もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2011年06月

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18Turn(10/26)

イメージ 9今回はドニエプル川戦線に大きな動きがあった。
まずドニエプルペトロフスクに対するソ連軍の総攻撃が敢行された。砲兵及び航空機の支援、さらにはジューコフ将軍の督戦等があり3-1の比率まで持っていったソ連軍。それでも都市に陣地を構築して待ち構える独軍は1度はソ連軍の攻撃を跳ね返した(DRの結果が出たが、大都市はDRの結果を無視できる)。それでもジューコフ効果による第2次攻撃は見事に功を奏し、ドニエプルペトロフスクはソ連軍が支配する所となった。
その上流、クレメンチュークでもソ連軍の総攻撃が実施された。こちらも砲兵及び航空支援で3-1。結果はDR。ソ連軍はクレメンチュークを占領した。
北方戦線では独軍戦線の薄い所を狙って戦車2個軍で攻撃を続行。若干の戦果をあげた。しかし主戦場は明らかにドニエプル戦線に移りつつある状況を見越したソ連軍は、機械化部隊を速やかに南下させるべく準備を進めた。
一方の独軍は反撃の主力をドニエプル川戦線に向けた。主力は第3戦車軍団で、装甲兵力が計9個師団まで強化された彼らは、ドニエプルペトロフスク西方で反撃を実行。進撃中のソ連軍に大損害を与えてその突進力に大きな打撃を与えた。また北方戦線でも第48装甲軍団、第2SS装甲軍団が限定的な反撃を実施。ソ連軍を少し押し戻した。

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19Turn(11/1)

イメージ 10戦場に雨が降った。雨に足を取られた独ソ両軍の動きは鈍くなる。ソ連軍は限定的な攻撃によって僅かな前進を達成したが、一方で砲兵や航空支援を得られず、低比率攻撃で大損害を受けるケースもあった。
独軍は際立った動きなし。雨の中、整然と退却していった。

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20Turn(11/6)

イメージ 11雨が続いている。機動性の奪われたソ連軍であったが、残り時間は少なくなってきている(残2Turn)。またVPが1点足りない。あと1歩。前進しなければならない。
この時点でソ連軍の攻勢は、キエフ方面へ向かう北方戦線。ドニエプル川下流の湾曲地帯を西へ向かう南方戦線。そしてその中間であるクレメンチューク、チェルカッシーといった中央戦線の3つがあった。そのうちキエフ方面はVPとしての魅力こそ大きい(キエフ占領で5VP)ものの、兵力や地形的困難さ(大河越え、大都市、陣地効果)があって達成の見込みはほぼゼロである。中央戦線は、ソ連軍の機甲兵力が一番豊富であり、またドニエプル川さえ突破すれば地形的な障害が少ないため戦果の見込める地域であるが、その分VP的な魅力に乏しい(チェルカッシーとキロホグラードの各1VPぐらい)。南方戦線はVP的な魅力が大きく(ニコポルの3VP、クリボイログの2VP)、また地形的にも突破が容易だが、機甲兵力に乏しく兵力不足が懸念される。
上記を勘案した結果、ソ連軍は南方戦線に主攻勢を志向し、中央戦線でドニエプル川渡河作戦を決行することにより南方戦線の助攻とした。
こうして始まったソ連軍の攻勢。中央戦線ではクレメンチューク西方でドニエプル川の渡河に成功。南方戦線でもニコポル、クリボイログ線に向けたソ連軍の攻勢が開始された。しかしニコポル北方の陣地線を守るスロヴァキア第1歩兵師団は奮戦し、ソ連軍の攻撃を阻止していた。

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21Turn(11/11)

