もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2018年05月

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山と渓谷2018年1月号

山と渓谷編集部

特集は「今年歩きたいベストルート100」。北アルプス表銀座縦走路、北アルプス大キレット等の定番コースから、標高2018mの飯豊連峰烏帽子岳、開山1300年の伯耆大山等、2018年にまつわる山も紹介されている。本書を読んで愛山渓温泉から当麻越への登山路が紹介されていたので、今年は登ってみたいと思う。

お奨め度★★★

「慶長出羽合戦」は、慶長5年(西暦1600年)に出羽国(現在の山形県)で戦われた「北の関ヶ原」と呼ばれる上杉氏と最上氏の戦いを描いたシミュレーションゲームである。1Turnは実際の2日、1Hexは約1kmに相当し、1ユニットは数百名の戦闘部隊を表す。基本システムは、移動戦闘の繰り返しで、戦闘による損失は戦力損失マーカーによって表される。損害が保有ステップ数と同じになった時点でユニットは壊滅する。

特徴的なシステムは、関ヶ原本戦の結果で、途中8~10Turn目に関ヶ原本戦と結果が出羽の戦場に伝わり、その結果最上側の士気が上がる。さらに本戦の結果が伝わったTurnには先攻後攻が逆転し、最上側のダブルインパルスになる。また「関ヶ原本戦の結果が伝わらなかった」という可能性を残した選択ルールがある。このルールを採用した場合、場合によっては関ヶ原本戦の結果が出羽に伝わらず、そのためターンオーバーが発生しない。当然ながらもし本戦の結果が伝わらない場合、最上側が著しく不利になるが、そこは勝利条件で補っている。

今回、「慶長出羽合戦」をソロプレイしてみた。選択ルールは採用しなかった。

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1Turn(9/11~12)

中山口からは清水康徳ら6部隊が最上領内に進攻する。最初の障害である物見山城(1941)を攻撃するも、これを陥落させることはできない。
小滝街道を進むのは、直江兼続、前田慶次らの主力部隊。山形盆地の入口である狸森城(1735)を直江、前田の部隊が攻撃してこれを落城させていた。

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2Turn(9/13~14)

中山口から攻め込んだ上杉勢は物見山城を陥落させ、同地を守備していた草刈志摩守を討死させていた。
小滝街道を東進する直江兼続らは要域長谷堂城(2133)に接敵するも、攻撃を開始するには至らず。
狐越街道を進む水原親憲らは畑谷城(1228)に対する攻撃を開始するも、陥落させるには至らず。
銀山街道を南下して北から攻める上杉勢は、谷地城(2509)を攻撃し、これを陥落させていた。

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3Turn(9/15~16)

中山口から攻めあがる上杉勢が要域上山城(2138)に攻撃を開始した。レベル5の堅城に対し、上杉勢は四方から攻撃を仕掛けたものの、これを落城させるには至らず。堅城はなおも上杉勢に立ちふさがる。

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4Turn(9/17~17)

このTurnから長谷堂城に対する上杉軍の攻撃が開始される。しかしそこは堅城。簡単には落ちる気配がない。
長井街道では鳥屋ヶ森城を陥落させ、寒河江街道では左沢城を陥落させていた。
このTurn、畑谷城が陥落。最上型の将、江口光清が討死した。
このTurn、最上勢が初めて反撃に転じ、上杉方の樋口秀兼が損害を被った。

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5Turn(9/19~20)

長谷堂城、上山への攻撃を繰り返すも、いまだ陥落せず。
このTurn、早くも伊達軍が援軍として現れた。

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6Turn(9/21~22)

上山城の最上軍が危機的な状況になってきたので、最上軍は反撃を企図した。最上義康と鮭延秀綱が上杉勢の倉賀野綱元を攻撃。奇襲を含めて計2打撃を与えていた。

7Turn(9/23~24)

そろそろ勝利判定が始まる。現時点での上杉勢の獲得したVPは28。サドンデスラインをクリアしていない。損害を顧みず攻撃を続ける必要がある上杉勢。このTurn、上杉勢は三ヶ所の最上方城郭を陥落させていた。
狐越街道の築沢城(1327)、最上川付近の寒河江城(2314)と長崎城(2220)である。これで上杉勢の獲得VPは35VPとなり、サドンデスラインクリアが見えてきた。
しかし長谷堂城は陥落の気配なし。上山城もまだ持ちこたえている。

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8Turn(9/25~26)

このTurnより上方情勢チェックが始まる。ここで「東軍勝利」の結果が出ると、勝利判定が行われ、上杉勢が獲得したVPがサドンデスラインに達していないと即上杉勢の敗北となる。上山、山野部、相倉に対して上杉勢が猛攻を仕掛けるも、いずれも陥落していない。上杉勢の獲得したVPは、Turn終了時で37VP。ここでもし「東軍勝利」が出れば上杉勢は即敗北の所であったが、このTurn「東軍勝利」は来なかった。

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9Turn(9/27~28)

遂に上山城が陥落した。また山野部、相倉の各城郭も陥落する。このTurn終了時に上杉勢が獲得したVPは累積で54となり、上杉勢のサドンデス負けはなくなった。
最上勢は反撃兵力を残すため、戦力を後方に下げて兵力温存を図る。そしてこのTurnも上方情勢は「不明」であった。

