もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2016年12月

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OCSシリーズの最新作。Game Journal誌の紹介記事に惹かれて購入しました。
スケールはOCS標準スケールである1Turn=3.5日、1Hex=3.5マイルになっています。
Game Journalの記事にある通り海空戦力が充実していて、海からは2隻の英空母「インドミタブル」「フォーミダブル」が登場。航空戦力は、ドイツのBf-109G、Ju-88、Fw-190A、イギリスはSpitfireMk.5、Wellington、アメリカはP-38、P-40、B-17/24、そしてイタリアのMC.202、SM84等が登場します。

シナリオは6本。0.5Turnという短いシナリオから、最大16Turnのシナリオまであります。ただし全体的なOCSシリーズの中では小粒な作品と言えるかもしれません。

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昨年も京都の紅葉を見たし、今年も既に一度、京都の紅葉を見ている。しかしベストの時期にじっくり見たのはしばらくない。そこでこの秋、11月下旬の休日を利用して京都の紅葉を堪能してみた。

清水寺

最初に回ったのは早朝の清水寺。朝だからまだ太陽が出ていなかったが、紅葉自体はかなり盛りを過ぎたような感じがした。

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高台寺

こちらも早朝だったので境内には入らず外から見ただけ。紅葉の様子はわからなかった。

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円山公園

園内の紅葉は丁度いい感じに色づいていたが、ここは紅葉自体があまりスケール的に大きくないので、まあこんなものかな、的な感じで終わった。

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知恩院

円山公園に隣接。それなりに紅葉していた。

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青蓮院門跡

青蓮院(しょうれんいん)。今まで中に入ったことはなかった。開門前の時間にカメラマンが行列を作っていたので、興味本位で列に入る。開門と同時に中に入るが、紅葉は残念ながら期待外れ。並んで見る価値は残念ながらなかった。

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南禅寺

今の所、東山の紅葉巡りは今ひとつ良い紅葉に巡り合えていないが、気を取り直して青蓮院から南禅寺を目指す。南禅寺は三条通りを渡ってインクラインの向こう側にある禅宗の寺である。禅宗という鎌倉時代の文化とインクラインという明治期の文化が巧みに交わっている味わい深い場所だ。個人的には京都の中でもお気に入りの場所の1つである。
ここの紅葉は素晴らしかった。今までがやや欲求不満な感じだったので、南禅寺で紅葉風景を満喫した。細かい話だが、南禅寺は拝観料を徴収しない点も良い。

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とまあこんな感じの京都紅葉探索。さてさてどなることやら。

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Wing Leader(GMT)は、垂直スクロール方式の空戦ゲームだ。1ユニットが小隊(1~6機)又は中隊(7~12機)を表し、数十機が入り乱れる大空中戦も比較的容易にプレイできるようになっている。例えば真珠湾攻撃の全場面を再現する、といったことも可能だ。
今回、そのWing Leaderのシナリオをまとめてプレイしてみた。

前回まで-->こちら

シナリオ08:Jagdgeschwader Molders

イメージ 5この日は「一応空戦ルールまで」としていたので、対地攻撃は次回にしようと思っていたのだが、時間が余ったので対地攻撃ルールを試してみることにした。このシナリオでは初めて対地攻撃機と地上目標が登場する。1942年8月の東部戦線。前線攻撃に出撃するソ連空軍は、Il-2が2個中隊(24機)とそれを護衛するLaGG-3戦闘機が2個中隊(24機)が登場する。ただし搭乗員はほぼ全員が新兵である。対する独軍は僅か2個小隊(4機)のBf109F-2だが、パイロットは一騎当千である。地上目標は砲兵部隊と歩兵部隊で、いずれもIL-2によって攻撃される運命だ。下名はソ連軍を担当する。