イメージ 12最終Turnである。戦場は久しぶりに晴れ渡った。ソ連軍はドニエプル川西岸の湾曲部で大規模な攻勢を開始していた。攻撃は2方面から行われ、1つはクレメンチューク付近の渡河点を巡る攻勢。もう1つは突出部先端のニコポルを巡る攻勢である。主攻勢は言うまでもなく後者で、ニコポルを占領すれば3VP手に入り、ソ連は勝利の可能性がぐっと高くなる。
まず助攻のクレメンチューク方面だが、ソ連軍は同方面に2個戦車軍+歩兵部隊という大規模な攻勢兵力を集中し、強引に渡河を図ってきた。渡河点を守る独軍は弱体化した歩兵師団と装甲師団のみ。独軍部隊を難なく撃破したソ連戦車軍はクレメンチューク南方に突破口を開いた。
一方主攻勢のニコポル方面だが、こちらは難戦につぐ難戦だった。独軍も同方面は陣地線を構築していた上、航空支援まで投入して待ち構えていたのである。打撃軍を主力とするソ連軍は損害を顧みない強引な攻撃を仕掛けてきた。
最初の攻勢はニコポル北方2ヘクスの陣地線に対して行われた。陣地を守るのはスロヴァキア第1歩兵師団で、先ほどのTurnはソ連軍の猛攻を跳ね返していた。ジューコフ将軍直率による総攻撃はオッズ3-1。ジューコフ効果、陣地効果、通常の戦闘結果等の影響によりソ連軍の損害も凄まじい数に登ったが、遂にスロヴァキア師団を撃破。北方からニコポルへの接近路を確保した。
第2戦闘フェイズ。ニコポル総攻撃。ありとあらゆる兵力をかき集めた上、航空支援も加えたソ連軍の総攻撃は1.5-1。ジューコフ将軍督戦による再び損害を顧みない攻撃が始まる。最初のダイスは"C"の結果で攻撃は頓挫したかに見えたが、ジューコフ効果による第2次攻撃で遂に"DR"を出し、ニコポルは陥落した。
独軍の反撃。最終Turnである。なりふり構わないプレイが許される。装甲兵力を集めてニコポル奪回を目指す手もあった。しかし仮に次のTurnがあると考えた場合、独軍にとって最大の脅威はニコポル方面で消耗した打撃軍ではなく、クレメンチューク南方で突破口を拡大しつつあるソ連軍機械化部隊である。独軍は装甲軍団3個、装甲師団12個という空前の兵力をクレメンチューク方面へ集中し、ソ連軍機械化部隊の殲滅を図った。包囲せん滅を狙った独軍の攻勢は、その最終目標こそ達成できなかったものの、ソ連軍機械化部隊に一定の損害を与えて次期攻勢能力を大きく減じせしめた。

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感想

イメージ 13以上で終了である。計21Turnのキャンペーンシナリオはさすがにきつかった。VASSALを使った所要時間は記録を含めて1Turn2時間前後。全部で40時間以上かかった(VASSAL又はJavaのバグで無駄になった1~2時間含む)。大体平日に仕事を終えて帰宅して雑務を片付けてから1Turn分だけ進めるというパターンが多かったが(休日は2Turnぐらいまとめて進めることもあった)、それでもスタートから終了まで3週間ぐらいが必要だった。

イメージ 14結果は28VPでソ連軍の勝利。最後のニコポルの3VPが効いた形となった。仮に勝利条件だけに拘れば、独軍は最終ターンに装甲兵力をニコポル方面に集中し、これを奪回することは必ずしも困難ではなかったかもしれない。そういった意味ではほぼ引き分けだったと思う。

イメージ 15プレイの難易度は独軍の方が難しいと感じた。特に中盤以降歩兵兵力が不足してくるので、戦線を張るのに綱渡りという感じだった。実の所、10Turn頃から独軍がかなりヤバイ状態となったので、独軍側に有利になるようにサイコロの振り直しを1~2回行った(ソロプレイだから許してね)。歩兵兵力を温存しつつ戦線を支えていくか、またソ連軍突破兵力の主体である機械化部隊に対して如何にして効果的な損害を与えるか、このあたりが独軍にとってポイントになりそうである。

イメージ 16逆にソ連軍は「悪役」なのでかなり大雑把なプレイになった感は否めない。特に後半キエフ北方に対する攻勢で完全に手抜きになっていたのは頂けない。この方面は湿地帯が多い上、2ヶ所に渡って渡河点を設けなければならないため突破の効率が決して高くはない。しかしキエフ北方で突破の姿勢を取ることにより独軍装甲兵力に分散を強いることができる。そういった意味において、キエフ北方地区をほぼ完全に無視したのはソ連軍にとって失敗だった。

