もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2013年08月

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近未来における国家間の太陽系内開発競争を描いたシミュレーションゲームであるHigh Frontier。テーマの珍しさやリアル指向でデザインされたSFゲームといった興味深さも手伝って以前からプレイしてみたい作品の一つでした。ルール的な難易度の高さが壁になってこれまでプレイする機会がなかったのですが、先日YSGA例会に半ば飛び入りの形で参加した際、インストを受けてプレイしました。以下はその記録です。

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ルールシステム

まずHigh Frontierのシステムについて紹介します。と偉そうに書きましたが、私自身今回インストでの飛び入り参加なので、ルールの細かい点は理解していません。インストでの説明や実際のプレイを通じて「ああ、多分こんなものか」といった程度の理解に基づいた内容になっています。従って細部で誤解があるかもしれませんが、その点についてはご指摘いただければ幸甚に思います。

先にも書きましたが、High Frontierは近未来における太陽系内宇宙開発を扱ったシミュレーションゲームです。プレイヤーはNASA、国連、欧州連合、日本の建設会社、中国のいずれかの陣営を担当し、太陽系内惑星の開発を行い勝敗を競います。

ゲームシステムの基本は宇宙船の設計と機動にあります。宇宙船は推進装置、発電機、反応炉、冷却装置等からなる「船を動かすシステム」と、探査装置、クルー、工場プラントといったペイロードからなり、当然ながらペイロードが大きくなると航続距離が短くなります。宇宙船の目的はペイロードを目的地まで運搬し、必要ならば出発地に戻ってくることです。そういった意味でペイロードは絶対必要なものですが、ペイロードが大きすぎると性能が悪化するというジレンマが悩ましい所です。
推進装置、発電機、反応炉、冷却装置の組み合わせというかマッチングが重要で、これが拙いととんでもなく効率の悪い船になったり、あるいは冷却性能が不足して(まるで福○原○だぁ)常にアフターバーナーを焚いて強制冷却しないといけない等、面倒なことになります。面白いのは、化学ロケットやイオンロケットのような噴射型の推進装置以外に太陽帆のような「エコな」推進装置も存在します。太陽帆の場合、推力自体は小さく、また太陽との距離によって推力が増減するという難点があるものの、燃料を必要とせずに航行できるのは魅力です。

プレイヤーの目的は宇宙開発なので、宇宙船の開発はその過程でしかありません。様々なパーツを組み合わせて所望の性能を持つ宇宙船を開発したら、次にその宇宙船を使って宇宙開発を進めることになります。宇宙船は原則として地球軌道上より発進し、バンアレン帯等の様々な障害物を抜けて目的となる天体を目指します。目的地にたどり着いたら探査を行い、開発する価値のある天体であれば領有し、可能ならば探査隊の派遣や工場の建設を行います。

上記以外にイベントや国際情勢の変化等のルールがあるそうですが、今回は殆ど適用されなかったので詳しい内容は知りません。あと中国という存在もなかなか過激なそうですが、こちらも今回は登場しなかったので詳しいことはわかりません。

とまあこの程度の理解でゲームに挑みましたが、はてさて・・・。

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人類初の火星探査

取りあえず欧州連合を担当することになった私。欧州連合は自前で機動できる宇宙船の持ち、かつレーザーによる遠距離からの推進力強化を行えるという利点があるそうですが、正直な所あまり有り難味はなかったと思います。それよりも他国の特殊能力の方が美味しく感じてしまったのは気のせいかな?。

ともあれ宇宙船の作り方と何をしたら良いのかぐらいは理解した状態でゲームを開始しました。
ゲーム序盤はNASAがいきなり無人機による小惑星探査に成功し、世界が沸き返る中、我が欧州連合は火星に対する有人探査という大ミッションに向けて着々と準備を整えていきました。
軌道上事故による宇宙船建造遅延や国連の嫌がらせにも関わらず着実に宇宙船の建造を進めてきた欧州連合は、2068年(*1)、遂に火星探査船「オーロラ」を火星に向けて発進させました。しかし「オーロラ」計画は実の所かなり怪しい計画でした。宇宙船は完全な片道仕様で、クルーは現地に数年間滞在した後、数年後に打ち上げられる帰還用宇宙船を利用して帰還するというプランでした。また燃料不足のため火星への突入時にはパラシュートを使用することになっていましたが、予算不足のためパラシュートによる降下は運まかせ。ダイスを2個振って1の目が1度も出なければOKという危ういものでした。にもかかわらず他国に先んじて火星探査を成し遂げたい欧州連合は、「オーロラ」計画を強行することになります。内在するリスクはあえて無視する形で・・・。