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イメージ 6機数で圧するソ連空軍だが、空戦ではベテランぞろいのBf109に押しまくられた。4機のLaGG-3が撃墜され、Bf109の損失は2機のみ。そして一連の空戦で護衛の傘を失ったIL-2隊は、Bf109と対戦する。しかし重装甲のIL-2はLaGG-3よりも手強い相手だった。防御砲火を受けたBf109 1機が撃墜され、残りは損失を恐れて退散する。
IL-2隊は無傷のまま緩降下攻撃を敢行。砲兵部隊に中損害、歩兵部隊に重損害を与えた。しかしVP的にはソ連軍7VP、独軍4VPで差し引き3VP。シナリオの規定によりドイツ軍の勝利となった。地上部隊に十分な損害を与えられなかったことと護衛戦闘機の損害が大きかったことがソ連側の敗因と思われる。

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シナリオ09:Like Arrows Against Gladiators

イメージ 71941年2月13日のギリシア戦線である。ギリシア軍を支援する英空軍が侵攻してきたイタリア軍に対して反撃を実施。アルバニアのテペルナに位置するイタリア軍補給廠に対して爆撃を敢行した。2個中隊(24機)のブレニム軽爆撃機とそれを護衛する複葉戦闘機グラディエーターが2個中隊(24機)。技量は平均的といった所か。
対するイタリア軍は、フィアットG.50単発戦闘機が2個中隊(18機)。技量は並以下である。下名は英軍を担当した。

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イメージ 8このシナリオでは旧式複葉戦闘機グラディエーターが大活躍を見せた。最初にG.50の攻撃を受けたグラディエーターは苦手な高速戦闘に巻き込まれて苦戦を強いられたが、2機を撃墜してこちらは損害なし。これで最初のイタリア戦闘機1中隊を撃退した。続いて索敵で主導権を握ったグラディエーターは、G.50を相手に降下攻撃から
得意の格闘戦に持ち込み、瞬く間にG.50 2機を撃墜した。これで撃墜合計は4機で、グラディエーター側にはまたしても損害なしであった。
こうして迎撃戦闘機を一掃した英ブレニム双発爆撃機隊はイタリア補給廠に対して必殺の水平爆撃を敢行。これに大損害を与えて10VPを獲得した。最終的な英軍の獲得VPは14VPで、イタリア軍の獲得VPは文字通りゼロ。このシナリオは英軍の圧勝に終わった。

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最終結果

下名にとっての最終結果は以下の通りである。

勝敗

4~5勝1敗2分

撃墜

1式戦闘機「隼」 4機
スピットファイアMk.1A 2機
ハリケーンMk.1 4機
Bf109F-2 3機
Bf110C-4 4機
G.50 4機
97式重爆 2機
He111H-1 9機
計32機(戦闘機21、爆撃機11)

損失

Bf109E-4 6機
LaGG-3 4機
Ju87B-1 1機
He111H-1 1機
計12機(戦闘機10、爆撃機2)

感想

プレイ時間は約10時間。途中の休憩時間を除いて約9時間とすると、1シナリオの平均所要時間は約1時間である。空戦ゲームとしては異例の短時間プレイである。1つのシナリオの登場兵力も双方数十機、大きいものでは一方だけで100機以上が登場する大規模なシナリオもある。細かいルールは意外と多いが、基本システムはシンプルなので、一般的な空戦ゲームをプレイするような「重さ」は感じない。また、空戦ゲームで有り勝ちな「何をして良いかわからない」ということもなく、今まで空戦ゲームをプレイしたことがない人にもお奨めできる作品だ。

本作は、今までの空戦ゲームで重視されてきた機体別の細かい性能差や単機レベルでの機動戦術をバッサリと切捨てて、その代わりに索敵、無線、地上からの誘導、作戦レベルでの上昇性能、部隊レベルでの運用といった要素が重視されている。そのためルールはシンプルにもかかわらず、納得感が得られるという稀有な作品となっている。プレイアビリティの高い空戦ゲームとしては、GMT社の"Zero!"に代表されるカード空戦ゲームがあるが、本作と比べた場合にリアリティの乏しさ(たった数機の空戦で空母決戦の勝敗が決まってしまう)は否めない。その点で本作はプレイアビリティの高さを維持しながらも、今までの空戦ゲームで描き切れなかった空戦の側面を描きだすことに成功している。

