もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2014年07月

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前の日に食べたウニ丼が旨かったので、今日はおなじ「かふか」でチャンチャン焼きを食べたかったのですが・・・、団体さんの予約が一杯で1時間待ち。こりゃ堪らんということで隣の「ちどり」に入りました。
ホッケのチャンチャン焼き定食\1400を注文。さらに生ビールを追加しました。
チャンチャン焼きを焼きながら食べるのはサイコーに美味。
チャンチャン焼きのイメージが変わります。
半身のホッケを網焼きし、味噌とネギだけで食べるシンプルなスタイル。
半生状態のホッケに味噌が浸みこみ実に美味。
レアな焼き具合が良い感じです。

「ちどり」のチャンチャン焼き。お奨めです。

お奨め度★★★★★

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コンパスゲームの新作ゲームを購入しました。

2020年頃に想定される南シナ海での米中の激突を扱った仮想戦ゲームです。
フルマップ1枚には西はミャンマーから東はサイパンまで、南はシンガポールから北は鹿児島湾まで。つまり南シナ海、東シナ海、フィリピン海の大半を収めています。1Hexは実際の70海里(130km)に相当します。

ユニットは空母は1隻、その他の水上艦、潜水艦は2-3隻を表します。航空機は24-75機で1ユニット。地上部隊は大隊から師団規模の部隊を表します。1Turnは1日。

ルールを読むと、陸海空の移動ルールと戦闘ルールがあり、政治フェイズ、トランジット・フェイズ、それからジェネラル・クォーター・フェイズという良くわからないルールもあるみたい。

シナリオは3本で、練習シナリオ1本、台湾進攻シナリオ1本、そしてメインとなる米中激突シナリオが1本です。登場する国家は、米中の主役2人の他、インド、台湾、日本、オーストラリア、ヴェトナム、シンガポール等が登場します。

ルールの方はそれほど複雑でもなさそうだし、BGGでの評判も良さそうなので、機会を見つけてプレイしてみたいです。

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このブログでも何度か取り上げているClash of Arms社の空戦ゲーム「The Speed of Heat」。
今回はこの中からシナリオT-6「Wild Weasels! Vietnam 1967」を取り上げた。このシナリオは、米空軍における当時の最新鋭機EF-105G「ワイルドウィーゼル」2機が北ヴェトナムに展開する防空網を攻撃するものである。米軍側にはEF-105G以外に通常のF-105「サンダーチーフ」4機も登場し、防空網を横切って真っ直ぐ移動する。彼らが北ヴェトナム防空網によって大損害を被る前に2機の「ワイルドウィーゼル」で北ヴェトナムの防空網を制圧する必要がある。対する北ヴェトナム防空網は、SA-2B「ガイドライン」SAM大隊が2個、23mm、37mm、57mm、85mmの対空砲が各1部隊からなる。
果たして彼らは北ヴェトナム軍防空網を制圧し、友軍攻撃機の損害を回避できるのだろうか。

1~4Turn

2機のEF-105Gは左右に散開。両サイドから敵防空網攻撃の機会を伺う。85mm重対空砲が火を噴くが、命中弾はない。

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5Turn

盤端から米軍攻撃機4機が進入する。彼らを無事盤端に突破させるのがシナリオの目標になる。
2機のEF-105Gが急降下を開始した。1番機はSAMサイト、2番機は37mm中対空砲を狙う。

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6Turn

EF-105Gはそれぞれの目標を視認した。降下しつつ攻撃態勢に入る。

7Turn

接近するEF-105Gに対して37mm機関砲が火を噴いた。が、幸い弾丸は逸れた。

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8Turn

EF-105G 2番機がLAU-10「ズーニー」ロケット弾を斉射し、37mm機関砲を一時制圧する。沈黙する37mm機関砲。その隙をついて超低空から接近したもう1機の「ワイルドウィーゼル」が3発の750ポンド爆弾をSA-2サイトに見舞った。3発の爆弾が目標を包み込み、これを粉砕した。

9Turn

攻撃を終えた2機のEF-105Gは新たな目標を攻撃すべく態勢を立て直す。しかし「ワイルドウィーゼル」の背後から友軍攻撃機4機が迫ってきた。ヤバイ。このままでは友軍攻撃機が敵対空砲火に身をさらすことになってしまう。

