もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2017年06月

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世界の駄っ作機:番外編2-蛇の目の花園

岡部いさく 大日本絵画

とある友人(とお呼びしても良いかな?)から譲って頂いた著作。タダで頂いた本なので悪口は書けないな(笑)。というのは半分冗談です。
本書はタイトル通り英軍機の実用機は実用に至らなかった機体を筆者の好みで集めてきて、随筆風に書き記したものである。取り上げられている機体は計32機種で、F-111KやTSRのように実際には配備・量産されなかった機体、マートレット、ホークH75のように普通に配備されて普通に運用された機体等、様々な機体が取り上げられている。言ってみれば、敢て「名機、傑作機」を外した英軍機本で、スピットファイア、ハリケーン、ランカスター、モスキート、ハリアーのような機体以外なら全て取り上げられる可能性のある範疇に入る。いや、ハリケーンは採用される可能性があるか・・・。データ指向の著作ではないので資料性にはやや乏しいが、飛行機好きの随筆として軽い気持ちで読める本と言える。

お奨め度★★★

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長津(チャンジン)湖の戦いとは、1950年11月27日から12月11日かけて米海兵隊と中国共産党軍(以下、中共軍)との戦いである。中国軍の人海戦術に苦しめらた米海兵隊であったが、砲爆撃火力の優越によって何とか包囲網を突破。後方へ退くことに成功した。詳しくは以下の動画を参照されたい。


イメージ 8一方、OCS「Korea - Forgotten War」は朝鮮戦争の最初の1年間における共産陣営と国連軍との戦いを描いた作品だ。他のOCSシリーズと同じく1Turnは0.5週間、1Hexは5マイルだ。1ユニットは大隊から師団で、国連軍は大隊又は連隊、共産陣営は師団規模のユニットが中心である。
シナリオ5.7:"Chosin Reservoir"は長津湖の戦いを描いた小規模シナリオだ。登場兵力は、共産側が中国軍歩兵12個師団と砲兵3個連隊、北朝鮮軍が歩兵3個連隊である。共産側の海空兵力はなし。国連軍は、本シナリオの主役とも言うべき第1海兵師団(歩兵3個連隊、戦車大隊、砲兵大隊)と米第7歩兵師団(歩兵3個連隊、戦車大隊、砲兵大隊)、同第3歩兵師団(歩兵3個連隊、砲兵大隊)、韓国軍海兵連隊である。単純に兵力数から言えば共産陣営が約4倍の優勢。ステップ数で比較しても約2.5倍の優勢である。
この劣勢を跳ね返すカギとなるのが国連軍の火力部隊だ。砲兵火力は中共軍の約3倍。それにも増して優勢なのは国連軍の航空兵力だ。2隻の空母「ヴァリーフォージ」と「フィリピンシー」から発進するAD-1スカイレーダー、F4Uコルセア、F9Fパンサーが中共軍にナパーム弾を叩き込む。

シナリオの勝利条件は、国連軍の補給港である興南(Hungnan A3803)と航空基地のある咸興(Hamhung A3704)
をゲーム終了時まで確保すること。下名は国連軍を担当した。

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1Turn

イメージ 10このTurnは中共側の特別Turnである。中共側の砲撃によって米第7歩兵師団の1個連隊(9-3-3)と海兵隊の戦車大隊(4-4-16)が壊滅した。戦闘は2箇所。米第7歩兵師団が守る長津湖北東地区では、国連側に奇襲の目が出てAL2の結果で共産側の攻撃がとん挫した。しかし米第1海兵師団の第7連隊(10-4-4)が守る長津湖南西地区では、共産軍4個師団の攻撃を受け、2ステップの損害を与えたものの、自らも現地を捨てて後退を余儀なくされる。その結果、最前線の柳潭里(Yudam-ni A3211)に進出していた米第1海兵師団第5連隊(10-5-4)は退路を断たれる危機に瀕した。

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2Turn

イメージ 9このTurn、主導権が撮れるかどうかが国連軍の命運を左右する。ダイス目は"11"で辛くも主導権を確保した国連軍は、長津湖南部地区で戦線を整理し、何とか態勢を整えた。柳潭里(Yudam-ni A3211)から撤退を開始した第5海兵連隊も長津湖南岸地区に集結する。

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中共軍は積極的な攻勢なし。ただし歩兵1個師団が山間部を通って古土里(Koto-ri A3511)の東側面を突く動きを見せていたが、大きく南下することはなかった。

