もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2007年06月

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しばらく遠ざかっていたtakobaさん自作のゲーム「帝海第3艦隊」です。
新しいルールブックが届いたので、例によって練習シナリオをプレイしてみました。
最初にプレイしたのは「ショートシナリオ1、ホーネット攻撃」です。

「帝海第3艦隊」について詳しくは-->こちら

10月26日早朝、米機動部隊の位置を特定した日本艦隊は、約60機の攻撃隊を発進させた。発進後約1時間半で米空母「ホーネット」を発見した日本軍攻撃隊は、敵戦闘機の妨害と猛烈な対空砲火を冒して突撃を開始した。時に午前7時。日米4度目となる空母決戦の幕が開けた

両軍の戦力

日本軍

零戦 2ユニット
九九艦爆 3ユニット
九七艦攻 3ユニット

米軍

F4F 3ユニット
空母「ホーネット」
重巡2隻、軽巡2隻、駆逐艦6隻
(対空火力12)

第1ゲーム

零戦の展開が遅れたため、日本軍攻撃隊は敵の妨害によって大損害を被った。艦爆1ユニット、艦攻2ユニットが米戦闘機によって撃墜され、艦爆2ユニットが対空砲火の犠牲となった。残った艦攻1ユニットは、遅まきながら登場してきた零戦隊の援護を受けて米機動部隊上空に到達。必殺の魚雷を叩き込んだ。1本が命中。しかしダメージは1ポイントに過ぎなかった。「ホーネット」小破。米軍は他に損害なし。日本軍は艦爆、艦攻計5ユニットを失った。

日本軍はユニットの引き、ダイス目共に悪かったです。零戦が現れる前に攻撃隊が全部出てきたのは不幸でした。さらに艦攻1ユニットが射点に取り付きながらも、命中魚雷はたったの1本(期待値は命中1.67本)。ダメージ数も船体1ポイントに過ぎませんでした(期待値は2ポイント)。

第2ゲーム

今回は対空砲火が猛威をふるった。対空砲火を浴びて艦攻3ユニットが瞬く間に撃墜された。高高度から侵入してきた艦爆1ユニットも、突入寸前にグラマンの餌食となる。生き残った艦爆1ユニットが高高度から突っ込んできたもの、激しい対空砲火で目標を逸らされ、輪形陣外周の軽巡「ジュノー」に爆弾1発を命中させたのが精一杯。この艦爆も離脱中に対空砲火の餌食となる。
しかし最後に突入してきた艦爆が戦果を挙げた。対空砲火とグラマンの妨害を突破した艦爆1ユニットが「ホーネット」の直上に到達。必殺の急降下爆撃を敢行した。250kg爆弾3発が相次いで命中した。離脱中の艦爆は対空砲火を浴びて四散した。
損害判定の結果、「ジュノー」は無傷。しかし「ホーネット」は構造物に3ヒット被った。「ホーネット」中破。さらに「特別被害判定」により「ホーネット」は発着艦能力を失った。日本軍は艦攻3ユニット、艦爆3ユニット、零戦2ユニットを失った。つまり全滅である。

勝利条件的には米軍の勝利ですが、「ホーネット」の発着艦能力を奪ったのだから「まあヨシ」という所でしょうか。しかし「攻撃隊全滅」とは・・・。

第3ゲーム

今回も零戦隊の展開が遅れたが、攻撃隊はグラマン相手に奮戦した。艦攻1ユニットがグラマンの餌食となったが、艦爆隊はグラマン1ユニットを返り討ちにした。激しい対空砲火が攻撃隊を迎えうち、艦爆1ユニットは急降下に入るか入らないかで爆散。艦攻1ユニットも激しい対空砲火を浴びて軽巡「サンディエゴ」に魚雷3本を命中させるのが精一杯だった。
続いて海面を這うように近づいてきた艦攻1ユニットが対空砲火をかいくぐって「ホーネット」に肉薄。遂に2本の魚雷を「ホーネット」に命中させた。喝采を上げる日本軍。
上空から艦爆2ユニットが接近してくる。対空砲火は激しく打ち上げられ、艦爆1ユニットを叩き落した。しかし残った1ユニットは対空砲火をかいくぐって投弾した。吸い込まれていく爆弾。しかし惜しいかな。投下された数発の250kg爆弾は「ホーネット」の周囲に水柱を上げただけで遂に命中弾を得ることはできなかった。
損害判定の結果、空母「ホーネット」は命中魚雷2本により船体3ヒット(中破)。軽巡「サンディエゴ」は魚雷3本の命中により轟沈した。他にF4F 2ユニットが撃墜された。日本軍は艦爆2ユニット、艦攻1ユニットが失われたが、残った5ユニットは生還した。

