もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2011年04月

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私のブログでもしばしば登場するVASSALですが、これは一言で言えば
「PC上でボードゲームをプレイするためのツール」
です。

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GMT社の傑作ゲーム「Ukraina43」のVASSAL画面の一部

ウォーゲームをプレイする際の問題点

ボードゲーム(特にウォーゲーム)をプレイしたことがある方には自明なことなのですが、ウォーゲームをプレイする際に大きな制約となるのが、対戦相手、対戦場所、対戦時間の3つです。

対戦相手とは同好の趣味を持つ人のこと。決してメジャーとは言えないウォーゲームの場合、対戦相手を確保することが難しく、それがプレイの弊害になっていることは否定できません。私自身も昨今でこそ比較的対戦相手に恵まれている状況ですが、数年前は対戦相手が遠隔地に集中していたため、対戦機会を得るためには安いとは言えない交通費を支払って出かける必要がありました。

対戦場所については、ウォーゲームはマップだけでも「フルマップ」と呼ばれている凡そA2版の広さを持つ地図を1~2枚広げる必要があります。1枚なら炬燵の上に広げることも可能ですが、2枚以上となると炬燵をはみ出します。かといって畳の上に広げてプレイするのは、(若い人ならとにかく)中年以上の年代の人にとってはかなり辛いものがあります。それに同好の士が集まってプレイするには、どこかの会議場を借りる必要があり、それなりの組織的な活動が必要になってきます。

対戦時間については、一般的なウォーゲームの場合、標準的なプレイ時間は4時間以上。いわゆるキャンペーンシナリオの場合、プレイ時間が20時間以上に及ぶ場合も珍しくありません。長時間連続でゲームを続けるためには、体力的な問題やマップ等を広げておく場所を確保する問題等、困難が伴います。


VASSAL導入による解決

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一般的なVASSAL画面

VASSALを導入すれば、これらの問題点の多くについて改善が期待できます。
まず対戦相手の問題ですが、VASSALを導入すると対戦相手を全国各地から得ることができます。また言葉の問題を乗り越えることができれば、世界中から対戦相手を探すことも可能です。
例えば以下の画面を見て下さい。

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/1/8/18a71de2.jpg

この画面はVASSAL上でネット対戦の相手を探すツールです。ここには現在世界中で実施されているVASSAL対戦の状況を見ることができます。上の画面からは、現在"Battlestar Galactica FFG"のネット対戦に20名が参加していること。VASL(Advanced Squad Leaderのバーチャル対戦版)のネット対戦には8名が参加していること等を見ることができます。

対戦場所の問題については言うまでもありません。マップはPC上に展開されるため、物理的なスペースは必要ありません。普通のマップのように全画面を俯瞰できないという問題はありますが、高解像度のモニターを使うことによってかなり解消できます。ちなみに私は22インチの液晶モニターと古い17インチのCRTをデュアルで使っていますが、概ね問題なくプレイできています。

対戦時間については、VASSALを使った場合、ゲーム中いつでも保存・再開が可能なので、対戦相手の都合に応じてプレイ時間をいつでも確保できます。またこのメリットは所謂「ソロプレイ」にも有効で、プレイ時間が長時間に渡るゲームをソロプレイする際の制約条件が大きく緩和されました。

少し変わった使い方として、出先でウォーゲームを楽しむという方法もあります。私の場合、旅が好きなのでしばしば旅をしていますが、その時ノートPCを持参し、ノートPCでVASSALによるプレイを楽しむことがあります。現在は専らソロプレイが主ですが、将来屋外におけるネット環境が整備されてくると、場所を選ばずにVASSAL対戦を楽しめるようになるかもしれません。

VASSALを導入する際の注意点

VASSALを導入するためには、まずVASSAL本体とモジュールと呼ばれるゲームをダウンロードする必要があります。VASSA本体は以下のサイトからダウンロードできます。


VASSALをプレイする際必要となるモジュールについては、ゲームタイトル毎に用意する必要があります。上のサイトからもモジュールをダウンロードすることができますが、それ以外にも米国のGMT社、日本の国際通信社、Game Journal等では自前でVASSALモジュールを無料配布しています。

VASSAL本体をインストールし、モジュールをダウンロードしてきたらゲームの準備は完了です。VASSAL導入やVASSALによるプレイの手順についての詳細は以下のサイトを参照されるのが宜しいかと思います。


