もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2016年08月

「ラコックの陰謀」はTDFという同人グループが出版しているシミュレーションゲームです。テーマはアニメ「太陽の牙ダグラム」における連邦軍と解放軍の戦いで、所謂「デロイア独立戦争」を戦略レベルで描きます。
ゲームスケールは不明ですが、1ユニットは数百~数千名の歩兵、1機(ダグラム)~50機ぐらいのコンバットアーマーといった所でしょうか。1ヘクスは数千キロ、1Turnは2~4週間ぐらうと思われます。
システムとしては移動・戦闘の繰り返し。そして政治的なイベントを解決するためのカードプレイがあります。またゲリラ戦という特殊な戦いを再現するため、解放軍側は潜伏や煽動、連邦軍側は治安維持活動に関するルールがあります。

今回、この「ラコックの陰謀」をソロでプレイしてみます。

前回まで
1~9Turn
10~24Turn

25-27Turn

イメージ 6ダグラムを始めとする解放軍がガーランドに進撃。連邦軍を撃破してガーランドを奪回した。この戦いでは、連邦軍のエースパイロット「ハンクとアーロン」がダグラムとの交戦で戦死している。またエストール方面から進撃してきた連邦軍別動隊に対しても、ヘイスティ部隊が迎撃してこれを撃破した。

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イメージ 7頃合いよしと見た解放軍は、ダグラムを主力とする侵攻部隊を編成し、首都カーディナルに上陸作戦を敢行した。カーディナルを守る連邦軍は、精鋭24部隊のソルティック・コーチマ・スペシャル、ヘイスティ、そして今や旧式化したブッシュマン2部隊である。解放軍はダグラムとヘイスティ5部隊。質と量に勝る解放軍は連邦軍を撃破。24部隊は何ら戦果を挙げることなく壊滅してしまう。首都カーディナルは解放軍の手に落ちた。

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イメージ 8このまま連邦軍Turn終了まで持ちこたえれば解放軍の勝利が確定していた所だが、連邦軍はなおも執拗に抵抗した。エストール守備隊として温存していた極地守備用のブックフットとブリザードガンナーからなる部隊を、なんと解放人民政府の首都であるドガ市に上陸させたのである。解放軍主力は首都を離れて活動中であったため、ドガはあっさりと陥落。解放軍は勝利目前でお預けとなった。

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28Turn

イメージ 9しかし連邦軍の抵抗もそれまでだった。ドガ市を奪回した連邦軍は、精鋭とはいえコンバットアーマーのみである。歩兵を伴っていないため占領能力は低い。それに対して解放軍は圧倒的多数の歩兵をドガ市奪回に送り込んだ。それをアイアンフッド3ユニット、ソルティック1ユニット、そして旧式のクラブガンナー1ユニットが援護する。対する連邦軍はブリザードガンナー1ユニットとビックフット4ユニット。コンバットアーマー戦は性能に勝る連邦軍の勝利となったが、圧倒的な数を誇る解放軍歩兵部隊を排除することはできなかった。ドガ市はその歩兵部隊によって再び解放軍の手に落ちた。

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イメージ 6そして首都カーディナル。連邦軍はサンドレアに残った僅かな兵力を動員してカーディナル奪回作戦を発動する。主力のコンバットアーマー隊は、強力なアイアンフッドは1ユニットのみ。それに随伴するのはブロックヘッド3ユニットである。それをダグラムとアイアンフッド4ユニットからなる解放軍が迎え撃つ。
デューイ攻撃ヘリ等の支援もあり、戦闘を有利に進めたのは連邦軍であった。しかしここでも解放軍の「数の力」を押さえることはできなかった。連邦軍によるカーディナル奪回作戦は失敗に終わり、カーディナル市街には両軍のコンバットアーマーの残骸や兵士の死体が残されることとなった。

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こうしてこのTurn終了時、VP10点を確保した解放軍側の勝利でゲームは終了した。

