もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2013年02月

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Pacific Fleetは、1983年にHobby Japanから発売されたシミュレーションゲームです。テーマは太平洋戦争。真珠湾攻撃から玉音放送までを1Turn3ヶ月のスケールで描きます。史実における日米の戦力差をほぼストレートに表現しているため、日本側に勝ち目はありません。最後までプレイしたら、日本軍プレイヤーが途中でゲームを投げ出したくなること必定です。
今回、Pacific Fleetをプレイするに当たって、シナリオ5「ショート・キャンペーンゲーム」をプレイしました。ショートとはいっても第1Turnを省略するだけで、あとは通常のシナリオと完全に同じです。
下名は連合軍を担当しました。


2Turn(1942年春)

イメージ 10日本軍はインド洋作戦を実施。ラングーンを南雲機動部隊が空襲してきた。ラングーンの英空軍は成すすべなく壊滅してしまう。インド洋方面ではベンガル湾方面に英軽快部隊を出撃させて補給支援に当たらせる。しかし支援の甲斐なくラングーンはこのTurnに陥落してしまう。

米軍は機動部隊をサモアに出撃させて、南太平洋方面への日本軍の進出を警戒したが、このTURN日本軍による南太平洋方面への進出はなかった。

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3Turn(1942年夏)

イメージ 11日本軍はポートモレスピーに侵攻をかけてきた。米軍は日本主力機動部隊不在をついてポートモレスピー救援作戦を発動。日米空母間で空母決戦(第1次ポートモレスピー沖海戦)が発生する。この戦いで日本軽空母4隻(「龍驤」「祥鳳」「隼鷹」「瑞鳳」)を中小破させたものの、日本機の空襲で重巡1ユニットが大破。その後の水上戦闘で日本駆逐艦2ユニットを撃沈破せしめたものの、さらに重巡1ユニットが大破してしまう。ポートモレスピーもTurn終了までには陥落。オーストラリア軍の第30旅団もニューギニア東端に追い詰められた挙句、最後は日本軍の追撃を受けて壊滅してしまう。

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4Turn(1942年秋)

イメージ 12米軍はベースフォースをサモアからヌーメアに進出せしめた。ヌーメアはサモアに比べて港湾規模が小さく、そのために空母機動部隊の規模を小さくせざるを得ない。しかしサモアからだとニューギニア方面が遠過ぎて有効な支援ができない。先にポートモレスピーを失った教訓に鑑み、機動部隊の弱体化を覚悟の上で米軍は基地変更に踏み切った。

イメージ 13その一方で米軍は高速空母4隻を主力とする空母部隊とノースカロライナ級新鋭戦艦2隻を主力とする水上打撃部隊を編成し、ウェーク島からマーシャル、ギルバート一帯に展開する日本軍基地航空部隊を攻撃する。繰り返し行われた攻撃によって日本軍の基地航空部隊に多大な損害を与えたものの(約10LACを失わしめた)、米艦隊も空母「ヨークタウン」が日本機の反撃を受けて大破した他、重巡、駆逐艦など数ユニットを損傷で失う。

イメージ 14一方南東方面では、米第1海兵師団がガダルカナルに上陸。直ちに飛行場の設営を開始した。飛行場の設営は恙無く完了したものの、ガダルカナルに展開した米航空部隊は日本艦隊による激しい妨害を受けることになる。金剛型高速戦艦を主力とする隠密夜襲部隊がガダルカナルを急襲し、展開した米軍基地航空部隊を焼夷弾で焼き払う。慌てた米軍は水上打撃部隊を空母部隊をガダルカナルに急派して日本艦隊を迎え撃つ。日本軍は戦艦8隻を主力とする戦艦部隊をガダルカナルに送り込み、米艦隊と激しい戦いになる。日本戦艦部隊は米空母機の攻撃と水上戦闘によって戦艦2ユニット(扶桑型、伊勢型)が中小破、重巡1ユニット(青葉型)、駆逐艦2ユニットが撃沈、重巡1ユニット(古鷹型)、駆逐艦1ユニットが小破した。また日本軍は一連の作戦でトラック島に蓄積していた燃料の大半を消費し、その後の作戦に多大な支障を強いられることとなる。

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5Turn(1943年冬)

