もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2008年05月

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「ソロモン夜襲戦」登場艦艇紹介

今回は「ソロモン夜襲戦」に登場する艦艇について紹介したいと思います。実際の性能や戦歴は他の史料等を見ればわかる話なので、ここでは「ソロモン夜襲戦」におけるこれらの艦(フネ)の扱いについて書いていきたいと思います。

 (注)「ソロモン夜襲戦」とは、自作の水上戦ボードゲームです。詳しくはこちらをご覧下さい

米海軍重巡洋艦概説

「ペンサコラ」級に始まる米海軍重巡洋艦は、常に太平洋を挟んで対峙する日本海軍の動向を睨みながら整備が進められてきました。「ペンサコラ」から「ウィチタ」に至る18隻の条約型重巡洋艦は、いずれも9~10門の8インチ砲を装備した砲火力重視の艦です。米海軍の8インチ砲は、日本海軍が主用した50口径8インチ砲よりも砲身長が長く、そのために威力も勝っていました。また特に後期の艦は装甲防御力を重視し、そのため日本海軍の重巡よりも耐弾性には優れていると見なされていました。しかし魚雷を持たなかった米重巡は、日本重巡(彼らは強力な酸素魚雷を搭載していた)と比べて雷撃戦能力に劣り、また速力でも日本重巡よりも劣勢でした。
太平洋戦争初期においては、真珠湾で大損害を被った戦艦群に代わって重巡部隊が水上部隊の主力として活躍しましたが、熟達した夜戦能力を持つ日本海軍夜戦部隊相手に常に苦戦を強いられてきました。1943年にガダルカナル島から日本軍が撤退するまでに米海軍は実に6隻もの重巡を失い、さらに6隻が大破して戦列を離れることになったのです。それは開戦時米海軍が保有していた重巡戦力の実に2/3も達するものだったのです。この時期太平洋で作戦可能な米重巡は「ルイヴィル」「ソルトレークシティ」「インディアナポリス」「ウィチタ」の4隻に過ぎませんでした。その後米海軍は損傷艦の復旧に努め、さらに条約型重巡を上回る性能を持つ新型「ボルティモア」級重巡の整備を進めますが、それは遅々として進まず、巡洋艦部隊が戦前の陣容を取り戻したのはようやく1944年に入ってからでした。巡洋艦部隊の主役も、かつても条約型重巡洋艦ではなく、戦時中急速に数を増やしつつあった新鋭大型軽巡「クリーブランド」級に移行していたのです。
米海軍の重巡洋艦は、太平洋戦争における米海軍の勝利に貢献した艦種の1つであることは疑う余地はありません。しかしその戦いは苦闘の連続であり、それは図らずも戦前における米海軍の重巡整備が必ずしも未来の戦局を完璧に予見したものではなかったことを示唆しています。


「ペンサコラ」級

概説

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「ペンサコラ」級は米海軍が整備した最初の条約型重巡洋艦です。1万トンに僅かに満たない排水量に10門の20cm砲を搭載した本級は、火力面では列強の条約型重巡の中でも最強の部類に属するものでした。ただし砲の散布界や居住性等の面では必ずしも満足な艦ではなく、その点については艦隊側から強い不満が表明されています。「ペンサコラ」「ソルトレークシティ」の2艦が就役しました。太平洋戦争では、両艦とも空母機動部隊の直衛任務や水上部隊として活躍しました。「ペンサコラ」はルンガ沖夜戦で日本駆逐艦の雷撃を受けて大破し、その後大規模な改造によって艦容を一新しました。「ソルトレークシティ」はサボ島沖海戦やアッツ島沖海戦に参加して損傷していますが、比較的原型を保ったまま終戦を迎えています。2艦共損傷する機会はあったものの沈没を免れました。そういった意味からは、米海軍の条約型重巡の中では比較的幸運なクラスだと言えましょう。

ゲームでの性能

火力は20cmB砲「5-10-5」。舷側火力10は日本の条約型重巡に匹敵し、搭載火砲はより射程距離の長い20cmB砲(55口径20cm砲)なので、実質的な砲戦力は日本重巡を僅かに凌駕します。装甲は2-6-5。中距離から放たれる20cm砲弾に対しては最小限の対応防御は可能です。これも実質的には日本重巡と同等です。従って砲戦力に限って言えば、日本の条約型重巡とほぼ対等に撃ち合うことが可能です。問題は雷撃装備。強力な酸素魚雷を搭載する日本重巡に対し、こちらは雷装がありません。従って酸素魚雷の有効射程内で日本重巡と撃ち合うのは危険です。可能な限り中距離以遠で戦うことを心がけるべきでしょう。