感想

最終的には解放軍の勝利に終わったが、途中で2度ダグラムが撃破されているのでやり直しをしている。従って「ズル」しないでまともにプレイすれば、連邦軍の勝利ということになる。
ゲームとしては面白い。ダグラムにハマった人ならハマること間違いなしである。ただ、原作自体政治的な動きがやや解り難い面があったので、その辺りについていけないと本作を楽しめないかもしれない。逆に本作をプレイして原作の政治的な背景を理解する、という楽しみ方もある。

このゲーム、カードの使い方がポイントになるのだが、このカードのデッキメーキングを考えるだけでも結構楽しい。近い将来、カードから見た本作の戦略について、少し書いてみたいと思っている。

余談1

「ラコックの陰謀」にはある重要なキャラが扱われていない。それはラルターフとデイジーだ。
デイジーは主人公クリンとの関わりがメインなのでゲームに登場しないのは仕方がないが、折角のキャラゲーなのでちょっと「色」がないのは寂しい。例えば「野戦病院」とか「人質作戦」とかでカードができたら面白いかな、と思うのだが・・・(たぶん、全体のバランス調整が崩れるので、無理だとは思いますが・・・)。

ラルターフについては、今から思えば「一体何だったのだろうか?」という思いがしてくる。カード化するにしても適当なイベントが思いつかない。結局ラルターフはデイジーの「保護者」としての役割が原作での立ち位置だったのかもしれない。

女性キャラといえば、中盤に登場するココナ、じゃなかったリタというのがいたけど、これもカード化するのは難しいかな?。例えばリタが射殺された事件をイベント化し、それによってデスタンチットを1枚追加できる、というのはどうだろうか?。

余談2

カードの話が出たので、序に本作のカード上で各登場人物の登場回数をカウントしてみた。カードの絵柄に少しでも登場すれば1回とカウントする(例えば「13.ターボザック開発」には、ロッキーとクリンが小さく写っている)。その結果が以下の通りだ。上位5人である。左の数値が登場回数、右の数値が所謂「センターポジション」での登場回数だ。

ラコック 10(4)
ザルツェフ 9(6)
ドナン 7(4)
ロッキー 7(2)
デスタン 6(4)
サマリン 6(2)

イメージ 10予想通りというか、タイトルになっているラコックが見事1位に輝いた。ただしセンターポジションが意外と少ない。2位ザルツェフが登場回数9回ながらもセンターポジション6回とラコックを凌駕している。そうか、このゲームは「ザルツェフの変転」というタイトルが正しいのかもしれない。

意外と頑張っているのが4位のロッキー。センターポジションは2枚と少ないが、ゲリラ会議とかサマリン関係のカードでコッソリ登場しての4位入賞である。そのサマリンが6位でセンターポジションが2回というのは寂しい限り。ただサマリンの場合、「誰かとのツーショット」が結構多いので、やはり「組織作りのサマリン」面目躍如という所か・・・。

イメージ 11ある程度予想されていた(というか、それを書きたいためにワザワザ数えたのだが・・・)通り、主人公クリン君は登場4回でセンターポジション1回。オヤジのドナンには遠く及ばず(人間としての格の違いを見せつけられた?)、同じ太陽の牙メンバーの中でも、ビリーの5回に負けている。他にカルメル、レークといった2級キャラも登場5回でクリンを上回っている。歴史の中での位置づけ、太陽の牙の中での位置づけ、そしてカシム家での位置づけ、どれをとってもクリンの位置づけは「2番手以下」というしかなさそうだ・・・。

