もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2010年11月

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「5th Fleet」は、米Victory Games社が1989年に発売を開始した現在海戦ゲームです。今回、YSGAにて「5th Fleet」のシナリオ11を計4名(西側連合2名、ソ連2名)プレイすることになりました。筆者の担当は連合の北西海域で、ペルシャ湾とアラビア半島沿岸が主要な戦場です。第1Turn、連合軍は巡航ミサイルと空母艦載機でイラン中部のkermanとアジハバードのソ連・イラン軍基地を攻撃。両基地にダメージを与えることに成功しました。まずは第1段階作戦成功、といった所でしょうか。


第2Turn(1日目午後)

先攻を取ったソ連軍は潜水艦による巡航ミサイルをディエゴガルシアに対して敢行。そのうち1発が命中し、ディエゴガルシアの累積損害は2打撃になった。

連合軍は水上艦による巡航ミサイル攻撃をアジハバードに実行。1発が命中し、アジハバードは遂に壊滅した。アジハバードのTu26爆撃機2ユニット、Mig31戦闘機1ユニットはアジハバードと運命を共にした。

イメージ 2イラン中部Kerman基地に対する航空攻撃も続行された。Bandar-Abbas(バンダルアバス)を発進したF18D「ナイトアタック」ホーネットとEA6の混成編隊がKerman基地を襲う。CAPを失ったKerman基地に抵抗の術はない。さらに空母「レンジャー」を発進したA6イントルーダーの編隊が止めを刺す。Kerman基地は米海軍、海兵隊機の集中攻撃を受けて壊滅した。集中投入された航空戦力の威力が遺憾なく発揮された感がある。

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ソ連側のアクションである。ソコトラ島を発進したTu16Cバジャー爆撃機が「憂さ晴らし」とばかりに西インド洋を航行中の連合軍輸送船団を襲う。フリゲート艦1隻(インド海軍のリアンダー級)が大型ミサイルを受けて轟沈。輸送船団にも若干の損害を被った。

イメージ 4イメージ 5その頃東インド洋方面では大海戦が発生していた。空母「キエフ」を基幹とするソ連機動部隊がインド海軍機動部隊を襲ったのだ。大量のミサイルが発射されてインド艦隊に迫る。インド海軍の誇る空母「ヴィクラント」(Vikrant)は数発の対艦ミサイルを食らって轟沈。デリー級駆逐艦「マイソール」(Mysore D-60)もミサイルを受けて大破した。

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ソ連軽空母「キエフ」。本シナリオではインド空母「ヴィクラント」を撃沈したり、米空母「エンタープライズ」を中破させたりと大暴れであった。

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第2Turn終了時におけるマップ全域の状況。マップ右端で米ソ両艦隊の激しい戦いが始まっていた。


第3Turn(1日目夜間)

イメージ 8東インド洋方面に展開していた空母「エンタープライズ」を基幹とする機動部隊が、先ほど壊滅させられたインド機動部隊の仇をとるべくソ連「キエフ」機動部隊に対して攻撃隊を放った。夜間のため戦闘力を制限された「キエフ」搭載機のYak36フォージャーは有力な迎撃戦闘を展開できない。A6イントルーダー、F18Cホーネットが放ったHarpoonミサイルがソ連艦隊を襲う。ソヌレメンヌイ級駆逐艦「オトリッチ」轟沈、ウダロイ級駆逐艦「アドミラル・クラコフ」中破。

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ソブレメンヌイ級駆逐艦。強力な対艦ミサイル「P-270 モスキート」(NATO名 SS-N-22 Sunburn)を装備する同艦は、西側水上部隊にとっては重大な脅威といえる。

ソ連軍は航空攻撃で対抗。オマーン方面ではサラーラ航空基地に対してソ連航空隊が波状攻撃を実施。度重なる攻撃によってサラーラ基地は壊滅した。オマーン空軍のトーネード、ジャガー各1ユニットも運命を共にした。
東インド洋ではTu16バジャー爆撃機が跳梁し、インド海軍のフリゲート艦がミサイルを受けて轟沈した。

ターン終了時に修理を実施。ディエゴガルシアの損害が2から1へ減少した。


第4Turn(2日目午前)

2日目である。ランダムイベントでソ連軍に指揮混乱が発生。ベンガル湾、インド、北アラビア海、スマトラ方面で基地航空兵力の活動が大幅に制約を受けることとなった。ラッキーである。天候は晴れだった。

