もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2009年01月

イメージ 1

PFB2008のデータに一部に誤りがありました。
申し訳ありません。
PFBユーザーの皆様にはメールにて改訂版を送付させて頂きました。

もし「届いていないよ」方がいらっしゃいましたら御一報下さい。

それでは宜しくお願いします。

注:PFB2008とは、
カードとサイコロ(10面体)でプレイするタイプの野球ゲームです。
かつてHJ社から出版されていた"熱闘12球団ペナントレース(APBA)"シリーズと同等のコンセプトを持つシミュレーションゲームです。"熱闘"が持っていた手軽さ(ルールの容易さ、プレイ時間の短さ)はそのまま継承し、"熱闘"よりも遥かに現実再現性の高いゲームになっています。
詳しくは-->こちら

Software People vol.2

技術評論社

この雑誌については、以前に一度ご紹介させて頂きました。

 以前の紹介記事は --> こちら

ちなみに↑で紹介したvol.8が事実上最終巻だったようです。vol.6あたりで「ネタ切れかな」という感が出てきていたので、ある程度は予想していましたが、ちょっと残念です。

今回紹介するのは創刊第2号という比較的古い巻です。
特集は「ソフトウェア開発で伸びる人、伸びない人」(荒井玲子氏)
私自身管理職となり、部下を指導する立場になってみて、改めて技術者のスキルアップについて勉強してみようと思ったからです。ちなみにこの号は初版発行が2003年4月15日となっていましたから、もう5年前になるのですね。時の過ぎるのは早いものです。

特集記事については、伸びる技術者と伸びない技術者の特徴がわかりやすく解説されていて参考になりました。
伸びない人の特徴としては
「手抜きをしたがる」
「解決策をすぐに求める」
「基礎知識の収集を怠る」
「受身である」
等です。
私の経験から来る印象とも一致する内容だったので、心強く感じると共に少し空恐ろしく思いました。

逆に伸びる人は
「言語スキル」
「目的指向」
「抽象化能力」
「論理的思考」
「コミュニケーション能力」
に優れ、「日々の習慣」で左の能力を伸ばしているとのことでした。

そうそう、管理職は「技術力不要」なのではなく「技術力は持っていて当たり前」だそうですよ。自らの襟を正すような内容でしたが、本音を言えば私の部下達に是非読んで欲しい内容です。

ちなみにこの記事は現在単行本化されて出版されていますので、興味のある方はこちらをどうぞ --> こちら

他には「人間系の問題としての改善活動」(井上樹氏)が面白かったです。この記事はソフトウェア開発現場における人間系の重要性について触れた記事ですが、読んでいて「ナルホド」と思わず膝をたたきました。我々はソフトウェア開発における問題解決の手法として、新しいプロセスやツールに目を奪われがちです。しかし
「ほとんどの問題は根っこが人間系の問題」
「人間系の問題がクリアされれば、どんな開発手法でもソフトウェアは作れる」
という筆者の主張は頷けるものがありました。

その他アジャイルモデリング入門、CMM導入徹底ガイド、パターンに関する記事、コミュニティの活用等の記事が掲載されています。内容によってはやや古くなった記事もありますが、その大半が現在読み返してみても十分に通用する内容です。

今では入手困難になってしまったのが残念ではありますが、ソフトウェア開発に関する業務に携わっている方であれば、是非一読をお奨めしたい一品です。

お奨め度★★★★★

イメージ 1

第1回目のソロプレイが終了しました。
結果はなんと「連合軍が日本軍との和平交渉に応じた」。
つまり日本軍の勝利です。
まあ、これは実際に「講和が成立した」訳ではなく、ゲーム上の勝利条件ということなのでしょうけど・・・。

第8ターンまでプレイしましたが、所要時間は12時間程です。
ルールを確認しながらのプレイだったので、慣れればもう少しペースアップしそうですね。
全12ターンを1日でやり遂げることも可能ではないかと思われます。

感想は・・・・、とにかく「面白い」。

カードドリブンなので、次のターンにどんなカードを引いてくるかという楽しみ。
自分の動きに対して相手がどう応じてくるかという楽しみ(ソロですけど)。
ゲームバランスも良好で、ゲーム後半の日本軍でも十分に楽しめます。

太平洋戦争全域を扱ったSLGとしては、SSG/HJの「太平洋艦隊」が有名です。
「太平洋艦隊」と本作を比較した場合、艦隊戦のディテールでは「太平洋艦隊」の方が詳しいです。
一方「Empire of the Sun」は、「太平洋艦隊」が比較的軽視している陸上戦や基地航空戦を詳しく取り上げています。
また「東京ローズ」や「ガンジー」といった今までの太平洋戦モノでは取り上げられなかったイベントがゲームシステムに組み込まれているというのも「Empire of the Sun」の特徴です。

先にも書いたとおり連合軍側もかなり頭を使わないと勝てないようなゲームなので、もう少し研究してみる必要がありそうです。

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/9/e/9ef3dd4f.jpg
意味不明の東京ローズ。彼女が謡うと何故か米軍の戦意が下がってしまう。まさに「ミンメイアタック」。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