(*1)年号は適当です。下名が勝手につけました。「そんな時期は地球と火星の位置関係から火星旅行なんて不可能だぞ」なんて突っ込みはご勘弁を・・・・。

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結果から言えば「オーロラ」計画は大成功を収めました。危険視された火星大気への突入は幸い大きな事故がなく無事成功。2069年末に遂に火星に立った「オーロラ」のクルー計7名は、その後12年間を同地で過ごすことになります。彼らが火星に滞在している間、数機の無人宇宙船が火星に送り込まれ、火星の開発は進められていきます。火星に燃料精製プラントが建設されたため、宇宙船の地球帰還が可能となりました。また火星の低重力を利用した新型ジェネレータも開発に成功し、この新型は「オーロラ4号」による地球帰還の際に試験的に用いられ、その性能を誇示しました。その後欧州連合は、新型ジェネレータを搭載し推進効率を飛躍的に向上させた新型宇宙船を就役させました。この新型宇宙船「オリンポス」級がその後の火星開発の主力器材となります。

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人類初の火星探査を成功させた「オーロラ」第1陣クルーは、火星で12年間を過ごした後「オリンポス1号」に搭乗して火星を離れました。彼らが地球に戻ってきたのは出発から14年後の2082年7月のことでした。7名全員が無事生還したことにより欧州連合は「人類初の火星探査」を成し遂げたことになります。

その後「オリンポス」級宇宙船による火星探査は急速に進み、それまでの「探査」に軸を置いた活動から「開発」に軸を置いた活動に様変わりしてきます。火星には欧州連合の燃料精製プラント計3機が建設され、火星のテラフォーミング化も着実に進んでいきました。2100年1月時点での火星滞在者は689名。彼らの任務は火星の改造とさらなる外宇宙開発へ向けた基地への建設です。
人類が宇宙に進出し始めてから1世紀余り。漸く人類は宇宙を探査の対象から開発、利用する対象へと変えようとしています。

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ゲーム終了時の状況

おまけ

ということで、結論から言えば火星に工場を3個建設した我が欧州連合の勝利に終わりました。ビギナーズラックというか、最初の宇宙船の引きが良かったので勝たせてもらった感があります。まあ勝ち負けは兎に角、宇宙開発ゲームとしては楽しめる作品だと思いました。

先にも書いたとおりこのゲームの肝は宇宙船開発にあるのですが、そのあたりがかなりパズルチック。一旦飛びだしたら燃料の再補給は原則不可能なので、出発時点での慎重な計算が求められます。まあ慣れ次第だとは思いますが・・・。人間同士の係わりがあまりないので、どちらかというと「多人数ソロプレイ」に近いものがあります。まあ中国が登場すると事情が変わってくるみたいですが・・・。

本作の魅力は太陽系内惑星を描いたマップにあります。マップ上を惑星が公転するという面倒なことはないのですが、それでも地球と太陽系の主要な天体、あるいは主要な天体間の位置関係が巧みに表現されています。スイングバイ等も盛り込まれており、複雑なルールなしで宇宙船の空間機動をそれっぽく描いているのはさすがです。
また火星や木星、土星といった主要な天体とその衛星群だけではなく、例えばセレスのような準惑星やもっと小さな小惑星についてもマップ上に描かれている点は感心しました。そのため火星探検のような派手なミッションばかりではなく、アステロイドベルトの探索等も実行することができます。無論移動システムを単純化したため、一部に「これは変なのでは?」と思われる箇所もなきにしもあらず(一例を挙げれば、火星探査よりも月探査の方が難度が高い等)。ただし細かい点に目を瞑れば本作は、リアリティを犠牲にせず、プレイ可能なレベルでまとめ上げた宇宙開発ゲームであり、佳作という評価に相応しい作品だと思います。

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「宇宙兄弟」を見たあと、無性にプレイしたくなるゲーム・・・、かも。