イメージ 17キャンペーンにおける両軍の損害は凄まじいものになった。詳細は下表に示す通りであるが、ソ連軍の場合、開始時の193stepが終了時点で120Stepしか残らなかった。途中の増援や補充を合わせると200Step以上を失った。独軍の場合、開始時95Stepが終了時点で55Step。消耗は107Stepとソ連軍の約半分だが、それでも凄まじいものである。両軍ともセットアップ時の兵力をほぼすり潰した上、補充と増援だけで戦線を支えている格好になっている。本作に限らずシモニッチ氏の作品は消耗型戦闘結果表が多い。これはZOCボンドを採用することにより簡単には包囲できなくなっていることに合わせて、両軍とも「華麗な機動戦」ではなく「血みどろの消耗戦」を強いられる結果となっている。

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それにしても「UKraine43」は面白い。先に挙げた戦闘結果の特性と合わせていわゆる「挟んでポン」ではなく、もっとシビアなプレイが要求される。戦闘結果のダイスによって毎ターン局面が変わるのでプレイしていて飽きない。また前半の陣地突破戦、中盤の大後退戦、後半のドニエプル川を巡る渡河戦闘等、時期ごとに違ったドラマを見せてくれる点も良い。ルール的には決して平易な作品ではなく、プレイ時間もそれなりに要求される作品だが、時間をかけるだけの価値はある。私も機会があれば対人戦でフルターン戦ってみたいものである。(独軍で最終Turnまで粘るのはかなりキツそうだが・・・)。

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8Turn(9/6)

イメージ 16後退する独軍を追ってソ連軍の追撃は急を極める。スミ、タガンログといったかつての激戦地が次々と陥落。ソ連軍のVPは11に達した。特に危機的であったのが北方戦線と中央戦線。北方では中央軍集団の進撃に合わせる形でソ連軍が独軍の北翼を叩く。独軍は第2SS装甲軍団を基幹とする5個装甲師団が反撃を決行。ソ連軍戦車軍団2個を撃破した上、戦線を押し下げた。
中央部ではポルタワに迫るソ連軍に対し、第48装甲軍団を基幹とする装甲5個師団、機械化歩兵師団1個が反撃を敢行。ソ連戦車軍団を壊滅させて戦線を立て直した。

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9Turn(9/11)

イメージ 4独軍はスターリノを無血放棄。ドネツ工業地帯はほぼソ連軍の集中に帰した。独軍は歩兵兵力を再配置して戦線を維持する。が、歩兵兵力の損害が大きく戦線を維持するのが精一杯。1ステップだと瞬殺されてしまうので、2ステップのスタックでZOCボンドを構成し、戦線を構築する。
ポルタワ周辺、さらに北方戦線では歩兵兵力だけでは戦線を構築できず、装甲部隊による戦線を構築せざるを得なくなる。機甲兵力で反撃を実施し、ソ連軍機甲兵力に若干の打撃を与えたものの、歩兵兵力が揃うまでは限定反撃にとどめて置かざるを得ない。

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10Turn(9/16)

イメージ 17相変わらず独軍は後退を続ける。このTurn、反撃のために装甲兵力を2ヶ所で捻出。北端地区とポルタワ南東地区でそれぞれ限定的な反撃を実施した。一連の反撃でソ連戦車軍団2個、機械化歩兵軍団1個を葬った。

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北部戦線で突破を図るソ連軍

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反撃を行う独軍装甲部隊


11Turn(9/21)

イメージ 7ソ連軍機械化部隊の損害が増加してきたので、装甲戦力を温存すべく一旦後方に引き下がった。しかしこれは裏目に出た。自らの損害を顧みずに突進してくる独軍は装甲部隊の機動力と打撃を生かして各地でソ連軍を小包囲。数個師団を撃破する戦果をあげた。

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12Turn(9/26)

イメージ 18先ほどの失敗に鑑み、ソ連軍は再び攻勢に転じた。兵力的には十分とは言えないソ連軍であったが、独軍に圧力をかけ続けることが勝利への近道だと悟ったのだ。攻勢は主としてポルタワの南北で実施された。戦車及び機械化歩兵を主力とする攻撃部隊が戦線を突破する。それに対して独軍も装甲部隊を主力とする部隊で反撃を実施。ソ連軍の進撃を止めた。

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13Turn(10/1)

イメージ 19北部戦線でソ連軍は大規模な突破作戦を決行した。投入された兵力は、2個機械化軍及びその支援部隊である。初期の突破でソ連軍は大きな戦果をあげたが、その後独軍機動部隊の素早い反撃によって前進をストップさせられていた。
南方戦線では、ソ連軍はドニエプル川に迫りつつあった。川岸でソ連軍突破部隊と独軍装甲部隊が激しく激突する。個々の戦闘場面では独軍は圧倒的に強かったが、数に物を言わせたソ連軍の進撃もまた急であり、渡河は目前に迫ってきた。

