もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2015年11月

京都、朝の東山を散策す

清水寺を散策した後、一旦宿に戻って荷物を整理し、それから東山界隈を歩いてみました。その日は山科会に参加する予定だったので時間制約はあったものの、集合時間がやや遅めだったので、朝の時間を利用したものです。

立ち寄ったのは六道珍皇寺。臨済宗の寺だそうです。所謂禅寺ですね。

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次に立ち寄ったのは建仁寺です。名前からわかる通り、鎌倉時代から続く禅寺です。

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次は建仁寺に隣接してある祇園界隈。

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四条通りに出て右手に見えるのが八坂神社。

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その八坂神社に隣接してあるの知恩院。

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とまあ写真で障害するとすぐなのですが歩くと1時間以上かかってしまいました。朝の体操というには少しヘビーでした。本命の紅葉はまだ見頃には程遠い状態でしたが、それでも来週あたりは見頃になるかもしれません。

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群雲、関ヶ原へ

岳宏一郎 新潮文庫

関ヶ原合戦を描いた歴史小説。友人の勧めで読んでみた。
関ヶ原といえば司馬遼太郎氏の関ヶ原が有名である。確かに司馬関ヶ原は傑作だが、司馬作品の特徴としてややキャラの色分けがハッキリし過ぎている。本書では、その点、一人の人物を必ずしもステレオタイプとして描くのではなく、様々な側面から描いているのが面白い。
本書の見どころはいろいろあるが、私が一番面白かったのは、キーマン小早川秀秋の葛藤である。合戦当日、眼下の戦況を見て西軍に加担することを決めた金吾中納言が何故決心を変えるに至ったのか。それは本書を読んでのお楽しみである。また合戦に臨んで苦悩する徳川家康の姿も真に迫っていて面白い。

上下巻合わせて1300ページ以上という大作だが、読んでいて面白いのでボリュームを感じさせない。本書を読み終えた後、私は無性にツクダの「激闘、関ヶ原」をプレイしたくなった。

お奨め度★★★★

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清水寺のライトアップを見た翌日、朝の時間を利用して今度は朝の清水寺を散策してみました。
昨晩からの雨がまだ残っていたので傘をさしての散策です。いわゆる「清水の舞台」は今回はパス。その代わりに紅葉ポイントを中心に回ってみました。紅葉はまだまだの感がありましたが、まあ、そこそこ楽しめました。

箱ゲー4作まとめ買いしました。

Victory Load(Hexasim)

西部戦線キャンペーンの決定版として名高い「Liberty Roads」。その東部戦線である本作は、以前から期待度の高い作品でした。フランス製ゲームということで入手がやや後回しになっていましたが、先日クロノノーツさんに入荷したという情報を聞きつけ、他のゲームと一緒に購入しました。
フルマップ2枚には東はスモレンスク、キエフから、西はベルリン、プラハ、ウィーンまで、東部戦線末期の主要な戦闘地域が描かれています。しかも裏面には小型シナリオ専用のマップが用意されているという親切ぶり。時間に合わせてシナリオを選べるのが良いです。1Hexは25km。1Turnは10-15日。ユニットはドイツ軍が師団、ソ連軍が軍団です。

シナリオは1本のキャンペーンと3本のミニシナリオの計4本。ミニシナリオは「バグラチオン」「ベサラビア」「ブダペストからウィーンへ」。

システムは基本的に Liberty Rpadsと同じみたいです。LRはクセのない親しみやすいシステムだけに、本作への期待も高まります。

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Triumph & Tragedy(GMT)

1936年から1945年における欧州大陸での枢軸国、西側連合、ソ連の3者による確執を描いた3人用ゲームです。いわゆる積木ゲームですが、積木に加えてアクションカードを使用するカードドリブン的な要素も併せ持ったゲームです。1Turnは実際の1年を表し、1年は春、夏、秋の3ステージからなります。
このゲームの面白い所は、戦争だけではなく平和時の外交交渉も再現している点です。また戦争と平和以外にも、中小国への部分侵攻のような小規模戦争も再現しています。また場合によっては西側連合国とソ連が交戦する場合もあり、単なる史実を後追いするようなゲームにはなっていません。