準備ができたら、まずソロプレイでVASSALを試してみるのが良いかと思います。無論、親しい友人が既にVASSAL経験者である場合は、その友人から操作方法を教えてもらいつつ、いきなりネット対戦というのもありかも知れません。ある程度操作に慣れてきたら、must attack等を使って対戦相手を探すのが良いかと思います。


なおVASSALのネット対戦をする場合は、Skypeを導入しておくことをお奨めします。勿論諸般の事情でSkypeを導入できない場合もあるとは思いますので、その場合は携帯電話で代用するか、あるいはチャットで対応するという手もあります。ただ対面対戦に近い感覚でプレイする場合には、Skypeがあった方がよりベターです。

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Game Journal社の海戦ゲーム「大日本帝国の盛衰」のVASSAL画面の一部

最後に

とまあ色々書いてきましたが、私自身VASSALを導入したのはここ2~3年です。しかもその間専らソロプレイが主で、ネット対戦の世界に足を踏み入れたのは、数日前のことに過ぎません。ですから本来であれば私のような者よりがVASSAL云々を語るよりはもっと適任の方がいらっしゃると思います。ただ、できれば多くのウォーゲーマーにVASSALの魅力について知ってもらい、VASSALによるネット対戦が活発化される一助になれば良いかな、と思い駄文を書かせて頂きました。

最後に、

Let's Play VASSAL

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最近はめっきり少なくなってきた国鉄型車両。
かつては国鉄型車両の宝庫だった山陰本線も、最近では新型車両の導入が進み、国鉄型車両は徐々に少なくなっているようです。

先日、鳥取方面を旅した際、国鉄型車両に乗車する機会がありました。
豊岡発0944浜坂行の普通列車167Dです。
「だからどうした?」
と問われれば、答えに窮してしまうのですが、まあそれなりに楽しい旅行でした、としておきます。

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ちなみに豊岡、浜坂間は、香住、鎧、餘部といった景勝地が続きます。
波打ち際に民家が散在し、その向こうに見える美しい海岸風景。
何度来ても「良い所だな」と思うのですが、例の震災で津波に潰された町の景観を思うと、複雑な思いにかられました。

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前回、Ukraine43のVASSAL対戦について報告しましたが、今回はUkraina43の対人戦レポートです。その前にUkraina43という作品について簡単な解説おば。詳しくはコマンドマガジン60号を参照していただければOKなのですが、持っていない方も多いと思いますので一応。

Ukraine43は2000年に米国GMT社から出版されたシミュレーション・ウォーゲームです。扱っているのは1943夏から秋にかけてのロシア戦線。同年7月のクルスク戦に勝利したロシア軍が、ウクライナ全域に対して実施した大攻勢と、それを迎え撃ったドイツ軍を主体とする枢軸軍の戦いを描きます。1ヘクスは約8km、1Turnが約5日間を現し、1ユニットは大隊~軍団規模です(標準は師団規模)。ルール的には中の上ぐらいの難易度で、基本的な概念はそれほど難しくはありません。しかし細かいルールが結構多いので、使いこなすためにはそれなりの技量が必要です。また盤面に登場するユニット数もやや多めで、初心者にとっては敷居の高いゲームといえます。プレイ時間は、プレイヤーの技量にも依りますが、ショートシナリオで8~15時間、キャンペーンの場合は20~30時間ぐらいではないでしょうか。

今回の対戦相手は、日本におけるUkraine43研究においては第一人者として知られているk氏。胸を借りるつもりでの一戦となりました。またルールは第2版を使用しました(翻訳者の松谷健三さんには感謝)。

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セットアップ時の状況。写真で見て右側が北になる。

第1Turn

前回のVASSAL対戦とほぼ同様の攻撃シフトをしく。すなわち主力はヴォロネシ方面軍で、親衛赤軍を含む有力な部隊でベルゴロド(Belgorod)西方の陣地線を突破。ベルゴロドを包囲しつつ主力はハリコフ(Kharkov)、ポルタワ(Poltava)、Sumiあたりを狙う。初動の攻撃はほぼ予定通り成功。前回ほどではなかったにしてもドイツ軍歩兵師団1個を包囲殲滅した他、いくつかの部隊を後退に追い込み、陣地線に穴を穿った。
第2移動フェーズでは突破口の拡大に努める一方、機動打撃兵力の主力である第5親衛戦車軍団(クルスク戦でも戦った精鋭部隊である)を一旦戦線後方に下がらせた。独軍の機動反撃から貴重な機動打撃部隊を温存するのが狙いだが、それとともに次ターンにおける攻勢軸に幅を持たせたかったからでもある。

