もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2017年10月

JR篠ノ井線姨捨(おばすて)駅は、三大車窓と言われているそうです。ちなみに残り2つは石勝線の狩勝峠と肥薩線の矢岳峠。
姨捨駅は昼間の景観も良いのですが、夜景がまた素晴らしい。そこで夜景を撮りにワザワザ出かけてみました。

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ちなみに長野道の姨捨SAからも同様の夜景が楽しめます。

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自作空母戦ゲーム「海空戦、南太平洋1942」(以下、本作)。今回は、6本目の作戦シナリオである南太平洋海戦に挑戦する。

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「海空戦!南太平洋1942」は自作の空母戦ゲームです。
作品についての詳しくは-->こちらを参照して下さい。
入手方法は-->
こちらを参照して下さい。
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南太平洋海戦シナリオの概要は-->こちらを参照されたい

前回までの展開-->こちら

10月26日

1400(承前)

しかし日本の攻撃隊は損害に見合うだけの戦果を納めた。「エンタープライズ」には「瑞鶴」艦攻隊が放った魚雷1本、「瑞鶴」「隼鷹」艦爆隊が放った250kg爆弾3発の直撃を受けて激しく炎上していたのである。「エンタープライズ」は航空機運用能力を完全に失い、最大速度が18ktまで低下していた。

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イメージ 5同じ頃、「エンタープライズ」を発進したワイルドキャット8機、ドーントレス18機からなる攻撃隊が日本艦隊に接近しつつあった。彼らが捉えたのは、阿部少将指揮下の日本海軍前進部隊である。高速戦艦「比叡」「霧島」、重巡「鈴谷」「熊野」、軽巡「長良」、駆逐艦7隻からなる警戒部隊だ。
ドーントレス隊が狙ったのは艦隊左側面を固める重巡「鈴谷」である。日本艦隊の対空砲火によって3機のドーントレスが撃墜されたが、3発の1000ポンド爆弾が「鈴谷」に命中した。「鈴谷」は沈没こそ免れたものの、速度が24ktまで低下してしまう。

イメージ 6続いてエスピリッツサントを発進したB-17 9機、ニュージーランド空軍のハドソン双発軽爆9機からなる攻撃隊が日本艦隊に接近した。上空警戒中の零戦がそれを迎撃し、ハドソンの半数を撃墜したが、生き残ったハドソン軽爆と高高度飛行のために迎撃を受けなかったB-17が艦隊上空に迫る。激しい対空砲火により残ったハドソン全機が撃墜された。高高度を飛行するB-17は対空砲火を恐れて離脱していった。ハドソン数機が決死の水平爆撃を空母「隼鷹」相手に敢行したが、爆弾は「隼鷹」の周辺に水柱を上げるだけで、実質的な戦果は無かった。

1800

イメージ 8夕暮が戦場を覆った。しかし日本軍はまだ諦めていなかった。「瑞鶴」「隼鷹」「瑞鳳」の格納庫及び帰還した攻撃隊から使用可能機をかき集め、艦戦27、艦爆9、艦攻12からなる第4次攻撃隊の準備を完了した。艦爆、艦攻の被害が大きいので、攻撃隊の半数以上が零戦であることが目を引く。薄暮なのでこの日の攻撃のチャンスはこれが最後だろう。一方の連合軍は空母機による援護が得られなくなったので、ヘンダーソン基地に救援を要請する。ヘンダーソン基地に展開していた米陸軍航空群のP-38Gライトニング2個中隊が発進。米機動部隊上空で戦闘空中哨戒を行う。

索敵機から敵発見報告が入る。場所はサンタクルーズ西方3~4ヘクス(90~120海里)だ。空母に関する報告はないが、損傷空母を含む艦隊とみて間違いない。日本軍機動部隊本隊からの距離は7ヘクス(210海里)。手頃な攻撃距離だ。直ちに攻撃隊が発進していく。