イメージ 9イメージ 10先手を取ったのはソ連軍。「ジリ貧になるよりは」と「エンタープライズ」機動部隊に突進した「キエフ」機動部隊。得意の対艦ミサイル集中攻撃を敢行した。「エンタープライズ」を守るイージス巡洋艦「トーマスSゲイツ」が懸命に対空ミサイルを放つが、全ての対艦ミサイルを阻止できない。数発のミサイルが「エンタープライズ」に命中。「エンタープライズ」は中破した。

イメージ 11報復の念に燃える「エンタープライズ」から攻撃隊が発進する。攻撃力60を誇るHarpoonミサイル装備のA6イントルーダーをF14トムキャットとEA6プラウラーが援護する。彼らはYak36フォージャーの迎撃を物ともせず攻撃を敢行。「キエフ」機動部隊も対空ミサイルで対抗するが、シースキマー型ミサイルに対しては広域対空ミサイルの効果も半減されてしまう。数発のHarpoonが「キエフ」に命中し、「キエフ」もまた中破した。

イメージ 12インド海軍攻撃型原潜「ボンベイ」(ヴィクター3型)がジャワ島南方でソ連軍輸送船団を捉えた。魚雷発射。命中。クリバック3型フリゲート艦"Dzgutshi"が大破した。

イメージ 13最後にインド水上部隊が突進する。タランチュル級コルベット艦6隻を主力とするインド艦隊がミサイル攻撃を敢行。攻撃力80以上の圧倒的火力で「キエフ」を撃沈した。

ペルシャ湾方面では、米潜水艦「キーウェスト」が残ったトマホーク巡航ミサイルをイラン国内の目標に向けて発射した。狙われたのはイラン南部のShiraz航空基地。ここには旧式のJ6迎撃機とF4ファントム戦闘爆撃機が配備されている。ミサイルは見事に命中し、Shiraz基地もまた機能を停止した。

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第3Turn終了時におけるマップ全域の状況。マップ右端での戦いは激しく続いている。


第5Turn(2日目午後)

このターンはあまり大きな動きはなかった。ペルシャ湾方面では先ほどの巡航ミサイル攻撃で傷ついたShiraz基地に対し、米海兵隊のF18Dと「レンジャー」のA6が型通りの波状攻撃を実施。Shiraz基地もまた型通りに壊滅した。

イメージ 15イメージ 16東インド洋方面では、オーストラリア空軍のF111アルドバーグの編隊が「キエフ」機動部隊の生き残りを襲う。強力なスラヴァ級ミサイル巡洋艦「マーシャル・ウスチノフ」が爆撃を受けて中破した。

ペルシャ湾に展開していた「レンジャー」機動部隊が進路を南に変じた。新たな敵を求めてアラビア海に向う。機動部隊に随伴していた2隻の米原潜(「キーウェスト」「バトンルージュ」)も「レンジャー」機動部隊と共に南下を開始した。


第6Turn(2日目夜間)

東インド洋でインド海軍の潜水艦が暴れまわった。キロ型通常潜水艦「シンドゥライ」が傷ついたクリバック3型フリゲート艦"Dzgutshi"を撃沈。先ほど戦果を上げた原潜「ボンベイ」は別のクリバック3型フリゲート艦"Imeni-27-Syezda-KPSS"を撃沈した。半身不随となったソ連艦隊に対抗する術はない。

アラビア海や西インド洋では、ソ連潜水艦の跳梁によってタンカーが次々と撃沈されている。

こうして2日目が暮れていった。戦いはいよいよ3日目に突入する。


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第6Turn終了時の状況

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前回までのあらすじ --> こちら

「5th Fleet」は、米Victory Games社が1989年に発売を開始した現在海戦ゲームです。今回、YSGAにて「5th Fleet」のシナリオ11を計4名(米2名、ソ連2名)プレイすることになりました。筆者の担当は米軍の北西海域で、ペルシャ湾とアラビア半島沿岸が主要な戦場です。作戦を遂行するにあたり、筆者は空母、戦艦、イージス艦からなる強力な米機動部隊と巡航ミサイル搭載の原潜2隻、さらには空母「ヴィラート」を主力とするインド機動部隊も指揮することになりました。

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インド海軍空母「ヴィラート」(Viraat R-22)。今回のリプレイでは華々しい活躍こそなかったが、米空母を補完し、オマーン湾の制空権を最後まで守り切った。

