もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2006年09月

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(写真1)戦艦「Scharnhorst」。本級の搭載する28cm砲は長大な射程距離を誇った。
(写真2)戦艦「Bismarck」。本級の搭載する38cm砲は、日米の新戦艦に比べるとやや小ぶりだが、発射速度と射程距離に優れた優秀な火砲であった。

ブログのネタ作りと座興も兼ねて「ソロモン夜襲戦-欧州海戦編」をデザインしています(あくまで座興ですので本気で期待しないで下さいね・・・)。最初にドイツ海軍艦艇をデータ化しようと思って調べ始めました。まあ簡単に調べられるだろう、とタカをくっていたのですが、火砲の性能を調べていくうちに「ハマって」きました。

これは面白い・・・

そこで今回はドイツ艦の搭載火砲について調べていく過程について適当に書き連ねて行きたいと思います。


 (注)「ソロモン夜襲戦」とは、自作の水上戦ボードゲームです。詳しくはこちらをご覧下さい

28cm/52 SK C/28

装甲艦「Lutzow」級の主砲です。本砲は比較的長い射程距離を持っています。最大仰角は40度でその時の射程距離が36.5[km]。これは並みの40cm級砲を凌駕します。砲弾重量は661ポンドで、これは「米30.5cm/50(Mk.8)」の1140ポンドに比べるとかなり軽量です。まあ米は伝統的に大重量砲弾を好んで使用する傾向があるので、単純に比較はできませんが。貫通力についてはデータがないので詳しくはわからないのですが、常識的に考えて「米30.5cm」砲の1ランク下ぐらいでしょう。

28cm/55 SK C/34

こちらは戦艦「Scharnhorst」級の主砲です。先に紹介した28cm/52に比べると、全般的な性能はかなり良くなっています。
まず本砲の性能で目を引くのはその長大な射程距離です。「28cm/52」も射程距離は長かったですが、本砲の場合その射程距離はさらにその上を行きます。実際、仰角40度での射程距離40.9[km]は、日本の「46cm/45」をも上回っています。最大射程距離では日本の「46cm/45」に僅かに及びませんが、それは「46cm/45」の最大仰角が45度に達するからで、仰角40度までなら全般的に本砲の方が優れています。
もう1点、本砲の特徴はその発射速度です。毎分3.5発というのはこのクラスの火砲としては相当高いレベルだといえます。「ソロモン夜襲戦」の場合、発射速度を火砲の性能に反映させるのは少し悩ましい所もあるのですが、「Scharnhorst」級の火力に少し「色」をつけることで再現しましょうか・・・?。

38cm/52 SK C/34

戦艦「Bismarck」の主砲です。38cmという口径は、欧州各国の戦艦が好んで用いた主砲口径ですが、各国それぞれが特色が出ていて面白いです。このドイツ製「38cm/52」については、まずその発射速度の大きさが目を引きます。訓練された兵員の場合で毎分3発というその発射速度は、同クラスの火砲の中ではトップレベルです。発射速度を「ソロモン夜襲戦」の火砲データに反映するのは少し悩ましい所ですが、例えば「Bismarck」の主砲火力を「5-10-5」ぐらいに評価してみましょうか(これならちょっと「色」を付けすぎかな?)。
本砲のもう1つの特徴はその射程距離にあります。先に紹介した「28cm/55」にこそ僅かに及びませんが、仰角30度における射程距離36.5[km]という数値は、米「Iowa」級「40.6cm/50(Mark7)」を遥かに凌駕し、「大和」級の「46cm/45」砲すら上回る値です。本砲は最大仰角が30度に押えられているので最大射程こそ「大和」級には及びませんが、有効射程距離では「大和」級に匹敵すると考えて宜しいかと思います。
砲弾重量は1764ポンドで、これは英海軍の38cm砲と比べて僅かに軽量級です。ドイツ海軍の場合、比較的軽めの砲弾を遠くに飛ばすのが好みのようですね。威力の面では傑出したものではありません。貫通力はデータを見る限り40cmに匹敵するように見えなくもないのですが、まあ常識的に考えれば40cm砲よりも1ランク下と考えて良いでしょう。