余談3

イメージ 12今回のプレイに先立って「ダグラム」を全話見返してみたが、ドナン・カシムの慧眼には驚いた。
作品上は「頑固な親父」的な位置づけであったが、彼の時代を読む能力は大したものである。物語の中でも暗示されていたが、ドナンはデロイアの潜在的能力に気づき、所謂「国力」では既にデロイアは地球連邦を凌いでいることを知っていた。地球連邦の優位性は軍事面だけであり、その軍事的優位を背景として地球人はデロイア人に対する差別的政策を続けてるが、ドナンは近い将来それが破綻することを見抜いていた。ドナンは、やがて地球が田舎となりデロイアが地球連邦の主導権を握ることになることが時代の流れであると気づいていたのではないか。しかしあくまでも「地球人」であるドナンは、その流れを何とか押しとどめようとして、苦闘していたのではないか。彼自身は自分の政策が時代の流れにそぐわない矛盾したものであることを知っていた。だから息子であるクリンがゲリラに身を投じた時、半ばそれを認めるような態度を取ったのでないか。

作品を見ている当時はあまり気づかなかったが、今から見るとつくづくドナン・カシムは偉い人だと思う。
それに比べるとやはりラコックは小物だなぁ・・・。

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ソ連地上軍-兵器と戦術のすべて

デービット・C・イズビー 林憲三訳 原書房

原書房といえば、1980年代前後に戦記物や軍事関係書籍を数多く出版していた出版社として有名である。本書はその原書房が1986年に出版した現在戦に関する翻訳書である。原著はWeapon and Tactics of Soviet Armyで、直訳すれば「ソ連軍の兵器と戦術」とでもしておこうか。
著者のイズビー氏は、SPIの空戦ゲーム「Air War」(邦題、「空戦マッハの戦い」)のデザイナーとして有名である。また謝辞にはジョセフ・バルコスキーやマーク・ハーマンといった我々ゲーマーにとって馴染みの深い名前を見える。
本書はタイトル通り1980年代前半におけるソ連地上軍の戦術と兵器について述べた著作である。本書の特徴は兵器をそのカタログスペックのみから捉えるのではなく、戦術やドクトリンの中で兵器のスペックを捉えている点にある。従って戦車や歩兵戦闘車等の各種装備が何故そのようなスペックなのかをドクトリンを背景として理解できるようになっている。また我々ゲーマーとして興味深いのは、火砲の性能や戦車の抗たん性を数値面で評価している点である。例えばT-62戦車が行進間射撃を実施する場合、距離xxでの命中率はxx%であるとか、T-62の主砲弾を受けたM60A1戦車の撃破確率はxx%といった数値が表形式で多数掲載されている点である。そう言った意味で本書は資料性も高い。
対象年代が1980年代前半なので現時点での価値は低いが、その点を除外すれば1級の情報であろう。現時点で入手するのは困難だろうが、図書館等に行けば比較的容易に入手できると思われる。

お奨め度★★(そのような資料を必要とする人以外には無価値)

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「間宮堂」。北方探検に効のあった間宮林蔵に因んだ名前なのでしょう。宗谷岬にある食堂です。宗谷岬の低い所ではなく、少し高い場所にありました。近くには日米海軍の戦いの慰霊碑があり、宗谷海峡で撃沈された米潜水艦「ワフー」号と「ワフー」号によって撃沈された日本船舶の乗員の霊を慰めています。

(そういえば以前にワフーの最期については記事にしたような・・・)

塩ホタテラーメンを注文しました。普通の塩ラーメンにホタテが入ったもので、北海道では珍しくないコラボです。塩ラーメンの透明感が素晴らしい。塩ラーメンというイメージからくる毒々しさはなく、あくまでも透明に近い塩スープが心地いいです。細めの縮れ麺との相性もサイコー。