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イメージ 7艦隊上空を援護していたP-38 16機は、8機が上空の日本軍艦爆隊、8機が低空から迫る艦攻隊を追った。護衛の零戦隊は初めて見る特異な形状の米陸軍戦闘機に驚きを禁じ得なかったが、直ちに散開してこれを迎え撃つ。しかし高速のP-38は今までのF4Fと違って手強い相手であった。艦爆隊を守る「瑞鳳」零戦隊は何度かP-38の攻撃を阻止して艦爆隊を守り切ったが、低空援護を担当した零戦18機は半数以下のP-38に翻弄された。3機の零戦と3機の艦攻が撃墜され、他の艦攻3機が被弾により魚雷を投棄して離脱した。P-38の損害は皆無である。
艦攻隊の半数を失った日本軍攻撃隊は、眼下に見える米機動部隊に向けて突進していく。目標は輪形陣中心にいる空母「エンタープライズ」。既に午後の攻撃により激しく損傷している。
傷ついた空母が相手とはいえ、護衛艦艇の対空砲火はなおも激しかった。防空軽巡3隻、駆逐艦6隻が打ち上げる対空砲火は半端ない。超低空から突っ込んだ「瑞鳳」艦攻隊6機は、魚雷投下する前に全てたたき落とされてしまう。上空から突入した「瑞鶴」艦爆隊9機は、激しい対空砲火を物ともせず250kg爆弾を投下したが、惜しいかな、全ての爆弾は目標を逸れてしまう。

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イメージ 10しかし米機動部隊の退路上には2隻の日本潜水艦が潜んでいた。9月15日に空母「ワスプ」を撃沈した凄腕の「伊19」と、先日「ホーネット」への雷撃を惜しくも失敗させた「伊175」である。
「伊19」は「エンタープライズ」を狙って絶好の射点から6本の95式酸素魚雷を放った。しかし惜しいかな、わずかに右舷をかすめていった(出目5以下で命中の所で6を出した)。米機動部隊は「伊19」を深追いせず、直ちにその場を離脱した。そのため「伊19」は被害を受けずに哨戒任務を継続した。

イメージ 9しかし「伊175」は違っていた。前回失敗していた彼らは、目の前に宿敵「ホーネット」が迫ってくるのを見逃さなかった。ヨロヨロと後退してくる「ホーネット」に対して89式魚雷4本を一斉に発射した。そのうちの1本が見事に「ホーネット」の艦尾に命中した。巨大な水柱が立って「ホーネット」は洋上に停止する。左に大きく傾いた「ホーネット」は、被雷して15分で総員退艦が発せられ、1時間後には海中にその姿を没した。
しかし「伊175」は敵空母撃沈の喜びに浸っている時間は短かった。空母を失って怒りに燃える護衛駆逐艦が、猛烈な反撃を行ってきたのである。海中深く潜って敵駆逐艦の反撃を回避しようとする「伊175」であったが、米駆逐艦はそれを逃さなかった。1発の爆雷が「伊175」の至近距離で炸裂。大量の海水が艦内に侵入してきた「伊175」は、海底に向けた戻らぬ旅に向けて出発した。

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イメージ 11イメージ 12一方、その北方6ヘクス(180海里)では、再び日本艦隊に接近しようとした潜水艦「ワフー」が日本側の対潜哨戒スクリーンに発見されていた。大胆にも水上航行で接近しようとした「ワフー」に対して、新鋭の駆逐艦「秋雲」がそれを見逃さなかったのだ。12.7cm砲弾が「ワフー」の司令塔に命中する。慌てて潜行した「ワフー」に対して「秋雲」と「夕雲」が激しい爆雷攻撃を浴びせた。やがて海面上に油の帯が浮かび上がる。これが「ワフー」の最期であった。

2200

夜の帳が戦場を覆った。日本軍の損傷した「翔鶴」「鈴谷」は艦隊を離れて北方に向けて帰路につく。また残った艦艇は南に向かい、米艦隊の残存部隊を追う。
日本軍の各空母では、今日の戦闘で損害を被った航空機の修理を急いでいた。その日の集計によれば、「瑞鶴」「隼鷹」「瑞鳳」の艦上に残った航空機は、零戦63機、艦爆18機、艦攻15機の計96機であった(他に「翔鶴」の艦内に艦爆18、艦攻9)。零戦の数こそ十分であったが、艦爆、艦攻は定数の30%以下に落ち込んでいた。これで明日の決戦を戦えるのか・・・。