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10Turn

攻撃隊が57mm対空砲の射程距離に突入した。激しい弾幕射撃が攻撃隊を包む。しかし幸い被弾機はない。

11Turn

SAMサイトが攻撃隊をレーダーロックオンした。
EF-105Gの1番機が57mm対空砲に肉薄。ロケット弾の斉射を加えたが、大外れ。
EF-105Gの2番機は、活動を開始した北ヴェトナム軍SAMに対してAGM-45シュライク対レーダーミサイルを発射する。
シュライクの発射に気が付いたSAMサイトは、懸命にレーダーのシャットダウンを試みるが、失敗。
至近距離から発射されたシュライクは目標に向けて順調に飛行し、SAMサイトに命中。SAMサイトを機能不全に陥れた。

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12Turn

EF-105 1番機は、最後まで射撃を続けている57mm対空砲に肉薄する。「ワイルドウィーゼル」が放った20mmヴァルカン砲の弾幕で包み込んだ。さしもの57mm対空砲中隊も激しい機銃掃射には耐えられずに壊滅。その機能を失う。
一方、シュライクによる攻撃を受けて機能不全に陥ったSAMサイトに対しては「ワイルドウィーゼル」2番機が急降下爆撃を敢行。3発の750ポンド爆弾をSAMサイトに叩きこみ、これを壊滅させた。
最後まで生き残っていた23mm軽対空砲が射撃を続けていたが、米攻撃隊はそれを無視して飛び去った。

結果

米軍の圧勝

感想

結果的に米軍の圧勝に終わったが、対空砲火が全く命中しなかったのは米軍にとってラッキーだった。またSAMについても発射機会がなかった。米軍にとってはこれもラッキーだったが、シナリオ的にはミサイルを避ける醍醐味を見せることができなったのは残念であった。
今回北ベトナム空軍は旧式の対空砲が中心だったが、もしこれがレーダー装備の最新型であれば、「ワイルドウィーゼル」は兎に角、無防備の通常爆撃機は無事では済まなかっただろう。またSAMについても、より新型のSA-6とか、さらにはSA-8,11等ならもっと苦しかったことは間違いない。

シナリオがないのが残念だが、1980年代のSAM制圧任務を試してみたいものである。

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アメリカ海兵隊の太平洋上陸作戦(上中下)

河津幸英 アリアド出版

ガダルカナルから沖縄戦まで日本本土への推進力となった米海兵隊を中心に太平洋戦争における水陸両用作戦の進展と実戦での戦いについて描かれている。上中下の3巻構成だが、上巻でガダルカナルからテニアン攻防戦までを描いている。つまりタラワやサイパンといった激戦区も含めて上巻で全て収まっているのだ。中巻ではグアム戦から硫黄島戦の半ばまで、下巻で硫黄島の陥落と沖縄戦までを扱っている。
本書の特徴は水陸両用作戦という難しいテーマについて読者の理解を助けるために数多くの図表を挿入している。その中に描かれている米海兵隊は、数多くの実戦の洗礼を受けながらも逞しく成長し、新たな装備や戦術を取れいていく姿である。しかし米海兵隊だけが成長してきた訳ではない。ライバルである日本軍もまた成長していた。日本軍の戦術についてマリアナ戦の時期までは原始的なバンザイ突撃が主流だったが、その後は水際陣地を捨て内陸部での抵抗持久戦に軸足を移してきた。そして硫黄島における地下陣地、沖縄戦における巧妙な防御戦は、島嶼防御における1つの完成系となっている。
太平洋戦争に興味のある方であれば、機会を見つけて入手してみてください。

お奨め度★★★★

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「信長最大の危機」については説明は不要であろう。1570年(天正元年)の金ヶ崎からの撤退戦から始まる織田信長による平定戦を1Turn=半年、1ユニット=1500~2000名、ポイントトウポイントシステムで再現する。