第1Turn(1日目午前)

イメージ 4我が軍の初期配置はかなり厳しい。無防備のタンカーや輸送艦隊、上陸艦隊が各所に散らばっている。それらを護衛するために14隻のフリゲート艦が用意されているが、全てを守ることは不可能だ。結局の所、重要度の高い上陸船団や輸送船団に護衛戦力を集中し、独航中のタンカーは「運を天に任せて」目的地に向かう他ない。途中で何割かは失われるだろうが、これは必要な犠牲だと割り切るしかない。戦争とはかくも残酷なものなのか・・・。

戦略航空作戦。ソ連軍長距離偵察機が飛び回り、インド洋のど真ん中を航行するタンカーや輸送船団に次々と「発見」マーカーを乗せていく。我々は戦略航空作戦には最小限の兵力のみ投入し、西インド洋を航行中のエコー2級原潜「ハンカ」(khanka)を発見した。

アクションフェイズ。最初に動いたのはソ連側であった。空母「トビリシ」を発進したSu27BとMig29Bの混成編隊がソコトラ島を発進したTu16Eの援護の元、サラーラ基地に展開するオマーン空軍を襲う。オマーン空軍のトーネード戦闘機がそれを迎え撃つが、電子戦機の援護が効いた。トーネードの編隊はステップロスして後退。爆装したMig29Bがサラーラ航空基地に1ダメージを与えた。CAP網に穴があいた隙をついてTu16Cバジャーの編隊がオマーン海軍のミサイル艇を襲う。多数の対艦ミサイル攻撃を受けたミサイル艇は、抵抗つたなく全滅した。

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イメージ 8続いてイラン国内から発進したSu24フェンサーとTu16Eの混成編隊がオマーンの連合軍基地Muscatを襲った。しかしこれは些か強引過ぎる手だったかもしれない。Muscatを守る海兵隊F18CホーネットのCAP編隊が3-1攻撃でSu24に2ステップロスの損害を与えてこれを撃墜した。連合軍は最初の勝利を手にした。

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F-18Cホーネット。今では「レガシーホーネット」という呼び名の方が定着しているかもしれない。米海軍、海兵隊が運用する戦闘攻撃機で、対地対艦対空戦闘を万遍無くこなす優等生である。欠点と言えば航続距離がやや短いことだが、作戦級であるFleetシリーズで航続距離の短さは運用に著しい制約を与えることになるかもしれない。

イメージ 11一連の航空攻撃が終わっていよいよ連合軍側のアクションである。水上艦を選択した連合軍は、当初の予定通りAshkhabad(アジハバード)基地に対して巡航ミサイルを発射した。戦艦「ウィスコンシン」、イージス艦「アンツィオ」「バリー」、駆逐艦「オバノン」から計20発のトマホーク巡航ミサイルが発射された。何発かがアジハバード基地に命中し、アジハバードは1ダメージを受けた。機能停止。作戦の第1段階は成功裡に終わった。

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トマホークを発射する米戦艦。

イメージ 12連合軍の攻撃はなおも続く。続いてディエゴガルシアを発進したB52が空中給油機による給油を受けつつ長駆イラン上空に進入。ALCM(空中発射型巡航ミサイル)を発射した。この攻撃も成功し、アジハバードにさらにもう1打撃適用した。

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イメージ 14空母「レンジャー」機動部隊も行動を開始した。F14トムキャット、A6イントルーダーからなる攻撃隊がEA6プラウラー電子戦機を伴ってイラン国内Kerman空軍基地を襲った。F5タイガー、J6からななる邀撃編隊が迎え撃ったが、電子戦機の援護を受けた米攻撃隊はイラン側迎撃を排除して攻撃を強行。Kerman基地に1打撃を与えた。

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米空母部隊による猛攻。巡航ミサイルで盤外のアシハバード基地を叩き、艦載機でKerman基地を叩いた。

イメージ 15オマーンの一角を発進したP3C哨戒機が西インド洋に発見したエコー2型原潜を攻撃した。引き続いて飛来した空母艦載機S3バイキングの攻撃によってエコー2型原潜を撃沈した。1960年代就役の旧式艦だが、強力な対艦ミサイルを装備しているので厄介な相手である。撃沈できたのは朗報であった。

