もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2009年10月

こちらでPCの故障を報告させて頂きましたが、新しいパソコンの導入が概ね完了しました。

今までのPCがWindows XPで、今回のがVistaだったのでセットアップに少し手間がかかりましたが、なんとか故障前の状態に復旧することができました。

ただ、どうしてもダメだったのがメール環境。
Thunderbirdのフォルダはすべてバックアップを取っていたのですが、Thunderbirdの環境設定やメール本体はどうやらThunderbirdの本体とは別のフォルダに保管しているようです。

というわけで今まで保管していたメアドは全滅してしまいました(^^;。

みなさーん、メール下さい。

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おくのほそ道(全)

松尾芭蕉 角川書店編

たまには古典でも読もうかな、と、思い、現在語訳付きの「おくのほそ道」を読んでみました。今までは「月日は百代の過客にて・・・」と「夏草や兵どもが夢のあと」ぐらいしか知らなかった奥の細道でしたが、今回初めてその全貌を知ることができました。
思ったよりも短い作品だな、というのが一番の感想です。短いながらも旅の面白味が凝縮されている感がありました。東京深川、飯坂温泉、多賀城、松島、平泉、鳴子温泉、山刀伐峠、立石寺、最上川、象潟、親不知、・・・・。芭蕉の歩いた足跡を歩いて見るのも面白そうだな、と思いました。

お奨め度★★★★

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志賀高原といえば長野県を代表する観光地の1つです。
夏の高山植物、秋の紅葉、冬のスキー、そして1年中楽しめる温泉と、志賀高原は観光資源の宝庫といえます。

今回、その志賀高原へ紅葉を撮りに行きました。

志賀高原の一角にある宿で一夜を明かした翌朝、外は一面雨が降っていました。
天気予報だと「晴」だったのですが、この天候には正直がっかり。

そうはいっても0830頃には雨も上がり、少し青空も見えてきたので、気を取り直して出発です。

前日の偵察で紅葉がかなり降りてきていることがわかっていたので、今日の出発点は志賀高原の中でも一番低い地点にあるサンバレーの駐車場としました。駐車場に車を停めてまずは琵琶池の紅葉を写真に撮りました。

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続いて坂道の遊歩道を歩くこと約30分。蓮池のバスターミナルに出ます。ネット情報によると「蓮池の紅葉が最盛期」とことでしたが、実物を見ると「これで最盛期ねえ・・・」という感は否めません。

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蓮池からさらに遊歩道を登り、スキー場を登りきった所に信州大学自然園があります。そこに見る紅葉は今回初めて「おっ、これはイケてるかも」と思うような景観でした。

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信州大学自然園から少し歩いた所に長池があります。ここの紅葉も見事でした。

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長池から山道のような坂道をいくつか経て、道路を渡ってさらに坂を登っていくと、やがて広い湿原に出ます。ここが田代湿原。天気が良ければ素晴らしい景色が広がっているのでしょう。

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田代湿原の向こうが木戸沼です。ここにはドライブインが併設されたホテルとバス停があります。今回はこの木戸沼を終点としました。

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一旦バスでサンバレーまで戻り、車で木戸沼の少し上にある平床へ向います。ここも視界が開けた良い場所で、天気が良ければ素晴らしい景観を楽しめそうです。

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とまあ、こんな感じで志賀高原探索が終わりました。
志賀高原の紅葉をじっくり見たのは実は今回が初めてです。天候が悪かったせいもありますが、全般的な感想はあまり芳しいものではありません。特に今回感じたのは色彩の乏しさ。殆どが黄色系の木ばかりで、赤系の木が少なかったです。時期的な問題かもしれませんが、もう少し赤系が多かったらもっと紅葉が綺麗に見えたのに、と思いました。

おわり

こちらで少し紹介したQC検定ですが、今日、合格者発表がありました。
恐る恐るネットで調べてみると、結果は・・・・・、合格していました。
取りあえずホッとしています。
同じ勉強を2回しないで済むのは良いですねえ。

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もりつちのページもよろしく。

主題のゲームをプレイしてみました。以下はその記録です。

セットアップ

イメージ 2セットアップはほぼ指定されているので選択の余地は殆どない。唯一の選択肢が明・朝鮮連合軍(以下「連合軍」)の初期配置。巡察使と呼ばれる1-5(野戦能力-戦意、以下同じ)の雑魚指揮官をどこに配置するかである。あまり深く考ええず、日本軍の主攻勢軸から少し外れた場所にばら撒いた。

