もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2007年01月

秋田のグルメ

秋田のグルメといえば、きりたんぽ、ハタハタ、稲庭うどん、比内地鶏等、アイテムに事欠きません。最近では横手のやきそばとか、十文字ラーメンといったように新しい町興しの一環として名物を創出する例も多いようです。私自身、秋田には地縁がなく、従って秋田に行く機会は今までそれほど多くはなかったのですが、この度秋田周辺を少し散策する機会を得ました。そこで今回は秋田で食べたグルメをいくつか紹介します。

きりたんぽ定食

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角館の「藤八郎」という料理屋で食べたきりたんぽ定食です。\2500という値段で、きりたんぽの鍋、稲庭うどん、小鉢類のセットになっています。鍋、うどんとも味は悪くありません。値段と味のバランスを同考えるかは人それぞれでしょう。

某YHの夕食

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大曲に新しくできたYH(ユースホステル)の夕食です。YHは朝食\600、夕食\1000と値段が決まっているので、この夕食も\1000分と考えてよいでしょう。それにしても豪華です。豚の角煮、きりたんぽのスープ、ハタハタの酢の物、ガッコ、竹輪のマヨネーズあえ、ホウレン草等、
「こんなにとても食べきれないよ」
というぐらい沢山のおかず類が出てきました。味も悪くありません。一流料亭と比較するのは可愛そうですが、私程度の舌であれば十分に満足できます。これだけのメニューをたった\1000で揃えたマスターの力量にただただ恐れ入るばかりです。
私は旅行の際に良くYHを利用します。最近のYHは食事に力を入れている場所が多く、それなりに美味しい食事を出す宿を私もいくつか知っているのですが、そんな中でもこのYHは一番良かったです。

今回はこんな所です。次回は秋田の魚料理とか横手のやきそばなんかも紹介したいですね。

「風林火山」

見ました。第1話から第4話。第1話は土曜日の再放送をビデオで録画したのですが、北海道沖で地震が発生し、津波警報が発令されてしまったので、物語の後半部分は見れませんでした。残念。

オープニングはかっちょ良いです。アルプスらしき山の空撮写真も良いのですが、緑の草原を騎馬武者が疾走する絵もなかなか良いですね。

話そのものについては、まだ序盤なので盛り上がりはこれからです。大河ドラマの場合、最初の頃は主人公が立場的に弱い場合が多く(特に秀吉みたいな立身出世モノの場合)、話そのものも地味なものになり勝ちです。普通の連ドラの場合、第1話で一番力を入れて面白い話にする(そうしないと視聴率が伸びない)傾向があるのですが、その点大河は不利です。今後に期待しましょう。

登場人物の中では、市川亀治郎演じる武田晴信が良いです。今まで武田信玄といえば「太めで恰幅の良いオッサン」というイメージが強いのですが、今回はちょっと違っています。どちらかといえば「良い人」的な感じがあり、またセリフ回しも味があって良いです。

「恨みだけでは、この武田は倒せんぞ。山本勘助」

取り合えず今後が楽しみです。

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ラプラタ沖海戦 酒井三千夫 出版共同社

「ラプラタ沖海戦」については、既に多くの人がご存知のことと思います。第2次世界大戦初頭の1939年12月、南米のラプラタ河口沖でドイツ海軍の重巡洋艦(ポケット戦艦)「アドミラル・グラーフ・シュペー」と英海軍ハーウッド代将率いる巡洋艦3隻(「エイジャックス」「アキリーズ」「エクセター」)とが交戦した海戦です。この戦いでハーウッド部隊は大きな損害を被りましたが、最終的には「グラーフ・シュペー」を自沈に追い込み、勝利を収めました。
本書ではラプラタ沖海戦の経過を追うと共に、ドイツ・ポケット戦艦の建造思想、大西洋でドイツ海軍が行った通商破壊戦の実態、「シュペー」の通商破壊戦とそれを追う英海軍の追跡体勢、そして海戦終了後の動きについて記載しています。字が大きく、またページ数が少ないので、その気になれば1~2時間程度で読み終えることができます。ボリューム面からはやや不満の残る内容です。ただ内容的には興味深い記述がいくつか見受けられます。例えば・・・・、

