もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2006年09月

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(写真1)「一蔵」外観
(写真2)「一蔵ラーメン」

連休を利用して北海道へ行ってきました。お目当ては紅葉です。
台風接近中で天候が不安視されましたが、幸い晴天にも少しは恵まれて綺麗な紅葉を楽しむことができました。

今回は、その時訪れたラーメン屋について紹介します。

「一蔵」

旭川市に「ラーメン村」という娯楽施設があります。旭川を代表するラーメン屋8店舗が集った施設です。ここに入っているラーメン屋の全てが美味しいとは言えず、中には「これは何じゃ?」と思うようなものも混じっていますが、今回紹介する「一蔵」は美味しい方の部類に入ると言って良いでしょう。

今回食べたのは「一蔵ラーメン」。中くらいの太さの麺とあっさりした味のスープ。その上にどっさりと青ネギを乗せたラーメンです。健康的ですね。スープが美味しいので、思わず半分ぐらい飲んでしまいました。

おまけ:写真集を更新しました。よろしければこちらもご覧下さい

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(写真1,2)北海道、大雪山系の紅葉
(写真3)旭川ラーメン
(写真4)帯広の豚丼

北海道へ行ってきました

連休を利用して北海道へ行ってきました。
お目当ては紅葉です。
台風接近中で天候が不安視されましたが、幸い晴天にも少しは恵まれて綺麗な紅葉を楽しむことができました。
詳しくは追々発表します。

追伸:写真集を更新しました。詳しくはこちら

「ソロモン夜襲戦」登場艦艇紹介

今回は「ソロモン夜襲戦」に登場する艦艇について紹介したいと思います。実際の性能や戦歴は他の史料等を見ればわかる話なので、ここでは「ソロモン夜襲戦」におけるこれらの艦(フネ)の扱いについて書いていきたいと思います。

 (注)「ソロモン夜襲戦」とは、自作の水上戦ボードゲームです。詳しくはこちらをご覧下さい



峯風型

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概説

この解説は順不同で行っているので、前回紹介した最新の「松」型から、今度は一転して大正年代建造の旧式艦に話は飛びます。ゲーム上「峯風」として紹介されている駆逐艦は、「後期峯風型」とも称すべき「神風」型9隻も含みます。排水量1000t以上の大型駆逐艦としては日本で初めて多数が量産された艦です。大戦時には既に旧式化していました。

ゲームでの性能

砲火力は12cm砲1-3-1となっています。実際の「峯風」は12cm砲を4門装備しているのですが、同級の搭載する火砲が性能的に見劣りするものであったため、火力を割り引いて計算しています。詳しくはこちらを参照して下さい。
雷装は6年式魚雷x6。ゲームに登場する日本駆逐艦の中では最も弱体な雷撃兵装です。旧式艦なので致し方ない所でしょう。
耐久力は船体ボックス数4で、「初春」「白露」と同レベルで、そこそこの耐久力と言えそうです。ただし最大速度6は良いとして、小破時の速度が5というのが少し悲しい所です。元々「峯風」型は最大速度39ktの高速艦でしたが、旧式化や航洋性不足でこのようなレーティングになってしまったようです。
ライバルである米英艦と比べてみた場合、元々1920年代に整備された同級駆逐艦が1930年以降に整備された新鋭艦群に敵うはずもありません。魚雷襲撃艦と見た場合、搭載魚雷が旧式でかつ搭載数が少ないので大きな戦果は望めませんが、それでも敵駆逐艦の1隻でも食うことができれば、旧式駆逐艦としては本望ではないでしょうか。

シナリオでの扱い

唯一の登場機会はシナリオ4「第8艦隊突入す」での「夕凪」です。まあ活躍する機会はまずないだろう、と思っていたのですが、とあるリプレイで「夕凪」が活躍していると聞いて少し驚いている次第です。