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KAIKAする経営-次世代型経営モデルのススメ

一般社団法人日本法律協会 株式会社masterpeace

日本能率協会とは、戦時中の1942年に設立された日本の企業等の経営上の課題解決支援を行う一般社団法人である。主な活動内容は、マネジメントに関する調査/研究、マネジメントに関する情報収集/提供等である。彼らが現在における企業活動のモデルとして提唱したものが、本書のメインテーマである"KAIKA"モデルである。KAIKAが目指す経営モデルとは、「個の成長」「組織の活性化」「組織の社会性」を同時に実現するモデルとした。本書ではKAIKAモデルの概要を紹介し、KAIKAモデルを実践している事例紹介、そしてKAIKAモデルを実践するためのポイントについて説明している。本書によると、KAIKAモデルを実践している組織には、以下の共通項があるという。
1.社会基点の発想
2.頻繁に目的を問い直す機会、目的を意識するマネジメントや仕組みが内包されている
3.外部との接点を持つ機会を増やし、奨励する
4.人の力を信じる、引き出す、伸ばすという発想がある
KAIKAモデルについてコンパクトにまとめてあり、KAIKAモデルの入門書として好適な著作である。

お奨め度★★★

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乗鞍観光センターのすぐ横にある日帰り温泉施設です。以前は別の場所にあったのですが、少し移動したみたいです。
泉質は乳白色で硫黄臭あり。いかにもといった感じの泉質です。嫌いじゃありません。
乗鞍方面に出かけた際には立ち寄ってみるのも一興かと。

お奨め度★★★★

自作空母戦ゲーム「海空戦、南太平洋1942」(以下、本作)。今回は、6本目の作戦シナリオである南太平洋海戦に挑戦する。

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10月26日

0000

イメージ 8ニューヘブリデス諸島のエファテ港から黒い影が次々と水上を滑走し、大空へ飛び立っていく。レーダーを装備したPBYカタリナ哨戒飛行艇だ。港の上空を旋回した彼らは、それぞれの方向へ向けて飛び去った。彼らの任務は未明における対艦捜索である。夜間でも目標を発見できる彼らの捜索レーダーは、暗い海に潜む日本艦隊の姿を次々と発見していった。翌朝の決戦に備えて米軍がまず先手を取った。


0600

イメージ 9天候フェイズ。ブーゲンビル周辺海域が俄に天候が悪化した。「世界で一番雨が多い地域の1つ」と言われているブーゲンビル島南部地区。ブイン、ショートランド一帯は突然の豪雨に見舞われたのである。同方面に展開していた日本軍の航空兵力はいきなり発進不能となってしまう。特にショートランド地区に展開している日本軍長距離飛行艇は、彼らにとって最有力の長距離偵察兵力だったため、それが使えないことは日本軍にとっては痛かった。急遽ラバウルから中攻2個中隊が哨戒任務に発進していったが、航空機の性能や基地の位置から勘案し、哨戒能力の低下は否めなかった。

日本軍にとって計算違いはあったが、それでも両軍は夜明けと供に多数の索敵機を発進させた。日本軍は水上偵察機18機と艦上攻撃機6機の計24機。さらにラバウルから発進した陸攻18機が加わる。連合軍は空母から発進したTBF艦攻9機の他、PBYカタリナ飛行艇27機、ニュージーランド空軍のハドソン双発爆撃機18機が索敵任務を担当する。

イメージ 10先に敵を発見したのは日本軍であった。サンタクルーズ諸島北西2~3ヘクス(60~90海里)に3群からなる米機動部隊を発見したのである。その情報は「それぞれ10隻以上の敵艦隊2群、隻数不明の敵艦隊1群」という曖昧なもので、空母の存否も不明であったが、隻数は編成から見て空母を含む機動部隊とみて間違いない。