ちなみに野戦能力は数値の大きい方が有利だが、戦意は数値の小さい方が有利である

第1ターン

チット及び行軍ダイス:日本6、日本6、朝鮮3、朝鮮5

イメージ 9このターン、日本軍は行軍ダイスに恵まれて慶尚道、忠清道を制圧。カード2枚をゲットした。先頭を進む小西行長(3-1)率いる計8ユニットの小西隊は、首都漢城(現在のソウル)まであと1歩である。朝鮮王は早くも首都を放棄。黄海道へ向けて逃げ始めた。

第2ターン

チット及び行軍ダイス:日本4、朝鮮3、日本4、朝鮮2

小西隊が漢城を占領した。さらに日本軍がイベントカード1枚を取得する。これで日本軍の取得したイベントカードが3枚となった。

第3ターン

チット及び行軍ダイス:日本1、朝鮮義兵蜂起、朝鮮2、日本5

イメージ 3今まで好調であった日本軍の行軍ダイスが、やや翳りが見えてきた。
それでも漢城を制覇した小西隊は、さらに北上して開城で朝鮮軍主力を捕捉した。小西隊に所属する立花宗茂(5-5)の奮戦などもあって朝鮮軍主力を撃破。朝鮮軍1-4の将を2人と歩兵5ユニットを壊滅させた。
左は立花宗茂。野戦能力5は島津隊と並んで両軍通じて最強である。ただ戦意5は最低の値であり、単独行動では行動能力が極端に落ちてしまう。

日本軍の背後を遮断すべく朝鮮軍は義兵を蜂起させた。朝鮮軍は安東と星州を制圧し、前線に進出していた日本軍3個隊(小西、加藤、黒田の各隊)の連絡線を遮断した。

それでも日本軍は攻撃を続行。小西隊は黄海道の延安に進出。黄海道、さらには平安道を指呼に収めた。

第4ターン

チット及び行軍ダイス:日本1、朝鮮5、明2、日本2、朝鮮3

日本軍の行軍ダイスは完全に勢いを失った。最初のダイスは1で、戦意1の加藤隊、小西隊がいずれも連絡線で動けない。日本軍は手番1つを損した。

このゲームは行軍ダイスによってその手番における行軍数を決定するシステムになっている。その時のダイス目以下の戦意を持っている部隊だけが行軍できる。従ってダイスが1の場合、移動できるのは戦意1の部隊だけである。また連絡線切れの部隊は戦意が1悪くなる。ちなみに日本軍で戦意1なのは小西行長(3-1)と加藤清正(4-1)のみである。

朝鮮軍はこの機会に朝鮮王を朝鮮・明国境に近い安州まで後退していった。
そしてこのターン、明軍が登場してくる。祖承訓(2-1)率いる明軍計4ユニットが鴨緑江を越えて進出してきた。
日本軍は第2手番を利用して加藤隊を咸鏡道(現在の北朝鮮東岸地帯)の安辺に進出させる。一方の小西隊は延安にて様子見である。

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第5ターン

チット及び行軍ダイス:朝鮮義兵蜂起、明2、日本5、日本1、朝鮮6

イメージ 8再び朝鮮で義兵が蜂起した。平安道の平壌と咸鏡道の鏡城である。その意図が朝鮮王と二王子保護にあることは間違いない。
一方の日本軍は鍋島直茂(2-2)率いる鍋島隊4ユニットが江原道に進出。原州と江陵を占領し、江原道を制圧した。日本軍は4枚目のイベントカードを入手した。

第6ターン

チット及び行軍ダイス:朝鮮2、日本2、日本6、明2、朝鮮4

日本軍の黒田隊、宇喜多隊が釜山より前進を開始し、補給線上に位置する朝鮮軍を次々と撃破した。釜山-漢城間の連絡線が再び回復した。また毛利吉政(2-3)率いる4ユニットが黄海道に進出。そこを制圧した。日本軍は5枚目のイベントカードを入手した。

第7ターン

チット及び行軍ダイス:明4、朝鮮1、日本5、朝鮮3、日本:講和カード

イメージ 7大きな行動ダイスを得た日本軍は大きな行動に出た。まず東海岸にいた加藤清正隊4ユニットが海岸道を進撃して最果ての町=鏡城に進出した。そこには朝鮮二王子がいる。加藤清正(4-1)隊4ユニットに対し、朝鮮軍は二王子の他、指揮官2ユニット、兵7ユニットの計10ユニット。兵力では2倍以上朝鮮軍が有利であった。
加藤隊は最初に奇襲カードを使用、朝鮮軍の減殺を図った。引き続いて加藤隊は朝鮮軍を猛攻。結局加藤隊は1ユニットも損じることなく、朝鮮軍を完全に撃滅した。二王子の除去と咸鏡道の制圧により日本軍はイベントカード2枚を取得。これで日本軍の取得したイベントカードは計7枚になった。