英海軍の「エイジャックス」「アキリーズ」は2艦集中射撃の設備を備えており、現にラプラタ沖海戦では2艦集中射撃を実施したとのこと。2艦集中射撃はよく仮想戦記等では「日本海軍の十八番」的な書かれていますが、史実において日本海軍が2艦集中射撃を行った事例は殆ど伝わっていません。

そのわりには英海軍の同海戦における火砲命中率は低く、軽巡2隻が0.75パーセント、「エクセター」が1.5パーセント程度だったとのこと。それに対して「シュペー」は戦闘開始後数分にして「エクセター」に命中弾を与え、さらに合計7発の命中弾を与えて同艦の戦闘力を奪った射撃術の腕前は高く評価してよいでしょう

「エクセター」が「シュペー」に対して放った魚雷は酸素濃度を濃くした特殊空気を使用したタイプであったとのこと。純正酸素ではないので「酸素魚雷」というのはやや異なるかも知れませんが、英海軍でこの種の魚雷を使っていることはあまり知られていません。魚雷の具体的な型式はわかりませんが、機会があれば調べてみたく思います。

ラプラタ沖海戦を振り返ってみて思うのは、ドイツ海軍とイギリス海軍の戦い方の違いが如実に感じることです。戦闘技術そのものでは英海軍は必ずしも独海軍に優るものではなく、砲戦技術等ではむしろ独海軍の方が優れていると見ることもできます。しかし敵の動きを読み、ラプラタ河口で「シュペー」を捕捉した戦術眼。劣勢な兵力でも戦い続け、最後は自沈に追い込んだ敢闘精神。これらは大海軍国としての英国の伝統を感じることができます。

技術的な側面から見た場合、ポケット戦艦という艦種の有効性は評価しても良いでしょう。隻数で3対1、総トン数でも2対1の劣勢にありながら、相手に対して有利な砲戦を行い、これを概ね撃破することができたその戦闘実績は、同種の艦艇が設計思想に相応しい戦闘力を具現していたことを示しています。「シュペー」の自沈は「シュペー」艦長ラングスドルフ大佐の判断力による所が大きいと思いますが、もしラングスドルフ大佐が史実とは異なる決断を下していた場合は「シュペー」が本国に生還できた可能性はかなり高かったのではないかと思います。

「まあ、もしそうなれば、ラプラタ沖海戦が今日のように劇的なドラマを提供することもなかったかもしれませんが・・・・」

お奨め度★★★


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ドイツ海軍重巡洋艦(ポケット戦艦)「アドミラル・グラーフ・シュペー」。ラプラタ沖海戦で英巡洋艦に大きな損害を与えたが、最後は自沈を余儀なくされた。

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英海軍重巡洋艦「エクセター」。排水量8000t級の比較的小型の重巡洋艦。主砲は20cm砲6門で、これは日独の重巡洋艦に比べて25~40パーセント少なく、火力不足は否めなかった。ラプラタ沖海戦では英ハーウッド隊の最有力艦であったが、「シュペー」の先制攻撃により甚大な被害を被った。

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英海軍軽巡洋艦「エイジャックス」(「アキリーズ」も同型)。15cm連装砲4基を中心線上に配置した近代的なスタイルの艦であったが、日米海軍が15cm砲多数装備の大型軽巡に建造の中心を移行していったため、本級はやや時代に取り残された感になってしまった。ラプラタ沖海戦では奮戦したものの、その15cm主砲はポケット戦艦相手に明らかに威力不足であった。


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英海軍重巡洋艦「カンバーランド」。ラプラタ沖海戦には参加できなかったが、当時南米海域にいた最有力の英艦であり、20cm砲8門装備の本艦と「グラーフ・シュペー」の対決は興味深いものがある。