無論褒める点ばかりではない。いくつか気になる点がある。
一番大きな問題は、シナリオのリ・プレイアビリティが低いことにある。これは例えば「アンブッシュ」のように「一度プレイしたシナリオは二度とプレイできない」という意味ではない。そうではなくて「一度プレイしたシナリオをもう一度プレイしたいと思わせる魅力に乏しい」ということだ。このゲーム、どのシナリオも流れが比較的シンプル(攻めて守って引き上げるだけ)なので、最善手を見つけやすい。従ってお互いに最善手を見つけてしまえば、あとはダイス勝負である。また陸戦ゲームとは違って地形障害の少ない海空戦ゲームでは、戦術が比較的シンプルなものとなってしまい、展開のバリエーションに乏しくなる。勢いシナリオの魅力は登場する機体やシチュエーションの魅力に依存する部分が多くなってしまう。従って一度それらの魅力を味わってしまったら、再度味わってみたいとはあまり思えなくなる。
システム的な点から言えば、爆撃機の移動速度が全く無視されている点も気になる。速度の速い爆撃機なら迎撃側が十分な高度を確保する前に攻撃地点に到達し易くなるし、その逆もまた真なりだ。このシステムで爆撃機の速度差を表現するのは難しいことかもしれないが、何とか取り入れてほしかった所だ。折角上昇力の違いを上手くシミュレートしているだけに残念な部分である。
小隊、中隊の編制機数がユニットの能力に全く影響を与えない点も気になる。例えば2機編隊の小隊も4機編隊の小隊も基本的な能力は同じ。8機の中隊と12機の中隊も同様である。従って本ゲームで有利に戦いうためには、小隊は中隊はできるだけ小さい編制の方が良い(シナリオで決まっているのでプレイヤーが調整するのは不可能なのだが・・・・)。本件については当該航空部隊の練度差を示したものともいえるが、はてさてどうしたものか・・・・。

とまあ色々書いてきたが、このWing Leaderが簡単でかつ面白いゲームであることには間違いない。まだプレイしていないシナリオが10本以上残っている上、後半のシナリオは日本海軍が主役のシナリオが多いので、是非プレイしてみたい所だ。またGMTのP500ページには、本作の続編で1943-45年の戦いを描いたWing Leader: Supremacy 1943-1945も用意されているという。今後の進展が楽しみなシリーズになりそうだ。

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おまけ

第2版

デザイナー氏自身が第2版ルールを公開している。最大の変更点は、タリー成功のダイス目が、「目標までの距離以上」ではなく「目標までの距離よりも大きな値」に変更されたことだ。これによって目視索敵はより困難になり、迎撃側は苦しくなる。

ルール間違い

今回、以下のルールについて間違って適用している可能性があった。

7.2.2(6)
スクエア外のユニットをタリーしている戦闘機が攻撃されると、攻撃してきたユニットにタリーが移る。

10.2.2
ヒットはすべて攻守ともに先導ユニットだけでなく、損害を与えたプレイが参加した相手ユニットに配分できる(ただし、2ヒット以上与える場合は全てに先ず1ヒット)。

10.4.2
エスコートのリアクションが成功すると戦闘機が爆撃のスクエアに入る直前のスクエアでの戦闘となり、エスコートが攻撃側になる。

10.6
防御力にかかわらず、1の目は必ず外れ、6の目は1機撃墜。

13.4.1(2)
太陽を背にしていなくても他のスクエアのユニットをタリーしている戦闘機に攻撃をかけるとバウンスとなる。
次回は間違えないよう注意したい。

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British Aircraft Carrier - Desgin, Development and Service Histories