場所的に気軽に行ける場所ではないのですが、機会があれば是非試してみてください。

お奨め度★★★★

「ラコックの陰謀」はTDFという同人グループが出版しているシミュレーションゲームです。テーマはアニメ「太陽の牙ダグラム」における連邦軍と解放軍の戦いで、所謂「デロイア独立戦争」を戦略レベルで描きます。
ゲームスケールは不明ですが、1ユニットは数百~数千名の歩兵、1機(ダグラム)~50機ぐらいのコンバットアーマーといった所でしょうか。1ヘクスは数千キロ、1Turnは2~4週間ぐらうと思われます。
システムとしては移動・戦闘の繰り返し。そして政治的なイベントを解決するためのカードプレイがあります。またゲリラ戦という特殊な戦いを再現するため、解放軍側は潜伏や煽動、連邦軍側は治安維持活動に関するルールがあります。

今回、この「ラコックの陰謀」をソロでプレイしてみます。

前回まで-->1~9Turn

10-12turn

イメージ 10ダグラムはパルミラ大陸の聖地=アンディ鉱山に入った。ここは複雑な国際政治の影響下にある要域で、一枚岩ではない連邦軍はこの地に手を出すことはできない。アンディ鉱山で修理を終えたダグラムは、パルミラ大陸の首都ドガに進出。ここの連邦軍を撃破し、一時はドガ市を制圧した。

しかし連邦軍は直ちに対応。ヘリボーンその他でラウンドフェイサー7ユニットをドガ市に投入。ダグラムを一気に撃破せんとする。ザルツェフ少佐の指揮による連邦軍の攻撃は猛烈であった。ダグラムは再び中破する。しかしダグラムと太陽の牙による反撃もまた強烈であり、ラウンドフェイサーの半数以上が撃破されてしまう。この大損害によって連邦軍内での評判を落したザルツェフ少佐。失脚の日は近い・・・か?。

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その頃、ドガ市では、新たに就任したレーク・ボイド行政官が就任の演説を行っていた。

13-15Turn

ドガ市では、密かに市民の協力を得てダグラムを修理した太陽の牙が再び船で渡航。首都大陸のランベルに上陸した。ここにはサマリン博士が監禁されているバラク軍刑務所がある。ダグラム以下太陽の牙達は難攻不落を謳われたバラク軍刑務所を襲撃し、サマリン博士の解放に成功した。

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さらに解放軍は連邦軍の名将ザルツェフ少佐に工作を仕掛けて同少佐を連邦軍の中枢から排除することにも成功した。

イメージ 11対する連邦軍はランベルで動きのとれないダグラムを叩くべく、新型コンバットアーマー「ブッシュマン」を含む7ユニットのコンバットアーマーをランベルに送り込む。しかしその中には旧式のクラブガンナーが2ユニット含まれている。ブッシュマンは限定空間を利用した巧みな攻撃でダグラムを翻弄。ダグラムを損傷状態とすることに成功した。しかしその代償は大きく、ブッシュマン2ユニットとラウンドフェイサー1ユニットが撃破されてしまう。前回のドガ市の戦いを含めて連邦軍が失ったコンバットアーマーは10ユニット以上に達し、さしもの連邦軍にも疲れが見えて来た。

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16-18Turn

イメージ 13連邦軍を干されたザルツェフ少佐が、解放軍に再就職した。時代は動いている。昨日敵は今日の友だ。ラコック氏もそろそろ細かな動きを開始し、カシム家の次男坊にちょっかいを出したり、ボナール財界に圧力をかけてゲリラへの協力を止めさせようとしていた。
連邦軍の新兵器開発も順調で、ブロックヘッドB型、C型に続き、早くも第3世代型と呼ばれる新型のアイアンフッド「ヘイスティ」を就役させていた。

イメージ 12ダグラムがカーディナル市に侵攻し地元のゲリラと協力して首都を荒らしまわる。しかし隣のサンドレアに待機中の連邦軍主力はじっと待ちかまえていた。やがてダグラムがランベルに撤退すると、頃合いよしと見た連邦軍は、計6ユニットのコンバットアーマーを投入してダグラムを追った。ブッシュマン2、ブロックヘッドC型2、そして最新鋭のヘイスティ2である。ヘリ部隊が上空から援護。さらにブロックヘッドの1機には「ダグラム憎し」の連邦軍パイロット、「ハンクとアーロン」が乗り込んでいた。

