もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2008年01月

(以下、ネタバレを含みます)







先日、ディスカバリーチャンネルで「ヘリコプタートップ10」なる番組が放映されていました。これは、古今東西のヘリコプターを集めてトップ10を選び出そうという企画番組です。どんな機体が選ばれているのかは見てのお楽しみなのですが、その番組で堂々の第1位に輝いたのが、今回取り上げるこの機体です。

さて、この機体。我が陸上自衛隊でも数年前に導入を開始し、年2機のペースで細々と数を増やしているようです。当初の予定では60機を調達する予定だったそうなので、30年がかりのビックプロジェクトになるそうです。しかし2030年にこの機体の装備が完了したとして、果たしてどーなのかな、という疑問は残ります。それにかつては無敵を誇ったこの機体も、運用開始から既に20年以上が経過しており、最近の防空システムに対しては脆弱性が目立つようになってきた、という話もあります。

サテサテこの機体。調達開始から価格がうなぎ登り。2008年度以降の調達機体は遂に1機200億円を越えるという「超高級機」になってしまいました。F-15、F-2の約100億以上というのも決して安い買い物ではありませんが、それにしても「たかが攻○ヘリ」で200億以上というのは「異常」と言わざるを得ないでしょう。ちなみに米軍におけるこの機体の調達価格は、1984年の段階で1800万ドル(約20億円)だそうです。

さすがの財務省も200億円以上では「ウン」と言えるはずもなく「ダメ出し」を食らったそうです。ま、当然といえば当然なのですが、そうなるとコ○ラの後継機はどーなるんでしょうねえ。この機体がダメだとしても、攻○ヘリ自体は未だに重要な兵種だし、現行の対○車ヘリコプター部隊の維持も考えないといけないし・・・。それに、ここまでこの機体に投資してきた分の回収はどーするんでしょうねえ。

前回取り上げたF-2の事故は、まあ「笑い話」といえばそれまでなのですが、こっちは遥かに深刻です。こんなことがあると米式装備一辺倒なのも考えものですね。

ちなみに私個人的には、こちらを推します、が、こっちも良く考えたら「米式」でした。思い切ってこちらにしてみましょうか?。


参考資料は-->こちら

「ソロモン夜襲戦」の新シナリオ「バリクパパン海戦」のリプレイです。

 (注)「ソロモン夜襲戦」とは、太平洋戦争における日本海軍と連合軍海軍との間で繰り広げられた水上戦闘を扱った自作ボードゲームです。詳しくはこちら



第10ターン

米駆逐艦群の左前面してきた接近してきた日本海軍第2駆逐隊は、日本海海戦の故事を再現するかのような敵前回頭を行った。所謂「トーゴーターン」である。この運動によって両者の距離は急速に接近した。距離3-4kmで両者は砲火を交えた。米艦隊の砲撃は先頭艦「夕立」をしばしば夾又したが、有効弾はなかった。しかし米駆逐艦3隻から狙われた2番艦「五月雨」の方はそうはいかなかった。1弾が「五月雨」に命中し、最大速度が25ktまで低下したのである。この損傷により第2駆逐隊の米駆逐艦群に対する速度の優位は失われてしまった。
第2駆逐隊も激しい砲火を浴びせかけた。「夕立」の1弾が米駆逐艦「パロット」に命中したが、「パロット」の損害は軽微であり、戦闘航行に支障はなかった。「夕立」「五月雨」の2艦が計16本の魚雷を発射した。

この時点での日本駆逐艦による魚雷発射は判断の難しい所である。射点的には「ベスト」とは言えないまでも「概ね良好」であり、通常のシナリオであればこの雷撃は妥当な判断と見なされるだろう。ただ今回の場合、「ベスト」を待たずに「ベター」を選択したことは議論余地があるかもしれない。付け加えるなら、このターン先攻側は連合軍であったため、日本軍は余分なCP出費を強いられた。このターンは雷撃を自重し、砲力を優位を生かして砲戦を継続しつつ機を見て雷撃に持ち込むのが妥当な戦術ではなかっただろうか?。結果的にこの魚雷攻撃は失敗することになるが、今から振り返ってみると少し魚雷攻撃を焦りすぎたのかもしれない。

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第10ターンの状況。日本駆逐隊は米艦隊の左前面を圧迫しつつ砲雷撃戦を展開。16本の酸素魚雷が米駆逐艦に迫る。