イジューム(Izuim)付近でも予定通り突破に成功。この方面は両軍とも兵力密度が低いため、極端な大突破や大反撃は起こっていない。

南方ミウス川戦線では、歩兵を中心とした第5打撃軍(ショックアーミー)がGorlovkaへ向かう鉄道線上で枢軸軍防衛線を攻撃。見事に突破口を啓開した。しかしその南、タガンログ(Taganrog)方面では、赤軍が仕掛けた2-1攻撃が見事に失敗。重損害と合わせて2Stepを一気に失った。

ドイツ軍Turn。ハリコフ方面では独第48装甲軍団を含む4個装甲師団の独軍部隊が反撃を実施。赤軍機械化軍団6-8-5が昇天し、他に2打撃グループがDRにより後退した。

ハリコフ方面。最初はかなり突破できたと思ったが、独装甲に押し返されてしまった。ミウス川戦線の前進に期待・・・かな?

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第1Turn終了時の状況

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ハリコフ付近

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南部戦線


第2Turn

先ほどのTurnで包囲したベルゴロドに対し、ジューコフ効果的の3-1攻撃で万全を期す。予想通りベルゴロドは陥落。まず1VPを獲得した。さらにベルゴロドから南下しハリコフに近づく。
西方Sumi付近では低比率攻撃を2ヶ所で仕掛けたが失敗。独軍は同方面の防衛を重視して航空支援の大半を同方面につぎ込んでいた。
イジュームでは赤軍が突破口を広げたものの、独軍が第48装甲軍団をハリコフ方面からスイングさせてきた。そのためイジューム突出部の赤軍部隊は身動きが取れなくなってしまう。
南方では赤軍の進撃が上手くいった。歩兵を中心とした部隊が遂にドネツ工業地帯に突入。中心都市の一つ、Gorlovkaに赤軍先鋒の歩兵師団が突入。これを占領した。

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第2Turn終了時の状況

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ハリコフ付近

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南部戦線


第3Turn

ハリコフ北方で赤軍機械化部隊を大挙動員して突破を企図する。前面に展開するドイツ機甲部隊を圧倒的な兵力集中により撃破。2次移動でハリコフ前面に肉薄した。ハリコフの陣地構築は未だ建設中。まさに絶好のチャンス。砲兵、航空機、工兵等の支援が得られなかったために1-2のオッズしか立たなかったが、確率1/6でDRXの目があり、陥落させる可能性があった。乾坤一擲。思い切ってダイスを振ってみたが、予想通り攻撃失敗。ハリコフ奪取には失敗した。
独軍はZOCボンドに阻まれて動きの取れなくなったイジューム突出部の赤軍部隊に対して装甲師団7個以上を集中した大規模な反撃を実施。逃げ場を失った赤軍部隊は大きな損害を受け、先ほどのTurnと合わせて機械化軍団2個を含む多数の部隊を失った。イジュームの突破口は再び閉じられた。
ドネツ工業地帯ではGorlovkaの赤軍部隊が独軍の反撃によって叩き出されてしまう。しかし戦線を拡張させることには成功。次ターンの突破に期待を持たせた。

イジュームで大損害を出したことはやや残念であった。独軍装甲兵力を引きつけることができた点は成果といえたが、反撃による損害を避けるため、あまり大胆すぎる突進は控えるべきえあったのかもしれない。

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第3Turn終了時の状況

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ハリコフ付近

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南部戦線


第4Turn

赤軍はハリコフ、ドネツ工業地帯、そしてアゾフ海沿岸の都市タガンログで攻勢を仕掛けてきた。ハリコフ前面では赤軍部隊がハリコフに肉薄し、その両翼を圧迫した。
ドネツ工業地帯では赤軍先鋒がMakyeevkaを占領。さらにタガンログも陥落したことにより、ドイツ軍戦線南端部は大きな危機を迎えることになった。
・・・・
ここで時間切れ。第4Turn半ばまでのプレイで、実質的なプレイ時間は6時間ほどであった。

