もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2020年12月

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主題の通りです。部数はヒミツですけど、100個は超えています。
皆さま、お買い上げ頂きありがとうございます。

実は「海空戦No.1」「海空戦No.2」はまだ在庫が残っていて、今後どうしようか少し迷っています。
「海空戦」本体が品切れなので、「海空戦No.1」「海空戦No.2」も売り上げが今後伸びないのは明らか。
とはいっても新たに「海空戦」本体をもう1ロット発注しても、売り切るのはちょっと厳しい。

今考えているのは、「海空戦!南太平洋1942」の第2版というプランで、GMTが良くやる手です。
ただ「海空戦」本体の発売が2017年なので、第2版は早くても2022年以降にしないと、さすがに節操がない。
今の所は第2版に向けたアイデアを集めておき、「海空戦No.1」「海空戦No.2」も細々と販売を継続しようかと思っています。

201018_パンデミック

緊急提言パンデミック

ユヴァル・ノア・ハラリ/柴田裕之訳 河出書房

「サピエンス全史」「ホモ・デウス」で人類史を論じた筆者が、コロナ禍について論じた著作である。2020年春に緊急出版された著作なので、そのボリュームはあまり多くはない。
筆者の主張はいくつかあるが、その一つは協調の重要性である。筆者によればウィルスと人類との闘争の中で人類の最も強みは「情報」にあるという。だから我々は孤立すべきではなく協調すべきと筆者は説く。一時的なロックダウンは仕方がないとしても、ウィルスによってそれぞれの国家が孤立化してはならない。筆者によれば。グローバル化こそがウィルスに対する人類の最も有利な点なのだから。
また筆者はウィルス対策と民主主義とのかかわりについても論じている。ウィルスとの戦いで情報を国家権力が一手に握るのは危険かつ有害だと筆者は説く。筆者によれば、ウィルス対策のためには情報が必要であるが、その情報は国家権力が強制的に収集すべきものではなく、一般国民が自主的に提供するものでなければならない。そのために情報は国家権力ではない中立の機関が収集・管理すべきと筆者は説く。
上記以外にもナショナリズムとグローバリズムとの関係、現在の世界情勢に対する筆者の見解なども窺い知ることができる内容になっている。

お奨め度★★★

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「西国の雄」 (以下、本作)は、 以前に紹介した「信玄上洛」 と同じく、群雄伝シリーズの作品である。「信玄上洛」が(結果的にではあるが)群雄伝シリーズの第1番目の作品となったのに対し、本作は比較的後期の作品になり、システム的にも洗練されたものになっている。
毛利元就本作は中国地方における毛利、大内、尼子の三つ巴の戦いを4本のシナリオで描いている。主役はもちろん毛利元就で武将能力では他の勢力を圧倒しているが、地方の豪族に過ぎない毛利氏に対し、大内、尼子は兵力で勝っている。従ってまともに戦うと「単純に毛利圧勝」ということにはならない(多分)。

小早川隆景今回、本作を対人戦でプレイすることになった。最初にプレイするのは、シナリオ1「折敷畑の戦い」である。これは、天文23年(1554年)における大内家の内紛(陶晴賢の内乱)を機に大内氏と断交した毛利と大内との戦いを全18Turn(約4.5か月)で描いたシナリオである。下名は毛利方を担当した。

シナリオ1「折敷畑の戦い」

5月第3週(第1Turn)

大内義長大内氏は主将大内義長(2-0-2★★、戦闘力-野戦修正-行動力-指揮順位、以下同じ)が大内家に反旗を翻した吉見正頼(2-2-3★)の籠る津和野城に攻め込む。また大内家の陶晴賢(2-2-3★)と江良房栄(2-1-3★)は山陰地方に進出し、銀の産出地である石見国山吹城(10VPの価値がある)を目指す。
対する毛利方は主将毛利元就(3-3-4★★)が拠点である郡山城を出陣。安芸国における毛利方の拠点であった銀山城を囲んだ。

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5月第4週(第2Turn)

大内義長が津和野城を包囲する。その一方で毛利元就は銀山城に連続強襲を仕掛けてこれを陥落させた。

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6月第1週(第3Turn)

