もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2013年12月

今年もあとわずかです。今年も色々なゲームをプレイしました。しかし実際の所、購入したゲームのうちプレイできたものは(ソロプレイも含めても)ホンの一部で、あとは大半が未プレイ状態です。やりたいゲームは沢山あるし、やりつくしていないゲームも沢山あります。
そこで今回は2013年度初頭に立てた目標に対する達成状況を見てみます。

1.目標達成度

まずは「年始に立てた目標」の達成状況はどうだったでしょうか?。

2013年の目標は-->(こちら)

優先度A

(1) 英文戦史の読破(8冊以上、大版1冊含む、目標10冊)
(2) 電脳ゲームでの対人戦実現
(3) The Next War Korea(GMT)のキャンペーンシナリオ完遂
(4) Ardennes'44(2nd)(GMT)のキャンペーンシナリオ完遂

これは(1)(4)は達成しました。(3)は途中まで、(2)はダメでした。
達成率は50%でした。

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優先度B

(1) Grand Tactical Series(GTS)シリーズ
(2) 空戦ゲームのネット対戦を1ゲーム以上実現する
(3) 現代戦ゲームを3作品以上プレイする ==
(4) 本格的な陸戦作戦級ゲームをマスターする(第2次欧州戦限定)
(5) 既存の自作ゲームを2作品以上プレイする ==
(6) 京阪神方面活動強化
(7) ASLシリーズのマスター
(8) WW2海空戦ゲームを2作品以上プレイする
(9) 新作ゲームのデザイン
(10) 有効プレイ率2.0以上

上記のうち(1)(3)(7)(9)が未達です。達成率は60%でした。

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優先度C

(1) 電脳ゲームを1作品以上マスターする
(2) 「ソロモン夜襲戦」VASSAL版の完成
(3) The Speed of Heat(COA) 対地攻撃ルールマスター
(4) PFB2012の完成、PFB2013の年内完成
(5) 戦車戦ゲーム1作品以上マスターする

(4)(5)以外は全て未達となってしまいました。達成率40%です

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全体としては達成率54%。昨年から23ポイントもダウンしてしまいました。かなり酷い・・・。
来年は80%以上復活を狙います。

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それでは、皆様、良いお年を。

今年も色々な山に登りましたが、今年の場合、予め年始に目標を設定し、それに沿う形で登山活動を続けてきました。
そこで今回は年始に立てた主要目標の達成状況について振り返ってみます。

1.日本アルプスで未踏破の百名山全山制覇る

残りは以下の3座ですが達成率は鹿島槍のみ。半分の達成を目指しましたが、33%に留まりました。
 ・鹿島槍岳(2889m) 北ア
 ・空木岳(2864m) 中ア
 ・鳳凰山(2840m) 南ア

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2.各シーズンで4日以上、1年間で16日以上登山をする

達成率75%。冬季がダメでした。春先に体調を崩したのが痛かったです。
ちなみに今年の登山実績は以下の通りです。
1月:(なし)
2月:(なし)
3月:(なし)
4月:(なし)
5月:秩父伊豆ヶ岳、秩父日和佐山
6月:箱根
7月:燧ヶ岳(2356m)、伊吹山
8月:爺ガ岳(2669m)、鹿島槍(2889m)
9月:大雪緑岳、大雪赤岳、大雪高原沼
10月:八甲田山、秋田駒ヶ岳、蔵王
11月:武奈ヶ岳
12月:北海道の雪山スキー(12/31の予定)

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3.未踏破の百名山を4座以上、その他のxx名山と合わせて8座以上制覇する

達成度50~63%
今年踏破した百名山は以下の通り。
 燧ヶ岳(2356m)
 鹿島槍(2889m)
他に二百、三百名山で3座(爺ガ岳、乳頭山、武奈ヶ岳)を制覇しています。

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全般的に目標達成率は不調でした。来年はやや目標を下方修正する必要があるかもしれません(寂しい)。

私にとっての2013年のベストゲームです。
私が2013年にプレイしたゲームの中から選ぶベストゲームなので、必ずしも2013年発売のゲームとは限りません。
(というより、以下のリストに2013年発売ゲームが1つもなかったりします)

1.Ardennes'44(GMT)

1位はやはりこれ。ソロプレイですが、フルキャンペーンを完遂したことは、2013年における私のゲーム人生の中では最大の快挙となりました。

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2.Empire of the Sun(GMT)

