ソフトウェア開発へのSWEBOKの応用
松本吉弘著 オーム出版
先に紹介したソフトウェアエンジニアリング品質基礎体系(SWEBOK)を解説した著作である。本書は大きく2つのパートに分かれていて、前半は実際のシステム開発の事例の中でSWEBOKを紹介したもの、後半はSWEBOKそのもの解説でソフトウェア要求、ソフトウェア設計、ソフトウェアテスティング等といったSWEBOKの項目が1つ1つ解説付きで紹介されている。下名の個人的な見解では、前半部分の事例紹介はわかりにくく、後半のSWEBOK紹介は有益であった。前半部分が下名にとって馴染みの薄いエンタープライズ系のシステム開発(あるスーパーマーケットチェーンにおけるITシステム開発)であったことも関係しているのかもしれない。後半部分はSWEBOKの具体的な説明がわかりやすく書かれていた。下名にとっては後半部分しか価値がなかったが、そこは人それぞれであろう。
お奨め度★★★