北海道のグルメ

北海道で見つけた美味しいものを紹介します。

帯広の回転寿司

帯広の郊外にある回転寿司の店です。7皿食べて約2000円。北海道の回転寿司としては少し高めのように思うのですが、味の方は悪くないです。下の写真は「炙り三昧」といって炙りサーモン、炙りマグロ等をセットにしたものです。私は「炙り系」が好きなので、こういうネタは大歓迎です。
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帯広の豚丼

今回は駅ビルの中にある「ぶたはげ」で食べた豚丼です。オーソドックスな味です。
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札幌のラーメン

駅から歩いて5分ほどの地下街にある「菅家」というラーメン屋です。しょうゆ味、やや縮れた麺ですが、味の方は悪くないと思います。
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「Uncommon Valor」の紹介

「Uncommon Valor」とは、米国"Matrix Games"社が開発した電脳シミュレーションゲームです。テーマは太平洋戦争における南太平洋戦役で、1942年5月の珊瑚海海戦から、連合軍によるラバウル包囲がほぼ完了する1943年12月までを扱います。マップは1ヘクス30マイルで北はトラック島、南は豪州大陸東海岸あるいはニューカレドニア島を含んでいます。
1ユニットは艦艇1隻、航空機1個飛行隊、地上部隊は1個大隊から1個旅団に相当に相当します。電脳ゲームですから当然ステップロスは細かく、航空機は1機単位、艦船は各武装単位で損傷し、地上部隊も砲1門、歩兵1個分隊レベルで損耗していきます。
1ターンは現実の1日に相当します。1日単位で麾下の部隊に命令を与えておけば、あとはコンピューターが自動的に戦闘解決を行ってくれます。もし毎日毎日命令を入力するのが面倒ならば、最大7日単位までターンスケールを拡大することができます。
プレイヤーは日本軍又は連合軍どちらでも担当できます。また人間対コンピューターの対戦だけではなく、人間対人間の対戦、あるいはE-Mailによる対人戦もサポートしています。ただオンラインの通信対戦はサポートしていないようです。

「Uncommon Valor」マニュアル読了

電脳ゲームなのでマニュアルを読まなくてもプレイすることは可能なのですが、折角なので一通り目を通してみることにしました。とはいっても英文で70ページにも及ぶ分厚いマニュアルを完全に理解することはほぼ不可能です。それにコンピュータゲームなので大雑把に理解して、あとは「実地で覚え」た方が効率が良いでしょう。今回はざっと目を通した上で、気づいたことを書き連ねたいと思います。

5.MAP

地図についての説明です。「Uncommon Valor」の地図はウォーゲームとしてはシンプルな部類に属します。自然地形としては、海、海岸、陸地(ジャングル)、山岳、河川ぐらい。人口地形としては、基地、道路、小道ぐらいしかありません。

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(写真)ラバウル周辺

6.Unit Symbol

地図上に表示されるユニットシンボルの説明です。タスクフォースは任務別にシルエットが区別され、航空部隊は機種別にシルエットが区分されています。

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(写真)「Uncommon Valor」に表示されるタスクフォース、航空部隊のユニットシンボル

7.Interface

ゲームの開始方法、オプションの設定方法、メール戦の方法、メニューバー及び戦術マップの使い方、タスクフォース・スクリーン、航空機スクリーンといった各種スクリーンの使い方、さらにはホットキーの使い方について説明しています。

8.Task Forces and Ships

タスクフォースの作成方法や任務の設定、目標地点の設定について説明しています。タスクフォースの任務については、航空戦闘、水上戦闘、対地砲撃、輸送等に分類されており、そのため空母部隊がそのまま水上戦闘に雪崩れ込む、といった非現実的な運用は自ずと制限されることになります。また速度設定はコンピューターが自動的に行ってくれるのですが、そのアルゴリズムについて説明しています(敵の飛行場に突入する際は空襲を避けるために最大速度で航行するらしい)。任務の中には機雷敷設や掃海といったものもあり、機雷戦を再現することもできます。
他には燃料消耗や弾薬消耗に関するルールもあります。航続距離の短い日本駆逐艦の場合、すぐに燃料欠乏を起こしてしまう傾向があるので、小まめに洋上補給してやる必要があるみたいです(と、マニュアルには書かれてありました)。
他に面白いルールとしては、個艦毎に練度(昼間練度と夜間練度に区別されている)が設定されており、増援としてゲームに登場してきた艦艇は低練度になっているようです(特に連合軍側)。これに対して「Shakedown Cruises」というルールもあり、本格的な戦闘を経験する前に簡単な任務を経験させることで技量向上を図ることができるようです。