40.6cm/52 SK C/34

未成の新戦艦「H」級用に開発された大口径砲です。実際に何門かが製造され、ノルウェーやフランスの海岸防衛用に用いられたそうです。
本砲の特徴は52口径という砲身の長さです。これは米「Iowa」級「40.6cm/50(Mark7)」を上回る砲身長を誇ります。米砲がその長砲身を大重量砲弾の発射用として利用していたのに対し、この砲は比較的軽量の砲弾を高初速で発射することに主眼を置いているようです。砲弾重量2271ポンドは諸外国の40cm級火砲に比べて際立って大重量ではありませんが(米40.6cm/50砲は2700ポンド級砲弾を使用)、砲口速度810m/sは諸外国の同級砲をやや上回ります。
仰角30度での射程距離36.4[km]は、先に紹介した「38cm/52」と並んで世界最長級。ただし本砲の場合も最大仰角が33度に制限されているので、最大射程距離は若干制約を受けそうです。
砲弾1発あたりの威力は軽量砲弾なので当然ながらIowa級には及ばず、平均的な40cm砲と同等と考えて良さそうです。貫通力についても傑出した所はなく、カタログスペックでは普通の40cm級砲をやや上回りますが、ゲームデータのレベルでは同程度になってしまいそうです。
結局の所、この砲は射程距離の面でやや見るべきものがあるものの、全般的には従来の45口径級40cm砲と何ら変わり映えのしない平凡な火砲と言えるのではないでしょうか。

次回はイタリア製火砲と、ひょっとしたらドイツ製20cm砲も取り上げるかも知れません。

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北海道の大雪山は日本で一番早く紅葉が訪れる場所として知られています。
9月に入ると山頂付近では早くも紅葉が始まり、9月半ばには黒岳、赤岳、緑岳といった辺りが紅葉の最盛期を迎え、9月下旬には麓の方にも紅葉が降りてきます。

今回は大雪山系の紅葉の中から、いくつか選んでご紹介したいと思います。


赤岳、緑岳、縦走コース

標高2078mの赤岳は大雪山系東部に位置するピークの1つです。登山口の銀泉台から2~3時間の登山で頂上に辿り着くことができます。赤岳への登山路は、著名な花の名所が数多く存在し、夏は高山植物の群れ、秋には紅葉を楽しむことができます。
さらに赤岳から南へ1時間程歩くと標高2010mの緑岳頂上に着きます。この緑岳斜面も美しい紅葉で知られています。緑岳から登山口の大雪高原温泉までは2時間ほどで到着できます。

今回私は銀泉台を出発点とし、赤岳頂上、緑岳頂上を経て、高原温泉に降りてくるルートを歩きました。秋の紅葉時期は、大雪湖レイクサイド駐車場から銀泉台方面及び高原温泉方面へシャトルバスが出ています。これを利用すれば大雪湖レイクサイドを基点とし、上記の縦走コースが可能になります。

前回まで

前回は大雪湖レイクサイドから銀泉台、第一花苑、第二花苑までを紹介しました。今回はその先、駒草平から赤岳山頂までを紹介します。

駒草平

第二花苑から少し坂を上がると、駒草平と呼ばれる広い平原に出ます。ここはその名の通り夏の駒草が美しい平原ですが、秋は周囲の紅葉が美しい場所です。登山道左手には東岳斜面の紅葉。そして前方にはこれから向かう第三雪渓の素晴しい紅葉が見えてきます。

(写真1)駒草平から見た東岳斜面の紅葉
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第三雪渓

駒草平から少し先の窪地になった所が第三雪渓です。第三雪渓は赤岳登山路の中でも私が一番好きな場所です。登山口からここまでの所要時間は1~2時間ぐらいです。昨年もここの紅葉を紹介しましたが、今年の紅葉もまた綺麗でした。雪渓の下から、あるいは登山道の上から三脚を立てて写真を撮りました。かなりズームをかけて撮ったのでブレてしまったものもあります。こういう時はとにかく「枚数を撮る」だけですね。

(写真2)第三雪渓付近の紅葉
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余談ですが、ここは秋の紅葉ばかりではなく夏の高山植物もまた美しいものがあります。機会があればこちらも紹介したいです。

第四雪渓

第三雪渓から急な坂道を上がって行くと、その出た先が第四雪渓になります。ここの紅葉もまた美しいものがあるのですが、時期的にはやや外した感もあります。もう少し早い時期ならもっと綺麗だったかも・・・。あとは空の色ですね。青空に恵まれていれば、ここの紅葉はもっと綺麗に見えていたかも知れません。


(写真3)第四雪渓付近の紅葉
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赤岳山頂

第四雪渓から最後の急な坂道を登りきると、そこに赤岳の頂上が広がっています。赤岳頂上からは黒岳、白雲岳、北海岳といった大雪山系の著名な山々が一望できます。天候にさえ恵まれれば、北海道最高峰の旭岳(2290m)の姿を望むこともできます。眼下には奥の平や北海平が広がり、その斜面には紅葉で赤く染まっています。


(写真4)赤岳山頂付近
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(写真5)山頂から見た奥の平
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PFB2005 オバンドー選手