シナリオでの扱い

シナリオ2,5で「ソルトレークシティ」が登場し、シナリオ8で「ペンサコラ」が登場します。またキャンペーンシナリオでは両艦共登場してきます。シナリオ2,5での「ソルトレークシティ」、実質的に米艦隊の主役であり、その活躍がシナリオの勝敗を大きく左右するので、同級のファンにはお奨めしたいシナリオです。シナリオ8の「ペンサコラ」は、奇襲ルールその他による「縛り」が厳しいので、大きな活躍は難しいかもしれません。

「ノーザンプトン」級

概説

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「ノーザンプトン」級は「ペンサコラ」級に引き続いて米海軍が整備した条約型重巡洋艦の第2弾です。主砲は「ペンサコラ」級と同じ8インチ砲ながらも3連装砲3門となり、カタログスペック上の片舷砲力は前級よりもやや低下しました。その一方で居住性や砲の散布界等は前級からやや改善が見られたようです。「ノーザンプトン」「シカゴ」「ルイヴィル」「ヒューストン」「オーガスタ」「チェスター」の計6隻が整備されました。この中で「オーガスタ」は戦時中は終始大西洋戦線で戦っていましたが、他の艦は全て太平洋方面で活躍しました。太平洋戦線では空母部隊の直衛任務や水上打撃任務、戦争後期は対地砲撃等にも活躍しました。戦時中の損害も多く、「ヒューストン」「ノーザンプトン」「シカゴ」の3艦が比較的早期に撃沈されたのを初め、「チェスター」「ルイヴィル」も潜水艦の雷撃や特攻機等で重大な損害を被ったりしました。総じて太平洋戦争で損害の大きかったクラスだと言えましょう。

ゲームでの性能

火力は20cmB砲「6-9-3」。「ペンサコラ」級に比べると艦首方向の火力は強化されたものの舷側火力は低下し、実質的な砲戦力は低下してしまいました。ライバル日本重巡と比べた場合、火砲の性能は勝っているものの砲力そのものは見劣りするため、まともに撃ち合えば不利になるかもしれません。装甲は2-6-5。これは「ペンサコラ」級と同等です。雷装がないのも「ペンサコラ」と同じ。日本重巡と戦う場合は、「ペンサコラ」級の場合と同じく中距離砲戦を心がけるべきでしょう。

シナリオでの扱い

隻数が多く、また激戦地に投入されることも多かったクラスですが、シナリオでの登場機会は意外と少ないです。水上戦闘能力が後期の艦よりも劣るため、空母直衛任務に優先的に投入されたのでしょうか?。シナリオ4で「シカゴ」、シナリオ8で「ノーザンプトン」が登場するだけです。いずれのシナリオでも史実で大敗を喫した海戦なので、本級が活躍できる可能性は残念ながら小さいです。その他にはシナリオ15、16で「ノーザンプトン」が登場する可能性があります。シナリオ化されていない戦いで本級の活躍を描くとすると、まず思いつくのは戦争初期ジャワ近海における「ヒューストン」。後はスリガオ海峡海戦における「ルイヴィル」(オルデンドルフ中将の旗艦でした)等があります。

「ポートランド」級

概説

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「ポートランド」級は「ノーザンプトン」級をベースに艦としての完成度を高める一方、装甲防御力の強化を図ったモデルです。「ポートランド」「インディアナポリス」の2艦が整備されました。戦時中は両艦共太平洋戦線で活躍。「ポートランド」は珊瑚海、ミッドウェー、ソロモン海戦等に参加し、当初は空母部隊の直衛任務を主としていましたが、第3次ソロモン海戦で水上打撃任務に投入され、そこで日本戦艦の砲撃を受けて大破しました。「インディアナポリス」の方は戦争初期は主に北方戦域等で活躍し、1943年後半からはスプルーアンス大将の旗艦として中部太平洋方面の反攻作戦を指揮しました。戦争末期に「インディアナポリス」は日本潜水艦の雷撃を受けて撃沈されましたが、これが太平洋戦争で米海軍が失った最後の大型戦闘艦になりました。

ゲームでの性能

火力は20cmB砲「6-9-3」で「ノーザンプトン」級と同じです。ただし装甲は強化されていて「3-7-6」。これは中距離からの20cm砲に対してはほぼ十分な防御力を発揮し、遠距離砲戦でもそれなりの抵抗力を発揮できる装甲値です。日本重巡と戦う際には中距離以遠での砲戦が基本となります。一番有利なのは遠距離砲戦ですが、遠距離の場合命中率が極端に悪くなるという問題があるので、悩ましい所です。

シナリオでの扱い

シナリオ6に「ポートランド」が登場します。相手は「金剛」型戦艦。この強敵相手に「ポートランド」がどのような戦いを演じることができるのか、注目してみたい所です。

(つづく)