David Hobbs Seaforth

タイトル通り英国の空母について設計、発展及び戦暦を紹介した著作である。[@@ 前回読んだヒッパー級重巡]が期待外れであったのと比較すると、こちらは期待を裏切らない素晴らしい内容であった。
まず本書の優れている点は、英文が平易で読みやすいことにある。難解な言い回しや難しい単語が殆ど使われておらず、我々のような「英語アレルギー」を持つ異国人でも比較的素直に読むことができた。
また内容的にも非常に興味深い。英国空母といえば、我が国では比較的低く見られがちだが、本書を読めばそのような偏見は払しょくされるはずだ。日本が「鳳翔」を就役させる遥か以前、具体的には第1次世界大戦の頃から英国の母艦航空部隊(その大半は水上機母艦だが)は整備され、そして実戦で活躍してきたのだ。世界初の本格的空母と呼ばれる「アーガス」の就役は1918年で、「鳳翔」が就役する4年も前のことだ。
第2次世界大戦中の英空母は、主に艦載機の性能不足に祟られて米日空母艦隊の後塵を拝する結果になったが、それでも戦争後半は米国製掩英機や米国製護衛空母の大量投入によって持ち直し、戦争末期には米国に次いで世界第2位の空母機動部隊を有するに至った。
戦後もアングルドデッキやミラーランディングシステム等の革新的なアイデアで空母の発展に貢献した英国空母だが、米国のミッドウェー級に相当するマルタ級やより大型のCVA-01級を主に財政的な制約により完成させることができなかった。そのため戦後の英空母群は、コロッサス級以下戦時設計の軽空母(約1.5万トン)と戦後完成のオーディシャス級大型空母(約4.5万トン)、そして戦前型空母を大幅改良した正規空母「ヴィクトリアス」によって構成されることになる。それでも複数の空母を運用できる国は、米国を除けば多くはなく、英国海軍は事実上世界第2位の位置を戦後長らく続けることになる。本書ではそれらの経緯も詳しく述べられている。
1978年のオーディシャス級空母「アークロイヤル」の退役によって英国の通常型空母は一旦その歴史を閉じたが、新たな武器、VSTOL戦闘機「シーハリアー」を得た彼らは不死鳥の如く蘇る。そして「シーハリアー」搭載する軽空母「インヴィンシブル」はフォークランド紛争を戦い抜き、さらに同型艦3隻は冷戦時代末期及びポスト冷戦時代の英国海軍の中核として活躍することになる。彼女らの活躍は現在残る様々なウォーゲームで検証することができるが、本書でもフォークランドや湾岸戦争、コソボ紛争でのインヴィンシブル級軽空母の活躍を回顧できる。そして本書はインヴィンシブル級亡きあと、新造空母「クィーンエリザベス」の就役遅れに触れ、空母を持たない現状における英海軍の姿を著した所で幕を閉じている。
先にも書いたとおり本書は比較的平易な英文で書かれているが、とにかくボリュームが多い。よほど英語の流し読みに慣れた御仁なら兎に角、普通に読めば10時間以上はかかるぐらい濃密な内容になっている。無論、それだけ内容が豊富ということなので、英国空母に興味がある向きには、是非読んでいただきたい作品だ。

お奨め度★★★★

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Wing Leader(GMT)については以前に何度か紹介したことがある。平面スクロール方式の空戦ゲームだ。1ユニットが小隊(1~6機)又は中隊(7~12機)を表し、数十機が入り乱れる大空中戦も比較的容易にプレイできるようになっている。例えば真珠湾攻撃の全場面を再現する、といったことも可能だ。
今回、そのWing Leaderのシナリオをまとめてプレイしてみた。

シナリオV02:バースデイ・プレゼント

イメージ 12最初にシナリオ1「タイガー、タイガー」をプレイしたのだが、これは戦闘機で護衛なしの爆撃機を襲うというどちらかといえば練習用のシナリオなので、詳細は省略する。
最初の実戦用シナリオとして選んだのがこのシナリオだ。
これは1942年4月28日におけるビルマ上空の戦いで、帝国陸軍航空隊第64戦隊の一式戦「隼」I型1.5個中隊18機に守られた97式重爆2個中隊24機を、フライング・タイガースのP-40B/E 2個中隊16機が迎撃する。タイトルの「バースデイ」とは、言うまでもなく昭和天皇の誕生日4月29日のことだ。私は米軍を担当する。

