もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2015年02月

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奥羽本線は、福島-青森間484.5kmを結ぶ長大な路線です。福島、山形、秋田、青森の各県を結び、かつては東北本線、常磐線などと並んで東北地区における主要な幹線でした。現在では新幹線が幹線輸送の主流となったため、かつての東北縦貫線という役割は失われつつあります。
現在は事実上4つの区間に分離され、それは山形新幹線が走る福島-新庄間、新庄から先のローカル区間である新庄-大曲間、秋田新幹線が走る大曲-秋田間、そして秋田ー青森間です。
今回、週末を利用して奥羽本線の福島-新庄区間に乗って来ました。そのうち新庄-山形間は観光用新幹線である「とれいゆつばさ」を利用。山形-福島間で在来線を利用してみました。

名にし負う豪雪地帯を走る路線なので積雪や降雪量が半端ない。特に米沢駅での雪の量は凄いです。米沢には何度か来たことがありますが、冬場はいつもこんな感じ。同じ山形県内でも山形や新庄ではこれほど凄い感じにはならなかったように思うのですが・・・・。

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吾妻山麓を走る米沢-福島間もすごいです。ここは1日3~4往復ぐらいしか鈍行列車がなく、1本逃すと次は4時間待ちという閑散路線(新幹線は別)ですが、是非鈍行で走ってみたい所。雪景色が凄いのです。また今では珍しくなった弁当の駅売りが峠駅で見ることができます。(しかし採算取れているのだろうか・・・?)

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他にも山形は沿線がグルメ天国。ステーキ、焼肉、蕎麦、ラーメン等、旨いものが盛り沢山。今回はラーメンとステーキを堪能しました。

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そんなこんなで冬の奥羽本線は面白いです。

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YSGAといえば、作戦級や戦略級ゲームが幅広くプレイされているが、戦術級ゲームといえばASLシリーズを除けばあまりプレイされていないように思える。そこで今回、有志が集まり「戦術級ゲームだけの例会」を1泊2日で開催した。開催場所は神奈川県の某所。参加者は3名で2日間戦術級ゲームだけを思う存分楽しませて頂いた。
以下はその記録である。

Fighting Formation(GMT)

WW2における小隊規模の戦術級ゲームである。通常の戦術級ゲームのような汎用ユニット、汎用マップを使うのではなく、ドイツ軍グロスドイッチュランド師団を主役として同師団が参加した主要な戦闘をシナリオ化している、というのが特徴である。
コマンドコントロールを表現するために独特なシステムを採用しており、一言で説明するのは難しい。要するにイニシアティブを消費しながら行動し、行動すればイニシアティブが徐々に相手方に移っていく。イニシアティブが中間線を越えて相手側領域に移れば、今度は相手方が行動し、イニシアティブが自軍側に戻って来る。こうしてお互いにイニシアティブをシーソーゲームのように動かしながら行動を起こしていく。面白いのは国籍の違いによって行動時に消費するイニシアティブ値が異なっていることで、例えばソ連軍の場合は移動系や狙撃兵等のイニシアティブ消費量がドイツ軍よりも少なくなっている(つまりその種の行動を起こしやすい)。

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練習シナリオを少しプレイしてみた。ソ連軍を担当したが、ドイツ軍の歩戦連合部隊にボコボコにされてしまい、早々にプレイヤーの士気崩壊を起こしてしまった。なんであんなに三突が強いねん。
システム的には上記の通り興味深いものがあるのだが、どうも納得できなかったのが離散・集合ルール。小隊規模の部隊を適宜分隊(又は1両、1両の車両)に分解して運用できるというものだが、射撃効率を高めるためには分散させた方が効果的だという。これは一体何を再現したいルールなのか?。分散させて左右から挟み撃ちをする、というのならわからなくはないが、同一ヘクスにいる場合でも分散した方が有利な場合があるという。このあたりの運用がゲーム的なように思えて、あまり好きにはなれなかった。

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Zero!/Corsairs & Hellcats(GMT)

引続いてGMT社のカード空戦ゲームZero!及びその続編であるCorsairs & Hellcatsをプレイする。このゲーム初めてのプレイヤーがいたので、ルールを簡単に紹介した後空戦シナリオをプレイ。これで概ねルールが理解できた所でキャンペーンシナリオに挑戦した。今回選んだシナリオは「ガダルカナル」。最大20回のミッションを繰り返すという大型シナリオである。詳細は別途報告の予定。

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World at War - Blood and Bridges