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14Turn(10/6)

イメージ 20ソ連軍はドニエプル川に到達した。独軍はザボロジェダムを決壊させ、ドニエプル川下流部に大洪水を引き起こした。
北方ではソ連第3親衛戦車軍、第5親衛戦車軍が突破を図る。独軍も第48装甲軍団、第2SS装甲軍団を投入してソ連軍を撃退。第5親衛戦車軍を2ヘクス後退させることに成功したが、その一方でドイツ最強のGD師団が壊滅してしまう。

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15Turn(10/11)

イメージ 21このTurn、大きな動きがあった。まず南方戦線ではザボロジェに対してソ連打撃軍を主体とする総攻撃が敢行され、ザボロジェ陥落。その北方ではドニエプルペトロフスクの西隣のヘクスに対して歩兵を主体とするソ連軍がやはり総攻撃を敢行。ここを突破しドニエプル川をソ連軍が渡河した。

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中央戦線ではポルタワに対してソ連軍の総攻撃が敢行されたが、こちらは失敗。ポルタワは独軍の保持する所となった。しかしその南隣ではソ連軍第1戦車軍が独軍防衛線を突破。ポルタワを南翼から包囲する態勢に入ろうとしていた。
イメージ 22北方戦線ではソ連軍2個戦車軍団を主体とする機動集団が2ヶ所に渡って独軍戦線を突破。さらにこの一帯では空挺降下も実施された。空挺旅団3個中2個が降下失敗という悲劇に見舞われながらも、残り1個空挺旅団が道路上に陣取って独軍進撃路を遮る。さらに突破移動では第20戦車軍団を主体とする部隊がチェルニーヒウ(1604)を占領する。
独軍は敵中に孤立したポルタワの放棄を決意。歩兵部隊は敵の重囲を破って西方に退却する。そして装甲兵力を各地に派出して反撃を実施する。北方に第2SS装甲軍団、ポルタワ西方に第48SS装甲軍団を派遣した。装甲部隊は奮戦し、北方戦線ではソ連軍戦車2個軍団を撃破してチェルニーヒウを奪回。ポルタワ方面でもソ連軍先鋒を撃破し戦線を安定化した。
しかしドニエプル川方面はそうは行かなかった。ザボロジェとアゾフ海に挟まれた平原地帯には第3装甲軍団が機動予備として待機していた。彼らは「ソ連軍ドニエプル渡河」の報を受けて直ちに現場へ向けて進発した。
しかし・・・、
なんたることか。ニコポル(3431)付近の橋梁が折からの洪水のため使用不能となり、ドイツ装甲部隊はニコポル前面で濁流を見ながらただ立ちすくむしかなかった。しかもこの洪水は、先週独軍が自らの手で破壊したザボロジェダム破壊によるものだという。装甲部隊の反撃を受けることのなかったソ連軍橋頭保は着々と強化され、今やドニエプル川防衛線そのものが崩壊の危機に瀕していた。自らが招いた危機的状況を前に独軍はただ天を仰ぐしかなかった。

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16Turn(10/16)

イメージ 23ソ連軍の進撃はなおも留まる気配がなかった。
北方戦線では再編成なったソ連軍2個戦車軍(第3親衛戦車軍、第5親衛戦車軍)がソ連軍の先鋒として独軍戦線に襲いかかる。戦車中心のソ連軍に対し、歩兵中心の独軍部隊は次々と蹴散らされていった。対する独軍は第2SS装甲軍団による機動反撃を実施した。ティーガー戦車を中核とする機動打撃部隊は2度に渡ってソ連軍と交戦。ソ連軍戦車軍団1個、機械化軍団1個、戦車旅団2個を撃破したものの、独軍も虎の子ティーガー大隊を失った。

南方ではドニエプル川戦線が熱い。ザボロジェ近郊では洪水が引いたドニエプル川からソ連軍が渡河作戦を強行。対岸の独軍は圧倒的な兵力比で渡河を許してしまう。ドニエプルペトロフスク周辺のソ連軍も橋頭保を強化し、ドニエプルペトロフスクそのものを包囲する形を強化していった。
反撃か、撤退か。熟考の末独軍は反撃を決意。第3装甲軍団を主力とし、第48装甲軍団からも一部兵力を引き抜いた混成部隊(装甲師団5個うち1個はSS装甲師団)でドニエプルペトロフスク付近で反撃を実施した。装甲兵力の集中によりドニエプルペトロフスク付近に陣取るソ連軍部隊を撃破。ドニエプルペトロフスクに対する連絡も解放した。

