もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2018年02月

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大山登山から戻ってきて立ち寄った豆腐のお店です。大山のバス停から徒歩5分ぐらい。沿道の下の方にあるお店です。
京都の豆腐料理は専ら湯豆腐ですが、ここは湯豆腐ではなく冷や奴、田楽、吸い物等様々。これはこれで良いんじゃないかな。
大山のおいしい水で作る豆腐の味は、なかなかのものです。登山で疲れた体で豆腐のおいしさが体にしみこんでいきました。

お奨め度★★★

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日本海軍の爆弾

兵頭二十八 PHP文庫

以前に紹介した「パールハーバーの真実」の姉妹編である。日本海軍が整備した様々な爆弾について網羅的に調べた著作となっている。また単なる「爆弾図鑑」ではなく、日本海軍の爆弾について何が問題であったのか。連合軍のそれとどう違っていてそれが戦局にどのような影響を及ぼしたのか。あるいは戦局の推移が日本海軍の爆弾整備にどのような影響を与えたかについて、興味深い知見が示されている。
日本海軍航空隊について調べてみたいと考えている方にとっては、読んで損のない著作といえる。

お奨め度★★★


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「海空戦!南太平洋1942」は自作の空母戦ゲームです。
作品についての詳しくは-->こちらを参照して下さい。
また入手方法は-->
こちらを参照して下さい。
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自作の空母戦ゲーム「海空戦、南太平洋1942」(以下、本作)。自分で作ったゲームだが、個人的にも気にいっている作品である。今回、本作のメインシナリオである「Op.6 南太平洋海戦」を対戦プレイすることになった。私は日本軍を担当する。今回、日本軍を担当するにあたり、「米空母撃沈」を第1目標に置いてみようと思う。

なお、選択ルールは「64.0 生存者」を除いて全部採用した。

前回までは-->こちら

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10月26日0200

イメージ 6決戦2日目である。エスピリッツサント周辺には強い雨が降っていた。エスピリッツサントを拠点としレーダー装備で夜間索敵能力を持つPBYカタリナ飛行艇は、悪天候のため発進する機会を逸していた。先制発見・先制攻撃のチャンスを奪われて天を仰ぐ米軍プレイヤーなのであった。

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決戦2日目の夜が明けた。未明までエスピリッツサント基地付近で降っていた雨は夜明けと共に晴れ上がった。天候の回復を神に感謝しつつPBYカタリナ飛行艇は敵を求めて次々と発進していく。日本軍も前日同様大艇18機、長距離三座水偵18機、複座水偵9機が敵艦隊を求めて飛び立つ。

イメージ 7日本索敵機の1機が米空母発見を報じた。位置は機動部隊本隊から9ヘクス(270海里)である。攻撃するにはやや遠いが、攻撃できない距離ではない。慎重に索敵を繰り返して敵の位置を確定した日本艦隊は、攻撃隊の発進を決意した。計117機の攻撃隊が3波に分かれて敵空母を求めて飛び立っていく。

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ここで余談。今回の例でわかったこと。もし相手プレイヤーが攻撃を急がず、索敵に注力している場合、こちらの「敵発見」の情報に大きな誤りが含まれている可能性が高いということだ。というのも、もし自身の空母に危機が迫っている場合、一番怖いのは艦上誘爆なので何はともあれ飛行甲板の攻撃隊を発進させようとするだろう。それをせずにノンビリ索敵を行っているということは、自身の空母が攻撃を受けないという自信の表れとみることができる。だからこの場合、発見位置に誤認を含んでいるとヤマを張り、ワザとずれたヘクスを攻撃目標にするというのも面白い。攻撃を受けないと高をくくっていた相手プレイヤーがビックリするかもしれない。勿論、裏の裏をかいてくる場合もあるので、駆け引きが難しいが・・・。


イメージ 8日本軍が索敵に慎重を期していた頃、米空母を飛び立った攻撃隊が日本艦隊上空に達していた。第1波はF4Fワイルドキャット16機、TBFアヴェンジャー18機の計34機である。米攻撃隊は前進部隊唯一の高速戦艦である「霧島」に攻撃を集中する(既に僚艦「比叡」は前日の間に艦隊を離れて戦場離脱中であった)。最初の攻撃で魚雷2本が「霧島」に命中する。
さらにSBDドーントレス27機からなる攻撃隊がたたみかける。1000ポンド爆弾4~6発の直撃を受けた「霧島」は大きく損傷。最大速度10kt未満に低下するという大損害を被ったが、辛くも沈没を免れた。(5Hit)

