もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2010年10月

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主題のゲームは、WW2における戦闘機対戦闘機の空中戦を扱ったカードゲームです。とはいってドッグファイト専用のゲームではなく、爆撃機による対地対艦攻撃や対空射撃、戦闘機対爆撃機による戦いも再現できます。

この作品はかつてGMT社から発売されていたDown in Flamesシリーズの後継作にあたる作品です。GMT社のシリーズについては、"Zero!"や"Corsairs and Hellcats"等の作品が日本でも紹介されたことがありました。私のブログでも何度か記事を掲載したことがあります。(例えば-->こちら
どのような経緯があったかは存じませんが、GMT社のシリーズとは別の形でDVG社から類似の作品がシリーズ化されることになったようです。

Down in Flames:Aces High(DVG)について詳しくは-->こちら
GMT社のDown in Flamesシリーズについて詳しくは-->こちら

コンポーネント

今回の記事はGMT社のシリーズとの比較という観点からDVG社のDown in Flamesを見ていくことにします。
まずコンポーネントについてですが、基本的な構成は変わっていません。機体カードと行動カードがそれぞれ110枚づつ。他にカウンターシート1枚とキャンペーンシート6枚、そしてルールブック1冊が同梱されています。キャンペーンシートとルールブックについて、GMT社のものはモノクロでしたが、DVG社ではカラーに変わりました。
行動カードと機体カードは、GMT社の劇画的な感じからDVG社では3DCGっぽいものに変わりました。どちらが良いかは好みの問題でしょう。私的にはGMT社の絵柄も嫌いではなかったのですが、あのロケットみたいな零戦32型はどうにかして欲しかったなあ・・・。

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空戦ルール

ルールはかなり変わりました。
まず空戦ルールについてですが、こちらはGMT社のものに比べてやや詳しくなっています。まずエンジン出力が単一の数値から2つの数値に変わりました。それぞれターン開始時に獲得できるカード枚数とターン終了時に獲得できる枚数を示しています。1ターンに得られるカード枚数が増えたため、空戦がより派手になりました。

火力に関するルールも変更になり、今までは"Bursts"という数値だけで評価されていたのが、"Bursts"とFirepower"の2つに区別されるようになりました。前者が投射弾数、後者が1発当たりの威力を示し、例えば7.7mm機銃8丁装備のSpifireでは"B=2/FP=-1"となり、20mm機関砲2門の零戦では"B=0/FP=+1"となります。

またSpeedのパラメータも追加になり、Speedの大きい機体はポジショニングの際により有利になりました。ちなみにSpeed=1が97戦、I-16等、Speed=2が零戦、Bf-109E/F、Fw-190A、SpitfireMk1/5、F4F、F6F等、Speed=3がBf-109G/K、SpitfireMk14c、P-38L、P-47D、P-51D等です。


下の写真はGMT社(左)とDVG社(右)のカードを比較したものです。

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空戦ルールもかなり変わりました。先に書いたSpeedの概念が持ち込まれた他、多対多の戦いについて概念が整理されました。GMT版では、空戦は原則として1編隊(1~2機)と1編隊との戦いでしたが、DVG版では、多対多の空戦が可能になりました。例えば零戦#1がF4F#1から追尾されている場合、零戦#1が中立状態のF4F#2に対して交戦することが可能になったのです。
また僚機に関するルールも変更になり、専門の"僚機カード"は廃止され、独立した2機が「編隊を組む」形で僚機が再現されることになりました。編隊を組んだ場合、攻撃や高度変更で制約がつきますが、その代り編隊を組んだ機体はカード取得で有利になります。

Maneuveringカードの扱いが変更になりました。GMT版では専門のManeuveringカードが用意されていましたが、DVG版では原則として全てのカードがManeuveringカードとして使えるようになりました。無論Maneuveringカードとして使用する場合は、カードに記載された他の機能(例えばIn My Sight等)は使用できません。この結果DVG版では所謂「スカカード」が少なくなりました。

