もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2007年11月

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北海道の秘湯-芽登温泉

北海道の温泉紹介です。今回は秘湯で有名な「芽登温泉」です。
帯広から国道241号線を北上し、上士幌の町を抜けて足寄方面に向かうと、途中で芽登市街を通ります。芽登市街で国道を左折し、道道88号を北上します。走ること約10km。途中で「芽登温泉はこちら」という看板を見つけると、そこを左折してダート道に入って行きます。ダート道を走ること約4km。目の前に赤い屋根の建物が見えてきたら、そこが芽登温泉です。

日帰り入浴料は\500。泉質は「アルカリ性低緊張泉」だそうです。殆ど無色無臭です。浴室には男女別の内湯と混浴の露天風呂があります(他にも女性専用の露天風呂があるそうです)。混浴の露天風呂は川に面した場所にあり、開放感は満点です。ただ、休憩室の設備に乏しいのがやや残念です。

日帰り入浴以外にも当然ながら宿泊も可能です。宿泊料金は比較的良心的で、一人でノンビリ泊まるにも良い場所です。

交通の便がやや悪いのが難点ですが、上士幌のバス停からの送迎もあるそうです。少しノンビリしたい時や秘湯気分に浸りたい時にはお奨めです。今度は真冬に行ってみようかな?。

お奨め度★★★★
(泉質A、設備B、景観A)


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芽登温泉の露天風呂。開放感が素晴しいです。

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歴史群像2007年12月号 学研

この雑誌も時々面白そうな記事を掲載することがあります。

今回は瀬戸利春氏の「アウトレンジ戦法に勝機はあったか」が私の心を捉えてしまいました。
これは日本海軍における遠距離砲戦の発展と終焉を記した記事です。砲術の基本をわかりやすく紹介し、散布界や戦闘公誤といった概念を理解するには良い記事です。また筆者の結論にも概ね異論はないのですが、実は一つ困ったことがあります。というのも、私も日本海軍の砲戦について記事を書こうと企図していたのですが、それがこの記事とかぶる点が多いのです。日本海軍の砲戦技術の実像が世間に広く知られることは私も望む所なのですが、このままでは私の書いた記事が「二番煎じ」の誹りを受けかねないので、困ったものです。

それ以外の記事としては、アメリカ海軍から見たミッドウェー海戦、日本海軍における戦艦爆沈事件(数字で比べてみると日本海軍における爆沈事故の余りの多さに唖然)等が面白かったです。

この種の雑誌としては比較的安価なのも嬉しいです。

お奨め度★★★

ダグラム再放送

こちらに触発された訳でもないのですが・・・。

アニマックスで「太陽の牙 ダグラム」の再放送が始まりました。最近の作品に見慣れた目から見れば、絵のプアーさは否定できません。登場人物もどちらかといえば「ガッチャマン」系で、「ガンダム」系の優しい顔が好みの私的にはあまり好きになれません。
とはいえ、植民地星での正規軍対ゲリラの戦いというシチュエーションは、今見ても新鮮です。

今の所はまだまだ序盤で、主役メカであるダグラムも登場していません。主人公クリン・カシムは、地球連邦軍の最新鋭機ソルティックに乗ってデロイヤの地で戦っています。私の個人的な感想なのですが、この作品はこの時期(クリンがソルティックで戦っている頃)が一番面白いように思います。主人公が圧倒的に強い訳ではなく、敵のクラブガンナー等に苦戦し時には大きな犠牲を強いられながらも苦しい戦いを1つ1つ乗越えていく。こういった所に「ドラマ性」を感じますね。

これがダグラム登場以降になると、戦闘シーンがダグラムvs連邦軍CA2~3機というパターンばかりになり、ワンパターン化してきたのは否めません。しかも最後にはダグラムが勝つと決まっているので緊迫感もありません。これが前作「ガンダム」の場合、同じ勝つにしてもガンダムばかりではなくガンキャノンやガンタンク、あるいはホワイトベースの活躍等もあり、それなりにバリエーションがあったと思います。

ダグラムの次の作品があの「ボトムズ」ですが、ここでは主人公メカからヒーロー性をさらにそぎ落とし、「無敵性」を薄くすることで緊迫感を取り戻すことに成功しました。
また最近の作品では、ボトムズ等とは逆にヒーロー性を復活させることで緊迫感を取り戻そうとしているようです。最近放映が始まった「ガンダム00」では、圧倒的多数の敵雑魚キャラを主人公達がバッタバッタと切り倒していくという展開になってきました。リアル路線から見れば後退とも思えるのですが、リアル路線そのものが最早時代遅れなものなのでしょう。

余談ですが、私は今回の再放送を見るまではデロイヤ以外にいくつか殖民惑星があるかと思っていたのですが、どうやら「ダグラム」の世界ではデロイヤ星が唯一の植民惑星みたいです。

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The Great Pacific War(Avalanche Press)購入しました

先日紹介したStrike South(AP)を購入した際、同時に購入したのがこのゲームです。Pacific Fleetキャンペーンリプレイ(SSG/HJ)以来、太平洋戦争のキャンペーンがマイブームになっているので「勢い」で購入したのがこのゲームですが、どうやら今回は「勇み足」だったようです。