イメージ 9「霧島」が米軍の攻撃隊に苦戦していた頃、復讐の念に燃えた日本の攻撃隊が唯一残った米空母「エンタープライズ」を中心とする機動部隊上空に到達していた。第1波攻撃隊は「翔鶴」「瑞鶴」を発進した零戦18機、99艦爆36機からなる計54機の攻撃隊である。
ワイルドキャット32機が迎え撃つ。先日の「ホーネット」上空の戦いでは防空の任務を全うできなかったワイルドキャット隊だが、ここでは奮戦した。護衛の零戦を一蹴した後、艦爆隊に襲いかかったワイルドキャット。艦爆の非力な7.7mm旋回機銃ではワイルドキャットに敵う筈もなかった。艦爆の約半数がワイルドキャットによって撃墜又は撃破され、米艦隊上空に辿りついたのは当初の半数以下に過ぎなった。
激しい対空砲火が日本機を襲う。空母「エンタープライズ」に装備された新鋭のボフォース40mm機関砲と「エンタープライズ」を守る3隻の防空軽巡は次々と日本の艦爆をたたき落とした。一連の攻撃で撃墜破された日本機は、零戦の75%、艦爆の88%に達した。戦果は「エンタープライズ」に直撃弾1を与えたのみ。「エンタープライズ」は損傷したものの、戦闘能力は保持していた。

イメージ 10日本軍の第2波攻撃隊は、「隼鷹」を発進した零戦9、艦爆18と、「瑞鶴」を発進した艦攻9の計36機からなる混成編隊である。この攻撃隊は零戦の護衛が1隊だけなので、艦爆と艦攻の両方を守ることができない。やむなく艦攻隊は戦闘機の護衛なしで進撃したが、敵機の迎撃を受けるとひとたまりもなかった。
ここでルールミス申告。「瑞鶴」と「隼鷹」はTFが異なるので混成編隊を組めません。たとえ同一ヘクスにいてもダメです。デザイナー自ら間違えるようでは・・・。

果たせるかな、艦爆隊隊はワイルドキャット16機による迎撃を受けたが、今度は零戦隊が奮戦して攻撃隊を守りきった。また艦攻隊は幸運にも敵戦闘機の迎撃を免れ敵艦隊への接近に成功した。
再び対空砲火が日本機を襲う。しかし昨日の戦闘では不覚を取った「隼鷹」艦爆隊。今回は汚名をそそぐ活躍を見せた。対空砲火によって6機の艦爆が撃墜されたが、4~5発の250kg爆弾を「エンタープライズ」に命中させたのである。さらに低空から進攻してきた「瑞鶴」艦攻隊は、対空砲火で3機を失ったが、魚雷2本を「エンタープライズ」に命中させた。大被害を被った「エンタープライズ」は炎上しつつ傾斜を深めていき、最終的には僚艦「ホーネット」の後を追って南太平洋の暖かい海にその姿を没した。

イメージ 11日本軍の第3波攻撃は「翔鶴」「瑞鶴」を発進した零戦9、97艦攻18の計27機である。既に大炎上中の「エンタープライズ」は攻撃目標としての価値はなかったので、雷撃隊は二手に分かれて2隻の防空軽巡を襲った。対空砲火で6機の艦攻が撃墜されたが、雷撃隊は防空軽巡「ジュノー」「サンディエゴ」の両艦にそれぞれ魚雷1本ずつを命中させて、両艦とも大中破させた。

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この段階で空母2隻を失った米機動部隊は作戦能力を失い、ゲーム終了となった。この段階で日本側各空母艦上に残った使用可能機数を以下に示す。

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損耗率は零戦が18%、艦爆が82%、艦攻が58%でトータル48%。損傷機の修理可能分を加味すると零戦14%、艦爆/艦攻57%でトータル36%となる。零戦隊の損害が比較的小さかったが、艦爆/艦攻は2日間の攻防戦で60%近くを失うという大損害を被った。正規空母2隻を仕留めてミッドウェーの仇を果たした結果にはなったが、航空兵力の損害は甚大であり、空母部隊の再建について甚だ困難を予想させるような「辛い」勝利であった。