第11ターン

日本駆逐艦の放った16本の魚雷は米駆逐艦に迫る。しかし惜しいかな、1本も命中も得られなかった。米駆逐艦群は左120度回頭。日本艦隊の正面から反航姿勢で突破を図る。対する日本駆逐隊。同じく左120度回頭。あくまでも平行砲戦で敵を仕留めようとする。距離2-3km。日本艦隊はCP不足で砲撃を控えた。一方の米艦隊は激しい砲火を浴びせた。「夕立」「五月雨」がしばしば夾又弾に包まれたが、日本軍にとって幸いにも命中弾はなかった。米駆逐艦群は計6本の魚雷を低速モードで発射する。

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先ほどのターンでCPを無駄遣いしたツケが早くも現れている。このターン、日本艦隊はCP不足のため砲撃を差し控えることになった。この近距離。上手くいけば決定的な打撃を与え得た局面でのCP不足は痛い。またこのターンにも日本艦隊はミスを犯した。米艦隊を追う際、右回頭ではなく左回頭したことである。そのために米艦隊の右舷側に出ることになった日本駆逐艦は、米駆逐艦の牽制雷撃のために敵方への回頭すら難しくなったのである。ただし「では右回頭がベストだったか?」と問われれば、これはまた難しい質問である。右回頭した場合、米艦隊の対応によっては日本艦隊が米艦隊の背後に出ることとなってしまう。この場合、日本艦隊は砲力を発揮することが難しくなる。

米駆逐艦群がこのターンあえて魚雷を低速モードで発射した理由は、言うまでもなく日本艦隊の回頭を妨害するためである。日本艦隊は魚雷が自らの艦尾より追いかけて来る限り舷側を魚雷に向けることはできない。つまり回頭できない。回頭できないということは米艦隊との距離がどんどん開いていくことを意味する。日本艦隊としては自艦の犠牲にはあえて目を瞑り、あえて魚雷に横腹を晒すような覚悟が必要だったのかもしれない。これは艦船ファンにとっては厳しい決断である。

第12ターン

第2駆逐隊は左後方から迫る魚雷を意識しつつもギリギリの所で左60度回頭を行った。横腹を晒した日本駆逐艦の船腹に6本の米魚雷が迫る。艦首を立て直した日本艦隊と米艦隊は激しい砲火を浴びせ会う。両者多数の夾又弾に包まれるが、お互い命中弾はなかった。米艦隊は横原を晒した日本駆逐艦を狙って計12本の魚雷を高速モードで斉射する。

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米駆逐艦の放った魚雷群が日本駆逐艦に迫る。米艦隊は魚雷の疾走速度を巧みに調整することにより、日本艦隊に回頭の機会を与えまいとした。

第13ターン

最初の低速魚雷6本は辛くも回避した日本駆逐艦だったが、続いてやってきた高速魚雷は回避し切れなかった。魚雷1本が駆逐艦「五月雨」に命中した。船体をへし折られて轟沈する「五月雨」。傷ついた日本艦隊に対し、さらに米艦隊の砲火が襲う。遂に命中弾が駆逐艦「夕立」を貫いた。「夕立」の速度は25ktに低下した。

第14ターン

魚雷回避運動によって後落した日本軍第2駆逐隊。米駆逐艦は煙幕を展張して射撃を妨害しようとする。「夕立」「春雨」の2艦は煙幕の背後から米駆逐艦を狙う。執念の一撃が遂に米艦を捉えた。「ジョン・D・フォード」「パロット」の2艦に命中弾が炸裂。いずれも中破して速度15kt以上は出なくなった。

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第14ターンの状況。煙幕越しに放った日本駆逐艦の一撃がようやく米駆逐艦を捉えた。

第15~18ターン

手傷を負いながらも懸命に戦場離脱を図る米第59駆逐隊。前面に立ちふさがった軽巡「那珂」に対しては健在な2隻が集中砲火を浴びせてこれを撃退。しかし後方から追求してきた日本海軍第9駆逐隊が米艦隊にさらなる出血を強いた。新鋭駆逐艦「朝雲」は「ジョン・D・フォード」にさらに3発の命中弾を与え、同じく「峯雲」は「パロット」に2発の命中弾を与えた。両艦とも沈没こそ免れたもの、共に大破してしまった。

