もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2017年02月

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GMT社のPanzerは、WW2期における戦車戦を扱った戦術級ゲームだ。1ヘクス=100m、1Turn=15秒~15分、1ユニット=1両、1門、1機、1個分隊/班である。今回、拡張キット#1に含まれている「シレジアの黄昏、1945」(Twilight: Silesia, 1945)をVASSALでソロプレイしてみることにした。シナリオの内容は前回の記事を参照して頂きたい。

前回のプレイでドイツ軍の初期配置に課題が見えてきたので、再戦することにした。前回の結果、得た教訓は以下の通りである。

 1.戦闘用の歩兵部隊(SMG分隊)とFOや対戦車砲、駆逐戦車はスタックまたは隣接させない。理由はスタンドオフ距離から発見されて盤外砲撃によって一掃されないためである。歩兵は伏せさせて敵が隣接するまでは絶対見つからないようにする。敵歩兵が隣接してきた所でSMGの掃射を浴びせて撃破するのがパターンだ。

 2.ヘッツァーに対して制高点を取らせない。ヘッツァーの正面装甲は避弾経始が良いのでLevel又はRiseからの射撃なら早々貫通されない。逆にヘッツァーの主砲ならT-34/85やSU-100相手ならかなりの確率で撃破可能だ。IS-2mが来たら流石にどうしようもないが、IS-2mがヘッツァー相手に弾切れを起こしてくれれば、後からやって来る「黒騎士中隊」が戦いやすくなる。

 3.ソ連軍の弱点は歩兵である。ドイツ軍に比べて数で劣る歩兵部隊に打撃を与えれば、戦車中心のソ連軍ではどうしようもない。なんせ歩兵相手なら隣接ヘクスに入らないと見つけられないし、隣接ヘクスまで近づけば恐怖のパンツァーファウスト、パンツァーシュレックが飛んでくる。

そんなこんなで考えたセットアップが下図だ。

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図だけではわからないと思うので解説すると、左手の町(Freistadt)には、駆逐戦車2両、対戦車砲2門、右手の町(Lorendorf)には駆逐戦車1両、対戦車砲2門を配置する。明らかに左翼重視の布陣だが、実は右手には強力な歩兵部隊を伏せさせていた。敵を右翼に誘引するための囮だが、果たしてうまく行くだろうか・・・。

なおルールについては、前回同様上級ルール全採用。選択ルールも以下を除いて全採用とした。

7.1 Morale
7.7 Limited Spotting
7.12 Variable AP Penetration
7.23 Vehicle Collateral damage
7.37 Artillery Reconnaissance by Fire)
7.42 Staggered Initiative
7.52 Command Span


1Turn

イメージ 9果たせるかな、ソ連軍は右翼を突いてきた。しめた、策にかかった、と、ほくそ笑むドイツ軍プレイヤー。まあソロプレイなのだから、当たり前なのだが・・・・。前回同様SU-100駆逐戦車3両の小隊を制高点である2.17高地に向かわせ前進する。その他の部隊は物陰を利用して右翼の町であるLorendorfへ向かう。
対するドイツ軍。遊撃隊であった歩兵1個小隊をLorendorfへ向かわせ、また左翼から駆逐戦車1両を引き抜いて右翼に向かわせる。しかし足の遅いヘッツァー。果たしてソ連軍の突進速度に間に合うだろうか。


2Turn

ソ連軍はなおも前進する。その距離は500mまで近づいてきた。しかしドイツ側はまだ撃たない。不気味な沈黙が戦場を支配する。

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3Turn

ソ連軍歩兵が下車して突撃態勢に入った。ドイツ軍陣前400mで突撃展開する。そしてそれを狙うドイツ軍前進観測班。

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4Turn

イメージ 10ドイツ軍の盤外砲兵中隊が見事にソ連軍突撃陣形を捉えた。6個分隊を砲火が包み込む。ダイス目振るわず戦果は1個分隊ステップロス、2個分隊制圧に過ぎなかったが、ソ連軍をビビらせるには十分であった。歩兵の損害を見たソ連軍は戦車による支援を決心。しかしドイツ軍の弾幕射撃が阻んでいるので戦車も前進できない。生き残ったソ連兵は陣前300mまで近づいてきた。既にドイツ軍機関砲の射程距離内である。しかし発砲しない。発砲すれば、その後方で待機しているソ連軍前進観測班の発見する所となるからだ。ドイツ軍はあくまでも盤外砲撃だけで戦う決意をする。