イメージ 15日本軍はなけなしの燃料をかき集めて戦艦部隊を編成し、フィジー近海まで出撃させてきた。暗号解読により日本艦隊の出撃を察知した米艦隊は、高速空母4隻からなる空母機動部隊と重巡中心の打撃部隊をフィジー近海に出撃させて日本艦隊を迎え撃つ。米空母機による攻撃で金剛型戦艦1ユニットを撃沈し、同じく金剛型戦艦1ユニットを大破せしめた。その後の砲撃戦で戦艦「大和」を撃沈、戦艦「武蔵」と長門型戦艦1ユニットを大中破せしめた。一連の戦いで戦艦部隊の大半を失った日本軍は、戦艦による反撃能力を失った。

イメージ 16フィジーにおける一連の戦いが終わった後、米軍はニューギニア方面へ反攻に転じた。空母機動部隊がポートモレスピーに展開する日本基地機に対して空襲を仕掛ける。一連の攻撃で日本機に多大な損害を与えたが(3LAC)、日本機の反撃によって空母「ホーネット」が大破する。米機動部隊の反撃のよって損害の追加を恐れた日本軍は、ポートモレスピーから基地航空部隊と陸上部隊を撤退させる。その間隙をついて米陸軍第32歩兵師団「レッドアロー」がポートモレスピーに強襲上陸を敢行。脆弱な日本軍守備隊を一蹴してポートモレスピーを奪回した。

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6Turn(1943年春)

イメージ 17スタンレー山脈を越えてニューギニア北岸に進出した米軍は、ニューギニア北東岸のブナに飛行場を設営し、忽ちビスマルク海一帯を制空権下に収めた。消耗戦を恐れた日本軍はニューギニアから撤退。米軍は無人の野を進むが如くニューギニア北岸を西進。要域ラエを占領し、さらにニューギニアを西に進む体制である。

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7Turn(1943年夏)

イメージ 18米軍の勢いは止まらずニューギニアを西に進みホーランディアを占領した。ホーランディアは西部ニューギニアの良港で、ここからならパラオ、ウルシー、トラックといった中部太平洋の拠点を1メガヘクスの範囲内に収めているだけではなく、マリアナ、フィリピンといった要域も2メガヘクス以内に収めている。米軍は本格反攻を前にして、重要なスプリングボードを手に入れた。

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Pacific Fleetで違和感を感じることの1つが港湾の扱いである。意外な程評価が高いのが、ウルシー、マーシャルといった史実で米機動部隊の出撃基地になった拠点や、ブルネイ等「知る人には知る」有名所で、ホーランディアも結構評価が高い。一方で評価の低いのが、ガダルカナル、アドミラルティ諸島、レイテ湾等で、いずれも史実では米軍にとって重要拠点となったにも関わらず、Pacific Fleetでは不毛の地となっている。マニラ湾も一応港湾があるものの、その能力は驚く程低い。

イメージ 19太平洋方面では新鋭空母「エセックス」が就役し、艦隊に加わった。「エセックス」を旗艦とする高速空母部隊が真珠湾を出撃し、マーシャル諸島に向かった。マーシャル諸島では在泊艦艇と基地航空部隊が米艦載機の攻撃を受ける。米機動部隊現るの急報に接した聯合艦隊は、トラック環礁で待機中の南雲機動部隊をマーシャル近海に出撃させた。マーシャル近海で日米の空母機動部隊同士が激突する。日本空母6隻と米空母4隻の対決である。日本空母部隊の旗艦「赤城」はZ旗を掲げて決戦場に挑む。

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イメージ 20後にマーシャル沖海戦と呼ばれる空母決戦は、両軍にとって痛み分けという結果に終わった。日本艦隊は空母「加賀」を失い、米機動部隊は空母「サラトガ」「ヨークタウン」が大中破した。

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理科系の作文技術

木下是雄 中公新書

とある学会活動に参加した際、学会関係者の方から薦められて読んだ著作である。読むとまさに「目から鱗状態」。
曰く。曖昧な表現、例えば"~であろう"、"~と思われる"は避けよ。
曰く。言葉は慎重に選んで、必ず辞書を引いて調べよ。
曰く。受身形の言葉、例えば"~と考えられる"は避けて"~と考える"とせよ。
曰く。事実と意見は分けて記載せよ。
曰く。文章は短くするよう心掛けよ。
曰く。主語述語を明確にせよ。
等等、技術系に限らず、文書を書く際に注意すべき事柄が満載されている。
他にも講演会での話し方、英文スピーチの進め方、取扱説明書の書き方等、作文技術に限らず幅広い表現能力について示唆を与えてくれる著作である。
下名が最も興味を持ったのは「逆茂木型文章」という考え方である。これは日本語の文章にしばしば見られる現象で、「文章を全部読まないと意味が分からない文章」のことである。例えば左の文章は正に逆茂木型で、これを逆茂木型でない文章で書くと以下のようになる。
「これは「文章を全部読まないと意味が分からない文章」のこと。日本語の文章にしばしば見られる現象である。」
残念な事は、本書の初版が1981年と古いため、プレゼンの進め方等が現在のやり方とは乖離している箇所がある。これはもとより本書の罪ではない。