この時点で時間切れ。日米双方に大きな犠牲を強いたバリクパパン海戦は終了した。

結果

両軍の損害

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結果

日本軍18VP
連合軍82VP

勝利条件を満たした連合軍の勝利

プレイ時間

約2時間(記録時間含む)

感想

今回は連合軍の勝利に終わったが、日本軍のミスとダイスに助けられた感が強い。もし日本軍にミスがなかったか、あるいはダイス運に恵まれることがなければ、恐らく日本軍の勝利に終わっていただろう。このシナリオのテストプレイは今回で4回目だが、今まで連合軍が勝利したことは1度もなかった。そういった意味で今回の結果は「目出度い」ことなのであるが、それでもまだ日本軍有利の感が強い。この対戦の後シナリオを一部改訂し、両軍の初期配置を少し移動させた。この改訂により連合軍が盤端に到達するまでに必要な時間がやや少なくなり、また連合軍側の運動余地が大きくなった。これでもまだ日本軍有利の感が強いが、競技用としては許される範囲のバランスに落ち着いたのではないだろうか。

このバリクパパン海戦シナリオは両者ともマイナーな部隊が登場する興味深いシナリオである。また最初は小兵力で徐々に増援部隊が登場してくるというシチュエーションも面白い。プレイ時間やマップの広さも手頃である。コンパクトなシナリオながら、両者にとって戦術手腕を発揮する余地も大きく、さらには両者とも攻撃側を演じることができる点も評価したい。今後このシナリオがどのような扱いになるかは不透明であるが、もし本シナリオが何らかの形で世に出る機会があれば、是非ともプレイして頂きたい。

(つづく)



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「ソロモン夜襲戦」の新シナリオ「バリクパパン海戦」のリプレイです。



 (注)「ソロモン夜襲戦」とは、太平洋戦争における日本海軍と連合軍海軍との間で繰り広げられた水上戦闘を扱った自作ボードゲームです。詳しくはこちら

セットアップ

本シナリオの主役は連合軍である。連合軍プレイヤーは、自らの意思で攻撃経路を設定し、攻撃を実施し、戦場を離脱することができる。連合軍プレイヤーの自由度の高さに比べて日本軍プレイヤーが主導的に実施できることは多くない。連合軍プレイヤーの出方やチットの引き具合等を見ながら、その場その場で臨機応変な対応が求められよう。
セットアップは下図にようになる。
日本軍が盤上に配置するのは13隻の輸送船のみ。それも配置ヘクスや艦首方向は明確に定義されているので日本軍プレイヤーに選択の余地はない。シナリオの指示に従って黙々と駒を並べるだけである。
一方の連合軍。使える兵力は第1次大戦型の旧式駆逐艦が4隻のみ。配置はある程度の自由度が認められている。この時連合軍プレイヤーは、襲撃実施までの具体的な経路を考慮した上でセットアップするのが望ましい。

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セットアップ時の状況。なおマップはSSGの「聯合艦隊」を流用させて頂いた。

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セットアップ時の状況(詳細)

第1~3ターン

米艦隊は一旦北上し、日本船団の北東部まで回りこんでから左60度回頭。日本船団を左舷3~5kmに見る地点にまで進出した。その地点から米駆逐艦4隻は合計24本の魚雷を左舷に向けて発射した。暗黒の海を引き裂いて魚雷が日本船団に迫る。

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第1~3ターンの動き

その頃、日本船団は東方から近づく怪しい艦影を発見。「怪しい艦影あり」という警報を発してた。船団から約6km離れた海域には第1護衛隊の旗艦である軽巡「那珂」が航行していた。「那珂」は怪しい艦影を確かめようとしたが、敵情が不明なためしばらく様子を見ることにした。

第3ターン終了時に日本軍は戦力チットを引くことができる。その時引いてきたのが軽巡「那珂」である。米駆逐艦を艦尾に見るような位置に登場した。反転するだけのCPはないので、敵の退路を遮る方向に低速で進みつつしばらく様子を見ることにした。

第4ターン

米駆逐艦の放った魚雷が日本輸送船に次々と命中した。「愛媛丸」「藤影丸」「朝日山丸」にはそれぞれ2本、「辰神丸」には1本が命中した。「愛媛丸」「藤影丸」は沈没、「朝日山丸」は大破、「辰神丸」は中破した。
日本船団北方で180度回頭を終えた米駆逐艦隊は、距離約6kmで主砲射撃を開始した。3発が「辰神丸」に命中。既に傷ついていた「辰神丸」は砲撃によって沈没した。