下名はLNL Publishingという会社名についてあまり聞いたことがないが、現在戦やWW2の陸戦戦術級、作戦級のゲームをいくつか出版しているらしい。World at Warシリーズは1980年代に想定される米ソの激突を描いたシリーズで、1ユニットは1個小隊、1Turnが5~15分、1Hex=150mのスケールで再現する。

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今回、本シリーズに初挑戦することになり、下名が一夜漬けで英文ルールを素読みしてルールマスターを担当。他の2名が東西両陣営に分かれて入門シナリオに挑戦する。選択したシナリオはシナリオ4「The Deffense of Anhausen」(アンハウゼン防衛戦)。ライン川東岸地区のアンハウゼンを巡る英軍とソ連軍の攻防戦を描く。と、この記事を書きながら気づいたが、このゲームのマップは実在地形を描いており、戦術級ゲームにありがちな架空地形ではない。
シナリオの話に戻ると、このシナリオではソ連側にはT-64戦車1個中隊(3ユニット)とBTR-70装甲兵員輸送車装備の機械化歩兵2個中隊(5ユニット)からなる部隊が登場する。歩兵の一部はAT-3「サガー」対戦車ミサイルを装備。対する英軍はFV-432装甲兵員輸送車装備の機械化歩兵1個小隊(3ユニット)と支援用の対戦車車両FV-438「スィングファイア」1ユニットが登場する。歩兵部隊の一部はミラン対戦車ミサイルを装備。

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戦車の有無、対戦車装備等を比較すると英側の劣勢は明らかだったが、思いの外英軍は善戦した。ミサイル攻撃によってT-64戦車小隊2個が瞬く間に撃破され、さらにソ連歩兵の仕掛けた白兵突撃も英歩兵の反撃によって撃退される始末。結局ソ連攻撃部隊は過半数を失って撃破され、英軍の勝利に終わった。

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下名はルールマスターだったので対戦には参加していないが、ゲームシステムは解りやすく面白そうだと思った。現代戦を扱ったゲームは複雑になりがちだが、本作は複雑な現在戦をシンプルなルールで上手く再現している。しかもルールは簡単ながら単に歩兵と戦車の撃ち合いだけではなく、砲兵支援や航空攻撃、攻撃ヘリ、さらに化学兵器や誘導砲弾まで登場する。

個人的に気にったので、シリーズの他のゲームや、ほぼ同等のシステムでWW2を扱ったNation at Warシリーズもプレイしてみたいと感じた。


戦車戦(HJ)

戦術級ゲーム例会最後のアイテムはHobby Japanが1980年代前半に発表した「戦車戦」。1両単位での戦車同士の撃ち合いを再現しながらも、シンプルなルールでプレイしやすい好ゲームだ。この種のゲームは数両の戦車を扱うだけでも大事だが、このゲームならば大隊規模つまり30~40台の戦車であっても苦もなく扱える。
今回プレイしたシナリオはシナリオ11「モルトケ戦隊」。1945年4月後半におけるベルリン近郊での攻防戦を描いている。ソ連軍の登場兵力はスターリン2、T34/76、T34/85、SU-85、SU-100といった戦車/駆逐戦車が計43両。対するドイツ軍は、4号、5号「パンター」、6号「ティーガー」等の戦車が14両と「ヤークトパンター」、3号突撃砲等の無砲塔自走砲が6両、それに各種対戦車砲が8門と歩兵5個分隊である。下名はソ連軍の半数を担当する。

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序盤は遠距離砲撃戦。稜線越えのハルダウン姿勢で布陣した5号戦車「パンター」と5号駆逐戦車「ヤークトパンター」計4両が遠距離から的確な射撃を行い、忽ち4両のソ連戦車を撃破する。しかしソ連軍も85mm砲装備のT34/85や100mm砲装備のSU-100、さらに122mm砲装備の「スターリン」重戦車等が遠距離から打ち返す。命中率は低かったが、それでも数があれば何発かはドイツ戦車に命中する。そして85mmクラス以上の大口径砲弾であれば、中距離からの射撃でも「パンター」「ヤークトパンター」を射抜くことは可能だ。結局この中遠距離砲戦によってソ連軍はT34/85中戦車5両とSU-100重自走砲1両を失ったが、「パンター」「ヤークトパンター」計4両を撃破。そしてドイツ軍の第1防衛ラインを突破した。