3Turn

イメージ 11再び主導権を取った国連軍は長津湖南部地区で戦線を構築する。最前線には精鋭第1海兵師団。史実の激戦地=下碣隅里(Hagaru A3410)を中心に布陣する。
その後方に米第3歩兵師団、韓国海兵隊(5-3-3)、米第7歩兵師団等が布陣する。
このTurn、天候が悪化したので、航空支援はなし。米軍は盤上砲撃を頼りに中共軍の攻撃を阻止し続ける。中共軍の損害は凄まじい数に上ったが、米軍も弾薬補給が徐々に苦しくなってきた。

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4Turn

イメージ 12またもや主導権を握った国連軍だが、ここで先攻を中共側に渡した。大きく突破される危険が少ないと判断したので前線を整理するためである。中共軍は国連軍戦線の北端及び西端から10個師団以上を投入して攻撃してきた。このTurnも悪天候のため頼みの空母艦載機による支援はなし。仕方がないので国連軍は砲兵部隊を総動員して反撃。このTurnだけで4SP近い弾薬を消費して、なんとか中共軍の攻撃を撃退した。

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5Turn

イメージ 13国連軍の最前線は既に古土里(Koto-ri A3511)付近まで撤退してきた。しかし中共軍の攻撃力も限界に達しつつあった。古土里に展開する米海兵隊と戦線左翼を守る米第3歩兵師団が攻撃目標になった。国連軍の砲兵火力が唸る。密集隊形を組んでいた中共軍が砲兵射撃を受けて次々と撃破されていく。中共軍の砲兵部隊も反撃に転じたが、効果なし。DG状態にも関わらず強引に攻勢を仕掛けた中共軍であったが、逆奇襲を食らって攻撃失敗。この段階で勝利達成が困難と判断した共産側プレイヤーの投了でゲーム終了となった。

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感想

プレイ時間は3~4時間。小規模シナリオなのでまあこんなこんなものだろう。私はそれなりに楽しめたが、対戦相手氏はどうだったのだろう?。
今回の勝因だが、第2Turnに国連軍が主導権を取れたことが大きかったと思う。ただ、共産側プレイヤーによると、仮に第2Turnに共産側が主導権を取ったとしても、補給の関係上柳潭里(Yudam-ni A3211)の米第5海兵連隊を包囲するのは困難とのことであった。また長津湖東側の峠道を進んできた別の中国軍が米第7歩兵師団の連隊を撃破し、一気に後方補給基地の古土里を占領できれば、国連軍を大崩壊させることができたかもしれない。
いずれにしてもこのシナリオはまともに戦っても中共軍の勝利は難しいと思われれる。補給切れ覚悟で南下し、国連軍の後方を遮断する。国連軍の反撃によって1~2個師団ぐらい壊滅しても気にしない。そんな覚悟が必要なのではないか。

今回小規模シナリオでOCSのルールについて再確認できたので、今度はもう少し大きめのシナリオにチャレンジしてみたい。

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市房山登山の後に立ち寄った蕎麦屋さんです。奥球磨、水上町の温泉街から徒歩圏内にあります。
普通の盛り蕎麦を大盛りで注文しました。
少し白見がかかった色の蕎麦で、食べてみると普通の蕎麦よりも少し瑞々しい感じがします。
濃いめの汁と瑞々しい蕎麦が良い感じで絡み合い、口の中で溶けていく感じです。
「ずるずるずるー」っと、外国人が見たら目をそむけそうな音を立てながら、豪快に食べる蕎麦の味は格別。やっぱり蕎麦はこうでないとね。

奥球磨地方に立ち寄った際には、是非訪れてみてください。

お奨め度★★★★

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金正恩-核を持つお坊ちゃまくん、その素顔

高英起 宝島社新書

核ミサイルを以て日本や周辺諸国に対して理不尽な恫喝を続ける北朝鮮。その独裁者にして三代目の金正恩。本書は金正恩の素顔に迫った著作である。本書で明らかにされているのは、金正恩の出生から三代目を世襲するに至る過程、北朝鮮人民の現状、金正恩政権の政策分析と今後についてである。金正恩という人物のキャラクターや北朝鮮情勢を分析する上で有益な著作であった。また北朝鮮人民の内面(強烈な反米感情とそれに反するような日米韓の文化に対する憧憬)についても興味深い知見が得られた。

お奨め度★★★

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九州自動車道、熊本益城IC付近にあるスーパー銭湯です。
一応天然温泉と言っているので、多分そうなんでしょう。
内部は所謂スーパー銭湯風で、内湯、洗い場、露天風呂、水風呂、サウナといった感じで一通り揃っています。空港にも近く、高速道路も近いので、熊本旅行の際、重宝しそうです。

お奨め度★★★

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