イメージ 16ソ連側は潜水艦を選択。キロ級潜水艦「ベルーガ」が「レンジャー」機動部隊に接近、魚雷による集中攻撃を敢行した。輪形陣の内側に潜り込んで「レンジャー」を狙う。しかし米機動部隊の対潜防御網は堅く、「ベルーガ」は「レンジャー」に接近することなく撃退された。苦し紛れに全魚雷を放った「ベルーガ」は、早くも弾切れを起こした。

ディエゴガルシア方面では、アクラ型、シエラ型、オスカー型の新鋭原潜4隻が次々と巡航ミサイルを発射した。目標はディエゴガルシア環礁。何発かのミサイルがディエゴガルシア基地に着弾し、基地に1打撃を与えた。B52が発進できなくなったのは痛い。

ソ連の高性能潜水艦群がこちら(ペルシャ湾方面)ではなく、あちら(東インド洋方面)に向かったことは有難い。まあ東インド洋方面の連合軍指揮官にとっては迷惑千万な話には違いないが・・・。

連合軍も報復(という訳ではないが)の巡航ミサイルをアシハバードに向けて発射する。ロス級潜水艦「バトンルージュ」「キーウェスト」の2隻から発射されたトマホークはアジハバードに着弾。さらに1打撃を適用した。アジハバードの損害は3打撃に達し、あと1打撃で壊滅することとなった。

とまあ、こんな感じで多忙な第1Turnは過ぎていった。巡航ミサイル攻撃でダイス目が比較的冴え、アジハバードを壊滅寸前にまで持って行けたのはラッキーだった。


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第1Turn終了時のペルシャ湾周辺。

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「5th Fleet」は、米Victory Games社が1989年に発売を開始した現在海戦(あくまでも発売当時の"現在"ですが)を扱ったシミュレーションゲームです。
本作は「Fleetシリーズ」と名付けられた一連のシリーズ物の第4作目にあたります。「5th Fleet」の発売までに地中海を舞台とした「6th Fleet」(1985年)、バレンツ海から北大西洋を舞台とした「2nd Fleet」(1986年)、西太平洋を舞台とした「7th Fleet」(1987年)の3作品が発表されていました。また本作の後にベーリング海、北海、カリブ海の3つのマップが入った「3rd Fleet」(1990年)が発売されました。現時点では「5th Fleet」を含めた5作品がFleetシリーズの全ラインナップです。「3rd Fleet」のデザイナーズノートには、データを一新した「Atlantic Fleet」、「Pacific Fleet」なる企画が紹介されていて大いに期待していましたが、これらの作品が世に出ることがなかったことは残念です。また国際通信社が2007年に発売した「Asian Fleet」もFleetシリーズのシステムを利用しているので、「Fleetシリーズ」の1作と言えるかもしれません。

Fleetシリーズは作品毎にルールが進化していて、「6th Fleet」と最終版の「3rd Fleet」は殆ど別作品といって良い程変貌を遂げています。ルールだけではなくユニットの評価も変化しており、「6th Fleet」ではソ連海軍最強だったアルファ級原潜が、後続の作品では殆ど雑魚扱いに変貌しています。その一方でソ連潜水艦全般についての評価は作品毎に高くなり、「5th Fleet」では遂に西側最強の「シーウルフ」級原潜を上回る高性能艦が出現することになりました(「3rd Fleet」では再び「シーウルフ」が世界最強の座に返り咲きました)。第1作目の「6th Fleet」でもそこそこ遊べるゲームでしたが、真の意味で傑作と呼ぶレベルに到達したのは「7th Fleet」以降であり、特にシステムの完成度では「5th Fleet」の段階で漸く完成の域に到達したといえます。