連邦軍最新型コンバットアーマーの威力は凄まじく、太陽の牙による援護がなければ、さしものダグラムも一撃で撃破される所であった。ダグラムも反撃でヘイスティ1ユニットを屠ったが、焼け石に水。ダグラムはまたもや危機を迎える。

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19-21Turn

ダグラムは海路でパルミラ大陸西端のガーランドに上陸した。ここは連邦軍にとって弱点となっている場所である。ダグラムは味方ゲリラ部隊と共同で連邦軍を撃破すると、ガーランド一帯を占領した。これで連邦軍の空輸能力を阻止できたので、ダグラムは一応危機を脱した形となる。

イメージ 14時代は動く。フォンシュタインと共に一旦地球に戻っていたドナン・カシムは、連邦議会で演説する。アンディ鉱山を支配する反メドール派の三州に働きかけ、デロイアでの軍事行動について三州の強力を取り付ける事に成功した。再びデロイアに戻ったドナン・カシムはレイク・ボイド行政官に命令する。アンディ鉱山に侵攻し、ゲリラ共を討て、と。

ドガ市に駐留していた連邦軍はアンディ鉱山に侵攻する。空からはデューイ攻撃ヘリの大編隊が襲いかかる。圧倒的な兵力による攻撃を受けたアンディ鉱山はアッサリ陥落。ゲリラ部隊はほうほうの体でアンディ鉱山から逃げ出すしかなかった。

しかし・・・、
順風満帆な筈の連邦軍に突然の異変が発生した。アンディ鉱山攻略部隊に参加した部隊指揮官の1人、ザナ中尉が、上官の不当な命令に反発し、命令拒否を訴えたのである。これに応じたのは連邦軍内で大半を占めるデロイア人兵士たち。アンディ鉱山攻略部隊の主力を成していたコンバットアーマー隊が突如としてゲリラ側に寝返ったのだ。ザナ中尉達はコンバットアーマーを率いてドガ市へ逆侵攻。ドガ市を守っていたブロックヘッドを撃破し、ドガ市を占領した。こうしてパルミラ大陸はいつの間にかゲリラが支配する所となり、パルミラ大陸に残ったのは僅かにアンディ鉱山に残っていた兵士たちだけとなる。

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22-24Turn

イメージ 15サマリンは遂にドガ市で解放人民政府を宣言した。「解放人民政府」。まるで昔の学生運動のようなネーミングだが、これが時代というものなのだろう。いち早くデロイア支持を打ち出していたアイアンフッド社は、自社製新型コンバットアーマー「ヘイスティ」をデロイア解放人民政府に提供することを発表した。動揺するドナン・カシムとフォンシュタイン。

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ドナン・カシムは直ちに地球に連絡し、メドール州が中心となる第6軍のデロイア派遣を決定した。その先遣部隊は北極ポートに到着。早くも北の要域エストールに進出。解放軍の北上に備える。しかし一連の激務の中でドナン・カシムが遂に倒れた。病院に運ばれるドナン・カシム。それを見たラコック補佐官は直ちに地球に飛び、反メドール三州等に工作を行い、弁務官の地位を手に入れた。その一方で解放軍側とも接触を図り、サマリンとは一線を画するヘシ・カルメルとの間で交渉のパイプをつなげることに成功した。

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イメージ 16その間パルミラ大陸では、首都カーディナルを発した連邦軍の大船団がパルミラ大陸西端のガーランドに上陸した。圧倒的兵力に撃破される解放軍部隊。一方解放軍はダグラムの武装強化を図ると共に、ヘイスティの配備を進めてコンバットアーマー戦力の充実を図っていた。そんな中、ガーランドに上陸した連邦軍の中で再びデロイア人兵士による反乱が起こった。連邦軍の数少ないヘイスティ部隊が解放軍に流れていく。