太平洋戦争(上) (中公新書) [ 児島襄 ]
価格:1,012円(税込、送料無料) (2023/6/29時点)


イメージ 2

今回は山形のそばを紹介します。
場所は新庄。山形新幹線の終着駅です。

今回紹介する「さぶん」は、新庄駅から歩いて10分ほどの所にあります。
駅からは真っ直ぐの道なので迷うことはないでしょう。

室内は純和風。雰囲気があって良いです。ストーブも暖かい。

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/0/e/0ed3d6e9.jpg

私が注文したのは「合もり板」\1340。
田舎そばと細そばのセットです。
結構ボリュームがありました。
田舎そばに期待していたのですが、細そばの方が美味しかったです。

新庄に立ち寄った際には是非ご賞味下さい。

お奨め度★★★★

イメージ 1

イメージ 2

先日、主題のゲームについて対戦しました。
対戦相手は好敵手のワニミさんです。
以下はその記録です。

ここまでの流れ-->こちら

第6ターン

オリョール方面への赤軍の反撃によりドイツ軍は作戦方針の大幅な変更を余儀なくされた。既に赤軍の戦意が予想以上に高いことは前のターンに判明していた。このまま冬季攻勢を続けても勝利の可能性は少ないだけではなく、下手をすれば冬季反攻によって中央軍集団が壊滅する危険もあった。
そこでドイツ軍は攻勢から守勢に転じることとした。具体的には各戦線で限定的な攻勢を持続しながらも段階的に後退しを行い、遅退戦術と限定反撃によって時間を稼ぎながら時間切れによる戦術的勝利を狙う作戦を採用したのである。各装甲軍はその方針に従い、逐次撤退を始めていた。

まず南方の第2装甲軍は、先の赤軍によるオリョール街道遮断によって補給切れに陥っていた。そのため前線から徐々に後退しつつ、現占領地を他の軍(第4装甲軍、第2軍)に譲り渡していった。
また第2装甲軍の側面援護を主任務とする第2軍は、ツーラ攻略戦に部隊を派出すると共に、主力はオリョール方面に後退。突出してきた赤軍戦車部隊と騎兵部隊に対して反撃を行い、これを排除した。

第4装甲軍は第2装甲軍の占領地を引き受けつつツーラに対しては攻撃を続行。再びツーラに対して最高比による攻撃を行い、遂にこれを陥落させた。この時点でドイツ軍が獲得したモラルダメージマーカーは16点に達したが、それでも赤軍は崩壊しなかった。

第3装甲軍は逐次後退。カリーニン方面の守備を強化しつつ主力はモスクワ外周陣地帯付近ににまで後退していった。

ドイツ軍各部隊の後退に呼応して赤軍が反攻に転じ、第3装甲軍戦区ではイスラ、第4装甲軍戦区ではコロムナ、第2装甲軍戦区では2622が赤軍によって奪回された。

第7ターン

戦場は完全に雪に埋もれた。第4ターンにおける気温低下によって再び機動能力を取り戻したドイツ軍であったが、戦場が完全に雪に埋もれてしまえば最早機動力を発揮する余地はない。その一方で雪原でも左程機動力に影響を受けない赤軍部隊は、大規模な冬季反攻作戦を開始してきた。

最初に動いたのがカチューシャロケットを装備する旅団である。別名「スターリンのオルガン」と呼ばれているこの多連装ロケット砲がカリーニンを守るドイツ兵に向けて火を噴いた。今まで見たことがないような圧倒的な砲撃を受けたドイツ兵はパニックに陥り、カリーニンからほうほうの体で撤退していった。今まで再三に渡って赤軍の攻撃を退けてきた北方の要域であったが、カチューシャの猛攻はそれをいとも簡単に打ち砕いた。
モスクワ河畔のコロムナに対してもカチューシャ砲が火を噴いた。コロムナを守るドイツ軍もカリーニンの場合と全く同じくほうほうの体で逃げるだけだった。

赤軍の反撃は数箇所から行われた。しかしその中で主攻をなすものはツーラ南方からオリヨール街道を目指す攻撃軸である。同方面に投入された赤軍は、虎の子の親衛騎兵軍団3個を中心とした30~40個師団の兵力であった。これに対してドイツ軍は第2装甲軍の快速部隊を中心とした機動防御で赤軍を迎え撃ったが、兵力差は如何ともし難く、数ヘクスの後退を余儀なくされた。

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/f/0/f0bd8eb8.jpg
第7ターン終了時の状況

第8ターン

なおもドイツ軍にとって受難は続く。
制空権を得た赤軍部隊は、航空支援を背景にして寒さに震えるドイツ軍部隊に襲いかかった。兵力差、耐寒装備の有無、制空権等、絶望的な状況下で、しかしなおもドイツ軍将兵は戦い続けた。
このターン、騎兵軍団を中心とした赤軍部隊がオリョール街道方面へ向けて進撃を続行し、ターン終了時にはオリョール街道まであと2ヘクスと迫っていた。オリョール街道を奪われてツーラへの補給路が断たれれば、ツーラ陥落の危機が迫る。