Fleetシリーズの特徴は、海戦ゲームにも関わらずブラインドやダミー等を一切使用しないことです。両軍の艦艇は常に同じマップ上に置かれ、その位置や戦力は常に筒抜けです。これは、現在戦では衛星偵察や各種諜報活動によって艦艇の凡その位置は常に把握されているという視点からデザインされているためで、この決定はプレイし易さという観点からも「一人プレイ可能」という観点からも英断といって良いと思います。無論敵を攻撃するためには「索敵」を行う必要があり、これは攻撃を行うためにはより詳細な戦術情報が必要であるというデザイン思想に基づいています。
戦闘ルールも洗練されており、ミサイル戦、魚雷戦、対潜攻撃等、多種多様な戦闘形態を、そのディテールを損なうことなく類似のルールと共通の戦闘結果表で再現している点はデザインセンスを感じます。さらに単なる海戦ゲームに留まらないよう、基地航空隊、巡航ミサイル、輸送船団、上陸作戦、艦艇への燃料弾薬補給、機雷戦、港湾、戦術核兵器といった現在海戦を構成する様々な要素を全て再現している点も特筆すべきです、まあミサイル戦の描写等で疑問に感じる部分も無きにしもあらずですが(注1)、それでも現在海戦をプレイ可能なレベルで再現し、艦艇や航空機について必要十分なディテールを再現している本作は、現時点でプレイ可能な最高の現代海戦ゲームだと言えるでしょう。

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ロシア海軍アクラ型攻撃型原潜。ロシアでは971型の呼称されている。アンドレイVポルトフ氏の「ソ連/ロシア原潜建造史」によれば、971型は同時代に整備されていた945型(シエラ型)に比べて「経済性を重視した艦」となっている。ちなみに「5th Fleet」では、アクラ型はシエラ型(及び米海軍のシーウルフ級や改ロス級)を上回る最強の原潜として扱われている。

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米海軍攻撃型原潜「シーウルフ」(SSN-21)。冷戦時代にソ連原潜を上回る性能を目指して建造された高性能原潜である。静粛性、水中速力、攻撃力といったあらゆる面で当時最新鋭であった改ロス級を上回り、カタログスペックを見る限り同時代のロシア製原潜よりも明らかに高性能であった。しかし冷戦時代の終結によって必要性の薄れた同艦は、僅か3隻で建造が打ち切られることになった。ちなみに「5th Fleet」における「シーウルフ」は、静粛性や防御力でアクラ型に劣る潜水艦として扱われている。

(注1)
例えばHarpoonSSM8発を搭載している艦が同時に8発のSSMを発射することができないだとか。
例えばTu-26バックファイア2個編隊が数十発の対艦ミサイルを放って、その戦果が僅かにフリゲート艦1隻大破のみ、だとか。
例えば潜水艦から発射されたたった2発のTASM(対艦用Tomahawk SSM、攻撃力24)の方が、12機のF-18が放った24発のHarpoon(攻撃力20)よりも強力だとか。

シナリオ11「World War Three」

今回この「5th Fleet」をYSGAにてプレイすることになりました。選んだシナリオはNo.11「World War Three」。米豪とインドが組んで、ソ連、イラン、インドネシア連合とペルシャ湾、アラビア海からインド洋一帯で戦いという設定です。設定によると、第3次欧州大戦が開始されて6週間後、ソ連はヨーロッパに増援を送り込みつつある西側陣営の注意を逸らすため、マラッカ海峡を扼するチョークポイントであるニコバル諸島、アンダマン諸島を占領。またイランもソ連陣営に立って西側連合国に対して宣戦するということになっています。ソ連海軍は空母「トビリシ」を中心とする機動部隊をアラビア海に派遣。また空母「キエフ」を中核とする機動部隊をインドネシアに派遣しました。対する西側陣営は2隻の米空母、1隻の戦艦、そしてインド海軍が中心となる部隊でそれに対抗します。

今回のプレイは参加者4名。筆者は西側連合軍を担当することになりました。もう1人の西側担当プレイヤーと調整の結果、筆者はマップの北西部分(ペルシャ湾、アラビア半島一帯)を担当することになりました。本番前にルールの確認も兼ねて軽くソロプレイしてみましたが、どうも都合が悪い。ペルシャ湾に接近した米空母機動部隊がF-14のCAP網を突破してきたTu26のミサイル攻撃を受けたり(これは僚艦の激しい対空射撃で撃退することができた)、オマーン湾に展開する連合軍飛行場が爆撃によって使用不能になったりと散々でした。そこで少し作戦を考えなおしてみました。まず下図を見て下さい。これが今回私が担当する北西インド洋海域です。

