もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2015年11月

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以前に10月に阿寒湖の紅葉について報告しましたが、その時に立ち寄ったラーメン屋さんです。とはいっても阿寒湖からは30kmほど離れていましたが・・・。北海道の30kmは近い近い・・・。
ここの売りは塩ラーメン。モンゴル塩、アンデス塩など、4種類ある塩から客が好みの1つを選び、それで塩ラーメンを作るというもの。ラーメンそのものは細麺の縮れ麺。味は平凡な塩ラーメンながらも何故だが旨い。
「偉大な平凡」
そんな感じのラーメンです。

阿寒湖と釧路のちょうど中間付近。決して交通の便は良くなく、こんな所になんでラーメン屋が、という感じです。しかし手間をかけて行くだけの価値があるラーメン屋さんだと感じました。

お奨め度★★★★

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Wing Leaderは異色の空戦ゲームである。通常の空戦ゲームは2次元平面のマップ上を彼我の航空機が動き回るタイプで、彼我の高度は高度マーカー等で表現される。しかしWing Leaderは、丁度横から見たマップで空戦を行う。昔で言う所の「横スクロール」の空戦ゲームである。ここでは彼我の水平面における機動は原則として無視されている。空戦は常に攻撃側の侵攻軸に沿って行われているという発想だ。大胆までの省略だが、そのために今までは表現の難しかった立体面での戦いが比較的容易に再現できるという特徴を持つ。

また本作は空戦ゲームといってもドッグファイトゲームではなく、戦術・作戦レベルでの航空作戦全般を扱っている。プレイヤーは侵攻側又は防御側を演じ、それぞれ攻防戦を戦う。システム的にも汎用性の高いものとなっており、これ1本でバトルオブブリテンから独ソ戦、地中海戦域、太平洋戦域、さらにはビルマ航空戦まで再現できる。今後追加キットが発売されれば、ドイツ本土防空戦や日本本土防空戦、大戦末期の特攻作戦等も再現できるようになるだろう。

今回、シナリオの1本である「The Big "E"」をVASSALを使ってソロプレイしてみた。これは1942年10月26日南太平洋海戦における一局面を描いたシナリオである。空母「瑞鶴」「翔鶴」の攻撃隊が「エンタープライズ」を中心とする機動部隊を攻撃し、「エンタープライズ」に爆弾2発を命中させたものの大破するには至らず、一方で多数の攻撃機を失った戦いである。果たして日本軍は史実以上の戦果を挙げることができるか。

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1Turn

日本側の戦力は零戦が2個小隊8機、艦爆が3個中隊24機、艦攻が2個中隊16機、計48機の大攻撃隊だ。
対する米軍はF4Fが4個小隊16機、そして空母1、戦艦1、駆逐艦2の艦隊である。
第1Turn、日本側の第1陣である「翔鶴」隊が零戦4機、艦爆24機の編制で高度約6000mで米艦隊に接近する。対する米軍は戦闘機指揮の混乱により迎撃位置につけない。

2Turn

接近する日本側艦爆隊に対し、米軍の戦闘指揮は迎撃機を誘導しようとする。しかし誘導に不手際があって迎撃機を上手く誘導できない。そうこうしている間にも日本機の編隊が米艦隊上空に迫る。
同じ頃、マップの反対側からは第2陣の「瑞鶴」隊が零戦4機、艦攻16機の編制で層雲を使って密かに米艦隊に忍び寄る。

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3Turn

イメージ 10接近する日本艦爆を漸く捕捉した迎撃戦闘機隊は高度を上げて迎撃に向かう。しかし日本側の艦爆隊は早くも急降下態勢に入ろうとしていた。艦隊からは対空砲火の弾幕が打ち上げられ、艦爆隊の前面を覆う。護衛の零戦が急降下してきてワイルドキャットとドッグファイトに入る。しかし機体強度と火力性能に優れたワイルドキャットが初の戦果を挙げて零戦1機を撃墜した。

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4Turn

イメージ 13零戦vsワイルドキャットの空中戦はなおも継続し、2機目の零戦が撃墜された。
一方の艦爆隊は対空砲火の弾幕を突いて次々と急降下を開始する。

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一方マップの反対側から近づく「瑞鶴」艦攻隊に対してワイルドキャットが襲い掛かる。護衛の零戦との激しい空中戦。零戦の1機が12.7mm機銃弾をまともに食らって四散した。