睦月型

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概説

「峯風」型に引き続いて整備された大型駆逐艦です。基本的な性能は「峯風」型と共通ながら、搭載魚雷を6年式から口径61cmの8年式に強化し、雷撃力の強化を図ったクラスです。1926年に1番艦「睦月」が就役してから、1927年就役の「夕月」まで計12隻が完成しました。続く「吹雪」型が傑出した性能を発揮したため目立たない存在ですが、当時の駆逐艦としてはそれなりに優秀な艦でした。

ゲームでの性能

「峯風」型の魚雷を8年式魚雷に変更しただけです。米英の新型駆逐艦と比較して性能面で劣勢であることは変わりありません。

シナリオでの扱い

隻数は「峯風」型よりも少ないですが、艦齢が比較的若かったために同級よりも活躍の機会は多かったみたいです。シナリオ9,10でそれぞれ2隻、1隻が登場します。ガダルカナル戦の時期には登場機会がなく、戦場が中部ソロモンに移ってからの登場機会が多いということは、それだけガ島戦での新鋭駆逐艦の消耗が激しかったということなのでしょう。キャンペーンシナリオでも登場しますが、本級駆逐艦を投入せざるを得なくなるような事態になれば、日本軍としては由々しき状況であるといえます。

島風

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概説

高速化著しい米新鋭戦艦に対する速度優越を確保するため、実験的に1艦だけ建造された大型駆逐艦です。約40ktの最大速度と合計15門の魚雷発射管を持つ「島風」は、洋上襲撃を主任務とした我が大型駆逐艦の最後を飾る艦です。1943年に就役した「島風」はキスカ島撤収作戦やマリアナ、レイテの両海戦に参加しましたが、大きな活躍はなく、最後はオルモック湾への輸送作戦中に米空母機の攻撃によって撃沈されました。

ゲームでの性能

砲火力は12cm砲2-6-4、雷装は93式魚雷x15です。砲力は「夕雲」と同じですが、実際に「島風」が活躍した頃は我が艦隊型駆逐艦の多くが対空火器増設の為に主砲を1基減じていました(ゲームにおける「甲型(b)」)。その点を考慮すると「島風」の砲力は、標準的な我が艦隊駆逐艦の1.5倍と考えて良さそうです。雷装は在来艦の2倍で、単艦としては世界最強の雷撃用駆逐艦です。耐久力は船体ボックス数6と在来艦よりも1ポイント増しです。しかしながら肝心の速度性能は、ゲーム上は「夕雲」型駆逐艦と全く同じであり、その点は少し悲しいです。
いずれにしても「島風」は「夕雲」を上回る史上最強の艦隊型駆逐艦であり、すなわち日本海軍最強の艦隊型駆逐艦です。しかし所詮は1艦のみ。「数を揃えてナンボ」の駆逐艦の場合、単艦性能が如何に突出していても数が揃っていない限り意味がありません。私も「島風」1隻と「夕雲」2隻のどちらを取るか、と問われれば、迷わず後者を取ります。

シナリオでの扱い

レイテ戦を巡る2本の架空シナリオ、すなわちシナリオ13,14に登場します。強力な戦闘力を誇る「島風」とはいえ、相手が電探装備の米艦隊であれば、大きな活躍を期待するのは無理だと思われます。

「ソロモン夜襲戦」登場艦艇紹介

今回は「ソロモン夜襲戦」に登場する艦艇について紹介したいと思います。実際の性能や戦歴は他の史料等を見ればわかる話なので、ここでは「ソロモン夜襲戦」におけるこれらの艦(フネ)の扱いについて書いていきたいと思います。

 (注)「ソロモン夜襲戦」とは、自作の水上戦ボードゲームです。詳しくはこちらをご覧下さい



白露型

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概説

色々と問題の多かった「初春」型を改良し、船体を大型化して雷撃力の強化を図った艦です。1936年~1937年にかけて計10隻が就役しました。最大速度が34ktというのが用兵側の不満とするところであり、それが次の「朝潮」型の建造を促しましたが、それでも「白露」型の諸艦が「使いやすい中型駆逐艦」として、太平洋各地で大きな活躍を見せたことは以前に書いた通りです。

