントされる)したあと、水上機母艦を含む艦隊が任務達成に成功(任務回数=2回)すると条件を満足することになりますから、連合軍としてもウカウカしていられなくなります。今回の第2海戦を見ていただいた通り、「金剛」級戦艦相手に重巡や軽巡はただの「カモ」に過ぎません。しかし「金剛」級を無視すると艦砲射撃によってガダル陥落の危機が迫ります。連合軍としては「金剛」級戦艦の処理に頭を悩ますことになるでしょう。

任務達成時のVP

 今までは任務達成時のVPは設定していませんでしたが、両プレイヤーに「戦うことへの動機付け」を与える際に「任務達成」というのは美味しい餌になります。そこで任務達成時に一定量のVPを認めることにしました。具体的には「任務達成1回につき40VP」とします。そしてこれはそのまま日本艦隊に対するVP上のペナルティにもなります。

中破時のVP

 今までは大破又は沈没した艦のみVPの対象としていました。しかしそうなると日本戦艦相手の米巡洋艦は余りに悲しいことになってしまいます。だって戦艦の大破なんて「夢のまた夢」でしょ。それでは米艦隊はあまりに儚いじゃないですか。そこで中破の場合もVPを認めることにしました。

PV値の見直し

 キャンペーンをプレイしていると各艦のPV値の設定が気になってきます。
 「なんで米軽巡がこんなに高いの?」
 「ブリストル級駆逐艦って高過ぎ・・・」
 そこで各艦のPV値を見直してみました。
(1) 米軽巡は少し値下げしました。
(2) 「吹雪」「白露」級駆逐艦を値上げしました。
(3) 「ブリストル」級については色々考えましたが、決定的に弱い訳ではないのでお値段据えおき。

という訳ですが、さてさてどうなることやら・・・。続きは乞うご期待。

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(写真)プレイオフ第2ステージの1場面

前回までのあらすじ

 こんにちは。
 PFB2005のお披露目ということで、大阪ミドルアースで2005年パリーグプレイオフ&日本シリーズシナリオをプレイしました。これは以前このブログで紹介したプレイオフシナリオと日本シリーズシナリオをつなげたものです。日程等はシナリオ通りですが、負傷者についてはシナリオの規定を無視して「全員出場」としました。
 前回はプレイオフ第1ステージをレポートしました。西武ライオンズと千葉ロッテマリーンズの戦いは、ライオンズ投手陣の好投と打線の爆発でライオンズが2連勝し、第2ステージへ駒を進めました。

 (注)PFB2005とは、サイコロとカードを使ってプレイするタイプの野球ゲームです。選手1人が1枚のカードになっていて、カードの数値とダイスの結果を照合しながら試合を進めていきます。1試合のプレイ時間が20~30分なので、その気になれば年間140試合前後をプレイすることも可能です。
 詳しくはこちら
 入手方法はこちら


前回

パリーグ・プレイオフ第2ステージ

福岡ソフトバンクvs西武ライオンズ

 プレイオフ第2ステージは福岡ソフトバンクホークスと西武ライオンズの対決です。レギュラーシーズンで5ゲーム以上の差がついていた両チームの対決では、ソフトバンクに1勝分のボーナスが適用されます。つまりライオンズが3勝する前にホークスが2勝すれば、ホークスの勝利となる訳です。今回私は観戦役に回り、次の日本シリーズ本番に備えて敵情をじっくりと見せてもらうことにしました。

第1戦

 ソフトバンクはエース杉内、西武は宮越が先発する。
 1回表ソフトバンクの杉内が素晴しいピッチングで西武打線を3者凡退に討ち取った後の1回裏、ソフトバンク打線が西武の宮越を捉えた。1番大村、2番川崎が連続ヒットで無死1,3塁。川崎が盗塁を決めて無死2,3塁。3番ズレータ歩いて無死満塁とソフトバンクが絶好のチャンスを迎えてバッターは4番松中信彦。宮越の投じたx球目を松中のバットが捉えた。福岡ドームを揺るがす大歓声の中、高々と舞い上がった打球は、ホークスファンの待つライトスタンドに飛び込んだ。松中の先制グランドスラム。マウンドでガックリと跪くライオンズ宮越。
 一方のホークス杉内は素晴しいピッチングを見せ、ライオンズ打線に付け入る隙を与えない。第1ステージでマリーンズ投手陣に猛威を振るったライオンズの打線もここでは完全に沈黙してしまった。
 その間ホークス打線は着実に追加点を上げていく。5回裏には2死から1番大村のヒット、そして2番川崎のツーランで2点を追加。ここでライオンズは先発宮越を諦めて2番手正津を投入。しかしこの正津も勢いづいたホークス打線を抑えることができない。6回裏にはこの回先頭の4番松中が今日2本目のホームランをバックスクリーンへ叩き込み7-0。さらに2死から7番カブレラ、8番本間の連続ヒットの後、9番バティスタの2塁打、1番大村のヒット、さらにはワイルドピッチ、さらにライオンズ三塁手中村のエラーによって計4点。この時点で11-0とホークスが大きくリードを奪った。
 ホークスはさらにライオンズ3番手小野寺を攻め、7回裏には松中、宮地、カブレラ、バティスタの4安打で2点。8回裏には川崎の三塁打とズレータの犠牲フライ、そして松中のこの日3本目のホームランで15-0と大量リードを奪った。
 投げては先発杉内が西武打線をわずか2安打に封じ込み、結局15-0でホークスが第1戦を勝利で飾った。