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このシナリオでは、12.7mm機銃6丁の重火力が大活躍。僅か4機のウォーホークが「隼」4機と重爆2機を撃墜した。一方米軍の損害は、爆撃機の防御砲火によって旧式のP-40Bが2機撃墜された。VP的には日本軍14VP、米軍8VPでドローとなった。

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シナリオV03:スターリングラード航空輸送

イメージ 131942年12月。スターリングラードで包囲されたドイツ第6軍に対して空から救援すべく輸送機や爆撃機を動員した航空輸送作戦をドイツ空軍が展開する。それに対してソ連空軍もそれを妨害すべく戦闘機を派遣してきた。このシナリオは、輸送機に転用されたHe111H-1爆撃機8機とBf109F-4戦闘機4機の編隊を、ソ連軍Yak-1戦闘機18機が迎え撃つという内容のものである。私はソ連軍を担当する。

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結果から言えば両軍共損害なし。ドイツ軍輸送機2個小隊のうち1個小隊を追い返すことには成功したので、辛くもドローに持ち込むことができた。

シナリオV04:ペニー・ポケット

イメージ 14次にプレイしたのは英本土決戦、所謂バトル・オブ・ブリテンにおける一場面を描いたシナリオである。侵攻側はドイツ空軍で、He111H-1双発爆撃機が3個小隊(27機)とBf109E-4戦闘機2個小隊(18機)からなる戦爆連合の攻撃隊が登場する。対する英軍はハリケーンMk.1とスピットファイアMk.1Aが各2個中隊(24機)、計48機が登場する。私はドイツ軍を担当した。

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今回ドイツ軍は技量の高さと戦術柔軟性を生かして数的優位に立つ英軍戦闘機を終始圧倒した。ドイツ爆撃機を迎撃すべく上昇してきた英戦闘機に対し、高度で優位に立つBf109が上方から奇襲する。当時英空軍戦闘の戦術は固定的なものだったので、防御に回ると弱い。一連の交戦でハリケーンとスピットファイア各2機が撃墜され、Bf109の損害は1機のみだった。Bf109の編隊が弾切れの為に引揚げた隙をついてスピットファイア1個中隊がドイツ爆撃機を奇襲。1機のHe111H-1がスピットファイアによって撃墜されたが、爆装中のドイツ爆撃機は残り全機が突破に成功し、VP差でドイツ軍が勝利した。

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シナリオV05:Haway the Lads!

イメージ 15先のシナリオV04もそうだが、このゲームのシナリオタイトルは英国独特のスラングから持ってきている例が多く、意味を和訳しにくい。まあ意味がわからなくても別に困らないのだが・・・。
このシナリオは、バトルオブブリテンの一局面を扱ったもので、ノルウェーに展開するドイツ空軍第5航空艦隊所属のBf110C-4とHe111H-1の戦爆連合5個中隊(45機)が、北海を超えて英本土北部を攻撃する場面を再現したものである。独軍の淡い予想に反して英軍の反撃は強力で、ハリケーンMk.1とスピットファイアMk.1Aの計3個中隊(36機)をこれを迎撃する。私は英軍を担当した。