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10Turn(9/29~30)

このTurn、間違いなく「東軍勝利」の報が届く。そこで上杉軍は(ややゲーム的だが)全軍攻撃の陣を解き、上杉領内に向けて全面撤退を開始する。そして届いた「東軍勝利」の報。上杉軍の後を追って最上の猛攻が開始された。

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11~15Turn(10/1~10)

その後の展開については簡単に触れておきたい。
最上側は撤退する上杉勢を追って追撃を行う。上杉勢の後尾を捉えて2ユニットを殲滅。計14VPを獲得したが、逆に最上側1部隊が上杉勢の反撃によって撃破されてしまう。しかも上杉勢の大半は自国内に撤退に成功した。
最終的なVPは上杉76VPに対して最上27VPでその差は49。上杉勢の圧勝に終わった。

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感想

非常にプレイ感覚が軽く、プレイし易いと感じた。ルールはシンプルであり、特殊ルールの類も常識的な範囲に収まっているため、その場でインストしてもすぐにプレイできそうだ。ただし勝利するのは両軍とも難しい。
上杉側としては、「東軍勝利」が伝わる前に一定以上のVPを獲得する必要があるが、それが難しい。北部や西部の最上諸城を落とすのは勿論、南部の要域上山城も是非とも落としたい。そうでなければ必要VPに到達しない可能性すらある。
最上側も難しい。上山と長谷堂の両方を上杉に取られると即最上はサドンデス負けとなる。従って両方の城は可能な限り守る必要があるが、それでも両方とも守り通すのは難しい。さらに山形城も守らなければならないため、上山/長谷堂の両城ばかりに構っていられない。その過程で兵力に劣る最上側は大損害を被る可能性が高い。ここで大きな損害を被ると、VPを失うだけではなく、後半の反撃兵力も乏しくなる。今回のプレイのように・・・。

選択ルールについては、有用性は認めるものの、必ずしも必須ではないように感じた。確かに今回のプレイでも「確実に敗報が伝わることがわかっているので、その前に撤退行動に入る」という歴史的に見れば些か疑問の多い行動を上杉方が採る可能性がある。しかしこの種の「変な」行動はウォーゲームでは良くある話。ゲームとして破綻している訳でもないので、目くじらを立てるほどでもないと思う。

いずれにしても選択ルールなのだから、プレイヤーの好みで採用するしないを決めれば良いのではないだろうか。

食事を終えて午後は東山界隈を歩きました。最初に向かったのが哲学の道。桜や紅葉が綺麗な所です。観光客が沢山出ていたので写真を撮るのに苦労しました。

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哲学の道の南側に隣接しているのが永観堂です。紅葉の美しさでは天下一品なのですが、今回桜はまだあまり咲いていなかった様子でした。そこで拝観はせずに外から写真を撮るにとどめました。

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永観堂から南に向けて歩くと南禅寺に着きます。名前の通り禅寺で、鎌倉期に建立されました。ここは紅葉と桜の美しい場所で、京都旅行の定番スポットです。

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「ウォーゲームに対する汚名」「ウォーゲームに対する烙印」・・・、まあ、何でも良いんですけど、まあそんな意味ではないでしょうか。このブログでも何度か紹介しているPhilip Sabin教授がまとめた「ウォーゲームに対する"様々な言葉"を集めたものです(必ずしもネガティブな言葉ばかりではない)。英文ですが、小さな冊子なので一読してみては如何でしょうか。ウォーゲームというホビーに対する一般的な見解をワールドワイドに知ることができます。

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私が興味を持ったのは"Art vs Science"の項目。これは米海軍大学教授であるRobert Rubel氏がウォーゲームについて語ったもので、プロフェッショナルな視点から見たときのウォーゲームの価値について興味深い記述になっています。

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有効な知識は戦争ゲームから出てくることができますが、デューデリジェンスが適用されている場合に限ります。 その勤勉さは、戦争賭博が真の職業ではなく技巧であるため、今日、かなり妨げられています。 はるかに多くの作業が必要です。 ゲームの価値を信じる人は、真にプロフェッショナルな戦争ゲームの目標に向かって結びつき、今作業しなければなりません。
(Geogle翻訳より)

まあ翻訳ソフトなのでこんなものですが、私なりに意訳すると
「ウォーゲームからは有用な知識を得ることができるが、それは不断な努力が行われた場合のみである。その不断な努力とは、今日ウォーゲームが真にプロフェッショナルなツールではなく技巧的なものになっているためにしばしば妨げられている。真にプロフェッショナルなウォーゲームというゴールに向けて今こそ仕事をするときである。」

・・・、Geogle翻訳に負けているかも・・・。


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京都の「鳥せい」といえば。焼き鳥などの鳥料理で有名なお店だそうです。本店は伏見(京阪電車中書島駅近く)にあるそうですが、本店は混むので、河原町にあるこの木屋町店に来ました。

昼間の時間帯であったためか店内はガラガラ。1500円のミニコースを選びました。
小鉢、サラダ、唐揚げ、コロッケ、焼き鳥、デザート、そしてご飯とスープ。ランチとはいえ一通りは揃っていたメニューでした。唐揚げはサクサク感があっておいしかったです。焼き鳥も肉が柔らかくて美味でした。

お奨め度★★★

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