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一連の動きに絶望したドナン・カシムは、失意の中でその生涯を終えることとなった。

ラコック


イメージ 10「ラコックの陰謀」はTDFという同人グループが出版しているシミュレーションゲームです。テーマはアニメ「太陽の牙ダグラム」における連邦軍と解放軍の戦い。「太陽の牙ダグラム」といっても若い人たちにはピンと来ないと思いますが、1980年代前半に放映されていたアニメ作品です。「ガンダム」で「リアルロボット」というのが一つのキーワードとなった時代の作品で、「ガンダム」のミリタリー色をより強めた感じの作品です。

今から約200年後の未来。地球から何光年か離れた植民惑星デロイアでは、地球連邦による支配を脱するべくデロイア人を中心とした独立運動が行われていた。地球連邦評議会議長ドナン・カシムの息子クリン・カシムは、父がデロイアにて独立勢力に拉致されたことを知り、父を救うべくデロイアに向かう。しかしクリンはデロイアで独立運動の実態と地球連邦軍によるデロイア人に対する苛烈な迫害を目の当たりにする。やがて独立戦争に身を投じたクリンは、新型コンバットアーマー「ダグラム」のパイロットとして、サマリン博士やロッキー達と共にデロイア独立の為に連邦軍と戦う・・・。

とまあ、こんな感じのお話しです。



イメージ 11本作は、デロイア独立戦争を戦略レベルで描いた作品で、A3マップ1枚に描かれたデロイア星でデロイアの独立を賭けて戦います。スケールは不明ですが、1ユニットは数百~数千名の歩兵、1機(ダグラム)~50機ぐらいのコンバットアーマーといった所でしょうか。1ヘクスは数千キロ、1Turnは2~4週間、といった所でしょうか・・・。基本的には移動・戦闘の繰り返しですが、戦闘はダグラムらしさを再現するため、まずはコンバットアーマー同士の戦闘、コンバットアーマーと歩兵の戦闘、歩兵同士の戦闘という順番で解決していきます。歩兵の能力は両軍とも同じですが、コンバットアーマーは機種別にユニット化されているので、ユニット毎に性能が微妙に違っています。ちなみに最強のユニットは勿論ダグラムですが、連邦軍の中で最強なのは四足歩行型の最新型「ブリザードガンナー」というのが渋いです。(そういえばコーチマスペシャルというのもありました)

イメージ 12戦争の序盤は解放軍側の軍事力が十分ではなく、コンバットアーマーは殆どダグラムのみ(かなりダグラム自体は過大評価されていますが・・・)。あとは歩兵のみという状況なので、コンバットアーマー多数を揃えた連邦軍相手に正規戦では勝ち目がありません。そのため潜伏や捜索、地下活動で治安維持といったゲリラ戦を再現するためのルールも用意されています。

イメージ 13またダグラムは「戦争ドラマ」というよりも「政治ドラマ」といった方が良いほど、政治ネタが多い作品でした。極端な話、主人公達の活躍に関係なく政治が進行し、両軍の置かれている状況が急変するといった具合です。そういった政治的なイベントを解決するため、本作ではカードが採用されています。解放軍45枚、連邦軍54枚用意された様々なカードを使ってデロイア星での政治状況を自らに有利なように誘導していくことになります。盤上における戦略とカードプレイによる政略。本作は戦略と政略を別ルールで扱いつつ、適宜カードプレイの結果を盤面に再現するような場面も出てきます。

今回、この「ラコックの陰謀」をソロでプレイしてみます。

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1-3Turn

イメージ 14序盤は首都カーディナルとダグラム秘密工場の噂があるボナール市を巡って連邦軍とデロイアゲリラの戦いとなる。連邦軍の歩兵を両地点に集中投入してゲリラの鎮圧を図るが、巡り合わせが悪く、今ひとつ決まらない。対するデロイア側もダグラムの完成を急ぐが、未だ完成せず。
しかし第3Turnに漸くカーディナルの潜伏チットを1枚まで減らす事に成功。すかさず「サマリン逮捕」を発動する。