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5Turn

イメージ 14戦闘はいよいよ佳境に入ってきた。艦爆2個中隊16機が対空砲火の弾幕を突いて急降下する。アイスキャンディーのような40mm機関砲弾を浴びて2機の艦爆が四散し、1機が煙を引き始めた。さらに急降下で追いすがった来たワイルドキャットがさらに1機の艦爆を仕留める。艦爆1個中隊が駆逐艦「マレー」に爆弾を投下し、至近弾によってこれに軽微な損傷を与えた(1Hit)。

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6Turn

イメージ 9空母「エンタープライズ」を狙って降下した艦爆1個中隊は、さらに2機が40mm機関砲弾を食らって四散した。残り2機の艦爆は懸命に爆弾を投下したが、「エンタープライズ」に有効弾を与えることはできなかった。
さらに爆撃を終えて帰投中の艦爆隊をワイルドキャットが襲い、3機を撃墜していた。しかし艦爆隊も必死に応戦し、防御砲火で1機のワイルドキャットを撃墜した。
一方、上空からは最後の艦爆1個中隊と、反対側からは艦攻2個中隊が接近してきた。

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7Turn

イメージ 12最後に突入してきた艦爆1個中隊は「エンタープライズ」の直上で近接対空火器の射撃を受けて2機を失った。残った6機は「エンタープライズ」に至近弾を与えた(1Hit)が、もとより重大な損傷ではない。

低空を侵攻してきた雷撃機2個中隊はこの時点までワイルドキャットの迎撃によって2機を失っていた。しかしワイルドキャット隊も弾薬を撃ち尽くしたので引揚げを開始している。あとは雷撃機と艦隊対空砲火の一騎打ちになる。

8Turn

イメージ 11艦隊の対空砲火は相変わらず激しく、突入直前に3機の艦攻が対空砲火の犠牲になった。生き残った艦攻は11機。左右に分かれた艦攻隊は、金床戦術で「エンタープライズ」を狙う。しかし何たることか。ダイス目は最悪で魚雷は全く命中しなかった。切歯扼腕する日本艦攻隊だったが、ダイス目が悪ければどうしようもない。

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その後

その後日本軍艦攻隊は激しい対空砲火の中を離脱を図った。離脱の際に対空砲火によって艦爆1機、艦攻2機が犠牲になった。日本軍の損害は零戦4、艦爆12、艦攻7の計23機に及んだ。損害のうち艦爆8、艦攻5は対空砲火によるものである。米軍の損害はワイルドキャット1機が艦爆の防御砲火で失われ、空母「エンタープライズ」と駆逐艦「マレー」が小破した。このバランスシートを見てどちらが勝ったかは一目瞭然であろう。

感想

最初慣れるまでは独特の概念があるのでムツカシイが、慣れれば基本的なシステムはシンプルなのでわかりやすい。対空砲火や爆撃が導入されると難易度が一気に上がるので、最初はそれらのルールがないシナリオが良いだろう。前半戦のシナリオは爆撃ルールなしでプレイできる。その中にはスターリングラードへの輸送作戦などといった興味深いシナリオもある。

Wing Leaderはルールが独特なので万人向けではないかもしれない。しかし今までの空戦ゲームよりもプレイアビリティは高く、また作戦戦術級空戦ゲームというのも魅力的である。今まで空戦ゲームをプレイしたことがないプレイヤーにも是非お勧めしたい作品だ。

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先日、山科会に参加した際、前夜に宿泊した宿が京都の清水寺近くにある宿だったので、夕食後に散策も兼ねて清水寺へ遊びに行きました。1800頃に行った時には長蛇の列が出来ていた入場券売り場も、19:30を過ぎるとかなり閑散としてきました。そこを突いての夜間拝観です。

チケット売り場は比較的楽に入れましたが、境内はかなりの人でごった返していました。雨もかなり強く降ってきていて、結構難儀しました。紅葉の方も全般にまだまだの感がありましたが、それでもライトアップされたお寺の建築物は、美しかったです。