船団付近を警戒中であった日本海軍哨戒艇「第37号」は、左舷後方約5kmの海上を接近する国籍不明の駆逐艦4隻を発見した。同艦は直ちに味方に警告を発すると共に、速度を20ktに上げて怪しい駆逐艦群を追った。

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第4ターンにおける両軍の動き。日本軍が引いてきた戦力チットは「哨戒艇」。戦力としては大きな期待できないが、友軍到着までの時間稼ぎには使える。

第5ターン

襲撃を終えて戦果を確認した米駆逐艦隊は戦場離脱を開始した。東方に向けて最大戦速で逃げる米駆逐艦に対し、「哨戒艇37号」が懸命に追った。距離約5kmで同航する米駆逐艦隊と哨戒艇「第37号」。追跡者を撃破しようと米駆逐艦4隻が砲火を開いた。1発が哨戒艇「第37号」に命中。それは同艦の速度を15ktにまで低下させると同時に、射撃装置に損傷を与えて同艦の射撃能力を著しく低下させた。

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連合軍がこのシナリオで勝利するためには、一定以上の戦果を獲得する必要がある。それは概ね輸送船3~4隻の撃沈に相当する。今回はその戦果を達成したため、あとは逃げの一手になる。もし戦果不十分な場合、連合軍プレイヤーは危険を覚悟で再襲撃を行うか、あるいは勝利を諦めて引き分け狙いで逃げに入るか、難しい決断を強いられることになる。

その頃、船団外周を警戒していた日本海軍第2駆逐隊の駆逐艦3隻が行動を開始した。米駆逐艦群の南南東約18kmを航行中であった第2駆逐隊は、米駆逐艦群の現在位置、速度、針路、そして彼ら自身の現在位置に基づいて会合予測点を算出。速度を30ktに上げつつ針路を北に変じて会合予測点を目指した。

第6ターン

逃げる米駆逐艦群に対し、哨戒艇「第37号」は次第に後落し始めた。次第に遠ざかる米駆逐艦に対し、距離約6kmから放った哨戒艇「第37号」の射撃は、もとより効果を期待してのことではなく、味方に警告を発するという意味しかなかった。しかしこの苦し紛れの一撃が意外な効果を発揮した。その1弾が米駆逐艦「ジョン・D・フォード」に命中。同艦の速度を25ktまで低下させたのである。やむを得ず米駆逐艦群は速度を25ktに落としたが、これは速やかな戦場離脱を図りたい米駆逐艦群にとって思わぬ足枷となった。

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第6ターンにおける両軍の動き。哨戒艇の放った一撃は米駆逐艦群に思わぬ痛手となった。

第7~9ターン

日本軍哨戒艇と小競り合いを続けながらも米駆逐艦群は次第に東へ向けて進んでいた。それに対して新たな強敵が彼らを追っていた。日本海軍第2駆逐隊である。両者は次第に接近しつつあった。さらにその後方から軽巡「那珂」も速度を上げて近づいてくる。米駆逐艦群に対する包囲の輪は、次第に狭められていった。

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第7~9ターンにおける両軍の動き。日本駆逐艦を振り切ることを諦めた米駆逐艦群は強行突破を決意。針路を南に変じて日本駆逐艦との反航戦に挑む。対する日本駆逐艦は接近戦に持ち込むべく敵に艦首を向ける。


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歴史群像2008年2月号 学研

この種の雑誌は
「貯まる一方で場所取るだけだし・・・」
と思って、今まで購入には二の足を踏んでいたのですが、最近
「面白そうな記事だけスキャナーで取っておけば良いじゃん」
と気がつき、案外抵抗感なくボカボカ買っています。