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Panzer/MBTの間接射撃は強力だ。直接射撃ではユニット対ユニットの形になるので、密集隊形で突撃してきた歩兵集団を直接射撃だけで阻止するのは難しい。しかし間接射撃はヘクス単位での解決になる。しかも手順はシンプル。間接射撃を要請するユニットがダイス(D10)を振り、ある目以上を出せば成功。狙ったヘクスに即座に着弾する。その成功率は観測者と間接射撃部隊の指揮系統上の距離が小さい程高く、例えばFO(前進観測班)が同じ中隊に属する迫撃砲や歩兵砲の間接射撃を要請する場合、成功率は実に90%に達する。さらに盤上砲なら狙ったヘクスのみが影響を被るが、盤外砲なら狙ったヘクスから1~2ヘクスの範囲が影響範囲となる。上手く狙えば、1発の盤外砲撃で1個中隊を壊滅させることも可能だ。また間接射撃は戦車に対しても有効である。歩兵よりは戦車の方が抵抗力が高いが、それでも間接射撃を食らって制圧される程度のことは良くあること。また出目如何では中戦車ぐらいなら実害が出る場合もある。
無論、制約もある。間接射撃を誘導できるのが、FO、司令部、偵察部隊の3種類に過ぎないことだ。ただしどの部隊がFOで、司令部で、偵察部隊なのかは敵プレイヤーには伏せられている。従ってこれら重要なユニットが狙い撃ちにされるという危険性はある程度は緩和されているのだが・・・。


5Turn

イメージ 11ソ連軍歩兵、そして戦車がドイツ軍の火点に向けて突撃する。唸る機銃、飛び交う迫撃砲弾、そして火を吹く対戦車砲。ソ連軍の歩兵部隊は敵前で次々と制圧下となる。また75mm対戦車砲Pak40は、500mに迫ったT-34/85を捉えた。1発が命中してその戦車は損傷したが、キルするには至らない。それに対して待ち構えていた別のソ連戦車が対戦車砲に対する報復射撃を浴びせかけた。対戦車砲は瞬時に沈黙する。

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6Turn

イメージ 12ヘッツアーの主砲弾がT-34/85に命中した。しかし惜しいかな、徹甲弾は斜めに滑って貫通せず。T-34/85はヘッツァーの死角に入る。代わって前進してきたのが恐怖の重戦車IS-2m、通称スターリン戦車だ。徹甲弾の搭載量が少ないIS-2mであったが、ヘッツァーを始末できるのがIS-2mだけなので、ここで登場してきたわけである。400mの距離にまで接近してきたIS-2mは、必殺の一撃を加える機会を伺う。

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7Turn

IS-2mは強い。ヘッツァーを一撃の元に葬った。しかしソ連歩兵の攻撃は停滞気味である。最初の防衛線すら突破できていない。防御射撃と間接射撃を繰り返してくるドイツ軍拠点を突破できないでいる。そのドイツ軍自身も制圧下なのだが、制圧状態でも射撃はできるので、ドイツ側の防御射撃によって健全なソ連軍歩兵が次々と制圧されていく。

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8Turn

イメージ 13ドイツ軍の間接射撃は既に味方を巻き込んで、敵味方共々吹き飛ばしていく。このTurn、ソ連軍の2個分隊が間接射撃を食らってステップロスしたものの、ドイツ側観測分隊もステップロスした。ソ連軍はドイツ軍拠点に向けて前進したいのだが、制圧状態なので得意の白兵戦に持ち込むことができない。準備射撃で敵を制圧することは可能なのだが、そもそもドイツ側は制圧状態なので、これ以上効果はない。
ヘッツァー2両目が撃破された。距離約1000mからSU-100駆逐戦車の100mm徹甲弾を浴びたのだ。ソ連歩兵の不甲斐なさに比して、戦車部隊は着実に戦果を上げていく。
しかしソ連歩兵も漸く戦果を上げた、恨み重なるドイツ軍前進観測班を白兵戦で撃破したのである。練度差、制圧状態、規模。いずれをとってもソ連軍歩兵分隊が圧倒的に優勢であり、白兵戦における勝利はそれを裏付けた。ここに至り、ソ連軍は漸くドイツ軍の間接射撃を封殺したのである。