2位は「太陽の帝国」です。既に何度もプレイしていますが、何度プレイしても面白い稀有な傑作です。
今年は都合3回プレイしましたが、一番印象に残っているのは現在連続発表中のVASSAL対戦です。

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3.Flat Top(AH)

Flat Topについては、実の所「初めてまともにプレイした」ような気がします。
「有名だけど「プレイした」という話の聞かないゲーム」
今まで表面的な所から語られることの多い作品ですが、本質的にはかつてTactics誌のレビューで書かれていたように「習熟すればこれほど面白いゲームも少ない」と思える作品だと思いました。もっとプレイされても良い作品だと思います。

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4.Paths of Glory(GMT)

こちらはVASSALによるメール対戦でキャンペーンを完遂したのが記憶に残っています。結果的には惨敗でしたが、傑作ゲームをほぼ最終Turnまで完遂できたのは個人的には快挙でした。次回はもう少し善戦したいです。

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5.激闘、関ヶ原(ツクダホビー)

これも25年ぶりのプレイです。ルールは簡単。展開はダイナミック。しかも面白い。勝敗を争うという面では裏切りダイスの影響が大きすぎるのでどうしようもない面があるのですが、歴史の雰囲気に浸って楽しむという意味では傑作と評して良い作品と思われます。どこか再販しないかな?。

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以下は次点です

Vicrory in the Pacific(AH)

リプレイ記事は(我ながら)力作だったのですが・・・・。

真田軍記(GJ#39)

ベスト5に入れたかった。でも他が強かったので僅差で次点です。

Next War Korea(GMT)

現在鋭意プレイ中ですが、残念ながら今年中は間に合いませんでした。来年のベスト5有力候補です。

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PFBシリーズの最新版、PFB2013を以下のページにアップしました。


お楽しみください。

P.S. この戦力で楽天が日本一になったのが信じられない・・・。

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GMT社のEmpire of the Sun(以下、EoS)は間違いなく傑作ゲームである。今回、EoSをVASSALを使ったメール対戦する機会を得た。シナリオは1942年キャンペーン。日本軍にとって勝ち目のない戦争だと言われている太平洋戦争だが、このシナリオは決して「なるようにしかならない」訳ではなく、日本軍も十分に楽しめる内容になっている。

今回、下名は日本軍を担当した。

これまでの展開 --> こちら

5Turn(1943年前半)

イメージ 51943年の新年はビルマ方面における日本軍の攻勢で幕を開けた。ビルマ・タイ国境で待機していた日本軍3個軍は怒涛のごとく国境を越えて首都ラングーン(Rangoon 2008)へ殺到した。ビルマ攻防戦が始まったのである。
日本軍によるビルマ作戦は、実は開戦直後から検討されていた。タイ国境からビルマ南部へ殺到してまず首都ラングーンを制圧。返す刀でビルマ北中部のマンダレー(Mandaley 2106)、ラシオ(Lashio 2206)、ミトキーナ(Myitkyina 2305)、そして海岸のアキャブ(Akyab 2006)を一気に制圧するという電撃戦がその骨子だ。

イメージ 6しかしその作戦を根底から揺さぶる大事件が起きた。「海軍甲事件」。言うまでもなく山本聯合艦隊司令長官の遭難である。山本長官とその司令部が一瞬に壊滅したことにより海軍はその作戦中枢を失った。速やかに小沢治三郎中将が大将に昇進して指揮を引き継いだものの(年功序列を重視する日本海軍にとっては異例のことだ)、その混乱を完全におさめることはできなかった。予定されていたビルマ作戦は一時延期となり、海軍はその主攻勢を南東太平洋方面に向けることになった。結局ビルマ作戦が再興される前に連合軍がビルマ方面の守りを固めてしまい、手出しができなくなってきた、というのがこれまでの経緯である。

イメージ 7年が変わって1943年。太平洋正面で米軍による反攻が次第に激化する兆しを見せる中、日本軍首脳が再びビルマに目を向けたのは、戦略的要請と作戦的可能性の2つが理由であった。
戦略的要請とは言うまでなく激化しつつある米軍の反攻に対して安全な後背地を確保し、さらにはインド占領による英軍の脱落という壮大な計画の第1歩として、ビルマ作戦が再び注目を浴びつつあったということである。また作戦的可能性とは、ビルマ方面がこれまで独自に進めてきた「リ号研究作戦」が、ここに来て作戦実行の可能性が見えてきたということである。「リ号研究作戦」の骨子はタイ国境から3個軍の地上部隊がビルマ領内に進入してラングーンを電撃的に占領するというもの。その際障害になるのがビルマ各地に展開する英海空兵力。質量ともに同方面の日本海空軍を圧倒する彼らに対する対策が本作戦の主要なテーマであった。それがここに来て漸く解決の目途が立ったのである。この段階で日本軍の作戦成功率は約70%とされていた。