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青い矢印と赤い矢印はそれぞれ米軍及びソ連軍の主要な輸送船団ルートを示しています。米軍は味方の上陸船団やタンカーを①Bandar Abbasや②Muscatに送り届ける必要があります。この時重要なのがオマーン湾(Gulf of Oman)の制空権で、それを確保するための重要な戦力が①Bandar Abbsaと②Muscatに配備されている米海兵隊航空部隊です。F18CとF18Dが各2ユニット、EA6が1ユニットの計5ユニットからなるちっぽけな彼らがですが、その存在が米軍の生命線にとって死活的な要素になります。
彼らの任務はそれだけではありません。イランやアフガニスタン、トルクメニスタンに配備されているソ連軍長距離爆撃機(上図③~⑥)のインド洋進出することも彼らの重要な任務です。このシナリオではサウジアラビアやパキスタンは中立国として扱われ両軍とも領空侵犯は許されません。そのために上記米海兵隊飛行隊とオマーン湾に配置された空母が、敵長距離爆撃機に対する阻止線を形成できます。

無論簡単ではありません。彼らに対峙するのは先のソ連航空部隊の他、イラン空軍もまた脅威です(上図⑦~⑨)。その兵力は、戦闘機がMig23、Mig31、Su24、Su27が各1ユニットとイラン空軍がF4、F5、J6各2ユニットの計10ユニット。爆撃機が、Tu16G、Tu95Hが各1ユニットとTu26が2ユニットで計4ユニット。それにTu16E、Tu95D、Tu16Dなどの偵察機、電子戦機が計5ユニット。全部合わせて19ユニットで、これはオマーン湾沿岸を守る米海兵隊の約4倍の大兵力です。まともに戦えば海兵隊に勝ち目はないでしょう。兵力の均衡を保つためには、米空母機動部隊の一群(空母「レンジャー」機動部隊)をオマーン湾に派遣する必要があります。

また守っているだけでは勝てません。「レンジャー」機動部隊をいつまでもオマーン湾に張り付けておきことは不都合なことが多いのです。再び上図を見て下さい。マップ左に赤い矢印は記されています。これがソコトラ島(上図⑩)に向うソ連軍輸送船団です。これを洋上で阻止するために米空母は手頃な所でオマーン湾を離れて南下する必要があるのです。さらにソコトラ島にはソ連空母「トビリシ」を主力とする有力なソ連水上艦隊がいます。これに対抗するためにも米空母は必要です。

細かい話は省略しますが、イラン方面での航空戦で勝利を収めるため、私は以下のような作戦を立てました。

1.巡航ミサイル搭載艦(戦艦、2隻のイージス艦、1隻のスプルーアンス級駆逐艦、2隻の原潜)を全て北西インド洋に投入し、巡航ミサイルの集中攻撃でAshkhabad(アジハバード)基地を破壊する。ここに配備されているTu26 2ユニットとMig31 1ユニットが最大の脅威となると考えたから。
2.巡航ミサイルと空母艦載機、海兵隊機の共同攻撃でイラン国内の敵基地を順次潰していく。③Esfahan、⑦Kerman、⑧Kermanあたりを潰せばラッキーだが、③⑦あたりは苦戦しそうだ。
3.あとは状況を見ながら判断する。戦況が有利なら空母群を南下させて「トビリシ」と対決させたいが、戦況が不利ならソコトラ方面は潜水艦による嫌がらせ攻撃に留める手もある。

さてさてどうなることやら。


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「5th Fleet」の全域を示します。拡大してご覧下さい。

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大砲と海戦

大内建二 光人社NF文庫

大砲の誕生と発展、それに対する装甲板の発展について、紀元前から現代までを追いかけた著作。本書の扱っている内容は、カルバリン砲やカノン砲が活躍したレパント海戦、カロネード砲が大きな役割を果たしたアルマダの海戦、19世紀半ばに登場したダールグレン砲、そして後装砲の登場から三笠、ドレットノート、大和、そして現代OTOメララ砲等である。20世紀以降、特に日米海戦や日本戦艦についての記述については、いくつか誤記や勘違いと思われる箇所が散見される。ただ19世紀以前について大砲や装甲について触れた著作は珍しく、そういった意味では価値のある1冊であろう。

お奨め度★★★

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西武の秩父駅に隣接した所に仲見世通りというレジャースポットがあります。今回はここで秩父料理を堪能してきました。

まず最初に賞味したのは「みそポテト」。じゃがいもを揚げたものに甘い味噌ダレをかけたシンプルな料理です。シンプルですが味があってなかなか美味。

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もう1つは「わらじかつ丼」。わらじのようなカツを乗せたかつ丼です。しょうゆ風のタレを少しだけ浸み込ませた大きなカツが2枚乗っていました。こちらもなかなか美味でした。

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