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9Turn

イメージ 14とはいえ、重機関銃の火点はまだ残っている。制圧状態とはいえ、そして子供たち(練度=Green)とはいえ、隣接ヘクスで火力12は侮れない。ソ連軍ライフル分隊がステップロス。早く始末しないと面倒なことになる。
先のTurn、白兵戦で前進観測班を葬ったソ連軍ライフル分隊が再びドイツ軍重機関銃班に白兵戦を仕掛けた。流石に接近戦になれば重機関銃チームでは歩兵分隊に対抗できなかった。重機関銃班は撃破された。ここに至り、ソ連軍は漸くドイツ軍の第1線防衛ラインを撃破したのである。

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2月の連休に会津に行った時、丁度鶴ヶ城(会津若松城)でライトアップイベントを開催していたので、遊びに行きました。
「絵ろうそくまつり」というそうです。
当日の大雪で鶴ヶ城の天守閣は真っ白に染まっていて、ライトアップされていて綺麗でした。
また数千個の燈篭にろうそくのあかりが灯されていて、それも幻想的でした。

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日米開戦と情報戦

森山優 講談社

太平洋戦争開戦に至る日米の情報戦を追う。周知の通り米英両国は日本の外交暗号を解読していた。しかし解読することと真意を理解することは意味が違う。暗号解読を担当した者たちは、日本語の文章を英語に翻訳するに際し、背後にある真意を正しく理解することができず、あるいは先入観に基づいて曲解し、その結果として日本側の真意を理解できなかった。そのことが両者の誤解を生み、あるいは憎しみを増幅し、結果として戦争につながったと本書は説く。さらには日本側の複雑な事情、すなわち言葉を言葉通りに解釈できない複雑な政治的パフォーマンスがその誤解に拍車をかける結果となった。
日米開戦とその際の情報の果たした役割について、視野を広めてくれる著作と言えよう。

お奨め度★★★

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長野県の秘湯と言われる白骨温泉。その中でも秘湯の中の秘湯と言われているのが「泡の湯」です。
白骨温泉の中心街から山道を2kmほど登った所にあす温泉で、日帰り入浴も可能です。

内部は内湯と露天風呂があり、温めの白濁した温泉が特徴です。温泉臭もかなり強烈で、風呂からあがって1日ぐらいは温泉の匂いが残っている感じがします。

私が行ったときには大雪が降っていて、レンタカーでは坂道を登るのに苦労しました。
冬場に行く場合はくれぐれもご用心下さい。

お奨め度★★★★

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GMT社のPanzerは、WW2期における戦車戦を扱った戦術級ゲームだ(断じて言うが、戦闘級ではない)。1ヘクス=100m、1Turn=15秒~15分、1ユニット=1両、1門、1機、1個分隊/班である。これまでに何度か紹介してきた"MBT"の姉妹編にあたるゲームで、対戦車ミサイルやレーダー等といった現代戦ルールが省略されている(より正確に書けば、Panzerに対戦車ミサイルやレーダー等の現代戦ルールを追加したのがMBTである)。

今回プレイするシナリオは、拡張キット#1に含まれている「シレジアの黄昏、1945」(Twilight: Silesia, 1945)だ。これはタイトル通り1945年のシレジアにおける独ソ両軍の諸兵科連合部隊同士の激突を描いている。
ソ連軍はT-34/85、IS-2m、SU-100等の戦車、駆逐戦車が計12両。歩兵部隊が9個、歩兵を輸送する輸送車両が計6両である。他に盤外砲兵あり。輸送車両の数が足りないように思えるが、そこは赤軍得意の「タンクデサント」で乗り切ろう。
ドイツ側の兵力は、歩兵16個、対戦車砲4門、ヘッツァー駆逐戦車3両である。そこそこ強力なようにも思えるが、歩兵はいずれも練度最低(国民擲弾兵)。しかも2箇所の橋梁を守る必要があるので、兵力を二分する必要がある。ドイツ軍の強みは初期隠匿配置できること。しかしそのことが必ずしも有利にはなっていないことは、この後のプレイで明らかになろう。
そしてドイツ側には救世主「黒騎士中隊」が登場する。ティーガー1、ティーガー2、パンター、ヤークトパンター等計8両がゲーム中盤に登場する。「黒森峰高校」もかくや、という布陣だが、登場がダイス目次第なので出目が悪いとなかなか登場しない。無論、登場が遅れるとドイツ軍にボーナスVPが与えられるので善し悪しだが・・・。