ゲームでの性能

12cm砲の火力が2-5-2、雷撃力が93式魚雷x8(次発装填装置つき)と、砲力を除けば「甲型」のレベルに到達しました。夜戦用襲撃艦としてみた場合、この「白露」は十分な打撃力を有していることになります。問題は速度と耐久力。脆弱な「初春」と全く同レベルなのです。「初春」の項でも書きましたが、この「白露」もたった1発食らっただけで最大戦速で航行する戦隊に随伴することができなくなってしまうのです。
この耐久力の問題と砲力の相対的な不足により、この「白露」型は米駆逐艦との砲撃戦を行うのはリスクの大きい艦になってしまいました。無論相手が米戦前型駆逐艦の場合、砲力で優越している分だけ有利なのですが、耐久力の不足がそれを相殺してしまいます。ましてや相手が新鋭の「フレッチャー」級の場合、まともに撃ちあって勝利を収めるのはかなり困難だといえましょう。

シナリオでの扱い

わずか10隻の建造数にも関わらず、「白露」型の大戦時における活躍は目を見張るものがあります。「ソロモン夜襲戦」では、シナリオ6「キャラハン艦隊の壊滅」で「夕立」「春雨」「村雨」「五月雨」の4艦が初参加し、その後シナリオ7,8,9,11,12,15と、ガダルカナルから中北部ソロモン諸島を巡る戦闘では殆どすべて参加しています。「白露」型の活躍が最も期待されるのは、先ほど取り上げたシナリオ6で、史実における「夕立」の如き活躍をファンとしては期待したい所でしょう。

秋月型

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概説

本来は空母戦隊直衛用の防空専用艦として計画されながら、途中で雷装を追加されたために駆逐艦に類別された艦です。「夕雲」型駆逐艦とほぼ同時期に整備され、活躍時期もほぼ同時期でした。1942年に1番艦「秋月」が就役し、以後1944年までに計12隻が就役しました。防空力重視の本級は、本来「ソロモン夜襲戦」のような水上戦ゲームよりも、空母戦ゲームでこそ真価を発揮する艦です。しかし強力な砲戦力と適度な雷装を有した本級駆逐艦が有力な水上戦闘艦であることもまた事実で、史実においても米艦隊相手に幾度も壮絶な戦いを演じました。強力な砲力を有する秋月型駆逐艦は、時には軽巡の代用として水雷戦隊を率いて戦うこともあり、クラ湾夜戦における「新月」のように司令部と運命を共にすることもありました。

ゲームでの性能

砲火力は12cm砲4-8-4、雷装は93式魚雷x4(次発装填装置つき)です。「秋月」型の主砲は実際には10cmですが、ゲームでは12cm砲扱いになっています。その理由は以前に記載したので、そちらをご参照下さい。
砲火力は、一部を除いてゲームに登場するすべての敵を凌駕し、こと砲戦力では最強の駆逐艦です。そういった意味から「駆逐艦キラー」としては、「秋月」型は極めて優秀な艦であると評価できます。「一部の例外」とは米「ポーター」級ですが(英「トライバル」級はゲームに登場しない)、耐久力が「秋月」の方が優れているため(船体ボックス数6)、砲撃戦における優位は揺らぎません。
雷装は93式魚雷x4と従来の艦と比べると半減しています。従って従来の日本艦のように「強力な雷撃力で敵艦を仕留める」という任務にはやや不向きであると言えます。

シナリオでの扱い

シナリオ6「キャラハン艦隊の壊滅」で初めて「照月」が登場します。その後シナリオ7,9,12でそれぞれ1隻づつ登場します。戦隊を組んで登場する機会がないというのがやや寂しい気もしますが、追加シナリオを作成する機会があれば、活躍の場を与えてあげましょう。登場隻数が少ないので大きな活躍は望めませんが、例えばシナリオ6や7で米駆逐艦に対してその砲火力を見せつけるとか、あるいはシナリオ12で米新鋭「フレッチャー」級駆逐艦をその砲力で薙ぎ払う等して、「秋月」型の威力を思い知らせてやりましょう。