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その後左右から接近するソ連軍戦車部隊はドイツ軍が守る十字路に次第に接近していく。建物に陣取るドイツ軍戦車や対戦車砲。さらに町に近づくにつれて歩兵の放つパンツァーファウストによってソ連軍戦車部隊は多大な損害を強いられていく。しかしそれでも兵力に勝るソ連軍は、数の力にモノを言わせて相互損害の要領でドイツ軍を一つ一つ仕留めていく。その度に甚大な損害を強いられることがあったとしても・・・。

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結局全22Turn中18Turn目でドイツ軍は文字通り全滅。その過程でソ連軍は32両の戦車/自走砲を失った。全兵力の約3/4に相当する兵力である。ドイツ軍の損害はAFVが20両と対戦車砲が8門。キルレシオではソ連軍が明らかに不利であったが、それでも何とかシナリオ的には勝った。

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ゲームの感想だが、射撃戦のシステムは驚く程シンプルである。ダイス(1D6)を振って命中率以下の目が出れば命中。貫通力は距離によって一律に決まっており、抜ける抜けないにダイスは使わない。ベース6なので射撃システムがやや大味な感はあるが、それでも雰囲気は出ていると思う。何といっても1プレイヤーが30~50台の戦車を受け持っても、負荷感がそれほど多くないという「軽さ」が良い。

機会があれば他のシナリオもプレイしてみたいと感じた。

最後に

今回会場をご提供頂いたS氏には感謝を意を表したい。

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最近はいわゆる観光列車がJRグループや私鉄、三セク等で数多く見かけるが、さすがに新幹線では今まで観光専用の列車はなかった。JR東日本が2014年に投入した「とれいゆつばさ」は新幹線初の観光列車。通常の「つばさ」とは座席配置が異なる上、車内にはバーカウンターや足湯スペースも用意されている。列車の中に足湯スペースと言うのは全国的にも珍しい。

まずは足湯コーナーに行ってみた。
タオルを渡され、靴と靴下を脱いで足湯に足を入れる。湯は暖かくて気持ち良い。

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足湯を終えると、隣接しているバーカウンターでお酒を飲む。バーカウンターには和室風の食事スペースが隣接している。そこでボックス席を占拠して一人宴会。こういう旅も良いもんだ。

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足湯、バーカウンターと色々とあって面白い「とれいゆつばさ」。機会があればまた乗ってみたい。

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毎年2月半ばに山形県米沢市では「雪灯篭祭り」と呼ばれるイベントが開催される。
以前から見に行きたいと思っていたのだが、先日時間が取れたので出かけてみた。
駅からはシャトルバスが出ているのでアクセスは楽。
会場に着くと予想通りの人だかりだった。
人が多いので写真を撮るのが大変。人通りの切れ目を狙って写真を撮ってみたが、果たして上手く撮れたかどうか・・・。でもこういう写真もたまには良い。

来年は大内宿でも行こうかな・・・。

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Middle Earth 東京例会で久しぶりに主題のゲームをプレイしてみた。下名は枢軸軍を担当する。なお、今回は史実天候ルールを採用した。

1941年5-6月

天候=晴れ
初期配置の関係上、大突破が期待できるのは中央軍集団戦区になる。スツーカ2ユニットを投入した機動攻撃でブレスト(Brest O24)、カウナス(Kaunas J21)間で戦線を突破。ソ連西方軍管区を撃破する。
一方南方軍集団はリヴォフ(Lwow S26)の線で突破を阻まれ、キエフに向けた長く苦しい進撃が始まる。

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1941年7-8月

天候=晴れ
ドイツ軍の快進撃は続く。北方軍集団はドヴィナ川を渡河し、レニングラードへ向けての進撃を続ける。しかし第2インパルスに実施された要域リガ(Riga F17)に対する総攻撃は失敗に終わった。
中央軍集団はヴィテブスク(Vitebsk L13)を占領。ドヴィナ、ドニエプル回廊を経てスモレンスクを北から脅威する。
しかし南方軍集団はリヴォフ周辺の山岳地帯に籠るロシア歩兵に大苦戦。これを漸く撃破してキエフへの進撃路を開いた。

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1941年9-10月

天候=軽い泥濘
史実天候が恨めしい。早くもロシアの大地が牙をむき、ドイツ軍快速部隊の足を引っ張る。進撃の先頭に立つ中央軍集団の装甲部隊はスモレンスク(Smolensk P14)を占領。ドニエプル川を渡ってブリヤンスク(Bryansk T14)を占領する。次はいよいよタイフーン作戦か・・・。
しかし北方軍集団と南方軍集団は大苦戦。2インパルス連続で実施されたリガに対する攻撃は悉く失敗。これで年内レニングラード占領はほぼ絶望的になった。
南方軍集団も要域キエフ(Kiev W20)を攻撃したもの失敗。スツーカを伴わない都市攻撃の難しさを痛感した。