今回の特集は「アルデンヌ1944」。いわゆるバルジの戦いです。
バルジ戦はSLGゲーマーにはかなり知られたアイテムなのですが、我が国ではまだまだマイナーテーマの域を出ていないように思います。そういった意味で今回の特集記事は、まるでSLG雑誌の「歴史背景記事」みたいなオーソドックスな内容です。
私個人的には、田村尚也氏の「日本水雷戦術発達史」と白石光氏の「突撃飛行隊シュトルムボック」が面白かったです。
「『島津将軍』の野望はあったのか」は、幕末の国家改造を夢見た島津斉彬と阿部正弘の話です。「どーしてこんな話が」と最初は思いましたが、この間NHKの大河を見て納得しました。そーか。時事ネタだったんだ。
他には「桶狭間の戦い」「塹壕戦入門」「血盟団事件」「天安門事件」等の記事が掲載されていました。

個人的にはちょっと読む所が少なかったと思いましたが、それは個人の好みでしょう。人によっては「面白い」と感じると思いました。値段的にも手頃だし、ちょっとした知的刺激を満足するには手頃な雑誌ではないでしょうか。

お奨め度★★★

PFB2007戦力分析。今回は東北楽天イーグルスについて取り上げてみたいと思います。なお以下はあくまでも「ゲームの中のお話」です。現実の世界と類似する個人名や組織名が登場することがありますが、あくまでも「偶然の一致」であることを申し添えておきます。また本文中で「今年」とか「今シーズン」といった言葉が出てきますが、「2007年」あるいは「2007年度シーズン」のことであるとお考え下さい。

 (注)PFBとは、サイコロとカードを使ってプレイするタイプの野球ゲームです。選手1人が1枚のカードになっていて、カードの数値とダイスの結果を照合しながら試合を進めていきます。1試合のプレイ時間が20~30分なので、その気になれば年間140試合前後をプレイすることも(一応は)可能です。
 PFBについて詳しくはこちら
 PFBの入手方法はこちら

他のチームについては-->こちら

楽天イーグルス

パリーグ上位3球団がいずれも長打力不足に悩まされていたのに対し、チーム創立3年目のイーグルスは、少なくとも長打力という点では上位3球団に見劣りしません。その中心は今年39歳のベテラン山崎武司です。本塁打43本でタイトル獲得。打率面等必ずしも手放しでは評価できませんが、それでも長距離打者が少ない今年のパリーグにあっては、その存在は際立っています。昨年の主砲フェルナンデスがやや調子を落としましたが、それでも山崎の前後を打つには十分な打力を有しています。もう1人の外国人リックは、長打力ではなく.320の高打率でチームに貢献、2年目の「ベテラン」草野大輔も今季ブレーク、鉄平、渡辺直人といった若手選手の活躍も楽しみなイーグルスの打撃陣は、パリーグの中で一番「面白い」存在といえるのかも知れません。

さて問題は投手陣。新人王となり時の人となった田中将大は、データにしてみると案外平凡。「単にパリーグ各チームが貧打過ぎただけじゃないの?」という無礼な感想も思わず出てしまいそう。その次に来るのが朝井秀樹と永井玲。いずれも能力的には平凡ですが、共に今年23歳という若さが強みかな?。新チーム結成以来期待を裏切り続けた岩隈久志も、今年は条件付ながらもある程度の数値を残しました。
問題はその後です。6勝をマークした一場靖弘は、データにしてみるととても使い物にならない状態。他にはドミンゴと青山浩二がいますが、1点台のグレードと0点台のコントロールでは、相手が余程の貧打線でも抑えることは困難でしょう。

もっと問題なのが救援投手陣。昨年は小倉恒が非常に安定していたのですが、今年はどーもピリッとしない。もう一人の福盛和男にしても球威半減(丁度半減している所が面白い)で使い物にならない状態。では他に使えそうな選手は、と探してみると、松本輝、小山伸一郎、渡邉恒樹と並べてみても「えーい、どいつもこいつも・・・」と叫びたくなること必至。いやー、今年のフルキャストスタジアムは終盤まで目が放せないぞ。

< スタメン例 >
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< 注目の選手たち >
https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/c/a/caf1a062.gif
新人王となった「マーくん」は別として、今年のイーグルスで注目選手を上げるとすれば、山﨑武司はまず第1の候補になるでしょう。1996年に本塁打王を獲得して以来、2度目のタイトル獲得。しかも本塁打と打点の二冠王です。プロ入り21年目の彼ですが、来季以降の活躍を期待したいですね。朝井秀樹はプロ入り6年目の23歳。昨年と比べると能力が大幅に向上しました。勝数8は田中将大に次ぐ数です。

投手C、打者B、総合B

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