今回も勝利条件的には米軍の勝利です。しかし「ホーネット」中破、「サンディエゴ」撃沈の戦果を挙げ、損害が3ユニットに留まったのだから、攻撃は成功と言って良いでしょう。

感想

3ヶ月前の対戦プレイからルールがどう変わっているかが楽しみでしたが、良い方向に変化しているようです。前回は「戦闘結果のバラツキ」が気になったのですが、今回は極端にバラつくことはなくなりました。運不運による戦果・損害の大小はありますが、いずれの場合でも戦果・損害が「許容範囲内」に収まるようになったと思います。
ルールを読んでいて少し気になったのは、空戦時に振るダイスの数です。ユニットの火力に相当する数のダイスを同時に振るのですが、零戦で「8」火力、ワイルドキャットで「7」火力あるので、「ちょっと面倒かな」という懸念がありました。しかし実際にプレイしてみると、D6をまとめて振ることができるので、見た目ほど面倒ではないです。前回の版では空戦結果が「撃墜」以外に色々とバリエーションがあったのですが、今回は「撃墜」一本に絞られました。私は今回の方がシンプルで良いと思います。

少しだけ気になるのが艦爆、艦攻の命中率です。例えば攻撃力「8」の九九艦爆の場合、修正なしで投弾したとして命中期待値は2.67発となります。艦爆1ユニットが6機とすると、平均命中率は44%となります。この命中率は「少し高いかな?」という気もします。
実際のゲームでは、対空砲火その他によって命中率は低下しますし、投弾できる機数も小さくなります。個々の命中率も本来ならば全体の中で評価しなければ意味がないでしょう。そういった意味では結論は早急に出さず、もう少し色々なシナリオを試してみます。

次回はショートシナリオ2に挑戦してみます。

先日、九重連山に行ってきました。
九重連山といえば、大分県西部一帯に広がる火山群の総称です。主峰は標高1787mの久住山で、その他に九州本土最高峰の中岳(1791m)、ミヤマキリシマで有名な平治岳(1642m)、紅葉で有名な大船山(1786m)等の山々があり、その中央には坊がツルと呼ばれる高層湿原が広がっています。坊がツルの南端にある法華院温泉は、山中にある一軒宿です。

この九重連山は3年ほど前の秋に一度訪れたことがあり、その時には山の中に広がる広大な風景に心底感動したものでした。それ以来この九重連山に行く機会を伺っていたのですが、先日九州へ行く機会があり、その時に九重を訪ねることができました。

コース

今回は長者原を出発点とし、雨ヶ池越を経て坊がツルに出る。帰路は法華院温泉から斜面を上がって諏蛾守越に出て、そこから下り坂を下っていき長者原に戻ってくるコースにしました。標準コースタイムは約5時間。歩行距離約9km。累積標高差約600mの中規模コースです。

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坊がツルまで

前夜は登山口である長者原の駐車場で仮眠を取り、翌朝0540に起床。直ちに準備を整えて0620頃出発します。駐車場の前に広がる広大な湿地帯を抜け、森の中に入ると緩やかな登りが始まります。それほど急な斜面ではないのですが、最初は体が十分に暖まっていないから結構辛かったです。
歩き始めて1時間ほどで高層湿原に出ます。これが雨ヶ池越一帯です。

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雨ヶ池越の朝

雨ヶ池越を過ぎると下り坂が始まります。この頃から登山者とすれ違う機会が増えてきました。前夜、法華院温泉に宿泊した人たちが下山してくる頃なのかもしれません。森林を抜けて視界が広がると、前方に坊がツルの広大な高層湿原が見えてきます。

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朝の坊がツル。前方に見える山は鳴子山(1648m)

坊がツルから諏蛾守越まで

坊がツルに着いたのは0800過ぎでした。あちらこちらでミヤマキリシマが美しい姿を見せています。時折遠くを歩く登山者の姿が見えますが、それ以外は殆ど人影はありません。ここでノンビリと1時間程時間を潰し、写真を撮ったり、食事をしたりました。