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イメージ 17結果から言えば、このシナリオはドイツ軍にとって厳しい結果に終わった。航続距離に制約があるBf110C-4は増槽を積んだまま空戦に巻き込まれてしまう。只さえ劣悪なBf110Cの運動性能が、さらに悪化。そのため序盤、スピットファイアに良いようにあしらわれて苦戦。3機を失った時点で護衛の任務を放棄して離脱する始末。護衛を失ったドイツ軍爆撃隊は英戦闘機の良いカモになり、27機中1/3にあたる9機を失ってしまう。
英軍の損害は皆無。VP的には独軍は爆撃編隊1個が辛うじて突破に成功したので6VP。英軍は24VPを獲得し、差し引き-18VPで英軍の圧勝となった。
このシナリオは、現象的にもVP面からも英軍の勝利は動かないが、唯一勝機があるとすればBf110Cの運用だろうか。先にも述べた通り空戦性能に対する評価は甚だ低いBf110C-4だが、火力と防御力では並の単発戦闘機を凌駕している。従って主導権を取った上で反撃に転じる手もあっただろうと思われる。

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シナリオV06:Let's Go and Surround Them

イメージ 16もうタイトルの和訳は諦める。このシナリオもバトルオブブリテンを扱ったもので、Ju87B-1スツーカによる英本土南岸の海軍基地攻撃を扱っている。登場兵力は独軍がJu-87B-1が3個中隊(27機)、近接護衛のBf110C-4が2個中隊(18機)、スィープを担当するBf109E-4が3個中隊(27機)の計72機である。
対する英軍は、スピットファイアMk.1Aが1個中隊(12機)、ハリケーンMk.1が2個中隊(24機)の計36機だ。タイトル"Let's Go and Surround Them"は、ハリケーンMk.1に登場して同様の状況に直面したIan Gleed中尉が叫んだ一言とのこと。下名は独軍を担当した。

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イメージ 18このシナリオ。史実ではスツーカは大損害を被って英本土航空戦から撤退。Bf110Cも護衛の任務を全うできず逆に自らが護衛の必要な存在となってしまった、とあるが、果たせるかなプレイの結果はどうだろうか。シナリオでは守勢に回ったドイツ軍戦闘機隊は苦戦を強いられBf109Eを5機、Bf110Cを1機の計6機を失った。戦果はハリケーン2機のみ。しかしこの犠牲によって爆撃機を敵の攻撃から守ることができ、Ju87B-1スツーカは1機も失うことなく突破に成功した。VP的には独軍が20VP、英軍7VPで差し引き13VP。ギリギリで独軍が勝利した。数に勝る独軍戦闘機隊に対し、英軍としては隙を突くような戦い方が求められよう。このシナリオの場合、英軍の戦闘機中隊数がBf109Eのそれと同じなので、戦闘機同士1対1で戦っていては英軍はスツーカを攻撃できない。如何にして独軍戦闘機を躱してスツーカ隊を阻止するかが英軍戦闘機隊にとって課題となろう。
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シナリオV07:Malta Recce

イメージ 171941年4月11日。地中海戦線。このシナリオはマルタ島に対する独軍の強行偵察とそれを迎え撃つ英軍戦闘機の戦いを描いている。登場兵力は、独軍は主役となる偵察機がBf110C-4が1機。それを護衛する戦闘機としてBf109E-4が1個中隊(8機)、イタリア軍のMC.200サエッタが1個中隊(8機)、複葉のCR.42が1個小隊(4機)の計20機。対する英軍はハリケーンMk.1が1個中隊(8機)と新鋭のハリケーンMk.2Aが1個小隊(4機)の計12機。そのハリケーンMk.2Aは、機動性がMk.1に比べて向上している上、FirePowerが1から3にアップしている。このFP=3はゲーム中最強。並の戦闘機なら一たまりもない。またこのシナリオで初めて対空火器が登場する。
このシナリオでは下名は英軍を担当した。

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結論から書けば、英軍の戦闘機が偵察機Bf110Cを一撃の元に撃墜し、英軍の勝利。独伊軍戦闘機は索敵に失敗し、英軍の奇襲を阻止できなかった。しかし後で調べてみると、このシナリオに登場するハリケーンMk.2Aは、FPが3ではなく1であることが判明(FP=3はハリケーンMk.2C)。従ってこのシナリオについてはノーゲームとして扱うのが適当と思われる。



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