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先日、大型連休を利用して信州の春を撮りに行きました。
残雪の残る山々、山間部で咲き誇る桜の花々、さらに各地で可憐な姿を見せる花々達。それ以外にも温泉あり、グルメあり。春の信州は魅力に満ちています。

 信州春の他の写真は-->こちら

前回

道の駅「花の駅・千曲川」

[ 前回紹介した「飯山・菜の花公園」]は千曲川の東岸にありますが、千曲川の西岸に新たにできた道の駅がこの「花の駅・千曲川」です。道の駅としては、駐車スペースが比較的大きいこと(100台ぐらいは停められそう)、土産物コーナー以外に食事提供のスペースが用意されていること等が特徴です。

この道の駅から信号を渡ると、目の前に千曲川河川敷に広がる菜の花の絨毯が目に飛び込んできます。そのスケールは対岸の菜の花公園にも迫る規模です。また菜の花公園に比べると観光客の数が少ないので、比較的ゆったりと写真を撮ることができます。

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温泉紹介です。今日は北信地方の山奥にある温泉を紹介します。

「寺の町」と呼ばれる飯山市。その飯山市中心部から約10km。急な山道を走ること10分余り。看板に従って走っていった先に馬曲温泉があります。

この温泉の魅力は、野趣あふれる温泉設備と開放感あふれる露天風呂です。天気が良ければ木島平の山々が露天風呂から見えるのですが、今回は天気が今ひとつで山々を見ることはできませんでした。それでも開放感あふれる露天風呂でノンビリするのは良いものです。

今ではすっかりメジャーな温泉となってしまった馬曲温泉。それでも未だにその独特の味わいは魅力を失っていません。

お奨め度★★★★
(泉質B、設備B、景観A)

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馬曲温泉の露天風呂。開放感は抜群です。

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馬曲温泉入口に咲く桜

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温泉内の水車小屋

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太平洋戦線のP-38ライトニングエース

ジョン・スタナウェイ 梅本弘訳 大日本絵画

いつもお馴染みのオスプレイ軍用機シリーズ。今回は、米陸軍戦闘機乗り達に最も人気の高かった機体、P-38ライトニングについて取り上げます。
本書では、1942年末期にP-38が初めて南太平洋に進出してからはじまり、山本長官機の撃墜、1943年後半における北部ソロモン、ニューギニアでの戦い、ホーランディアでの戦い、フィリピンでの戦いまでを扱っています。フィリピン戦以降は扱いません。この時期になるとP-51やP-47の新型モデルが数を増やしてきたからでしょう。
我々にとって興味深いのは1943年における戦いと1944年におけるフィリピン戦。前者はまだラバウル航空隊健在なりし頃で、ラバウル周辺を舞台に両軍合わせて100機以上が戦う大空中戦が連日に渡って繰り広げられました。この時期の日本側の戦記では「まだまだ零戦は優秀性を失っておらず云々」といった日本側の優勢を強調する記述が数多く見られるのですが、同じ時期の戦いを米側から見てみるとどうなるか。そういった点に注目してみると楽しめます。
1944年のフィリピン戦では、続々と登場してくる日本側新鋭機に対し、ライトニングがどのような戦いを演じたのかを米側の視点で眺めることができます。
太平洋戦域で最も活躍した米陸軍の戦闘機、P-38ライトニングの戦記は、太平洋戦争における航空戦の実態を知る上で有益な著作だと言えるでしょう。

お奨め度★★★

私はCMJもGJも定期購読していません。だから入手する/しないはテーマが面白そうか否かで決めています。

そんなこんなでCMJにしてもGJにしても私にとっては未購入の号が結構あったりします。そういう号を書店で見かける度に、衝動買いしてしまいそうな誘惑に駆られてしまいます。まあ実際に誘惑に負けてしまうことも多いのですが。

最近本屋でみかけて「誘惑」されたのは以下の2冊です。


両方とも殆ど話題になっていないみたいですね(^^;

前者は第4次中東戦争というテーマそのものに対する興味、それとSCSというシステムに対する興味が主な購入動機です。
「実は表紙に惹かれました」
なんて、口が裂けても言えません(スカイホーク、かっちょええ)。

後者は駆逐艦戦闘に対する興味が主な動機です。特に私の場合「ソロモン夜襲戦」という水上戦ゲームをデザインしている関係上、他のデザイナーが類似のテーマをどのように料理したのかは非常に興味があります。

今回は結局購入を見送ったのですが、古いCMJはだんだん入手困難になってくるので、せめて後者は入手してみても良いかもしれませんね。悩ましい日々が続きます。

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