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終了時の状況


感想

現時点での勝利得点は、ベルゴロド(Belgorod)、タガンログ(Taganrog)、Gorlovka、Makyeevkaの計4点。あと3Turnの持ち時間でハリコフを落とすか(3VP)、南方でスターリノ他1都市を落とすか、あるいは中央戦線における前進に期待して北方攻勢を仕掛けてポルタワ、Sumi、Byelopolyeの3都市を落とすか。北方攻勢は独軍がある程度対応した場合、ポルタワまで達するのは流石に困難なので、牽制に留めることになるでしょう。主力はやはりハリコフとミウス川戦線。要塞化されたハリコフを落とすには、相当な困難が予想されますが、兵力を集めてなんとか額面で1-1まで持っていき、砲兵、工兵、航空支援で3-1を達成できれば、あとはジューコフ頼みの攻勢を2連続で仕掛けてなんとか陥落させることができるのではないかな、と思っています。まあやってみなければわかりませんが・・・・。

今回の対戦は自分としてはそこそこ満足できる展開でしたが、対戦相手のk氏はさすがに抜け目がないというかなんというか。「ここを突破したら抜けそう」とか「ここに動けば前線を孤立させられそう」といポイントにはしっかりZOCボンドで固めていて容易に抜けさせてくれません。また弱そうな歩兵で守っている前線には必ず航空機による防御支援を駆使し、きっちり守りを固めています。このあたり、独軍をプレイする際に大いに参考になりました。

それにしてもUkraine43は面白いです。細かいルールが多く、私自身全てを使いこなせている訳ではありませんが(特に空挺と渡河強襲が怪しい)、それでも大兵力で押しまくる赤軍と、機械化部隊による機動防御でそれを迎え撃つ独軍という構図が見事に描かれています。両プレイヤーが楽しめ、またそれぞれに適度な頭脳的刺激を感じることができる本作が、傑作と呼ばれるのも頷けます。惜しむらくはプレイ時間の関係上おいそれとプレイできないことやキャンペーンシナリオの通しプレイが困難なことなどがありますが、それにしても未プレイのまま放置しておくのは実に惜しい作品です。私も機会をみつけて是非キャンペーンシナリオに挑戦したいと思っています(一応今年の目標にもなっているし・・

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東部戦線のティーガー

マクシム・コロミーエツ 大日本絵画

ロシア側の視点から見たティーガー戦車の実像を記した著作である。扱う時期は、1942年末から1943年夏まで。扱う戦場は、ロストフ、ハリコク、そしてクルスク等である。筆者は言う。ティーガーは恐るべき戦車ではあったが、決して伝説的な存在ではなかったと。ロストフ戦では多大な損害を被り、ハリコフ戦では4号戦車等に比べても傑出した存在でなく、クルスク戦では地雷等による損害によって活躍できなかった、と。ティーガー戦車について新たな視点を開いてくれるという点は評価したい。ページ数は150pであるが、写真が多いので1~2時間で読み通すことができる。ボリューム的にはやや物足りない。
難点は価格。この会社の本はいつも高い。売れないテーマだとは思えないのだが、以前に紹介した「ノモンハン戦車戦」からも\525値上げになっている。ただ「ノモンハン戦車戦」で問題視した平板な文章は、かなり改善されている。読んでいてそれほど退屈はしなかった。

お奨め度★★★

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ひょんなことからUkraina43(GMT)のVASSAL戦を戦うことになりました。
御誘い頂いたのはkgg_inbさん。大阪方面で活躍されている方です。

御誘いを受けたのは良いものの、当方VASSAL対戦は未経験、Skypeもやったことがない、という状態。果たして上手くプレイできるかな、という不安はありましたが、まあなんとかなるだろう、と思って当日を迎えました。

そしてやってきた対戦当日。最初Skypeでこちらの音声が上手く伝わらないというアクシデントがあったものの(ヘッドセットマイクのスイッチがOFFになっていた)、その後はSkypeによる会話は快調。セットアップも「さすがVASSAL」ということであっという間に終わり、いよいよ対戦本番に突入します。