結果


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航空機の損害は日本側は12ステップ(108機)、米軍は不明だが100~150機の間と思われる。戦闘による損害は日本側の方が多かったと思われるが、米軍は空母沈没に伴う被害が多かったと考える。

感想

プレイ時間はセットアップを含めて7~8時間であった。標準プレイ時間の最短時間を切りそうな値だが、空母戦の場合は最終Turnまで行かなくても決着がつく場合が多いので、本作の場合も1日あれば十分にプレイできる可能性が高い。いずれにしても午前中から開始して夕方には決着がつくというのは素晴らしい。

今回は「米空母撃沈」を第一目標としてプレイしたが、結果的には空母2隻を沈めてこちらの空母は無傷で残った。これは予想以上の大勝利である(ルール間違いの件はごめんなさい)。囮に使った高速戦艦の被害が大きかったのが玉に傷だが、上空直衛を殆どつけなかったので仕方がない(「金剛」被爆時には遠距離CAPとして空母から発進した零戦27機をつけていたが、レーダーのない悲しさで奇襲を許してしまった)。
航空機の損害が大きいのは日本軍の常だが、それでも日本側大編隊攻撃が有効な事が確認できた。また日本軍を担当して勝利できることを証明できたので、ゲームバランスの面でも自信を深めることができた。

今回、米軍が戦艦を空母直衛から分離していたことが日本側航空機の損害を減らすという意味では助かった。尤も、米軍が水上打撃部隊を編成していなければ、当初の予定通りヘンダーソン基地を我が高速戦艦の艦砲射撃で破壊する予定だったので、米軍にとって水上打撃部隊を編成したことが是か否かは難しい所だ。そういった複数の選択肢をトレードオフにかけて自分にとっての最適解を導き出す。それをゲームという実戦の場面で確かめて、その効果や問題点を検証する。そういった楽しみ方も本作を楽しむ1つの形だと思う。
水上部隊の編成以外でも、例えばP-38戦闘機の運用、基地航空隊の配置(ヘンダーソン飛行場への集中配備は是か否か)、日本側が所謂「ガダルカナル夜戦」を強行しなかったことの是非、日本空母部隊の編成など、様々なテーマについて選択肢があり、それを確かめることができる。だから毎回プレイしていて展開が異なるので飽きが来ない。何度プレイしても楽しい希有な作品に仕上がっている。

自分で言うのも嘘くさいが、「海空戦、南太平洋1942」は本当に面白い。運に左右される所があるのは確かだが、それもドラマとして楽しむ余裕があれば、そして空母戦に対する愛があれば、「海空戦、南太平洋1942」は決してプレイヤーの期待を裏切らない作品だと自負している。

私自身、次回のプレイが本当に楽しみだ。


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松本駅ビルの4Fにあるお店です。
唐揚げ定食\780(税抜き)と高菜ご飯オプション\108(税抜き)を注文しました。
唐揚げはカリカリになっていて、それでいて鶏肉は柔らかく、衣と肉とのバランスが絶妙でした。

駅近で便利も良く、列車の待ち時間に立ち寄るには最適な場所です。

お奨め度★★★★

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パールハーバーの真実

兵頭二十八 PHP文庫

10年以上前に一度読んだことのある本だが、今回改めて読み直してみた。「パールハーバーの真実」というタイトルではあるが、どちらかと言えばミッドウェー海戦における日本空母の敗因について記述した内容と言える。筆者の主張によれば、空母、艦攻、航空魚雷の所謂「3点セット」は、ポストジュトランド型の戦艦を撃沈するために整備された特殊兵器であり、極めて「使い難い」兵器システムであった。それは近代的な空母決戦に耐えられるものではなく、幾多の海空戦でそれは証明されているとしている。また零戦が理想的な艦上戦闘機ではなかったこと、日本空母の艦隊防空システムは不完全な物であったことなどが記されている。
現在(2018年時点)では周知の事項も多いが、それでも読み応えのある著作であった。

お奨め度★★★★

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