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17Turn

イメージ 24ソ連軍の攻撃はなおも続く。しかしソ連軍部隊も機械化部隊の殆どがステップロスの状態である。独軍については言うに及ばず。まさに満身創痍の独ソ両軍であった。
北方戦線では2個戦車軍を主体とするソ連軍がキエフに向けて進撃。対する独軍は歴戦の第48装甲軍団でこれに対抗する。ソ連軍は少し前進したが、その前進は遅々としていた。
その南方、ドニエプル川北岸地区では、第1戦車軍を主体とするソ連軍がクレメンチューク(2820)北方で独軍戦線を突破。慌てて独軍は第2SS装甲軍団の3個装甲師団を反撃に差し向けた。独軍の反撃はソ連軍先鋒部隊を撃破したものの、戦線は後退を余儀なくされた。
ドニエプル戦線では、ソ連軍はザボロジェ西方の橋頭保より出撃。西方に向けての進撃を開始した。しかし同方面のソ連軍は歩兵中心の編成であり、機甲部隊による大突破は不可能だった。騎兵の突破力を利用したソ連軍は少しずつ前進するしかなかった。
同方面の独軍は第3装甲軍団を主体とし、多数の歩兵部隊が戦線を支えていた。その第3装甲軍団はドニエプルペトロフスク付近のソ連軍に対して再び反撃を実施した。オッズ3-1だったので攻撃の成功が危ぶまれたが、案の定EXを出して攻撃は失敗。思わず天を仰ぐ独軍であった。

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「Ukraine43」は2000年に米国GMT社から出版されたシミュレーション・ウォーゲームです。扱っているのは1943夏から秋にかけてのロシア戦線。同年7月のクルスク戦に勝利したソ連軍がウクライナ全域に対して実施した大攻勢と、それを迎え撃ったドイツ軍を主体とする枢軸軍の戦いを描きます。1ヘクスは約8km、1Turnが約5日間を現し、1ユニットは大隊~軍団規模です(標準は師団規模)。ルール的には中の上ぐらいの難易度で、基本的な概念はそれほど難しくはありません。しかし細かいルールが結構多いので、使いこなすためにはそれなりの技量が必要です。また盤面に登場するユニット数もやや多めで、初心者にとっては敷居の高いゲームといえます。プレイ時間は、プレイヤーの技量にも依りますが、ショートシナリオで8~15時間、キャンペーンの場合は25~35時間ぐらいではないでしょうか。

今回「Ukraine43」のキャンペーンシナリオをソロプレイしてみました。プレイに際してはバーチャルボードであるVASSALを使用。以下はその展開です。

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セットアップ時の状況

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ハリコフ周辺

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アゾフ海沿岸

1Turn(8/3)

イメージ 14戦いが始まった。全戦線に渡ってソ連軍の大攻勢が始まる。戦車軍団8個、機械化歩兵軍団3個を有するヴォロネシ方面軍はソ連軍最強の兵力である。その大兵力がベロゴルド(4409)とスミ(3408)の間で東西に走る独軍防衛線を切り裂いた。ベロゴルドを包囲し、さらに南下するソ連軍機械化部隊。
その南方、イジューム付近の渡河点(4718)では、戦車軍団、機械化歩兵軍団各1個を主力とし、その後方から歩兵部隊が後に続く。ソ連軍はイジュームを守る独軍第196歩兵師団を撃破し、突破口を穿っていた。
その南、ドネツ盆地からアゾフ海沿岸にかけては、機械化歩兵軍団2個を含むソ連軍南方軍が総攻撃を実施。さらにアゾフ海を望む戦略的要域タガンログに対しても1.5-1の低比率攻撃を実施したが失敗。ドネツ盆地では先に挙げた機械化歩兵の他にショックアーミーをも投入した攻勢は見事に失敗。一歩も前に進めなかった。