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爆撃ルール等

全般に詳しくなった感のある空戦ルールに対し、爆撃や対空砲火に関するルールは大幅に簡略化されました。
まず爆撃ですが、GMT版では爆撃力分だけカードを引く方式でしたが、DVG版では爆撃力に相当するヒット数を目標に与えるだけです。対空砲火も同じで、爆撃機に対して対空火力と同じ数のダメージを与えるだけです。対空火力や爆撃力は対空砲火の配置(散開、通常、密集の3種類)や爆撃編隊の構成(散開、通常、密集の3種類)によって増減されますが、それだけです。また爆撃そのものもGMT版では「空戦を戦いながら爆撃を行っ」でいましたが、DVG版では空戦が終わってから爆撃を行う方式に改められました。さらにはGMT版ではドーントレスや97艦攻のような軽爆撃機は戦闘機と同じルールが適用されていましたが、DVG版では軽爆撃機も他の爆撃機と同じ様式のカードになりました。

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まとめ

全般的にはプレイヤーの視点をより戦闘機パイロットに特化したのがDVG版だと言えそうです。GMT版でプレイしている時、爆撃機の扱いや対空射撃で面倒に感じることは確かにあるので、そういった意味ではDVG版の改定は個人的には嬉しい所です。

現時点での最大の問題点は日本語訳がないことです。私自身が一念発起して日本語訳を作る手もあるのですが、ルール自体がシンプルなので口頭説明でも良いかな、なんて思ったりしています。

ちなみにこんな作品も発売されているようです。こちらも機会があれば入手したいですね。

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秋の登山シリーズ。今回は長野県北部の飯縄山に登ってきました。
飯縄山は標高1917mの火山で、長野県北部を代表する山の一つです。近くには日本百名山の一座である高妻山をはじめ、戸隠連山、黒姫山といった錚々たる山塊が名を連ねています。

今回は日帰りだったので登山口に着いた時間はやや遅く、0910過ぎになっていました。登山口は飯縄山南側に位置する一ノ鳥居。標高は1000m強です。ここは長野市内からなら車で30~40分という便利さです。既に多数の車が停車していましたが、幸い私の車を停めるスペースは残っていました。

荷物を整えていざ登山開始。最初の15分ぐらいは別荘地の中をトボトボ歩いてきます。別荘地の外れから本格的な登山道に突入。とはいえ急な登りがある訳ではなく、比較的穏やかな登り斜面が続きます。

標高1300mを過ぎる頃から紅葉が綺麗に見え始めてきました。登山口付近はまだ紅葉の気配がなかったのですが、標高が上がっていくにつれて紅葉が綺麗になってきます。紅葉の見所は標高1600m付近まで続き、その間カメラを首からぶら下げて何度も写真を撮りました。

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標高1600m付近から登山道が少し急になってきました。とはいっても鎖場が連続とか、ゴロゴロ石が沢山ある、といったような悪路ではなく、登山道は良く整備されていて歩きやすいです。標高が上がるに連れて紅葉はだんだん少なくなってきましたが、その代りに遠望が効くようになり、近くにある戸隠連山が迫力のある姿を見せ始めました。

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標高1917mの飯縄山山頂に着いたのは1140頃でした。標高差800~900m。所要時間は2.5時間。途中で何枚も写真を撮った割にはペースは悪くなかったです。

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帰りは同じルートではなく西登山口経由で戸隠中社を目指すことにしました。飯縄神社の分岐を右に折れて先の登山路から別れた後、しばらくは急な下り坂が続きます。標高1600m付近で急坂が終わると、登山道は広くなり、まるで散策路のような様相を呈してきました。歩きやすいのは有難いです。ただ残念ながら西登山路付近の紅葉は、登りに使った南登山路と比べるとやや華やかさにかけていたように思いました。

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戸隠中社に戻ってきたのは1400頃。下山口近くにも美しい紅葉があったので思わずパチリ。

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折角なので新そばを堪能するために蕎麦屋を2件ハシゴしました。戸隠の新そばは美味しかったです。

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空港に食堂はつきものです。
かくいう私も飛行機で移動する際は、空き時間を利用して空港食堂のお世話になったりします。