イメージ 8勇躍出撃する日本軍各部隊。しかしそこに驚くべき情報が飛び込んできた。英ウィンゲート少将率いる空挺部隊が日本軍後方に降下し、各地で襲撃を始めたのである。この襲撃行動のため。日本軍はビルマに向けて進撃中の3個軍のうち、第15軍(18-12)を後方警戒のためにその場に留めた。結局3個軍が2個軍に減ったために、この時点で作戦成功率は40%まで急降下した。しかし作戦行動を開始した以上は最後までやり遂げる必要がある。悲壮な決意で戦場に向かうビルマ方面軍の兵士達。

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イメージ 9ラングーンを守る英軍は、オーストラリア第3軍団(22-12)を主力とし、後はあまり戦力として期待できない中国軍の第6軍(5-12)、第66軍(6-12)の地上部隊。戦艦「ウォースパイト」(14-14)、軽空母「ハーミズ」(2-8-2)等を主力とする海上兵力。そして有事の際にはアキャブやマンダレー等から航空機による支援も得られる。
我が地上部隊を空から援護する陸軍第7飛行師団(8-10-2)は果敢に戦ったが、物量の差は圧倒的で、結局全滅する他なし。しかし彼らの全滅は無駄ではなかった。航空攻撃を免れた我が地上部隊2個軍は、ほぼ無傷でラングーンに取り付いた。先のウィンゲート旅団攻撃によって兵力が2/3となった日本軍。成功率は当初の見通しである約70%から40%まで減少したが、それでも彼らは諦めなかった。その奮戦に天が微笑んだのか、この戦闘で日本軍のダイスは冴えまくり、ラングーン市街戦は日本軍の勝利によって終わった。ここに来て漸く日本軍はビルマ領内に「爪が引っかかった状態」になった。

イメージ 10イメージ 13その後日英両軍とも防御力整備に努める。英軍は新編成の第7装甲旅団(4-10)を戦場に投入し、マンダレーを中心としてビルマ北中部を死守の構えだ。一方の日本軍は航空兵力として精鋭の第3飛行師団(20-20-2)をラングーンに送る共に新たにラングーンを基地とするインド洋方面艦隊を編成した。それは空母「蒼龍」(10-12-3)、軽空母「瑞鳳」(8-8-3)、戦艦「比叡」(13-14)、重巡「最上」(12-10)等からなる艦隊で、ラングーンを基地としてインド洋西部の制海とビルマ防衛を主任務としていた。

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イメージ 11その頃、南東太平洋方面においては、米軍による反攻作戦がいよいよ本格化しつつあった。旅団規模の海兵隊(8-8)が戦前から準日本領だったミクロネシアのクサイ(Kusaka 4517)に上陸してきた、クサイ自体は守備隊がいなかったため即座に陥落した。

イメージ 12しかし東部ニューギニアに対する連合軍の奇襲作戦は上手くいかなかった。「スクエアペグ」(四角釘)と名付けられたギリギリ(GiliGili 4024)に対する上陸作戦は、空母「エンタープライズ」(12-12-2)、戦艦「ノースカロライナ」(16-16)などが援護し、ニュージーランド軍第3歩兵師団(9-12)が上陸作戦を敢行した。
奇襲を狙った連合軍だったが、日本軍の諜報部はそれを察知し(史実と違って日本軍の諜報はすごぶる優秀である)、空母「翔鶴」(14-12-3)、軽空母「隼鷹」(8-8-3)、戦艦「大和」(18-18)等が出撃した。空からは日本海軍最強の第22航空戦隊(20-10-3)が援護する。兵力で圧倒的に優勢な日本艦隊は米艦隊を完全に殲滅し、ニュージーランド師団は這う這うの体で撤退するしかなかった。日本軍は第22航空戦隊がステップロスしたのみ。後に珊瑚海海戦と呼ばれる海戦は日本軍の大勝利に終わった。

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(つづく)


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