Photo by Wikipedia

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会津旅行旅行からの帰りに宇都宮に立ち寄った際、表題の餃子の店に行きました。
「みんみん」という店は駅前に2箇所あり。1箇所は駅ビルの中、もう1箇所は駅のすぐそばにあります。
私が選んだのは駅ビルの中。20~30人ぐらいの待ち行列が出来ていたのですが、時間があったので行列の最後尾に並びました。
当初の予定では30分ぐらい待たされるだけだろう、と思っていたけど、ややアテが外れて40~50分待たされました。まあ夏休みの日曜日、しかも真昼間という時間帯が悪かったのでしょう。私が食べ終えて外に出た時は、待ち行列の長さが半分ぐらいになっていました。

注文したのは水餃子、焼餃子、ご飯がセットになった\580のセットメニューです。1人前だと少し少ないかな、と、ちょっと危惧したのですが、私的には程好い量でした。

焼餃子が旨かったです。焼餃子の魅力は焼いた時の匂い、パリパリ感、そしてジュワーと出てくる肉汁だと思っているのですが、いずれも及第点以上の出来でした。肉汁のジュワーっと感が良かったです。
水餃子はどうかなぁ。ちょっと評価の難しい所。

味は悪くないのですが、果たして1時間近く待つ価値があるかどうかは微妙な所。ピーク時を避けて行くのがお奨めです。

お奨め度★★★

鹿島槍登山から帰ってきた翌日にYSGAの例会に参加しました。
今回は特にマッチングを決めず、半ば飛び入り参加だったので、何をプレイしようかと少し戸惑いましたが、幸い「High Frontier」のチームに混ざることができました。以下は今回プレイしたゲームです。

High Frontier(Sierra Madre Games)

一部で評価の高い近未来における宇宙開発ゲームです。現在と同等またはそれよりはやや進んだテクノロジーを用いた宇宙船を駆って主に太陽系内惑星(太陽から土星まで)の探査・開発を行うゲームです。このゲームについてはもう少し詳しく報告します。

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High Frontier Interstellar(Sierra Madre Games)

High Frontierから少し先の未来における恒星間探査をテーマとするソロプレイゲームです。基本的なテクノロジーは現在と大差がなく、ただスケールアップしただけの感が強いです。従って「物体の速度は光速を超えない」という「光の壁」は有効で、近傍恒星系を探査するだけで数十年~数百年の時間がかかります。この問題に対して人類はいわゆる「都市宇宙船」(「マクロスフロンティア」みたいなもの)を使って恒星系探査しています。

我々が乗る都市宇宙船「ユーリ・ガガーリン」号は、ロシアの技術を使って開発された船で、強力な核パルスエンジンを計33機搭載しているそうです。その原理は、核爆弾を定期的に爆発させて、その反動で推進力を得るとかなんとか・・・。確か15ktの威力を持つ核爆弾を10秒に1回の割合で爆発させ続けるそうです。豪快というかなんというか・・・。23世紀の人類の思考を20世紀(昭和世代)の人間が理解するのは無理かも・・・。

我々の壮大な旅の顛末ですが、半ば寝ぼけ頭でプレイしていたので詳しいことは覚えていません。
ただひたすら「子作りダイス」を振りまくったり、バイオテクノロジーを使って効果的に人口を増やしたり、エンタメに精を出して皆の笑いを誘ったり、と思ったらクルーが癌やアルツハイマーで次々と脱落したり、途中で反乱が起こって旧体制派メンバーがごっそり「ギロチン送り」になったり・・・。「どこが23世紀やねん?」という声が聞こえてきそうですが、中世もかくやという暗黒時代が、核パルスエンジンの轟音を背景に繰り広げられていたのでありました。

結局我々の旅は100年と続かず、疫病によるクルー全滅という末路をたどることになります。主を失った「ユーリ・ガガーリン」号は、自動運転のまま核パルスエンジンの轟音を響かせ続けるのでしょうか・・・。
え、私の超長距離探査チームがアルファ・ケンタウリに居住可能な惑星を見つけていれば、こんな無様な結果にはなからなかったって?。
御冗談でしょ。
だって「ユーリ・ガガーリン」号は2光年も進まないうちにこうなっちゃっいましたケド。アルファ・ケンタウリにせよ、バーナード星にせよ、まだ何光年も先でっせ。居住可能な惑星が見つかったとしても、たどり着く前に全滅ですがな。