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1941年11-12月

天候=降雪
タイフーン作戦?。何それ?。
このゲームでの降雪は恐ろしい。ドイツ軍の補給線は長さが半減される上、戦闘力も事実上半減してしまう。モスクワ攻撃なぞ自殺行為に等しいので、ドイツ軍はブリヤンスク、スモレンスク、ヴィテブスクといった都市の周囲に円形陣地を構築してソ連軍を迎え撃つ。自軍都市に隣接さえしていれば、降雪期における戦闘力半減のペナルティは回避できるのだ。
しかし守っているだけでは勝てない。1942年に入るといきなりサドンデスチェックが入るため、サドンデス条件をクリアしなければならないからだ。ドイツ軍のサドンデス回避条件は1942年2月終了までに8つ以上の大都市を占領すること。現時点での支配数は5。従ってあと2Turnの間に3つ以上の大都市を占領しなければならない。候補となるのは、キエフ、リガ、そしてオデッサである。
このTurn、降雪の中、ドイツ軍は戦闘力半減という苦しい条件の中、必死になってリガ、キエフ両都市攻略に挑む。2インパルス分の攻撃によって何とかリガとキエフは陥落。あとはオデッサさえ落とせば何とかなる。

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1942年1-2月

天候=降雪
年が変わってもロシアの大地は相変わらず厳しい。新たに戦場に登場してきたソ連の親衛赤軍部隊がレニングラード戦線から南下してきた。ヴィテブスク周辺で円形防御陣地を構築するドイツ軍に危機が迫る。
このTurn、オデッサ(Oddesa DD24)が陥落。ドイツ軍はなんとかサドンデス回避条件をクリアした。

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1942年3-4月

天候=泥濘
冬が終わった。ロシアの大地は泥沼と化し、両軍の軍事行動は一時停止する。ドイツ軍は機動兵力をブリヤンスク周辺に集結。モスクワとスターリングラードの両面を狙う態勢を示す。

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1942年5-6月

天候=晴れ
戦争2年目の夏になった。ドイツ軍は機動力を回復し、ブラウ作戦を発動する。
中央軍集団の装甲部隊がぶりやんすく付近を突破。クルスク(Kursk X13)を抜けて要域ヴォロネシ(Voronezh AA10)を占領する。また南方軍集団はハリコフ(Kharkov AA15)方面を突破。中央軍集団と共同でハリコフを占領し、ドネツ盆地一帯を包囲した。
一方のソ連軍は北方軍集団に対して反撃を実施。親衛赤軍4個を集中投入した反撃によってドヴィナ川を渡河。ドイツ軍戦線の北翼に圧力を加える。

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この次のTurnの途中まで進んでいった所で時間切れでお開きとなった。ここまでの所要時間は約6時間であった。

感想

細かい点で失敗が多かった。フィンランド軍の使い方や南方軍集団による攻め方等にも改善の余地が多い。オデッサ攻略を後回しにしたのも今から考えれば失敗であった。幸い冬場の都市攻撃に運よく成功したので何とかサドンデス負けは免れたが、幸運に救われた感が強い。今後の展開は不明だが、モスクワ攻撃は苦しそうだ。勢い史実通りにスターリングラードを目指すことになりそうだが、補充能力十分のソ連軍を撃破してスターリングラードに辿り着けるかどうか。それよりも北方軍集団に対するソ連軍の反撃が炸裂してドイツ軍の戦線が北から崩壊するのが早いか・・・。

このゲーム、天候ダイスの影響が強いので今回史実天候を採用したが、史実天候だとドイツ軍がかなり不利だと感じた。ドイツ軍にとっては1941年の進撃に依存する部分がかなり大きいのだが、史実天候だと1941年は天候が悪いので1941年中のモスクワ攻略は絶望的。ソ連軍に圧力をかけるのも難しい。ドイツ軍の立場から言えば、史実天候ではなく通常ルールでやるべきであった。

いずれにしてもこのゲームは面白い。フルキャンペーンやるにはかなり時間が必要だが、1日でも1942年末ぐらいまでは進めることが可能。機会があればフルキャンペーンを戦ってみたい気がする(そういえば以前ソロでキャンペーンやったなぁ)が、1日例会で戦争前半だけをプレイするのも又良。

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