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/d/6/d628cc60.jpg
第8ターン終了時の状況

第9ターン

未だに戦場は雪に覆われていたが、オリョール街道の危機を察したドイツ軍は、装甲部隊による限定的な反撃作戦を企図した。攻撃の主力は第2装甲軍。攻撃目標は赤軍の親衛騎兵軍団である。赤軍自慢の親衛騎兵軍団に狙いを絞った反撃を行い、可能ならばこれの撃破、最悪でもこのターンは行動不能にすることを目的としている。作戦名は「青い稲妻」。参加兵力は総甲師団x個を含む快速部隊10個師団と歩兵師団4個が参加していた。さらに温存しておいた攻勢補給2個も投入。まさに乾坤一擲の大作戦であった。

「青い稲妻」で主な攻撃目標となったのは2個の親衛騎兵軍団である。攻撃は成功。2個の親衛騎兵軍団は壊滅こそ免れたもののいずれも大損害を被り、しばらくは反攻作戦に使えない状態となった。

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/a/9/a98e9dc5.jpg
第9ターン、「青い稲妻」作戦のための攻勢開始位置に展開したドイツ軍部隊

第10ターン

最終ターンである。もう後がない分思い切ったことができる。ドイツ軍は先ほどのターンに続いて大規模な反撃作戦を開始した。今度の目標は第3装甲軍正面である。残り少ない補給物資2個を投入し、前線に展開する赤軍部隊を可能な限り撃破又は無力化し、敵の反攻意図を頓挫させようというものだ。
作戦は成功し赤軍部隊に大きな損害を与えた。

終了

ここでゲーム終了。最終的な得点はドイツ軍が計10個のモラルダメージマーカーを獲得、さらにツーラとオリョールの支配で+2個、失われたユニット数が10個を超えたので-1個。合計で11個となりドイツ軍の戦術的勝利となった。
モスクワに一指も触れることができなかったのは遺憾ではあったが、最終的には僅差とはいえ勝利を得たので良しとしよう。

感想

まず時間がかかりました。ゲーム開始が午前10時過ぎ、終了が午後9時半なので、殆ど12時間プレイしていたことになります。これでも"Six Angles"のラインナップでは「簡単な」ゲームになるとのことなので、ちょっと驚きました。
前回プレイした時にはドイツ軍を2人で分けて担当したので負荷的には手頃でしたが、今回は1人で全ドイツ軍を担当することになり、かなり負荷を感じました。特に第1ターンはドイツ軍にとっては「勝ってアタリマエ」的な所があってプレッシャーを感じました。第1ターンのドイツ軍プレイヤーターンだけで約1.5時間かかっています。他にも時間を食っていたのは多くはドイツ軍側なので、プレイ時間増大の責はドイツ軍プレイヤーたる下名の負う所が大きいでしょう。

ゲーム展開上の反省点としては、まず二度に渡って第2装甲軍の補給戦を断ち切られたことですね。第2ターンに切られた時は赤軍の初期配置ルールを完全に勘違いしていたのが失敗でした。南翼から登場する赤軍騎兵や赤軍戦車は、二次移動なしでもオリョール街道に到達するんですねえ。
2度目に補給線を切られたことについては、例えば後方に快速部隊1スタックを併置しておけば対応移動により敵の突破を防ぐことができそうです。ただ快速部隊は前線でも要望が強いのでなかなか難しい所。今回は第2軍の歩兵部隊で一線防御線を張ったのですが、これではダメでした。歩兵による2線防御か、あるいは快速部隊による機動防御か。オリョール街道の守りはなかなか難しいです。
ちなみにソロでやっている時には正面兵力を捻出するのに手一杯となってしまい、なかなか側面にまで目が届かないのですが、対戦の場合はこういう「驚き」があるのが楽しいです。

もう一点。これは反省という程でもないのですが、第6ターンに全軍をあからさまに撤退させたのはどうだったのかな。という思いがあります。ちなみにソ連軍戦意マーカーの値が確か18。その時獲得していたソ連軍ダメージマーカーが計16個。勝つためにはあと3個のダメージマーカーが必要なのですが、そのためにはモスクワを取るぐらいしかチャンスがない。それならば後退して戦線を建て直し、勝利条件的な勝利を狙う方が得策である。
そう思って後退を選択したものの、果たしてそれが正しい判断だったのかは今でも疑問に思う所があります。むしろ攻勢を持続してモスクワに一撃を浴びせてモラルダメージマーカーを獲得した方が良かったかも知れません。あるいは攻勢を持続してソ連軍にプレッシャーをかけ続ける手もあったかな。

いずれにしても大変充実した対戦でした、次回も是非お願いします。

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/f/f/ff1edf9e.jpg
お読み頂き、ありがとうございました。



↑このページのトップヘ