少し前に立ち寄った新千歳空港の「朝市食堂」は、空港食堂の中でも少し変わっています。

まず場所が辺鄙であること。
普通空港の食堂といえば、すぐに目につく場所にあるのですが、この「朝市食堂」は空港ビルの最下層にあります。そのためちょっと探さないと見つかりません。

もう1つは「業界の方」が多いこと。
航空業界といえば、スッチーや地上職員の皆様が有名ですが、この「朝市食堂」にはそういった方々が多く利用するのです。スッチー達がすました顔でイクラ丼食っている図というのは、結構楽しめます。

味と値段の方はまあ特筆すべき程でもないのですが、珍しいので機会があれば立ち寄ってみるのも一興ではないでしょうか。

お奨め度★★★

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(少し前の話になりますが)主題の雑誌が到着しました。
今回は私もちょっとだけ記事を書いている関係上、無料で入手することができました。
ありがとうございます。

特集はノルマンディ戦。奇しくもGMT社からはThe Battle for NormandyやNormandy '44といったノルマンディ戦を扱った新作ゲームが立て続けに出版され、他にも関連ゲームが多数出版されている状況なので、今回の特集は時期に適ったものだといえます。

今回は読む所が多くて面白かったです。ノルマンディ戦に関係する作品が10作品近く紹介され、それらの記事を読んでいるだけでプレイしたくなってきます。また歴史関係の記事も読み応えがあり、今回はアタリでした。

付録ゲーム「June - August'44」は、ノルマンディ戦を師団規模で扱ったです。1ターン2日、1ヘクスは2.5マイル(約4km)に相当します。キャンペーンシナリオでは1944年6月6日から8月23日まで計40ターンの長丁場になります。プレイ時間は不明ですが、1日丸丸は覚悟した方が良いかもしれません。ゲームシステムは移動-戦闘を繰り返す基本的なスタイルですが、カードによってイベント処理するルールが特徴的です。本誌の解説によると連合軍の突破が中々大変そうです。このゲームも機会があればプレイしてみたいですね。

コマンドマガジン95号について詳しくは-->こちら

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先日、猿遊会というイベントに参加してきました。ゲームのイベントで「猿のようにゲームで遊ぶ」という意味なのでしょうか?。まあ「参加した」といってもちょっと顔を出してゲームを軽く「かじった」程度でしたが・・・。

会場である船橋タワーホールには1400頃に到着。江戸川区の施設らしいのですが、案内嬢までいるという立派な設備です。江戸川区は金持ちだなあ・・・。会場である会議室に入ると予想通りいくつもゲームの卓が拡げられていました。バラ戦争、南北戦争もの、独ソ戦2、ナポオニック等等です。

私はtさん、iさんとAir Force(AH)をプレイ。私が操縦するF4U-4コルセア2機とtさん、iさんの零戦52型乙が計4機のドッグファイトです。新鋭の高性能機コルセアとはいえ、さすがに2対4では分が悪い。しかもシナリオルールによって高度でも不利。とにかく高度を稼いでエネルギーの優位を獲得するのが先決。零戦はどうせクルクル回って勝手にエネルギーロスしてくれるので、こちらはエンジンパワーの優位を生かして高度を稼いで行きます。この作戦が功を奏して次第に高度面で優位にたっていったのですが、それでも全く無傷とは行きませんでした。こちらの射撃で零戦2機のエンジンを打ち抜いて半身不随にしたものの、こちらもコルセア2番機が3度に渡る射撃を受けてコクピットに被弾。パイロットが重傷を負ってしまいました。結局このまま両軍とも痛み分け。うーん、ちょっと消極的過ぎたかな?。

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この後DVGのDown in the Flamesを軽くプレイ。零戦21型1機(もりつち)vsi-16x2の空戦です。数では先ほどと同じ1対2でしたが、今度は性能差がありすぎました。零戦は全く無傷のままi-16の1機を撃墜、もう1機にも損傷与えました。

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今回は時間の関係で3時間程度の滞在でしたが、この世界で著名な皆様と面識を得ることができたのは収穫でした。来年も是非参加したいです。その時はもう少し時間のかかる本格的なゲームをじっくりとプレイしたいですね。

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