旧AH社の傑作ゲーム"Third Reich"(第3帝国)の流れを汲むこのゲームは、陸海空すべてを扱いますが、どちらかといえば陸戦に重点が置かれているようです。一部の例外を除いて陸海空いずれの部隊も実際の規模は明記されておらず、戦力レベルが表記されているだけです。もちろん「赤城」や「エンタープライズ」といった個艦が登場する筈もなく、そういったキャラクター性を期待した私的には少し残念でした。

フルマップ3枚には日本本土、満州、セイロン島、オーストラリア大陸北部、パールハーバーまでのアジア・太平洋地区主要部が描かれています。1ヘクスは実際の60マイル(約100km)を現し、1ターンは3ヶ月です。ヘクススケールではPacific Fleetよりも細かいですが、ターンスケールは同等。ユニットの細かさではPacific Fleetの方が精密です。Pacific Fleetが海上戦闘を中心に太平洋戦争を再現しようとしているのに対し、このThe Great Pacifc Warはより全体的な視点での太平洋戦域の再現を意図しているように思われます。

ルールブックから項目を拾ってみると、「前線司令部」「海上作戦」「戦略再展開」「地上移動/戦闘」「海上輸送」「航空作戦」「補給」といった「戦争をするためのルール」の他に、「同盟と戦争」「工業原材料」「生産」「外交」「占領地」といった「間接的に戦争を支えるルール」、そして各国別のルールからなります。このあたりにも戦闘ルールに絞り込んだPacific Fleetとの違いを感じさせます。

シナリオは計4本。太平洋戦争の開戦から1年間を扱ったショートシナリオ「1941:Opening Moves Scenario」。1939年から1946年までを扱う本ゲーム最大のシナリオ「1939 Campaign Scenario」。史実の太平洋戦争全時期を扱う「1941 Campaign Scenario」。そして1943年から終戦までを扱う「1943 Campaign Scenario」です。その他に"Third Reich"と連結してプレイするシナリオが3本用意されています。いずれのシナリオも大規模なもので、ソロプレイをするのは少し難しそうです。

「機会があればプレイしたいゲームの1つ」になることは間違いないのですが、フルマップ3枚分のスペースとか、時間的な問題とか、色々と敷居が高そうなゲームです。しばらくは「コレクターアイテム」として「押入れに眠っている」ことになりそうです。

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The Great Pacific Warのメインマップ。上は日本本土周辺、下はハワイ及び中部太平洋方面です。海上作戦ではヘクス単位ではなくエリア単位で処理されるため、海上ではヘクスが省略されているようです。

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こちらは主要なユニットです。没個性的な本ゲームのユニット群ですが、それでも個々のシルエットは個性を主張するかの如く色々なものが用いられています。

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先日、東京方面へ出かける用事があり、それが思いの外早く終わったので、靖國神社に行ってみました。
靖國神社は毎年毎年政治的な文脈で語られることが多い神社ですが、我々ミリタリーマニアの立場から言えば、かつての航空機や兵器が実物展示されているのが魅力です。

靖國神社に着いたのは16時前。曇り空の下、境内を一通り回ってみました。開館時間が17時までなので、あまり時間がありません。「遊就館」と呼ばれる軍事博物館があるので、そこへ直行します。

「遊就館」は、自由に出入りできる「玄関ホール」と、\800を支払う必要のある全22室からなる「展示室」があります。
「玄関ホール」には、零戦や15糎榴弾砲、15糎加農砲等が展示されていました。

一方、全22室からなる展示室は、主にパネル紹介が中心で、我々から見れば「そんなこと知っているよ」的な内容が多かったです。それでも真面目に全部目を通せば、多分1~2時間はかかると思います。

展示物は、大展示室が目玉です。艦上爆撃機「彗星」の実機、「回天」の実機、九三式魚雷の実機、戦艦「陸奥」の副砲、聯合艦隊主力艦艇の模型等、珍しいものばかりです。残念ながら撮影禁止なので写真は紹介できません。

ちなみに玄関ホールには売店もあり、そこには数多くの軍事関係書籍が販売されていました。その中には仮想戦記のようなものも売られていたのですが、「やっぱり勝てない太平洋戦争」はありませんでした。やっぱりね。

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玄関ホールに展示されている零式戦闘機52型

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零戦の20mm機関砲。思ったよりも大きな銃砲で、人間が振り回せるような代物ではありませんでした。

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十五糎榴弾砲。さすがに15cmクラスになるとかなり大きく、これを野戦で運用しようと思うとかなり大変ですね。砲重量4,140kg。40人で分解輸送しても一人あたり100kgかあ・・・。かなり辛そうです。

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こちらは十五糎カノン砲(写真右)。同じ15cm砲でも、榴弾砲(写真左)とは全く別砲の印象があります。長大なカノン砲に比べると短砲身の榴弾砲は「玩具」にすら思える程です。それほど両者のスケール感の違いは際立っています。歩兵支援用の短砲身砲の役割が少しばかり理解できたように思いました。

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