「そうそう、息子さんのクリンくん。彼は貴方とは違う生き方をするでしょう」

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4-6Turn

イメージ 10その息子さんのクリンくん、いきなりやってくれました。「ダグラム奪回」。これで主役がそろったぞ。
カーディナルを脱出したダグラムは西へ向けて進撃開始。目指すは「グランプリの町」ボナール。ボナールでダグラムを量産する。これがサマリン博士の描いたシナリオであったが、果たして・・・。

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連邦軍はボナールとスパに歩兵部隊を集中投入し、同地区のゲリラ殲滅を図る。また折から発布されたデロイア州自治法により大幅に行動の自由を得た在デロイア連邦第8軍は、今までよりも苛烈なゲリラ狩りを展開する。そのためダグラムがボナールに到着した頃には、同地のゲリラ組織はほぼ壊滅状態に陥っていた。

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イメージ 15ゲリラにとって致命的であったのは、ボナール市前市長デスモント氏の失脚とフォンシュタイン派であるグランフェルド氏の市長就任である。デスモント氏はどちらかと言えばゲリラに同情的な政策を取っており、そのためゲリラ側もデスモント氏に依存している面はあった。しかし新たにボナール市長に就任したグランフェルド氏はバリバリのフォンシュタイン派。ボナールで開発中と噂されていたダグラムの量産機も、グランフェルド氏の就任によってほぼ絶望的となった。ちなみにデスモント氏はこの事件の暫く後に悲劇的な最期を遂げるが、それはまた別の物語である。

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それに対してゲリラ側はダグラムがスパ市の南に到着し、初のゲリラ会議を開いた。「太陽の牙」を率いてきた若きリーダー、ロッキーが叫ぶ。
「みんな、聞いてくれ・・・」
しかし所詮は新参者。誰も相手にしてくれない。しかし新しい出会いもあった。Jロック。孤立無援のロッキー達にとって、初めて頼りになる味方を得たのである。

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7-9 Turn

イメージ 11ゲリラ会議を終えたダグラム以下太陽の牙は、味方のゲリラ部隊と共同で東へ向かう。目指すはランベル刑務所。サマリン博士が収監されている難攻不落の要塞だ。砂漠地帯でゲリラ部隊を苦しめている連邦軍傭兵部隊(ガルシア隊)を捕捉したダグラム以下解放軍は、テキーラガンナー2ユニットを撃破し、ガルシア隊を事実上骨抜きにした。しかしそこに現れたのが連邦軍ザルツェフ少佐率いるラウンドフェイサー部隊である。8ユニットものラウンドフェイサーと4つの歩兵部隊、さらにデューイ攻撃ヘリまで加えた連邦軍。その中には、かつてクリンと共に戦ったダーク曹長の姿もあった。
圧倒的な兵力で襲いかかる連邦軍。ダグラムと太陽の牙は奮戦し、ダーク曹長の部隊を含めたラウンドフェイサーの半数を撃破した。しかし連邦軍の攻撃もまた苛烈であり、ダグラムは中破してしまう。

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ダグラムは一旦スパに後退。そこで再起を期するが、再びラウンドフェイサーの部隊がダグラムを囲んだ。5ユニットものラウンドフェイサーに囲まれたダグラムは進退極まったが、何とかこの場は切り抜けた。

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実はダイス目によればここでダグラムが撃破される目が出ていたのだが、ここは「神采配」によってダイスの振り直しを行い、ダグラムを生き残らせることにした。もう少し続きを見たかったしね。

傷ついたダグラムはスパを密かに出港。海路でパルミラ大陸に渡った。この地域では連邦軍の兵力が比較的少ないので、ダグラムの再建は容易な筈だ。

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