今回、この傑作ゲームを対戦する機会に恵まれた。最初の対戦では私が織田方を担当。野田・福島で毛利主力を壊滅させ、勝利を収めた。

前回まで-->こちら

再戦

前回の対戦が相手プレイヤーにとって不本意な内容であったことは容易に想像できる。しかも時間はまだまだあった。「再戦しましょう」という声が上がっても不思議ではない。陣営を変えることも考えたが、相方が反織田陣営を希望したので、同じ陣営で再戦することになった。

序盤(1~5Turn)

イメージ 11前回とは違って今回は織田側のチット引きが好調であった。
信貴山の松永久秀は距離が通りので見捨てたが、茨木に来寇した三好勢は信長公自らが出撃してこれを撃退。三好軍主力に大打撃を与えていた。
さらに清州の柴田勝家は織田・徳川連合軍で伊勢長島を包囲。早くも壮絶な強襲戦を開始している。

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イメージ 12第3Turnには信長公自らが率いる8戦力が南近江箕作城で六角氏を包囲し、僅か1回の強襲でこれを陥落させていた。さらに佐和山城を囲んだ羽柴秀吉、滝川一益は浅井領に乱入。横山城を滝川一益麾下の4戦力が強襲し、さらにその北方小谷城(浅井の本城)には琵琶湖西岸を突進してきた織田方無名兵4戦力が強襲を仕掛けていた。これによって未だ金ヶ崎で対陣中の浅井長政主力(1年間金ヶ崎で何をやっていたんだが・・・)は戦わずして連絡線切れとなった。

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イメージ 13浅井・朝倉連合は小谷に向けて反撃に転じ、一度は織田方無名兵士を撃破、小谷城の包囲を解囲した。しかし六角を落した信長公自らが北近江の戦陣に着陣するに及んで小谷防衛線を放棄。一部の兵を残して浅井・朝倉連合は金ヶ崎に引いていった。

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中盤(6~8Turn)

イメージ 14いよいよ武田が参戦してきた。武田が本格参戦する前に浅井・朝倉を壊滅させて補充能力を強化したい。
小谷を落した信長公は、金ヶ崎に進み、浅井・朝倉の残存部隊を捕捉した。兵力に勝る織田軍は浅井・朝倉連合軍を撃破。浅井長政は討死して浅井は壊滅。朝倉義景も負傷して前線を退いた。

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イメージ 15一方甲斐、信濃戦線では、伊那路を進む武田信玄に対し、長島一向宗をなで斬りにして後清州に待機中だった柴田勝家が浜松の戦線に着陣してきた。柴田勢は休む間もなく東海道を東進。駿府から久能山に進んで武田領を侵食していく。
この動きに脅威を覚えた武田陣営では動揺が走った。彼らの一人、小山田信茂が麾下の4戦力を率いて織田方に寝返ったのである。伊那路を小山田信茂に抑えられ、南下の道を閉ざされた武田信玄。
さらに遠く甲府には柴田勝家が迫ってきた。急いで取って返そうとする武田信玄であったが、チットを引かなければ動き様ががない。結局柴田勢は天正元年夏に甲府躑躅ヶ崎館は落城。本拠地を抑えられた武田信玄主力は、一挙に連絡線切れとなってしまう。

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時を同じくして朝倉の本拠地である一乗谷が陥落した。それも強襲戦ではなく調略戦によって。最後が調略によって陥落するあたりが如何にも朝倉らしい、という声がプレイヤーから上がった。


後半(9~16Turn)

今から思えば、6~8Turn、つまり元亀から天正に変わろうとしていた時期が勝敗を決定づけた時期といえよう。
武田勝頼(信玄の死は天正2年)が徳川家康の追撃を受けて南信濃高遠の城外で壮烈な最期を遂げたのが天正3年の末。浅井・朝倉、そして武田が滅んだことによって兵力の余裕を得た織田方は、いよいよ畿内平定に乗り出す。
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イメージ 16まず羽柴秀吉が伊勢亀山から伊賀に入り、伊賀上野を包囲する。伊賀上野攻略の目的は、岐阜-京間の連絡線を新たに確保すること。特に近江国内を経由しない連絡線を確保することにより、近江で一揆がおこった場合にも畿内方面への連絡線を確保できるようになった意義は大きい。