PFB2005について、ファンの方からご意見を頂きました。

「Fightersの選手について、鶴岡慎也選手の代わりにオバンドー選手をカード化できないか」

とのご意見でした。

そこでオバンドー選手をカード化してみました。

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/e/5/e576dd97.gif


こうやってカード化してみると代打要員としては結構使えそうですね。
ちなみに鶴岡選手のカードは以下の通りです。

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/2/7/273d389f.gif


鶴岡選手をカード化したのは、Fighters捕手層の薄さ(中嶋=タフネスB、高橋=5/20まで使用不可、實松=タフネスC)を考慮した上でのことでした。従って公式版では鶴岡選手を正規のカードとします。ただしもしプレイヤー間の同意が成立すれば、鶴岡選手(あるいは他のFighters選手)の代わりにオバンドー選手を使っても構いません。その辺りはプレイヤー間の相談で決めて下さい。

 (注)PFB2005とは、サイコロとカードを使ってプレイするタイプの野球ゲームです。選手1人が1枚のカードになっていて、カードの数値とダイスの結果を照合しながら試合を進めていきます。1試合のプレイ時間が20~30分なので、その気になれば年間140試合前後をプレイすることも可能です。
 詳しくはこちら
 入手方法はこちら

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日本の山風景撮影ガイド 日本山岳写真集団編 モーターマガジン社

北アルプス、南アルプス、尾瀬等、日本を代表する山岳の風景写真を掲載した写真集です。四季折々に様々な表情を見せる山の写真が掲載されていて、見ていて飽きません。また優れた写真を見ると、自分の撮影技術や画面構成にとって得る所が大です。そういった意味から、たまにこのような写真集に目を触れるのも刺激になって良いかも知れません。

自分が登った山の写真が出ていると、「あっ、これってあそこの写真だな」と思えてくるのも、こういった写真集を見るときの楽しみの1つかも。

評価★★★

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北海道の大雪山(だいせつざん)は日本で一番早く紅葉が訪れる場所として知られています。
9月に入ると山頂付近では早くも紅葉が始まり、9月半ばには黒岳、赤岳、緑岳といった辺りが紅葉の最盛期を迎え、9月下旬には麓の方にも紅葉が降りてきます。

今回は大雪山系の紅葉の中から、いくつか選んでご紹介したいと思います。


赤岳、緑岳、縦走コース

標高2078mの赤岳は大雪山系東部に位置するピークの1つです。標高約1400mの銀泉台が登山口になっていて、そこから2~3時間の登山で頂上に辿り着くことができます。銀泉台から赤岳へ至る登山路は、第一花苑、第二花苑、駒草平、第三雪渓、第四雪渓といった花の名所が数多く存在し、夏は高山植物の群れ、秋には紅葉を楽しむことができます。
その赤岳から南へ向けて歩くこと1時間と少しで標高2010mの緑岳頂上に辿り着きます。この緑岳斜面も美しい紅葉で知られています。また第一花畑、第二花畑といった高山植物の群落地もあります。この緑岳へ至る登山口は標高約1300mの大雪高原温泉です。高原温泉から緑岳頂上までの所要時間は約3時間。下りなら2時間弱の行程になります。

今回私は銀泉台を出発点とし、赤岳頂上、緑岳頂上を経て、大雪高原温泉に降りてくるルートを歩きました。このルートは、普段なら銀泉台と高山温泉へのアプローチが問題になります。銀泉台へは層雲峡から1日2本のバスが往復しているのでそれが使えるのですが、高原温泉へはバス便がないので困ったものです。幸い秋の紅葉時期は、大雪湖のレイクサイド駐車場から銀泉台方面及び高原温泉方面へシャトルバスが出ています。そこで自家用車を大雪湖レイクサイドに停めておき、バスを利用すれば上記の縦走コースが可能になります。

銀泉台登山口

大雪湖レイクサイドから銀泉台へ向かうバスの始発便は0630発です。0600頃にレイクサイドに着くと早くも大勢の客がバスを待っていました。

(写真1)朝のレイクサイド駐車場
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予定よりも少し早めにバスは出発。銀泉台登山口には0700少し前に到着しました。準備を整えて早速出発。登山道を登っていきます。

(写真2)銀泉台登山口
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第一花苑

登山口から30分程上がると、第一花苑に到着。ここの紅葉は有名です。山の斜面一面に紅葉が広がり、その風景を斜め下から、あるいは上から撮影することができます。ここまでは登山口からの距離が近いので、軽装の人たちも結構沢山登ってくるようです。

(写真3)(写真4)第一花苑の紅葉
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第二花苑

第一花苑からさらに少し上がると、第二花苑と呼ばれる場所に着きます。ここは緑と石のコントラストが綺麗な場所です。空が青ければもっと綺麗な場所なのですが、残念ながら空は一面白い雲に覆われていて青空は殆ど見えません。

(写真5)第二花苑の紅葉
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