ルールを理解しないまま、言われるがままのプレイだったので、上記の記事にはかなりの誤解が混じっていると思います。ですからあまり細かい突っ込みはご勘弁を。解釈ミスがあったらひたすら謝りますから・・・。

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Pacific Tyohoon(GMT)

太平洋戦争をテーマとしたカードゲーム。シミュレーションゲームとしては?な作品で、単に名前の書かれている戦場を舞台に兵器をぶつけ合って勝敗を競うゲームです。プレイヤーの立場は「日本軍指揮官」「連合軍指揮官」ではなく、時には日本軍、時には連合軍の指揮官となり、戦場における功績の大小を競い合うゲームです。
今回は6人プレイを2回実施。結果は5位と2位でした。2回目のプレイはかなり惜しい2位だったのですが、序盤に走り過ぎたのが失敗。折角勝利したラバウル攻防戦の戦果を他のプレイヤーに持ち去られてしまいました。

久しぶりにプレイしましたが、6名ぐらいでプレイすると面白いゲームだと思います。

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その後

帰りは近くの中華料理屋で宴会。久しぶりにビールを飲みました。そこで再びゲーム談義に花が咲き、気がつけばまあこんな時間。そんなこんなでゲーム三昧の1日が過ぎていきます。


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ミッドウェー海戦第二部-運命の日

森史朗 新潮選書

森史郎氏のミッドウェー海戦二部作第2弾である。本書では米機動部隊による攻撃と3空母の被爆、飛龍による反撃とヨークタウン大破、そして飛龍の最期で終わるミッドウェー海戦終了までの一連の流れを描いている。
本書の見どころはミッドウェーにおける航空決戦で日米両軍の将兵が如何に戦ったかという点と、もう1つは日米両軍の指揮官達の決断である。果断な決断で日本軍の機先を制した米スプルーアンス少将。それに対して決断が後手に回り、遂には破局に至った南雲中将とその幕僚達。山口提督の果断な反撃と自軍の大損害に逡巡するスプルーアンス少将。このあたりの指揮官達の決断が興味深い。
「運命の5分間」「利根4号機の発進遅れ」といったミッドウェー海戦に関する定説(今では定説というにはやや古臭いが・・・)にもメスを入れている。
ミッドウェー海戦に興味のある向きには、一読して損のない著作といえよう。

お奨め度★★★★

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前回まで-->こちら

2日目早朝

山小屋の朝は早い。午前3時頃になると早立ちする登山者達がゴソゴソと寝床を抜け出し、朝飯を食べたり、山小屋を後にしたりしています。私は4時過ぎまで寝たり起きたり状態でしたが、0430まで起きてきて、0500少し前に山小屋の用意してくれた朝食をとりました。

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朝食を終えると外に出て今日の天気を確認。丁度日出の時間だったので、東側から太陽が顔を出そうとしていました。左側の鹿島槍も太陽の日を受けていました。

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鹿島槍へ

準備を整えて出発したのは0540頃でした。荷物の半分は山小屋に残し、軽装で鹿島槍へ向かいます。片道2.5時間、帰路も含めると4.5時間の工程になります。
歩き始めると正面に布引山、そして鹿島槍が見えています。今日も良い天気になりそうだな。

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歩き始めてすぐにキャンプ地に到着。そこからは視界が開けて左手には立山、正面には鹿島槍ヶ岳、そして右側は仁科三湖が見えるという絶好のロケーション。まさに山登りの醍醐味です。
歩き始めて1.5時間ぐらいで標高2683mの布引山山頂に到着しました。ここまで来たら鹿島槍はもうあと一息です。

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標高2889mの鹿島槍ヶ岳に到着したのは0750頃でした。うれしくなってTwitterで登頂を報告したら、案外反響が大きかったので驚きです。そういえば世間的には平日の0750といえば、お仕事に出かける時間でしたね。そういう時間帯に非日常であるアルプス登山を報告するのはなかなかシュールかも・・・。

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それはとにかく、鹿島槍山頂から見た山々の景観を見てください。まさに登山の醍醐味とは、このことかな。といった感じの景観です。順番に剣岳、立山、南側の稜線、鹿島槍ヶ岳北峰です。