今回選んだシナリオは2番。これはキャンペーンシナリオの最初に部分のみを扱うシナリオです。ターン数こそ全7Turnとやや短めですが、マップは全範囲を使用し、ユニットも大半を使用するシナリオです。私は赤軍を担当しました。

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セットアップ時の状況

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ハリコフ周辺


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アゾフ海沿岸

1Turn(43/08/03-07)

このTurnは赤軍4個方面軍による総攻撃から開始される。全戦線に渡って構築されたドイツ軍の塹壕線は攻勢を仕掛ける赤軍にとって大いなる障害であったが、攻城工兵、重砲、航空支援を含む赤軍部隊は、各地でドイツ軍の防衛線を食い破った。
北方戦線では、ジューコフ将軍指揮するヴォロネジ方面軍がベルゴロド西方の5ヶ所に渡って攻撃実施。塹壕線を守っていたドイツ軍歩兵師団を葬りつつ、独軍戦線に大穴を穿った。
その南、イジューム渡河点では砲兵支援を含めた3-1攻撃により渡河点を突破。
南方戦線では、ドネツ川南岸地区で独軍塹壕戦を突破。さらに南、タガンログに対する攻撃では、オッズが1-1に過ぎなかったにも関わらず見事6の目を出して"DR"。要域タガンログを占領した。

第2移動・戦闘フェイズで赤軍は主にハリコフ北西で戦果拡大を図りつつ第1戦闘フェイズで仕留め損なった独軍部隊を攻撃する。ベルゴロドはほぼ包囲輪に閉ざされ、ハリコフ前面にも赤軍親衛機械化軍団が姿を現した。

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第1Turn赤軍側プレイヤーターン終了時のハリコフ戦線

独軍の反撃はハリコフ前面で実施された。第48装甲軍団(3個装甲師団+ティーゲル重戦車大隊)を主力とする反撃によって赤軍機械化軍団2個、戦車軍団1個が後退を余儀なくされ、ハリコフ前面の赤軍部隊は大きく後退を余儀なくされた。

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第1Turn終了時、ハリコフ戦線

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第1Turn終了時

2Turn(43/08/08-12)

独軍の第48装甲軍団がハリコフ周辺に出現した。赤軍は、機械化兵力を集結してこれを叩くというプランもあったが、敵航空機による防御支援が効いていることや、ジューコフが使えないため決定的な戦果が期待できないため、そのプランは放棄。ドイツ第48装甲軍団に対しては軽く包囲するにとどめ、攻勢はスミ付近で南西方向に向けて実施することにした。
まず北方戦線で包囲下にあるベロゴルドに対してジューコフ付きの3-1攻撃を実施。予想通りといえばそれまでだが、予想通りに陥落。また主攻勢であるスミ付近、イジューム突出部、南方ではスターリノ前面でも攻勢を実施した。サイの目の良さにも助けられて各地で攻撃に成功。スミが陥落、スターリノ、イジューム付近でも戦線を拡大することに成功した。

結局第2Turn終了時点で赤軍側の申し入れに応じる形で独軍が投了。ゲーム終了となった。

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第2Turn終了時、ハリコフ戦線

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第2Turn終了時

感想

今回の対戦はダイス目がかなり良かったので「出来すぎ」の感があります。赤軍の場合、低比率攻撃を多数実施せざるを得ず、出目が悪いと全く前進できないこともあります。今回は第1Turnの主攻勢としたハリコフ北方戦線で突破がほぼ予定通り成功した他、第1Turnに成功率1/6で実施したタガンログに対する攻撃で6の目を出して成功したのが大きかったです。特に後者は第1Turn独軍の対応移動をタガンログ方面に引きつけることになり、結果的に他戦線での前進支援に大きく貢献しました。

今回は2Turnだけのプレイでしたが、VASSAL対戦の魅力を堪能することができました。
対面対戦に比べて敷居が高く感じてしまうVASSAL対戦ですが、実際に試してみると殆ど対面プレイと同じ感覚でプレイできます。無論快適にプレイするためには、能力が高くメモリーに余裕のあるPCが必要だとか、Skypeがあった方が良いとか、いくつかの留意点があります。しかしそのような点を考慮しても、物理的な制約や時間的な制約から大きく解放されるVASSALによる通信対戦はそれを補って余りあります。

私もこれを機にVASSAL対戦の機会を増やしていきたいと思っています。

最後に

Let's Play VASSAL!

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