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第1Turnソ連軍プレイヤーターン終了時のハリコフ戦線

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同じく戦線全体の状況

独軍はハリコフ周辺の防備を固める。ハリコフ市街では要塞構築が進められ、第48装甲軍団所属の装甲部隊はハリコフに迫るソ連軍機械化部隊に対して機動反撃を敢行した。反撃は成功し、僅かながらもソ連軍機械化部隊を押し戻すことに成功した。
イジューム方面では第3装甲軍団の装甲師団4個がイジューム付近に進出。ソ連軍のさらなる突破に備えた。


2Turn(8/8)

イメージ 16ソ連軍の攻撃はなおも続く。砲兵戦力の大半を先ほどのTurnに投入したので、このTurnは戦車や歩兵中心の攻撃になる。ハリコフ戦線ではソ連軍がかなり押し込んで来ている。独軍は第2SS装甲軍団と第48装甲軍団の計6個装甲師団を投入して反撃を実施。何とか対応している。
イジューム付近は取りあえず現状は安定化しているものの、突破口を塞ぐには至っていない。
先ほどのTurnソ連軍の攻撃を完全に阻止したドネツ盆地方面では、ショックアーミーが独軍防衛ラインを抜いた。独軍は反撃したい所だが、背に腹は代えられず、空軍支援で遅滞を図るしかない。

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第2Turn終了時

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同南方戦線


3Turn(8/13)

北部戦線、ソ連軍がハリコフ東面の突出部を撃破し、ハリコフ東面を解放しつつある。スミ東方でもソ連軍は突破に成功した。独軍は第48装甲軍団、第2SS装甲軍団の6個装甲師団で反撃を実施。戦線をある程度平定化することに成功した。

イメージ 18南方戦線ではショックアーミーを擁するソ連軍の前進が続く。丘陵地帯を抜けていよいよドネツ工業地帯に近づきつつあるソ連軍。それに対して独軍第3装甲軍団が兵力を整えつつあった(装甲3、装甲擲弾兵1)。そして反撃を実施。独軍の反撃は功を奏し、僅かながらもソ連軍を東方に追い返した。

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第3Turn終了時

4Turn(08/18)

イメージ 15ソ連軍は北方ではハリコフ北西地区で突破し、地歩を広げる。南方ではドネツ工業地帯に肉薄。VP都市に隣接するに到った。イジューム突出部では突破口を啓開。独軍戦線に大穴を空けるべく増援部隊を送り込む。
独軍は北部、中部、南部の3ヶ所で反撃。北方では第2SS装甲軍団(当然クルスク戦の傷は癒えていない)がハリコフ北西地区でソ連軍を撃破し、戦線を一応安定化させた。
中央部では第48装甲軍団がイジューム突出部に肉薄。突出部を守るソ連軍部隊を次々撃破し、戦線安定化に努める。
南方では第3装甲軍団の装甲3個、装甲擲弾兵1個などで反撃を実施。ソ連軍を押し戻した。

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第4Turn終了時

5Turn(8/23)

イメージ 19北方戦線ではソ連軍の快進撃が続いている。スミ北方と同南方でソ連軍が戦線を突破。西へ向かう体勢となる。独軍は第2SS装甲軍団を主力とする装甲師団6個(内2個はSS装甲師団、1個はGD師団)にティーガー重戦車大隊をも投入して反撃を実施。ソ連軍戦車軍団1個、機械化軍団1個を葬るなど戦果をあげ、スミの包囲を解いた。それでもSumiの危機的状況はなおも続く。ソ連軍親衛機械化部隊も健在であり、その主力である第5親衛戦車軍、第1戦車軍はいずれも完全戦力に近い状態である。

ハリコフ周辺ではソ連軍は漸進状態。ソ連軍機甲部隊がハリコフ西方の森林地帯を抜け、ハリコフは東、北、西の3方向から包囲を受けることになる。ハリコフの運命は極まったか?。

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中央部イジューム突出部では第48装甲軍団が反撃を続行中。兵力的には2個装甲師団に過ぎなかったが、彼らは巧みな部隊運用でイジュームからの突破を必死に食い止めている。

南方ドネツ戦線では、ソ連側の攻撃がずっこけた(1.5-1でAR)ので、東正面は要塞建築により防衛ラインを固める。その間ドネツ川川岸地区からは部隊を逐次撤退させて戦線の縮小に努める一方、北部の要域クラマトルスク(5022)付近のソ連軍に対して反撃を実施。ソ連軍の頑強な抵抗に悩まされつつも少しずつ戦線を押し戻す。

