もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2011年03月

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Army Group SouthはGMT社のバルバロッサシリーズの1作品で、1941年6月22日に開始されたバルバロッサ作戦のうち、ドイツ南方軍集団の戦いを描いた作品である。1ヘクスの対向距離は実際の5マイル(8km)を表し、1Turnは実際の2日間に相当する。1ユニットは実際の大隊~師団規模の部隊を示す。航空ユニットも登場し、実際の40~80機を示す。

今回は同ゲームのシナリオ3「ルントシュテット攻勢」をプレイした。これは開戦直後から約2週間に渡る南方軍集団の戦いを描いたシナリオである。筆者はドイツ軍を担当した。

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セットアップ時の状況

第1Turn

良く分からないので取りあえず国境付近のソ連軍ユニットを攻撃。突破口を穿った。

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第2Turn

装甲部隊を中心に南方へ向けて前進を開始する。ソ連軍の司令部を撃破すれば2VP、第4Turnまでにルボフを占領すれば5VPという餌に釣られて装甲部隊を南に向ける。第2Turnまでは移動できないソ連軍司令部は捕捉できそうな目が見えてきた。ルボフは片翼包囲。これは勝ち逃げできそうだ。

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第3Turn

ソ連軍司令部を捕捉し撃破した。ルボフに対する攻撃を開始したが、ソ連軍守備兵力がルボフ周辺に集まって来ているので思いのほか抵抗が強い。これは苦戦するかもしれない。

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第4Turn

ルボフが餌だと気付いた時には遅かった。ルボフに片足を突っ込んだ我が装甲部隊はソ連流人海戦術の底なし沼に足を突っ込んでしまっていた。この時点で勝利を諦めたドイツ軍プレイヤーは投了し、ゲームは終了した。
(今から思うと、少し諦めが良すぎたかもしれない)

感想

結局、何が何だかわからないうちに負けていた。残念ながら勝敗を云々できる技量にはなかったことを認めないわけにはいかない。ルールを読んでくるだけでなんとかなるだろうと思っていたが、少なくとも勝敗を競うレベルになるには準備不足だった。せめて練習シナリオぐらいはソロで試していおき、戦闘結果表や地形効果表ぐらいは癖を掴んでおく必要があると感じた。まあ同じシナリオを事前にソロで1~2回試しておくのが理想だが・・・。

ゲームそのものについて言えば、かなり重いゲームであった。個々のルールはそれほど難解ではないのだが、それらを組み合わせて使おうとすると途端に骨が折れる。装甲部隊のオーバーラン、浸透移動、同一師団効果、装甲効果、航空阻止、攻勢補給、砲兵支援、鉄道修理、その他考えることが多いので頭を使う。今回のプレイでは、特に砲兵運用と道路移動が面倒だと感じた。砲兵運用についてはプレイ終了後にルール解釈ミスがあったことが判明したので評価を改める必要があるが、道路移動ルールの難解さはやや不可解である。ソ連側のシーケンスや司令部ルールにもクセがあり、ドイツ側から見た場合はその辺りソ連側の弱みにも付け込む必要があるが、今回のプレイではとてもそこまで到達できなかった。全般的に今回のプレイでは、ルールを使いこなすというよりも、ルールに弄ばれているといった方がより正確に近い。投了が早すぎたきらいがあることは否めないが、細かいルールに弄ばれるのに疲れた、というのが本音に近いかも知れない。
プレイ時間も結構かかる。今回のシナリオの場合、慣れたプレイヤー同士で1ターン2時間程度。不慣れなプレイヤーならばその1.5~2倍ぐらいを覚悟する必要があるように思う。今回のシナリオは全6Turnの比較的短いシナリオであったが、それでも例会1日で完遂するのはかなり困難ではないかと感じた。今回の例会では、私たちのチーム以外に3乃至4チームで同じシナリオをプレイしていたが、最終Turnまで行ったチームはなかったと思う。

そう言う訳で今回のプレイではバルバロッサシリーズの魅力を感じる所には至らなかった。ただ今回は明らかに準備不足だったことは否めない。事前にルールブックを1回読んできただけで、他には何の準備もしなかったのだから。この程度の準備期間で難度の高いゲームの魅力を理解しようとするのがそもそも無理なんだと思う。次回プレイする際には、もう少しちゃんと準備をしてから挑戦してみたい。

(でもVASSAL版もないし、ゲームそのものも入手難なんだよな・・・)

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高山と言えば飛騨牛が有名です。その飛騨牛を朴葉と味噌で焼いた料理が朴葉焼きです。高山の町中には朴葉焼きの店が数多くあります。
今回、高山を訪れた際、その朴葉焼きを食べる機会がありました。
入った店は「それから」。
国分通り、鍛冶橋のすぐそばという一等地にあります。

昼頃に入りましたが、店内はガラガラ。
「こりゃ外れかな?」
と少し不安になりましたが、取りあえず「飛騨牛の朴葉みそ定食」を注文しました。

待つこと10分ほどで料理が出てきました。
メインの朴葉焼きは朴葉の葉の上で飛騨牛、茄子等を焼くというシンプルな料理でした。
その他、御飯、味噌汁、おでん等がついて\1,550なり。