一方の米索敵機もすぐに日本艦隊を発見した。その位置は米艦隊の北方4~6ヘクス(120~180海里)。空母同士の戦としては非常に近い位置になる。米索敵機は敵艦隊に空母2隻以上、戦艦2隻の存在を認めており、これが日本軍の主力とみてまず間違いなかった。

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両軍とも直ちに敵空母を求めて攻撃隊を放った。米軍は「エンタープライズ」「ホーネット」の2空母から、それぞれF4F 1個中隊、SBD 3個中隊からなる攻撃隊である。一方の日本軍は、第1航空戦隊に所属する3隻の空母「翔鶴」「瑞鶴」「瑞鳳」から、零戦27機、艦爆36機、艦攻18機の計81機からなる攻撃隊が発進していった。

イメージ 11最初に攻撃を仕掛けてきたのは米軍である。空母3隻を基幹とする機動部隊本隊上空に「エンタープライズ」を発進した戦爆連合35機が飛来したのだ。上空警戒に当たっていた零戦36機がこれを迎え撃つ。零戦隊はワイルドキャット隊を一蹴。ドーントレスに襲いかかったが、ドーントレスは意外なしぶとさを見せて奮戦。ドーントレス1個中隊が撃退されたものの、残り2個中隊は零戦の防衛ラインを突破し、日本艦隊上空に達した。旗艦空母「翔鶴」を狙って急降下を実施したドーントレス隊であったが、激しい対空砲火による出迎えを受ける。この時、日本空母を直衛していたのは新鋭の防空駆逐艦「照月」。日本艦には珍しく対空火力を重視した同艦は、空母や「大和」等を除けば日本海軍で最強の対空戦闘艦であった。「翔鶴」「照月」からの激しい対空砲火に照準を狂わされたドーントレスは「照月」に至近弾を与えるのが精一杯だった。また米攻撃隊はその1/3以上を失っていた。

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続いて「ホーネット」を発進した計35機の攻撃隊が機動部隊本隊上空に達した。再び零戦36機がこれを迎え撃つ。この時、日本艦隊上空には計72機もの零戦が空中待機し、鉄壁の防空網を形成していた。零戦の迎撃によりドーントレス1個中隊が撃退され、残った2個中隊のドーントレスが急降下爆撃を実施したものの、対空砲火によって6機が撃墜されてしまう。しかし彼らは「翔鶴」に1000ポンド爆弾1発を命中させ、何とか一矢を報いた。「翔鶴」の被害は比較的軽微であったが、航空機運用能力が若干の低下を来してしまう。

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イメージ 13わずかに遅れて日本側の攻撃隊が米機動部隊上空に達した。空母「ホーネット」を中心とする第17機動部隊が攻撃目標となる。上空警戒にあたっていたF4Fワイルドキャット48機がこれを迎え撃つ。零戦隊は約2倍のワイルドキャット相手に奮戦し、9機を失いながらも艦爆・艦攻隊を敵機の攻撃から守りきった。
「ホーネット」とそれを直衛する重巡3、防空軽巡1、駆逐艦6からなる護衛艦艇が対空射撃を行う。激しい対空砲火の中、艦爆・艦攻計54機が「ホーネット」に向けて突進する。対空砲火によって15機が撃墜されるが、「ホーネット」に魚雷1本、250kg爆弾6発を命中させた。「ホーネット」は大破し、動力を失って洋上に停止する。

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1000

イメージ 14ショートランド付近の雨が上がった。待機していた哨戒飛行艇や水上偵察機が次々と発進していく。これで艦隊の索敵負荷はかなり小さくなった。
サンタクルーズ諸島北西海域では、大破した空母「ホーネット」がようやく動力を回復し、10kt以下の低速で南に向けてノロノロと後退していった。それを海中から狙う刺客があった。「伊175潜」。目標の斜め前方から4本を魚雷が発射された。絶好のチャンスであったが惜しいかな魚雷はハズレ。その後激しい爆雷攻撃が「伊175」を苦しめたが、「伊175」は何とか虎口を脱した。