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(写真)珊瑚海海戦に参加するMO機動部隊。所属艦艇の状況は勿論、任務、目標地点、指揮官の氏名やその技量等が事細かに記載されています。

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(写真)1942年8月シナリオに登場する米戦艦「ノースカロライナ」。夜戦技量「36」は決して高練度とは言えません。

9.Ground Units

地上部隊の詳細や移動方法が記載されています。戦車1両、砲1門レベルでレーティングされていますが、戦車や火砲が主役ではない太平洋戦役の場合、あまり気にならない部分です。

10.Aircraft

航空戦の手順、任務や目標地点の設定、基地変更の手順等が記載されています。任務には海上攻撃任務や基地攻撃任務、哨戒任務等があります。さらに各航空隊は飛行高度を設定することもできます。特に米軍のP-39シリーズは高度10000ftを越えると極端に性能が悪化するため(そのことを再現する特別ルールがあります)、日本側はP-39の迎撃を回避するために中高高度の侵攻を多用するのが良いかもしれません。
他にも損傷した航空機が近くの母艦や基地に緊急着陸/着艦したり、悪天候のために目標を見失ったりすることもルール化されています。

11.Naval Combat

艦対艦戦闘、対地艦砲射撃、潜水艦戦闘や対潜水艦戦闘、機雷戦についての進行手順を説明しています。

12.Air Combat

空対空戦闘の進め方を説明しています。面白いのは迎撃戦闘の際に最も重要な要素を「上昇性能」としていること。これは現実の世界では自明のことなのですが、ボードゲームではなかなか再現できない要素の1つです。電脳ゲームでは上昇性能の優れた戦闘機が迎撃任務に有利であることを簡単に再現できるので、今までやや不遇な扱いを受けることの多かった高速迎撃戦闘機達がクローズアップされることになるかもしれません。

14.Spotting

航空機等による敵艦隊や基地に対する偵察方法を説明しています。探知レベルという概念が導入され、それを向上させるために偵察機の役割がクローズアップされてきます。そのため「Uncommon Valor」では写真偵察機が個別にユニット化され、ゲームに登場してきます。

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(写真)米陸軍第8偵察飛行中隊。装備機はP-38を偵察用に改造したF-5A Lightning。本作以外でこの機体が登場するゲームを私は殆ど知りません。

16.Bases

基地建設の方法や基地に対するダメージ、さらには基地の修理方法について説明しています。基地設営隊もユニット化されています。

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(写真)1942年8月シナリオにおいて、ルンガ飛行場の建設に励む海軍設営隊。その後の彼らの運命は・・・・。

17.Logistics

補給活動の方法、艦船、地上部隊、航空機に対する補給方法について説明しています。補給がこのゲームのキーワードみたいなのですが、実はここはあまり詳しく理解していなかったりします(^^;。まあやってみればわかってくるでしょう。

その後

とまあ、こんな感じのゲームです。マニュアルを読むだけでワクワクしてくるようなゲームであることは間違いないです。ここまで読んだのだから早速プレイしてみたいですね。平行して進めているBattlefield Europeももう少し研究したいし、なかなか時間が取れないのですが、なんとか時間を見つけてチャレンジしてみたいと思います。

P.S. ぢつはこのゲームのマニュアルについては日本語訳がちゃんとあったりします。ちょっと「気どって」英語マニュアルに挑戦してみましたが、英語を読むのにも疲れてきたので、次は日本語版を読んでみることにします。

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