なおルールについては、今回上級ルールは全て導入した上で、選択ルールも以下を除いて全採用とした。

7.1 Morale
7.7 Limited Spotting
7.12 Variable AP Penetration
7.23 Vehicle Collateral damage
7.37 Artillery Reconnaissance by Fire)
7.42 Staggered Initiative
7.52 Command Span

なお上記のうち7.37についてはこのシナリオでは採用しないことを推奨する(バランスを崩す可能性があるから)。その他のルールは好みに応じて採用しても良いと思う。(私は面倒なルールは採用しなかったが)

先にも述べた様にドイツ軍は2ヶ所の橋梁を守る必要がある。そこで兵力を2分し、それぞれマップ左側の橋梁、右側の橋梁付近に伏せさせた。初期隠匿配置は4箇所まで設定可能。そこでそれぞれ対戦車砲と歩兵でグループを組ませて、両方の橋の近くに伏せさせた。ヘッツァーは初期隠匿を諦め、地形を生かしてソ連戦車を伏撃出来る場所に配置する。

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1Turn

ソ連軍はドイツ軍右翼に攻撃を集中すべくその方面に展開してきた。中戦車と重戦車の各1個小隊(計5両)がドイツ軍に姿を見せた状態で前進する。無論、間接射撃を恐れてハッチは閉めたままだ。
その他の部隊はドイツ軍に姿を見せないように森に隠れた谷間を移動する。


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2Turn

イメージ 8ドイツ軍の間接射撃が火を吹いた。81mm迫撃砲の弾幕射撃がT-34/85中戦車中隊を捉えた。しかし迫撃砲の限定された威力では主力戦車に有効打を与えられない。T-34/85は中戦車とはいえ、6年後の朝鮮戦争では国連軍を苦しめた性能を有する優秀な戦車なのだ。
ソ連軍は重戦車小隊をドイツ軍の陣前800mまで前進させて動きを伺う。また制高点である2.17高地にはSU-100駆逐戦車3両からなる駆逐戦車小隊が下方を伺う。
中央の渓谷を進む戦車及びトラック部隊は、最初にタンクデサントのT-34/85小隊3両から短機関銃分隊3個が下車。敵陣前700mで突撃展開する。

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3Turn

イメージ 9ソ連軍駆逐戦車小隊が陣取った制高点は、ドイツ軍盤外砲兵の事前照準点であった。激しい砲撃がソ連軍の駆逐戦車を襲う。81mm迫撃砲の弾幕が3両のSU-100を包み込んだ。しかし距離が遠い上に射撃側の練度が低く、有効打を与えるには至らない。
小道を進んできたソ連軍のT-34/85中戦車小隊に対し、距離900mからドイツ軍駆逐戦車ヘッツァーが主砲を放った。射弾は見事にT-34/85を捉えたが、前面の重装甲が75mm徹甲弾を跳ね返した。
ヘッツァーの発砲炎を捉えたSU-100 3両が距離1600mから報復の砲火を浴びせる。しかしハルダウンしたヘッツァーに対してSU-100の射弾は悉く外れた。挙句の果てには、1両のSU-100が弾薬不足を来してしまう。
突撃を開始するソ連軍歩兵に対しては、ドイツ軍の重機関銃が火を吹いた。ソ連軍短機関銃部隊がその足を止められてしまう。75mm対戦車砲も火を吹いたが、惜しくも射弾はソ連戦車を捉えられなかった。

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4Turn

イメージ 10Lorendorfの町の突端部にドイツ軍の拠点を確認したソ連軍は、間接射撃を要請する。練度の低いドイツ軍国民擲弾兵とは違って、ソ連軍は実戦慣れしたベテラン部隊だ。ソ連軍の砲兵は狙い違わず目標ヘクスに着弾。重機関銃部隊を壊滅させ、歩兵部隊、観測班を制圧状態とした。
さらにT-34/85 3両の榴弾射撃で75mm対戦車砲を撃破。残るはヘッツァー2両の若干の歩兵のみである。しかしこのヘッツァーが意外と厄介。前面装甲が厚いので、T-34/85の85mm砲では正面からの撃破が案外困難なのだ。虎の子IS-2mの122mm砲なら難なく片付けられる相手だが、貴重な大型徹甲弾をこんな小物に使って良いものかどうか。数Turn後にはドイツが誇る化け物戦車が群れを成してやって来るのだから。