 L 0 0 0 0 0 0 0 0 0 計0
 H 4 0 0 0 2 5 2 2 X 計15
 勝:杉内1勝
 敗:宮越1敗
 本:松中1号(宮越),2号(正津),3号(小野寺),川崎1号(宮越)

第2戦

 初戦で敗れて後がないライオンズは帆足が先発。一方のホークスは左腕和田を先発した。
 この試合も初回からライオンズ帆足が乱調。1番大村がヒット、2番川崎が倒れた後、ズレータ、松中が四球で出て1死満塁。さらに5番城島も四球を選んでまずホークスが1点を先制。続く宮地も死球で2点目。カブレラ倒れて2死満塁とした後、8番本間のタイムリーで2者生還して4-0とホークスが早くもリードを広げた。ここでライオンズは先発帆足を諦めて2番手河原純一を投入。しかし河原の投じたx球目を9番バティスタが捉えた。打球はレフトスタンドへ一直線。3点本塁打で点差を7-0とした。
 ライオンズの反撃は2回表。5番カブレラ、6番中島倒れて2死後、7番貝塚、8番栗山、そして9番細川の代打フェルナンデスが連続ヒットで2死満塁とした。このチャンスに1番石井がセンター前に弾き返し、走者2人が生還してこのステージでライオンズが始めて得点をあげた。
 さらにライオンズは5回表に和田の代役高波(和田は試合途中に負傷して退場)がレフトスタンドに叩き込み、7-3とライオンズが4点差まで追い上げた。しかしライオンズの反撃もここまで。6回裏にはホークス4番松中がこのステージ4本目となる2点本塁打で9-3とホークスがリードを広げた。
 7回以降は立ち直ったホークス和田の快投が冴えて西武打線を翻弄。7回~9回の間だけで8三振を奪った和田が完投勝利。結局9-3でホークスがライオンズを下した。これでホークスの2勝。この時点でホークスのリーグ優勝が決定し、日本シリーズは阪神タイガースと福岡ダイエーホークスの間で戦われることになった。

 L 0 2 0 0 1 0 0 0 0 計3
 H 7 0 0 0 0 2 0 0 X 計9
 勝:和田1勝
 敗:帆足1敗
 本:バティスタ1号(河原)、高波1号(和田)、松中4号(星野)

感想

 これでタイガースの相手は福岡ソフトバンクに決定しました。「相手にとって不足なし」です。

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(写真1)第1次海戦セットアップと前半の航跡
(写真2)第1次海戦-第3ターン開始時
(写真3)第1次海戦-第4ターン開始時

ソロモン夜襲戦、キャンペーンシナリオ

 前回はソロモン夜襲戦におけるキャンペーンシナリオの概要を説明しました。今回は、実際に大阪ミドルアースで行ったテストプレイの模様をご報告致します。相手はいつものワニミさん。ダイス判定の結果、私が日本軍、ワニミさんが連合軍を担当するコトになりました。

 (注)「ソロモン夜襲戦」とは、自作の水上戦ボードゲームです。詳しくはこちらをご覧下さい

第1次海戦:第5戦隊奮戦す

 第1海戦で日本軍は「小規模出撃」を宣言しました。両軍の艦隊編成は以下の通りです。
<日本軍>
 重巡2(妙高,羽黒)
 軽巡1(川内)
 駆逐艦8(吹雪,白雪,初雪,叢雲,村雨,春雨,五月雨,夕立)
<連合軍>
 重巡3(Pensacola, SaltLakeCity, Northampton)
 軽巡1(Atlanta)
 駆逐艦8(Laffey, Farenholt, Duncan, Buchanan, McCalla, AaronWard, Fletcher, O'Bannon)