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坊がツルに咲くミヤマキリシマ

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法華院温泉。山の中にある本格的な温泉宿です。

坊がツルを出発したのは0900頃です。法華院温泉の裏手から急な坂道を登ります。それなりに覚悟を決めて坂道に挑んだのですが、思ったよりも「手応えがなかった」です。前方の視界が開けたと思ったら、目の前に噴煙の噴き上げる硫黄岳の姿が飛び込んできました。

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坂を上りきると、前方に噴煙を上げる硫黄岳の姿が飛び込んできた。

少し歩くと諏蛾守越への道と、久住山方面への道との分岐点に辿り着きます。このあたりが北千里浜と呼ばれる一帯で、噴煙を上げる硫黄山の姿をじっくりと堪能することができます。私は分岐の所にザックを置いて、少し近くを歩いたりしました。

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北千里浜から見る硫黄山

北千里浜から少し上り坂を登りきった場所が諏蛾守越です。硫黄山噴火から身を守るために、まるでトーチカ陣地のような形状の休憩所が印象的です。

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諏蛾守越の休憩所

諏蛾守越から長者原へ

諏蛾守越からは長者原まで下る一方になります。歩き始めてすぐ左手に硫黄山の噴火口が見えてきます。山肌から幾条もの白い煙が吹き上がっているのは印象的な景観です。

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硫黄山の噴火口を見る

硫黄山の火山地帯を抜け、少し歩くと、低い潅木が見えてきます。このあたりから再び植物が姿を見せ始め、やがて登山路は新緑の緑に包まれてきます。所々にミヤマキリシマと思われるピンク色の花も姿を見せ始めました。

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長者原へ降りる下山路周辺の景観

長者原に着いたのは1100頃。所要時間は約4時間半です。ここで荷物を整えなおした私は、温泉で一息するために長者原を後にしました。

まとめ

今回の九重登山は、特定のピークを目指す登山ではありませんでした。実は前回の九重登山の際、主峰の久住山や最高峰の中岳は踏破済みであったので、今回はあえてピークを狙わなかったという事情もあります。今回は坊がツルや北千里浜といった景観の綺麗な場所を専ら狙った山歩きでした。しんどい思いはそれほどなかったのですが、やや物足りない感も残った山歩きになりました。時間に余裕があれば、坊がツルから平治岳や大船山に足を伸ばす手もありました。この場合、山頂までの往復で約3時間が必要です。その日は時間的にそれほど余裕がなかったので平治岳も大船山も見送りましたが、次回九重に来るときはこれらの山々も歩いてみたいですね。

九重連山は全般的にコースの難易度が低く、また特に危険個所も少ないので、初心者にもお奨めできる山です。山岳景観の美しさも格別であり、私として西日本一帯の山の中では好きな山の一つです。

お奨め度★★★★★

皆様は飯島真理という歌手をご存知でしょうか?。
恐らくこのブログを見ている人の何割かはご存知だと思います。
そう、あの有名なTVアニメ番組超時空要塞「マクロス」でヒロイン(だと思う、多分)リン・ミンメイの声を担当した方です。

先日、会社の同僚と飲んでいる時に、ふとオタネタで盛り上がってしまい、その時に同僚が教えてくれたのが以下のページです。

飯島真理がリン・ミンメイというイメージに反発を感じていた、ということはそれとなく知っていました。しかしその彼女が21世紀に入ってミンメイを「受け入れた」というのは今回初めて知りました。

ちなみに有名なアーティストがアニメソングを歌う例は数多くありますが、そのこと自体をアーティスト自身がどう感じているかは、個人差があるようですね。例えば映画版「ガンダム」の主題歌を歌った某アーティストは、

「あれは俺の人生最大の汚点だった」

というような発言を某ラジオ番組でしていました。

一方で映画版「Zガンダム」の主題歌を歌ったGacktは

「俺はジオン軍の生き残りだ」

と公言するほどの熱烈なガンダムマニアであることが知られていますね。
「ガンダムSEED」の主題歌を歌ったT.M.Revolutionの西川貴教については定かではありませんが、ザフト側MSパイロットの声優を担当するぐらいですから、多分「ガンダム好き」なんでしょう。

余談ですが、上記ページで紹介されている「オタク・イン・USA」の方は私はまだ読んでいません。
機会があれば読んでみたいと思います。

以前に紹介したヒストリーチャンネル「ドッグファイト」はまだ続いています。
先週の特集が中東戦争でした。第3次中東戦争(6日間戦争)、レバノン紛争等での空中戦を紹介していました。