肉の量はやや少なめでしたが、これが旨い。
柔らかい飛騨牛が朴葉の香りと味噌味か絡み合って実に良い感じです。
おでんやご飯もおいしかったです。

客足は少なかったこの店ですが、私の中では「アタリ」でした。

お奨め度★★★★

セリーグが3月25日開催を諦め、29日に延期するという。
少なくとも3月25日強行開催よりはマシだが、まだまだ手温い。
パリーグと同じ4月12日開催にするとか、輪番停電が続く間は当該地域でナイトゲームを自粛するとかいった対策が必要であろう。
「野球が人々を勇気づける」
というのも暴論である。
そのような部分が皆無だとは言わないが、少数派だろう。
野球の試合なんか見てなくとも、原発周辺で奮闘を続けている自衛隊関係者、消防関係者、警察関係者、東電及び関連会社の皆様の活躍を見ている方がよっぽど勇気づけられる。
いつまでも
「巨人、大鵬、卵焼き」
の時代ではないのだから。

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ジェット戦闘機Me262

渡辺洋二 光人社NF文庫

本書はMe262の誕生から発展、戦歴を記したノンフィクションで、有名なヒトラー総統の「Me262は爆撃機にせよ」命令もチャカリ出てきます。
本書ではMe262の優秀性が各所に出てきますが、その一方で多くのMe262がP-51、P-47、ホーカー「テンペスト」といった連合軍戦闘機の射弾によって倒される場面が登場してきます。戦闘機対戦闘機のキルレシオでは、Me262は恐らく1:1以下で、爆撃機を戦果に加えても3:1ぐらいではないかと思われます。しかし筆者も記していますが、単なるキルレシオでMe262の価値を決めるのはあまり意味がなく、それよりも圧倒的に不利な状況下で連合軍爆撃機に対して積極的な防空戦を展開し得た一事を以てしてもMe262の価値は高いといえましょう。

お奨め度★★★★

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ゲームジャーナルの新作「賤ヶ岳戦役」は期待させてくれる作品である。
賤ヶ岳戦役を扱った作品としては、かつて戦国群雄伝シリーズ「秀吉軍紀」のシナリオ2がそれに相当していたが、他にはない。丁度3年前に出版されたGame Journal#26「秀吉頂上決戦」のシナリオの1つに賤ヶ岳合戦があるが、これは賤ヶ岳周辺の合戦だけを再現した作品であり、賤ヶ岳戦役全てを再現した作品ではなかった。
そういった意味で今回の「賤ヶ岳戦役」は凡そ四半世紀ぶりに出版された賤ヶ岳戦役を扱った作品ということになる。
時に天正11年(1583年)。羽柴秀吉、柴田勝家の両雄が信長の遺産を巡って激突する。

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1-3Turn

秀吉陣営は野戦戦力の主力である羽柴秀吉隊、羽柴秀長隊、三好秀次隊計24戦力が伊勢方面に向かい、神戸、
関、亀山の各城郭を攻撃。関を落城させた。
柴田軍は豪雪地帯をかき分けて北近江に進出。多数の落伍兵を出しながらも先鋒佐久間盛政隊8戦力が賤ヶ岳に陣取る中川清秀ら7戦力を強襲した。中川隊は佐久間隊の猛攻に耐えられず後退。賤ヶ岳は佐久間隊が支配した。

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4-6Turn

伊勢方面では秀吉、秀長隊が地歩を広げる。亀山、神戸、桑名が陥落。長島にも攻撃をかけていた。
情勢の変化をみた池田恒興が羽柴方に立って参戦した。
柴田隊は湖北方面で攻勢を強める。伊吹山麓に陣取る蒲生氏郷隊4戦力に対し、柴田勝家本隊8戦力が強襲。未だ豪雪地帯強行軍の傷はまだ癒えていない柴田隊であったが、抜群の実力を発揮。蒲生隊に反撃の隙を与えずにこれを追い落とした。
勢いに乗る柴田勢は、柴田勝家、佐久間盛政計16戦力が長浜を守る堀秀政隊6戦力を強襲した。大損害を受けた堀隊は後退するしかなかった。

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7-9Turn

柴田隊の進撃は長浜城によって止められた。わずか1戦力の守備兵が柴田勢の前に立ちふさがる。柴田勢は圧倒的な兵力で長浜城を陥落させたが、その間伊勢方面では長島が陥落してしまう。情勢の変化を受けて前田利家が不穏な動きを見せる。柴田勝家は前田利家に使者を送り、説得に当たった(戦意高揚)。

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10-12Turn

本城(長島)を失った滝川一益隊に対して秀吉、秀長の羽柴兄弟が襲いかかった。時を同じくして長浜近郊に布陣する柴田勝家本体を堀秀政、蒲生氏郷らの諸隊が復仇の念に燃えて襲いかかる。柴田勝家本隊はほうほうの体で撤退したが、関ヶ原で包囲された滝川一益隊はそうはいかなかった。滝川隊は文字通り壊滅、この時点で勝利条件を満たした羽柴方の勝利によりゲームは終了した。

感想

最初のプレイだったので拙い点はあったと思います。柴田方最大の失敗は長島を落とされたことと滝川一益が野外に引きずり出されたことでしょう。羽柴方にとって伊勢方面の城郭は貴重なVP源となりますが、柴田側としては伊勢方面で羽柴方をけん制しつつ、弱体な滝川、神戸両陣営が撃破されることを避けねばなりません。逆に羽柴方は長島、岐阜を除く伊勢の諸城6個所を支配し、滝川または神戸を撃破すれば自動的に勝利が転がり込んでくるので、柴田方としては柴田本隊を上手く使って羽柴方の意図を妨害したい所です。

ルールブックを読んでいて疑問に感じた点です。
(1)11.3(3)項の攻撃時の修正「丘陵から平地を攻撃する際の+1修正」「河川ヘクスサイドを越えて攻撃する場合の攻撃力半減」は反撃時にも適用されるのか。-->適用されるという解釈でプレイした。

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