セットアップ


 基本視界=5,指揮値(日/米)=5/4,初期CP=1/6,初期主導権値=4,初期主導権=連合軍

 日本軍は前衛に軽巡「川内」と「吹雪」級駆逐艦4隻、後衛に「妙高」「羽黒」、そして「白露」級駆逐艦4隻を単縦陣に並べた。一方の連合軍は右翼に巡洋艦4隻からなる巡洋艦戦隊、左翼に駆逐艦8隻からなる2個駆逐隊を配する2列縦陣で展開した。
 視界はやや不良(7.5km)。練度では日本軍が優っていたが、戦闘状況は連合軍のやや奇襲という状況であった。日本軍は警戒不十分のために最初は有効な対応がとれないだろう。

第1ターン

 米艦隊は最大戦速まで加速。距離9kmに迫った時、米巡洋艦4隻の主砲が火を噴いた。視認距離外の電探射撃である。駆逐艦「初雪」の周囲に水柱が上がり、数発の8in砲弾が「初雪」に命中した。誘爆を起こした「初雪」はその場に停止。艦体を大きく傾けていた。

第2ターン

 視認距離外から突然の砲撃を受けた日本艦隊は直ちに状況を確認。全艦に右回頭を命じた。前衛は右60度回頭で敵の艦尾方向に回りこみ、後衛は右120度回頭で敵巡洋艦と平行砲戦に入った。距離6kmから「妙高」「羽黒」の主砲が火を噴いた。目標は敵先頭艦「ペンサコラ」。「羽黒」の射弾が「ペンサコラ」を捉えた。2発が命中。損害3。損害は軽微だったが、特殊損傷「衝撃」が出て、「ペンサコラ」は一時的に戦闘能力を失った。
 前衛の駆逐艦3隻(吹雪,白雪,叢雲)は、敵駆逐艦「フレッチャー」に砲火を集中した。2発が命中して損害2。しかし「フレッチャー」はまだ戦える。
 米艦隊は「ソルトレークシティ」「アトランタ」の2艦が発砲したが、いずれも外れ。
 日本駆逐艦2隻(吹雪,白雪)が計18本の魚雷を発射した。

第3ターン

 「吹雪」「白雪」の発射した90式魚雷の1本が米駆逐艦「ラフェイ」に命中した。「ラフェイ」轟沈。
 距離6kmで「妙高」「羽黒」と米巡洋艦4隻が平行砲戦に入った。このターンは両者の砲撃は共に不調で、わずかに「ソルトレーク」の放った1発が「羽黒」に軽微な損害を与えただけだった。
 「妙高」「羽黒」「叢雲」が魚雷計17本を発射。

第4ターン

 「叢雲」の放った魚雷が米駆逐艦「ファーレンホルト」を捉えた。距離1.5kmという至近距離から放たれた魚雷だけに命中率が高い。9本中2本が命中。「ファーレンホルト」は轟沈した。「妙高」「羽黒」の発射した93式魚雷は米重巡「ノーザンプトン」に命中。損害6。誘爆を起こさなかったので損害は比較的小さかったが、それでも「ノーザンプトン」の最大速度は25ktまで低下した。
 「妙高」「羽黒」は目標を「ペンサコラ」から「ノーザンプトン」に変更。距離6kmから放たれた8in砲弾は次々とこの不幸な重巡に命中した。命中弾3、損害3。累積損害9に達した「ノーザンプトン」は中破した。

第5ターン以降

 その後は両軍とも散発的な射撃戦が続きます。第9ターン「妙高」「羽黒」の砲撃で「ノーザンプトン」の撃沈に成功しますが、日本側も敵巡洋艦の砲撃で「妙高」「羽黒」が共に小破します。また駆逐艦「春雨」も敵巡洋艦の砲撃を受けて大破。ゲーム終了時における両軍の損害は以下の通りになりました。

結果

<日本軍>
沈没:駆逐艦1(初雪)
大破:駆逐艦1(春雨)
小破:重巡2(妙高,羽黒),駆逐艦1(村雨)
<連合軍>
沈没:重巡1(ノーザンプトン)、駆逐艦2(ファーレンホルト、ラフェイ)
小破:駆逐艦1(フレッチャー)

航空追撃

 翌朝、ヘンダーソン基地を発進した米海兵隊機の攻撃を受け、駆逐艦「春雨」が轟沈した。

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