1967年の第3次中東戦争の紹介では、イスラエル軍のミラージュⅢがMiG-17やMiG-21をバタバタ打ち落とす場面をCGで再現しています。この時期、既に空対空ミサイルが実用化されていましたが、撃墜の殆どが30mm機関砲によるものだったみたいですね。番組の紹介によると、

「ミラージュⅢは当初ミサイルのみの武装だったが、イスラエル空軍は機銃装備にこだわった」

そうです。

それにしてもマッハ2クラスの戦闘機で機銃によるドッグファイトとは、想像しただけでも「凄い」です。

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イスラエル空軍のミラージュⅢ

他に1982年のレバノン紛争におけるF-15Aの活躍も番組で紹介されていました。さすがにF-15の時代になるとミサイルが主兵装になっています。F-15A 4機編隊がMiG-21の編隊と遭遇する場面が紹介されていました、最初にF-15が視認外距離からAIM-7F「スパロー」をMiGに向けて発射するのですが、それが案の定「外れ」。「スパローは当たらない」というのは、洋の東西を問わず不変の真理なのかも知れません。
結局F-15は「昔ながらの戦法」、すなわちドッグファイトでMiGと戦ったようです。イスラエル製短距離空対空ミサイル「パイソン3」が最初のMiG-21を撃墜。その後も「パイソン3」「スパロー」そして20mm機関砲で次々とMiG-21が撃墜されていきました。CGで見るF-15とMiG-21のドッグファイトは見応え十分でした。

最後に近年のイスラエル空軍が紹介されているのですが、背中に電子戦装備搭載スペースらしい膨らみを持った複座型のF-16が紹介されていました。多分こんな形↓だったと思います。

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ミサイル類についても紹介されていて、ラファエル社のパイソンシリーズは、今では「パイソン4」さらには「パイソン5」まで出来ているそうです。知らなかったなあ。

「ソロモン夜襲戦」登場艦艇紹介

今回は「ソロモン夜襲戦」に登場する艦艇について紹介したいと思います。実際の性能や戦歴は他の史料等を見ればわかる話なので、ここでは「ソロモン夜襲戦」におけるこれらの艦(フネ)の扱いについて書いていきたいと思います。

 (注)「ソロモン夜襲戦」とは、自作の水上戦ボードゲームです。詳しくはこちら

登場艦列伝 - 連合軍軽巡編 バックナンバー

連合軍軽巡編(1)
(その他の「列伝」はこちら

「アトランタ」級

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「アトランタ」級防空軽巡「サンファン」(USS San Juan (CL-54))。南太平洋海戦では空母「エンタープライズ」を守って活躍。その後も空母部隊の直衛艦として活躍し、終戦まで生き延びた。

概説

「防空軽巡」というある意味「モダン」なこのクラスは、その名の通り多数の両用砲を備えた対空戦闘を主任務とする戦闘艦です。合計16門もの5インチ砲をピラミッド型に配置したそのスタイルは周囲に独特の威圧感を与え、それは航空機時代に対応した新時代の艦に相応しいものとも言えます。
水上戦闘を主なテーマとする本ゲームの場合、残念ながら「アトランタ」は本来の威力を発揮できません。それでも5インチ砲16門を装備したその火力は侮れないものがあり、上手に使えば適切な用途が見出せるかもしれません。

ゲームでの性能

主砲は12cm砲で駆逐艦並みです。巡洋艦クラスが相手の場合、接近戦に持ち込まない限り(そして相手の舷側装甲が2以下でない限り)勝利の可能性はありません。とはいえ、主砲の火力自体は6-14-6に達し、使い方さえ間違わなければ「優秀な駆逐艦キラー」に化けるかもしれません。問題は12cm砲の射程距離です。相手駆逐艦をアウトレンジする能力に乏しいため、敵艦を魚雷発射前に阻止することが困難なのです。「駆逐艦キラー」として考えた場合、12cmクラスの火砲は適した火器とはいえず、15cmクラス以上の火砲が絶対必要なのかも知れません。
装甲は2-6-6。米巡洋艦の例に漏れずに水平装甲はそれなりに強力です。相手が20cm砲クラスの重巡であっても、中距離以遠ならある程度耐えることはできます。
あと(これは殆どオマケみたいなものなのですが)、両舷にそれぞれ4本の53cm魚雷を搭載しています。