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下山

鹿島槍ヶ岳の山頂で30分ほどじっくりと時間を潰した後、0820頃下山開始。来た道を逆方向に戻ります。
帰りも天気は良く、山々を愛でながら歩く楽しい山歩きでしたが、1000前後からガスが上がってきて、一部の山はガスに隠されてしまいました。

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冷池山荘に戻ってきたのは1020頃でした。往復5時間弱の山歩きでした。山荘に残していた荷物をザックに詰め込み、いざ、出発です。

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山小屋を出ると荷物が急に重くなったので、1歩1歩が重たく感じます。さらにこれまで下り道に慣れた体に上り坂はキツイキツイ。冷池山荘から爺ヶ岳山頂までの標高差は200~300mに過ぎないのですが、やっぱり上りは・・・。それでも歩き始めて10分もすれば、体が上り坂に馴染んでくるので、歩くペースが上がってきます。

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歩き始めて2時間で種池山荘に到着。昨日も休憩を取った場所です。時計を見ると1240。午後に入るとガスがかかってくるのが山の天気の特徴ですが、今日もその例に漏れず周辺の山々は白いガスに包まれていました。

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種池山荘からさらに稜線を歩くか、あるいはここから扇沢に下山するか、少し悩みました。しかし久しぶりの本格的な山登りが効いたのか、左膝がなんだか痛い。結局は筋肉痛だったのですが、その時は「捻挫でもしたのかな?」と少し心配になってきました。
そこで今回はムリをせず下山を決意。1300過ぎに下山を開始しました。

上ってくる時には良い登山道だと感じた柏原新道。しかし下山時の感想は全く異なります。とにかく長い。標高差1,100mもあるので、歩いても歩いてもなかなか標高が下がってこない。途中にベンチがいくつかあり、休憩する場所にはあまり不自由しないのが救いか。

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歩くこと3時間。コースタイムが2.5時間なので、コースタイムを大きく上回る形になってしまいましたが、それでも1600過ぎになんとか無事下山しました。さすがに疲れましたが、登山口に戻ってこれた時には、ホッとしました。

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登山口から車道沿いに歩くこと10分で扇沢の駐車場に到着。1泊2日の山旅が終わりました。車で近くの大町温泉郷へ移動し、温泉郷の真ん中にある「薬師の湯」に入って2日分の汗を流しました。「薬師の湯」は登山者や地元の人たちでイモ洗い状態でしたが、それでもゆっくりとお湯に浸かるのは気持ちよかったです。
その後中央高速、東名高速を経由して帰宅。Uターンラッシュの影響を少し受けて大町からの所要時間は6時間ほどかかりましたが、それでも日付が変わる前に帰宅できました。

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感想

鹿島槍ヶ岳に登るのは私にとって初めての機会でした。今回使ったコースは最も難度の低いコースで、確かに危険個所は殆どありません。柏原新道も距離こそ長いものの登山自体は良く整備されて歩きやすいです。また種池山荘から冷池山荘を経て鹿島槍ヶ岳に至る稜線は、途中に爺ヶ岳、布引山といった山塊を含み、景観に飛んだ楽しいルートです。こちらも危険個所は殆どなく(勿論注意を怠れば滑落する危険はあります)、天候さえ注意すれば、安心して山歩きできます。そういった意味ではアルプス初心者の方にも安心してお奨めできるコースだと思いました。

鹿島槍ヶ岳は、私にとっては北アルプスの中では最後に残った未踏破の百名山でした。百名山自体では私にとって85番目に制覇した山になります。全山制覇まで後15。しかし残る未踏破の百名山としては、荒島岳(福井)、、高妻山(長野)、平ヶ岳(新潟・福島)、幌尻岳(北海道)等のように、あまり魅力を感じない山とかあるいは登るのが滅茶苦茶面倒な山とかしか残っていません。百名山以外の目標として百高山とかも目指したいのですが、こちらは3年前にトップ30を制覇してからはモチベーションダウン。31~50位には西穂高岳とか鑓ガ岳みたいに「怖い山」や赤牛岳みたいに「面倒な山」が入っているのでトップ50も難しい。今後の目標をどうしようかと悩んでいる所です。

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