イメージ 5日本軍の猛攻は終わらない。今度は小西隊と毛利吉政隊計12ユニットが平壌に攻め込んだ。それに対するのは明の祖承訓率いる明軍4ユニットと、曹好益(2-1)率いる朝鮮軍計10ユニットである。兵力面では連合軍が上回っていたが、日本軍は再び奇襲カードを使用し、連合軍の数的優位を突き崩した。その後は練度に優る日本軍が終始戦いを有利に進めた。状況が不利と見た連合軍は平壌を放棄。平壌は日本軍の支配する所となった。

イメージ 6平壌を制圧した日本軍は講和交渉を行った。小西行長の活躍によってターン数が2ターン減少した。


第8ターン

チット及び行軍ダイス:日本5、日本6、朝鮮4、朝鮮1、明1

イメージ 10平壌を制圧した日本軍は、さらに北上して朝鮮軍を追う。安州に避難していた朝鮮王は慌てて撤退。国境に町、義州まで後退した。その間日本軍の小西隊は安州、そして定州にまで進出したが、それが日本軍にとって限界であった。
日本軍は「宗義智の講和」カードを使用し、さらにターン数を1ターン短くした。

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第9ターン

チット及び行軍ダイス:朝鮮義兵蜂起、日本4、明6、明6、日本:講和カード

イメージ 12このターンより明軍主力が登場する。計23ユニットの強力な明軍部隊が鴨緑江を越えて進撃してきた。しかし朝鮮北部の道路事情は必ずしも良くない。明の大軍は、その規模の大きさが災いしてなかなか前進できなかった。その間定州に進出していた小西行長隊は、冷静に後退を開始した。小西隊は平壌にまで後退。ここで再び講和カードを使用し、ターン数をさらに2ターン短くした。終了ターンはこれで11ターンとなる。

第10ターン

チット及び行軍ダイス:日本6、日本5、朝鮮4、朝鮮1、明1、明3

日本軍は最前線に立花宗茂隊2ユニットを平壌に残し、主力は平壌の後方、延安まで後退していった。明の大軍が立花隊を捕捉、これに痛打を与えたが撃滅するには至らなかった。明軍がさらに進撃しようとした時、講和が成立した。この時点でゲーム終了となる。

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結果

勝利得点は日本軍8点、連合軍6点。日本軍の勝利


感想

プレイ時間は約3時間。1ターンの所要時間は15分前後である。このゲーム、ターン数が一定ではなく(講和カードの影響を受ける)、そのためプレイ時間は一律に評価し辛い所もあるが、最大4時間程度。慣れたプレイヤー同士ならば2~3時間程度と見ておけば良いのではないだろうか。

全般的には日本軍が難しい。今回のリプレイには取り上げなかったが、最初の数回のプレイでは、日本軍が全く勝てなかった。GJ#31の記事にも記載されているが、日本軍は「如何にして無駄な行軍をしないようにするか」がポイントになる。そのためには加藤隊と黒田隊の扱いが重要である。特に加藤隊を調子に乗って北上させると、朝鮮軍は後方遮断が容易になる。だから加藤隊を北上させるタイミングは慎重に考慮する必要がある。
あと日本軍は後方拠点に守備隊を残すことも重要である。特に釜山-漢城間の連絡線は重要であり、連合軍のゲリラ活動もこのラインが主要目標となる。無論、釜山-漢城間の全てのスペースに守備隊を配置するのは困難ではあるが、主要なポイント、特に@、@、@等には十分な守備隊を残しておきたい。私も最初の頃は守備隊を軽視していたために一旦前進した加藤隊や黒田隊を後方連絡線回復のために後退させるという無駄な動きをしていた。それが守備隊を残すことにより無駄な行軍ポイントを減らすことができた。

本作と同じ文禄の役を扱ったゲームとして、CMJ75「文禄の役」がある。「文禄の役」と本作を比べると、前者がキャラクター性を排した比較的ストイックなデザインをしているのに対し、本作はキャラクター性を前面に押し出した作品に仕上がっている。ゲーム展開も前者が平壌線での決戦がかなり重要になっているのに対し、本作は平壌線はあくまでも講和を進めるための方便に過ぎず、日本軍の主抵抗線は平壌ではなく漢城になる。両者を比較してプレイしてみるのも面白いかもしれない。

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