シナリオでの扱い

本級はシナリオ6「キャラハン艦隊の壊滅」で初登場します。本来空母部隊直衛が主任務の本級が水上戦闘任務に駆り出されること自体かなり奇異な印象を受けるのですが、この時期の米軍は「なりふり構わず」の時期だったので、水上戦闘に不向きな本級も投入せざるを得なかったのでしょう。この戦いでは「アトランタ」「ジュノー」の2艦が参加しましたが、不幸なことに両艦ともこの海戦で失われました。

オークランド級

概説

広義な意味では「アトランタ」級に属するCL-95~CL-98を本ゲームでは区別して「オークランド」級と呼称しています。オリジナルの比べて両舷に搭載されていた主砲各1基を取り除いています。その結果、両用砲の火力は前作よりもやや小さくなりましたが、艦としての完成度は前作を上回ると評価されています。

シナリオでの扱い

本級が登場するシナリオはありません。追加シナリオを考えても、本級を登場させる必然性は小さく、またその動機にも乏しいと言えるでしょう。所詮は「アトランタ改」に過ぎませんから。

「クリーブランド」級

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「クリーブランド」級軽巡「サンタフェ」(USS Santa Fe (CL-60))。マリアナ、レイテ沖海戦に参加し、空母を守って活躍したが、日本艦隊と直接砲火を交える機会はなかった。

概説

米海軍が1940~42年度計画で整備した砲戦用大型軽巡洋艦です。基本的なデザインは前作「ブルックリン」級を継承していますが、主砲を1基減じて計12門とし、その代わり対空火力を前作からほぼ倍増させました。そのデザインコンセプトは太平洋における海上戦闘の実態に即した適切なものでした。事実、戦争中期より対日戦に登場した「クリーブランド」級軽巡は、空母直衛任務から夜間における水上打撃戦任務とあらゆる任務に投入可能な非常に便利な艦でした。
本ゲームの対象としている水上打撃戦では、大火力と新型レーダーにより敵にとって非常に嫌な艦であることは間違いないでしょう。しかし本級の主砲である15cm砲は、その威力、射程の両面において不満足なものであることは確かであり、特に相手が巡洋艦クラスの場合、その性能不足はプレイヤーにとって苛々の種になるかも知れません。

ゲームでの性能

装甲は3-7-7。米海軍では重装甲で知られた「ニューオーリンズ」級重巡洋艦に匹敵する重装甲で、並みの重巡を凌駕する防御力を誇っています。これは大落角で飛来する20cm砲弾に対して十分な防御力を有していることを意味し、遠距離砲撃戦ではいかなる日本重巡も圧倒することができます。
攻撃力の方を見てみると、主砲が15cm砲7-14-7。実際に「クリーブランド」が搭載する主砲は12門ですが、左記の評価は本級の卓越した両用砲火力を加味したものです。前作「ブルックリン」には及びませんが、それでもその大火力は侮れません。また電探装備も優秀で、夜戦においても全射程領域において完全無照射砲撃が可能です。総じて本級は大戦中に日本海軍が建造した「阿賀野」「大淀」各級を大きく上回る性能を有し、特に夜戦では日本海軍のすべての巡洋艦と互角以上に渡り合える性能を持った高性能艦であると言えます。
問題は15cmの威力と射程です。相手を日本の20cm砲クラスの重巡とした場合、射程距離の不利は昼間砲撃戦で相手にアウトレンジを許す危険性があります。威力については本級の重装甲がある程度相殺してくれますが、それでも一番手ごろな中距離帯で敵巡洋艦クラスを撃破できないその威力は、本級の優秀な射撃用電探をしてその意味を大いに減じさせてしまいます。

シナリオでの扱い

本級の活躍はガダルカナル戦末期より始まりました。シナリオでも北部ソロモン戦からレイテ戦を扱ったシナリオ12,13,14で本級は登場し、キャンペーンシナリオでも特別増援で登場する可能性があります。特にシナリオ12はタイトルがそのものズバリの「新鋭軽巡出撃す」となっています。このシナリオでは日本側の重巡戦隊や新型軽巡「阿賀野」に対して本級の卓越した砲戦能力を遺憾なく発揮できるので、ファンには大いにお勧めしたいシナリオです。

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