お奨め度★★★★★

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久し振り(でもないか)にGMTのDown Townをプレイしました。
本作はベトナム戦争における航空戦を扱ったゲームです。いわゆる空戦ゲームですが、他の空戦ゲームと違う所は、他の空戦ゲームが1機1機の細かい動きを再現するのに対し、Down Townは1機単位の細かい動きではなく編隊規模で航空戦を再現している点です。そのため1つのシナリオに登場する航空機の数が、40機近くになります。

今回はDown Townの練習戦ということで、プレイヤー4人でいくつかのシナリオをプレイしました。

シナリオD2 Beginnings

1965年10月に行われた空母「コーラルシー」艦載機によるKep飛行場とVu Chua鉄橋に対する爆撃任務を扱ったシナリオです。米軍の兵力は、攻撃隊がA-4Cスカイホークが計20機(4機x5編隊)、それを護衛するF-8Dクルセイダー4機(2機x2編隊)とF-4Bファントム4機(2機x2編隊)です。対するDRV(北ベトナム空軍)は、MiG-17F 4機(2機x2編隊)と若干の対空火器が登場します。SAM(地対空ミサイル)は登場しません。下名は米海軍を担当しました。
結果はA-4Cの1機がMiGの攻撃を受けて軽度の損傷を被り、僚機3機と共に戦場を離脱。それに対して米軍は、襲ってきたMiG 4機全てをF-4とF-8の編隊が追いまわしてこれを撃墜しました。また爆撃隊もVu Chuaの鉄橋を完全に破壊し、トータルで米軍の勝利となりました。

シナリオD4 The Wheel of Hurt

次に今回の参加者4人全員でシナリオD4をプレイしました。このシナリオは「ローリング・サンダー」と呼ばれる北爆作戦を扱ったシナリオで、米海軍または米空軍のストライク・パッケージ(30~40機からなる攻撃編隊)と北ベトナム統合防空システムのと対決を描きます。このシナリオではDRV自慢の統合防空システムが登場し、SAM、AAA(対空火器)、そしてMiG戦闘機が、相補いながら米軍の攻撃編隊を迎え撃ちます。下名はDRVの地上防空システム(SAMとAAA)を担当しました。
このシナリオは時間的な都合により途中までのプレイとなりました。米空母「タイコンデロガ」を発進した米攻撃隊を迎え撃った我々は、A-4C 1機を対空火器で撃墜し、F-8E 2機を対空火器により中破せしめました。損害はSAM大隊2個が米軍機による機銃掃射で損傷し、一時的に機能を失いました。肝心のSAMは10発近くを発射したものの、命中を得るに至らず。唯一の戦果は、A-4Cの1個編隊(4機)について、爆弾を投棄させたことぐらいでしょう。

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SAMにロックオンされながらも侵攻を続けるA-4C「スカイホーク」の攻撃編隊

まとめ

今回の練習で参加した人たちは航空機の動かし方と統合防空システムの運用方法を理解できたと思います。この先は統合防空システムを使った戦い方について理解を深めると、Down Townというゲームの面白さが見えてくるのではないでしょうか。

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歴群「図解マスター」航空母艦

白石光・おちあい熊一 学研

航空母艦の歴史から構造、運用について図入りで説明した著作。全200ページ強でその半分が図解であり、しかもB6版なのでコンパクトである。しかし内容的には比較的充実しており、空母の構造や運用に関する知識を漏れなくまとめてある。戦史本としては他に良書がいくらでもあるので本書に頼る部分は少ないが、空母の構造や運用についてまとめて理解するには良い著作といえる。

お奨め度★★★★

というタイトルでツィートしたら、意外と反応が良かった。
VASSALといえば、オンラインのチャット対戦というのが定番であり、そのことを否定するつもりはないのだが、個人的にはチャット対戦というのは意外と疲れる。
「何時~何時まで」というスタイルも、平日、仕事に疲れて帰ってきた身にとっては結構キツイ。
その点、メール対戦なら時間や都合を気にしなくて良いし、長考しても誰も文句言わない。
ゲームによってはそもそもメール対戦に向かないゲームもあるので、一概には言えないが、VASSALによるメール対戦の可能性について、もう少し目を開いて見ても良いのかも・・・。

という訳で、どなたか「レジェンド・ビギンズ」のメール対戦やりませんか?。

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