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6Turn(8/28)

イメージ 20猛将ジューコフ率いるソ連軍が要域ハリコフ(4213)を強襲。市街地に籠る独軍の抵抗は激烈を極め、ソ連軍は独軍に倍する損害を強いられたが、数にものを言わせて一気にハリコフを奪取する。
さらにソ連軍はハリコフ西方の独軍防衛線を攻撃。歩兵2個師団を撃破、装甲1個師団を後退せしめ、歩兵1個師団を包囲下におく。そして防衛線に大きな突破口を穿ち、さらにポルタワ(3316)に向けての快進撃が続く。ハリコフ南方でもソ連軍は深く前進。Merefa(4115)、Valki(3914)が陥落。ドネツ川西岸の防衛陣地に籠っていた独軍は包囲の危機に陥った。
ドネツ戦線はゴルロフカ(5324)がソ連軍の手に落ち、イジューム付近の突出部でも再びソ連軍の策動が始まる。

イメージ 17独軍は反撃をスミ付近で装甲師団6個を投入して実施。ソ連軍機械化軍団を撃滅し、装甲軍団を撃破。親衛歩兵師団も後退に追い込み、Sumi西方は一応安定化した。しかしその過程で虎の子ティーガー戦車大隊が壊滅。独軍の反撃能力が大きく殺がれる結果となった。ハリコフ、イジューム、ドネツ地区では戦線突出部を後退させて戦線の縮小を図り、浮いた兵力で前線を再構築しようとする。それにしても兵力不足の感は否めない。独軍にとって苦しい戦いがなおも続く。

7Turn(9/1)

イメージ 21ソ連軍の攻撃はなおも全戦線に渡って繰り広げられている。独軍の累積消耗は遂に貴重な反撃兵力である装甲兵力を戦線保持に投入せざるを得ない羽目に。典型的な悪循環だ。
ここで独軍は方針を転換。前線の陣地線を捨てて大きく後退することにした。特に北ではスミ付近の突出部、南ではタガンログの線から後退し、ソ連軍歩兵との離隔を図る。兵力的に厳しい状況であったため、とにかくこれ以上の兵力損失を避けようとする布陣だ。戦線縮小を図り、増援を待ち、余剰兵力を捻出しようとする苦肉の策だが、果たして・・・・。

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(つづく)

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歴史群像アーカイブ18--太平洋戦争島嶼戦

学研

このシリーズは過去歴史群像史に掲載された記事をテーマ別に再編集したものである。今回は太平洋戦争島嶼戦ということで、ガダルカナル、タラワ、サイパン、ペリリュー、硫黄島、沖縄戦等の上陸戦闘を扱う。巻頭の米上陸戦メカニズムと日本陸軍の対上陸戦戦術は一読の価値がある。基本的には読み物中心で、白石光、樋口隆晴、瀬戸利春らライターが書いた戦記は読み応えがある。しかし読み物中心なので資料性はそれほど高くない(巻頭カラー部除く)。比較的廉価な割には読む所が多いので、コストパフォーマンスは良い。

お奨め度★★★

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直訳すると「ペルシャの侵攻」という意味なのでしょうか。テーマはイスラエルによるイラン核施設への爆撃です。箱絵がかっちょいいので思わず買ってしまいました。いやー、砂漠迷彩のファルコン(イスラエル風にえば"Soufa";)は良いですね。

中身を見ると、ルールブック、ターゲットフォルダー、ブリーフィングブックが各1冊、イランを中心とした中東地域を描いたマップが1枚(ヘクスやエリアは明記されていない)、政治イベントカードが1式、そして本作の売りとも言うべき航空機カードが18枚用意されています。航空機はF-5E、MiG-21といった旧式機から、現行のF-15、F-16、Su-27等、そして最新のF-22等が含まれています。

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上が航空機カードの例です。非西側陣営で最も強いJ-11戦闘機(Su-27の中国バージョン)で、西側最強のF-22に対しても20%の命中率を誇るR-77アクティブ誘導ミサイルを最大2発搭載可能です。

ルールブックは英文約40ページと決して少なくはありません。ざっとルールを読んでみましたが、概要は良く分かりませんでした。多分西側がイランの各施設を爆撃し、イランが弾道ミサイルやテロ攻撃で反撃する、というようなゲームなのでしょう。

いつになるかはわかりませんが、機会を見つけてプレイしてみたい作品です。

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