もしこの時の攻撃がより強力な巡潜型「伊19」によって実施されていたら、「ホーネット」は沈んでいた。「伊175」に代表される海大型は、一般的なイメージとは裏腹に雷撃力が小さく(艦首4、艦尾2)、戦果が挙がらない要因の1つと考えられている。

一方の連合軍潜水艦もチャンスを掴んだ。新鋭のガトー級潜水艦「ワフー」が高速で南下する日本軍水上部隊を捉えたのである。阿部少将率いる前進部隊だ。艦隊中央の一際大きい高速戦艦「比叡」を狙って「ワフー」は6本の魚雷を発射。しかし魚雷は目標を逸れて戦果を挙げず、「ワフー」は日本駆逐艦の猛烈な反撃から何とか逃れた。

イメージ 15両軍とも第2次攻撃隊を準備する。日本軍は「隼鷹」「瑞鳳」から発進する零戦18、艦爆9、艦攻9からなる攻撃隊。米軍はエスピリッツサント基地から発進するB-17 2個中隊計18機である。日本側の攻撃隊は米艦隊に向かったものの、航法の未熟さから目標を発見し得ず、攻撃を中止して引き上げていた。
一方、エスピリッツサントを発進したB-17攻撃隊は、日本軍に発見されることなく日本軍の機動部隊本隊上空に達した。対空砲火によって攻撃隊の半数が爆撃に失敗したが、残り1個中隊が有効な爆撃を実施し、爆弾1発を空母「翔鶴」に命中させていた。「翔鶴」は最大速度が28ktまで低下し、航空機運用能力がさらに低下した。

イメージ 12空母「エンタープライズ」から艦戦8機、艦爆9機、艦攻9機からなる攻撃隊が発進した。米空母としては第3波、米軍としては通算第4波となる攻撃隊だ。彼らは機動部隊本隊上空に達し、攻撃を敢行する。零戦18機がこれを迎撃する。低空進入してきたTBFアヴェンジャーは零戦の迎撃を受けて魚雷を投棄して遁走する。しかし中高度から進入してきたSBDドーントレス9機は、ワイルドキャットの援護の下、「翔鶴」目がけて急降下爆撃を敢行した。対空砲火によって3機のドーントレスが撃墜されたが、2発の1000ポンド爆弾を「翔鶴」に命中させた。「翔鶴」の飛行甲板は破壊され、その航空機運用能力を失う。

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1400

イメージ 7午後に入った。日米両軍はさらに接近し、前衛部隊同士の距離は2ヘクス(60海里)にまで迫った。水上戦が起こってもおかしくない距離である。そして両軍とも相手に止めを刺さんと、攻撃隊を発進させていった。
日本軍は損傷した「翔鶴」の補完として第2航空戦隊の「隼鷹」が第1航空戦隊に合流した。「瑞鶴」「瑞鳳」「翔鶴」の3隻体制で攻撃隊を発進させる。零戦27機、艦爆27機、艦攻9機からなる日本軍第3次攻撃隊は、一路敵空母を求めて南下した。彼らが捕らえたのは空母「エンタープライズ」を中心とする米第16機動部隊だ。「エンタープライズ」の周囲を防空軽巡3隻、駆逐艦6隻が対空警戒の陣形を敷いている。
ワイルドキャット24機が迎撃の為に向かってきたが、その多くが零戦の為に撃退され、数機のワイルドキャットが攻撃後に帰路につく九九艦爆数機を撃墜したに過ぎなかった。
敵戦闘機の妨害を突破した日本軍攻撃隊は米艦隊上空に達した。「エンタープライズ」を狙って攻撃姿勢に入る日本側攻撃隊に対し、艦隊から猛烈な対空砲火が打ち上げられる。「エンタープライズ」からの弾幕も熾烈であった、「ジュノー」を初めとする3隻の防空軽巡が打ち上げる対空弾幕も凄まじいものであった。艦爆、艦攻合わせて15機が対空砲火の犠牲となり、8機が被弾して辛くも母艦に帰投した。無傷で残ったのはわずか13機。出撃機36機の約1/3に過ぎない。

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