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5Turn

イメージ 11先手を取ったのはドイツ軍だった。ここで漸くドイツ軍が一矢を報いた。距離600mから放ったヘッツァーの75mm徹甲弾がT-34/85の砲塔正面の装甲を貫いたのだ。T-34/85が爆発炎上する。しかしその報復は凄まじいものであった。SU-100が1600mから放った100mm徹甲弾がハルダウンしているヘッツァーの正面に命中。一瞬にしてヘッツァーは紅蓮の炎に包まれる。もう1両のヘッツァーは距離1200mから3両のT-34/85の集中攻撃を受けた。1発の85mm徹甲弾がヘッツァーの履帯に命中。走行不能になってしまう。
ソ連軍の歩兵部隊がドイツ歩兵の守るLorendorfの街に近づいてきた。前線で撃破されたドイツ兵はほうほうの体で後退する。第2戦のドイツ歩兵は、物陰に隠れながらもソ連兵の近づいてくるのを待つ。それにしても友軍の救援部隊はいつ来るのか?。黒騎士中隊はまだか?。

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6Turn

イメージ 12先手を取ったのはソ連軍。先にヘッツァーの履帯に命中弾を与えていたT-34/85 3両が再び砲火を集中する。1発の85mm徹甲弾がヘッツァーの砲塔正面に命中する。ヘッツァーの正面装甲は避弾経始を考慮されたデザインなので、徹甲弾に対する抵抗力は比較的大きい。が、それは射弾が水平に飛翔してきた場合のことである。今回、高地を占めたT-34/85小隊は、所謂「撃ち降ろし」で徹甲弾を放ってきたのだ。斜め上方からの徹甲弾に対しては、ヘッツァーもその避弾経始を十分に発揮できない。距離1200mを飛翔した85mm徹甲弾は、十分な運動エネルギーを残したままヘッツァーの砲塔正面に深い角度で命中した。ヘッツァーの正面装甲を貫いた徹甲弾は内部で爆発。ヘッツァーは炎上こそしなかったものの、その機能を完全に失った。
Lorendorfの町に入ったソ連軍は、逃げるドイツ軍歩兵を追う。練度・数・士気のいずれの点でも勝っているソ連軍歩兵はドイツ軍を圧倒。ドイツ国民擲弾兵1個分隊がソ連兵の虐殺にあった。

余りにあっけなくドイツ歩兵が撃破されてしまったが、これはドイツ軍が新兵(Green)であったこともさることながら、戦い方が不味かった点は大いに反省しなければならない。ドイツ軍SMG歩兵分隊の1ヘクスでの火力は10火力、ソ連軍歩兵分隊の防御力は2である。仮にドイツ軍歩兵が距離1ヘクスで臨機射撃を行った場合、相手が平地なら42%でステップロス、34%で制圧下になる。ソ連歩兵が無傷で済むのは24%に過ぎない。さらにここで次のTurnの射撃フェイズが加わるので、先手を取れれば47%でステップロス、34%で制圧下になる。普通の出目なら、たとえ新兵であっても、2倍の敵を足止めできる。
今回不味かったのは、FOや対戦車砲と通常の歩兵をスタック(近接配置)したこと。これによって相手はドイツ軍に隣接しなくてもドイツ軍を発見できる。そこに対して強力な盤外砲撃を浴びせかければ、労せずしてドイツ軍の防御拠点を制圧できよう。
もしドイツ軍が対戦車砲やFOと一般の歩兵分隊を分離させていれば、ソ連軍はそれを排除するのにかなり苦労を強いられるだろう。何故なら何らかのカバー地形でフルカバー状態の敵歩兵を発見するためには、敵に隣接するしかないのだから。隣接した瞬間に先の防御砲火を食らうので、攻撃側はかなりの出血を強いられるはずだ。

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7Turn

ソ連軍歩兵部隊の大半ががLorendorfの町に入った。彼らはその圧倒的な兵力を背景にして、ドイツ軍国民擲弾兵1個分隊を瞬殺する。これによってLorendorfを完全占領したソ連軍は、さらに対岸に陣取るドイツ軍陣地を伺う。

ハイスタックで白兵戦を仕掛けられたら、防御側としては支えられるものではない。従って先にも述べた様に臨機射撃や準備射撃が防御側にとってはほぼ唯一のチャンスとなる。

と、この段階で最初のゲームはお開きとした。理由はドイツ軍の初期配置に修正点が見つかったからである。もう少しマシな配置を試してみたいと思った。


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