1時間弱の境内散策でしたが、そこそこ楽しめました。


P.S. 後で写真を見たら、携帯の写真とデジカメの写真では明らかに違いますね。携帯のカメラもかなり性能が上がってきたようですが、デジカメには敵わないようです。

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クルスク大戦車戦ー独ソ機甲部隊史上最大の激突

山崎雅弘 光人社NF文庫

戦史や政治史について多くの著作がある山崎雅弘氏が描いたクルスク戦車戦。クルスク戦車戦といえば、独ソ戦における流れを決定づけた戦いであるとこれまでは語られていたが、山崎氏は1990年以降に知り得た比較的新しい情報に基づいてこの「独ソ決戦」の真の姿を描き出そうとしている。最新の知見に基づくクルスク戦車戦の実像については、一見の価値ありだ。ボリューム的にも適度に重みがあり、その点からもお奨めできる著作である。

お奨め度★★★★

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AirPowerシリーズは1950年以降の空中戦、空対地戦闘を扱ったシミュレーションゲームである。このゲームは元々GDW社のAir Superiorityシリーズを元にしているが、ルールは細部で修正されており、機体データや兵装データに互換性はない。本システムは空戦ゲームシステムとして非常に洗練されたシステムとなっており、現時点でも市販された空戦ゲームの中では最も優れたものの一つといって良い(実際にプレイすると結構面倒だが・・・)。

ただしこのゲームシリーズには大きな欠点がある。というのも市販されているゲームが、朝鮮戦争~ベトナム戦争を扱った"The Speed of Heat"(CoA)しかないということだ。従って登場する機体やミサイル類は精々1970年代前半まで。具体的にはF-4ファントム、MiG-21フィッシュベットあたりが最新鋭機のとなる。ミサイルもAIM-9J、AIM-7Eあたりまでだ。前作のAir Superiorityでは1980~90年代あたりの最新鋭機(F-15、F-16、FA-18、MiG-29、Su-27、ラファール等)まで登場しているのだが・・・・。従って現行のAirPowerシリーズだけで湾岸戦争やコソボ紛争、さらには将来想定される米中戦争等はプレイできない。

それでは如何にも残念、ということでASLでも有名な「今日も6ゾロ」さんが発表されたのが、今回紹介する"View from a Cockpit"シリーズだ。"View from a Cockpit"シリーズは、解説本、データ集、シナリオ集からなる小冊子であり、現在Issue#1~#3までの計3作が発表されている。

Issue#1は追加兵装のルールとデータで、空対空ミサイル、空対地兵装、電子兵装がいくつかの新ルールと共に紹介されている。登場する兵装類は旧式のAIM-9Bサイドワインダー、AA-2アトールから、最新のAIM-9Xサイドワインダー、AIM-120Cアスラーム、ミーティア、パイソン5等が含まれている。これで今までプレイできなかった2000年代の空中戦が楽しめるようになった(機体データを別途用意しなければならないが・・・)。空対地兵装もGPS爆弾やJSOW等の長距離滑空爆弾も登場している。

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Issue#2は中国と台湾の空中戦を扱ったサプリメントで、中国と台湾の主用な戦闘機、爆撃機がデータ化されている。具体的には、F-86Fセイバー、J-2(MiG-15の中国版)から、F-104G、F-5A/E/G、ミラージュ2000、F-16A/B、経国戦闘機、J-7、J-8、J-10、J-11、さらにはJ-15/16等も登場する。シナリオは計10本で、1955年~2015年までを扱っている。あのF-5Gが入っているので、「エリア●●」ごっこをするには必須だろう。

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Issue#3は朝鮮半島を扱ったサプリメントで、朝鮮戦争時期から2010年までの計15本。うち朝鮮戦争シナリオは8本である。登場する機体はF-86F、MiG-15の両巨頭は勿論、ミーティア、F-84等の旧式機や、新鋭機ではMiG-23、MiG-29、Su-25、F-4D/E、F-16C/D、F-15K、FA-50等が登場する。プレイしてみたいシナリオは、シナリオ14「コブラボール・ダウン」。米軍のRC-135"コブラボール"に対して北朝鮮軍が発砲した状況を再現するシナリオで、MiG-29,23各2機の北朝鮮空軍とF-16C 4機の韓国空軍が激突するというもの。F-16ファンとしてはたまらない。ややバランス的には難がありそうだが、北朝鮮側はマップ北端から逃げる手もあるので、なんとかなりそう。
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今後の発展が楽しみなシリーズだ。




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