松型

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概説

ソロモン方面での駆逐艦の消耗を補うため、生産性を重視し、また対空対潜兵装を重視した全く新しいタイプの駆逐艦の量産を我が海軍は決意しました。これが「松」型駆逐艦で、1944年4月に一番艦「松」が就役したのを皮切りに、終戦直前に就役した「初梅」まで都合32隻が就役しました。活躍した時期が短く、また圧倒的に強力な米空母部隊相手なので大きな戦果はありませんでしたが、それでもオルモック湾の夜戦で「竹」が米新鋭駆逐艦「クーパー」を撃沈するなど、苦しい時期の日本艦隊を支える活躍を見せています。

ゲームでの性能

砲火力は12cm砲1-3-2、雷撃力は93式魚雷x4で、砲火力、雷撃力とも従来の「吹雪」や「夕雲」に比べると比較にならないほど見劣りしています。それよりも苦しいのは速力で、最大速度が5というのは、高速力が命の襲撃用駆逐艦にとって致命的な欠点といえるかも知れません。唯一の救いは耐久力で、「初春」「白露」と同じく船体ボックス数4なので、ある程度の被害には耐えることができます。
いずれにしても「松」型は水上打撃戦用駆逐艦としては全く不向きな艦であり、本来の計画通り対空、対潜任務に投入するのが最も相応しい艦だと言えましょう。

シナリオでの扱い

残念ながら本ゲームのシナリオには「松」型の登場するシナリオはありません。追加シナリオで登場させてみたいのですが、ためしに「オルモック湾夜戦」でも作ってみましょうか?。

つづく

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イタリア軍入門 1939~1945―第二次大戦を駆け抜けたローマ帝国の末裔たち

CMJ68で紹介されていた「イタリア軍」の入門書です。この本については、他でも結構色々な所で紹介されているみたいですね。
WW2のイタリア軍といえば、「弱い」「負け続け」というイメージが一般に流布されています。本書ではそういったステレオタイプなイタリア軍評からは少し距離を置き、WW2におけるイタリア軍の実際の姿を醒めた目で追いかけています。

本書は3章構成となっています。

第1章「イタリア軍の戦歴」では、イタリア軍を陸海空に分けて、それぞれの戦歴について紹介しています。珍しい所では、RSI軍(RSIとは「イタリア社会共和国」のことで、イタリア降伏後の親独政権)の戦いや、南王国軍(バドリオ政権軍)の戦いについても紹介しています。

第2章は「イタリア軍の兵器と装備」ということで、WW2中にイタリア軍が使用した陸海空の代表的な兵器について解説しています。この中で例えば75mm野砲や90mm対空砲等はドイツ軍にも認められた優秀な兵器であったこと。また個々の兵器には優れたものがあったが、これら優秀な兵器も結局は工業力の不足により十分な数量を前線に供給することができなかったこと(まるで極東の某国のようですね)等が記されています。

第3章「イタリア軍の編成・生活・軍装」では、文字通りイタリア軍の編成(陸海空軍)や兵士、士官達の日々の生活、そして彼らの装備や軍装について説明しています。編成、生活についてはそれなりに楽しめましたが、軍装については私自身が全く興味の外なので、読み飛ばしました。

総じてイタリア軍を扱った書籍としては、可もなく不可もなく、といった所ではないかと思います。記述内容についても特に「これは」というような目新しい所はなく、ゲーム雑誌等の「イタリア軍特集」(そんな特集がかつてあったかどうかは知りませんが・・・)とレベル的にはどっこいどっこいではないかと思います。記述も全般に平坦で、読んでいて「面白い」類の書物ではありません。

ただ、今までまともに取り上げられる機会の少なかったWW2のイタリア軍というものに焦点をあたという点は評価したいです。本書の出版を期に、WW2期におけるイタリア軍が広く知られることになれば良いとは思います。

評価★★☆(3つ目の☆はサービス)

P.S. この本を読んだら無性に「アリエテ師団でアフリカ戦線を駆け巡りたい」とは思いませんし、「CR-42でハリケーンを叩き落したい」とも思いませんでした。ただ、「ヴェネト級戦艦でウォースパイトを沈めてみたい」とは少しだけ思ってみたりして・・・。

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