イメージ 17続いて山陰道を進む滝川一益隊は、丹波亀山から黒井(現在の福知山)に進み、そこの小豪族を調略戦によって支配下においた。さらに滝川一益は波多野秀治が守る八上城を包囲する。八上城攻略の目的は丹波経由で摂津-山科間の連絡線を確保することにある。

イメージ 18その時、足利義昭の誘いに乗った丹波亀山の織田軍守備隊が反乱を起こした。これによって滝川一益は後方連絡線を断たれて窮地に陥ってしまう。直ちに反応した織田方は丹波亀山城を攻めてこれを陥落。滝川一益への連絡線を回復する。八上城を落し、波多野秀治を切腹に追い込んだ滝川勢は、援軍を得て摂津有岡城を囲んだ。そして有岡城陥落。新たな連絡線を確保した織田方は、石山攻撃に向かうための地盤を整えた。

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イメージ 19ほぼ時を同じくして足利義昭を追放。ここに約240年続いた室町幕府は事実上滅亡する。
西からは巨大な兵力を有する毛利が動いた。北からは山陰道経由で吉川元春が進み、南からは毛利輝元、小早川隆景らは進む。
吉川元春は出石から黒井を攻め、毛利輝元本隊は姫路から加古川に進んできた。

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一方畿内では、大和郡山に進んできた雑賀孫一麾下の雑賀・本願寺連合軍を信長公自ら率いる16戦力がこれを捕捉した。猛烈な攻撃によって文字通り雑賀・本願寺勢は壊滅。雑賀孫一も壮烈な討死を遂げる。

イメージ 20引続いて京に舞い戻った信長公は丹波路を進み、黒井を囲む吉川元春を捕捉した。ここで「奇襲」カードを使った織田勢は吉川隊を包囲殲滅。吉川元春自身は重傷を負って辛くも戦場を離脱した。

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感想

この後、織田のチットが連続し、加古川の毛利本隊が後方を遮断されたため相手プレイヤーが戦意を喪失してゲーム終了となった。一応前回とは異なり海路経由の連絡線は残っていたのだが・・・。

イメージ 21本作をプレイするのは色々な意味で久しぶりだが、やはり面白い。カードを引くときのドキドキ感、チットを引くときのドキドキ感は相変わらず。なんといっても織田信長の後半期を盤面で再現できる点が良い。電脳ゲームではないので武将を並べて遊ぶような楽しみ方は難しいが、それはそれで良い。我々にとっては羽柴秀吉や明智光秀、柴田勝家クラスが登場するだけで十分。岩成友通がユニット化されていないとか、徳川四天王がユニット化されていないとか、どうでもよい話である。

最後に今回のプレイを通じて下名が重要と感じた点を列挙しておきたい。(織田方視点で)

 ・大津の守り方が重要である。大津に武将なしの一般兵だけを配置するのは自殺行為である。足利義昭の調略戦が成功すると、京以西の全軍が補給切れになるからだ。しかし大津を空にするのも危険。何故なら足利義昭が反旗を翻した際、大津に籠られて以下略である。比較的安全なのは武将つきの2ユニットで大津を守ること。ただし調略されるリスクは残るが・・・。
 ・側面を開けたまま主力部隊を武将を突出させるのは危険である。織田方でプレイする際には反織田方のワンツーパンチを常に警戒すべし。
 ・伊勢長島は第1Turnに攻めて、最悪でも包囲すべし
 ・初期配置で徳川4ユニットを岡崎に配置し、長島攻めに加わるべし。長嶋攻めの損害は徳川に優先的に適用し、補充で浜松に戻して浜松防衛に振り向けるべし。
 ・延暦寺は包囲すべし。ただし攻めてはダメ
 ・浅井長政が小谷城を離れたら織田方にとってはラッキー。佐和山又は延暦寺経由で小谷を攻めて補給を断つべし
 ・朝倉義景の突出も危険。金ヶ崎より先に進む際は熟考を要する。
 ・織田方にとって一番信用できるのは、「裏切ってきて武将」「手元に裏切りカードを持っている武将」である。また徳川家康も信用できる。徳川の本領(浜松、吉田、岡崎)が安泰な限り、寝返ることはないからだ。それ以外の武将は可能な限り2名以上1組で行動すべし。

長々と書いてきたが、機会を見つけて再戦してみたい作品である。

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