現時点では3人用ゲームとして最高傑作と言っても良いこの「勝利と悲劇」。何度でもプレイしたくなる作品です。

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Iron Bottom Sound 3(CMJ)

次に紹介するのは、古典的海戦ゲーム「アイアンボトムサウンド」です。今回国際通信社から発売された版は、かつてHobby Japanから発売されていたオリジナル版を踏襲したものです。ただしシナリオの内容は一新されており、日本人にはやや違和感のあった「大和」「シェアー」vs「プリンスオブウェールズ」とか、日本人にとってはあまり興味がないオランダ海軍の巡洋戦艦とかいったシナリオはなくなっています。その代わりにクラ湾夜戦、ブーゲンビル島沖海戦のように今までシナリオ化される機会の少なかった史実海戦がシナリオ化されています。第3次ソロモン海戦に「大和」が登場するオプションが用意されているのは、いわばお約束。

実はこの「アイアンボトムサウンド」。オリジナル版の時に「チャールズロバーツ賞」という言葉に魅かれて購入したのですが、その時は魚雷が当たり難いとか、シナリオが怪しいとかいった感じで、あまり好きなゲームではありませんでした。そんなこんなで殆どプレイしたことがなかったのですが、その後色々な人と話をすると、不思議な程に人気のあるゲームであることが分かってきました。一体何がそんなに面白いのか、を、知りたいと思い。今回購入した次第です。

ちなみに一部で話題になっている米艦のレーダー射撃ですが、1942年なら米新鋭戦艦のみレーダーのみによる射撃可能。1943年なら全てのレーダー装備艦が可能となっていました。また選択ルールを使えば1942年の米艦もレーダー射撃が可能になります。

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The U.S. Civil War(GMT)

最後に紹介するのは、マーク・シモニッチがデザインした南北戦争キャンペーンゲームです。正直な所、面白いのかどうかわかりません。しかしデザイナーの知名度だけで買ってしまいました。マウンテッド方式のフルマップが2枚、カウンターシート3枚とセミビックゲームながら、英文ルールブック40ページは中程度の難易度。そのうち3割はシナリオやルールの例なので、ルールは正味30ページ弱です。また基本ルールだけなら20ページ強なので、さらに敷居が低くなります。それにしてもルールブックの表紙の美しさは絶品。
1Hex=24マイル、1Turn=2-3ヵ月で再現する南北戦争ゲーム。機会を作ってプレイしたい作品です。

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Torpedo Junction: U-Boat War Off America's East Coast,1942

Homer H.Hickam,Jr. BlueJacket Books

Paukenschlag作戦、あるいはドラムビート作戦と呼ばれるUボートによる1942年初期の米本土東岸地区での通商破壊戦と、それに対する米海軍、沿岸警備隊の戦いを描いたノンフィクションである。正直な所、英語で書かれた細かい部分全てを追いかけることはできなかった。それよりも大きなストーリの中でのUボートと米海軍/コーストガードの戦いに着目した。当時、米本土沿岸の対潜哨戒を担当していたのは、WW1型の旧式駆逐艦を除けば、少数の航空兵力と沿岸警備隊の大型カッター、そして駆潜艇や雑役船といった小型艦船だけであった。そんな中で沿岸警備隊のカッターは、対Uボート戦の主力として苦闘を続けることになる。1942年1月から8月までの期間でUボートが撃沈した艦船の数は約250隻に及ぶ。トン数は不明だが、凡そ50~100万トンが犠牲になったと考えて良い。一方でUボートの損失は7隻。その内訳は、航空機によるものが3隻、沿岸警備隊のカッターによるものが2隻、海軍の駆逐艦によるものが1隻、その他複合が1隻となっている。沿岸警備隊の奮戦が数字からもわかるが、実際の所Uボートを制圧したのは航空機であった。レーダー装備のA-29「ハドソン」、B-18「ボロ」等が昼夜を問わず哨戒飛行を行うに及び、Uボートの威力は激減していったのである。1943年7月以降、Uボートによる戦果は急激に減少し、9月以降は事実上米本土沿岸でのUボートによる交通破壊戦は中止するに至った。
Uボート戦や潜水艦戦について興味のある方は、読んでみて損のない著作に思える。

お奨め度★★★

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