江良房栄大内方の江良房栄が石見から国境を超えて安芸国へ侵入を図る。毛利元就は銀山城の守りに小早川隆景(3-1-4★)を残し、主力を率いて日野山城に向かう。日野山城は安芸北部にある城郭で、このシナリオでは毛利の持ち城となっている。毛利元就の北上を見て江良房栄は石見の山中へ後退していく。毛利元就の方が行動力が1大きいので江良房栄を石見山中で捕捉攻撃したものの、ダイス目が振るわず、僅かに1ヒットのみであった。

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6月第2週(第4Turn)

吉川元春大内方は山吹城を包囲していた陶晴賢を後退させる。また先に毛利元就の追撃を受けた江良房栄も海岸付近まで後退していく。 毛利元就は山吹城の守りに吉川元春(3-2-3★)を残し、さらに小早川隆景も安芸・石見国境の防衛のために派遣した上で、残りの主力を率いて南下。宮島に面した桜尾城に入った。
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6月第3週(第5Turn)

毛利元就は包囲下の津和野城を救援するため周防国から津和野を目指す。元就の進撃を阻止すべく、大内方から陶晴賢、江良房栄が相次いで迎撃に向かったが、いずれも元就との交戦で撃破されて士気値が-2となってしまう。しかし肝心の津和野城は耐久力残り3まで低下しており、陥落寸前である。

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6月第4週(第6Turn)

吉見正頼津和野城が陥落した。守将である吉見正頼は毛利方の桜尾城に落ち延びた。
その津和野城に対して毛利元就が逆撃を仕掛け、毛利と大内の合戦となった(津和野城の戦い)。毛利元就14ステップ(約14,000人)、大内義長30ステップ(約30,000人)。兵力では大内方が2倍以上であったが、野戦修正値に大差があり、普通に戦えば「毛利楽勝」の筈であった。しかし合戦の出目は毛利方にとって最悪で、最初の2ラウンドで1,2を出してしまい、逆に大内方は出目が良くて6,6という出目。このまま続けても勝ち目がないと見た毛利方は合戦を中止して撤退してく。

ちなみにここで両者が合戦したことは実はルール違反であった。というのも、合戦当事者のいずれかが山地ヘクスにいる場合、合戦は成立しないのである。他にも今回いくつかルールミスがあったので、最後にまとめて紹介したい。

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7月第1週(第7Turn)

損害を被った毛利勢は周防東端の高森城まで後退。前線には小早川隆景を配置し、山峡部の守備に当たらせる。元就本隊は高森城を包囲しつつ、兵力の再整備に努める。

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7月第2週(第8Turn)

7月第3週(第9Turn)

大内方の江良房栄が周防に向けて進撃の構えを見せてきたので、小早川隆景は遅退戦術を展開。徐々に後退しつつ時間稼ぎをする。 その間、毛利元就本隊は先の合戦で受けた損害を回復し、高森城に対する強襲攻撃開始した。高森城の落城も時間の問題である。

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7月第4週(第10Turn)

8月第1週(第11Turn)

高森城は陥落した。これにより毛利勢は津和野方面に向けての前進基地を確保した。毛利勢は再び周防から石見に向けて出撃していく。
一方の大内方は江良房栄が再び石見の山吹城方面へ出撃し、山吹城を包囲した。

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8月第2週(第12Turn)

刺賀長信 山吹城で事件が相次いで起こり、士気値が-2になってしまう。山吹城落城の危機。この城はVP10点分の価値があるので、もし山吹城を大内方に奪われると、毛利勢としてはかなり苦しい立場になる。
毛利勢は山吹城を間接援護するため、津和野城東面の峠道に布陣した。この峠道は長門から石見に向かう大内方の連絡線上に位置しているため、この峠を押さえている限り山吹城を囲む大内方にも連絡線が通じなくなる。ちなみに先ほど説明した合戦ルール適用ミスの件、気づいたのはこの時点であった。

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8月第3週(第13Turn)

毛利元就毛利勢は津和野を守る大内義長、陶晴賢の軍勢を書く各個に攻撃し、これを個別に撃破した。大内勢は津和野から南西部へ後退していく。それを追う毛利元就。渡川城南の平原地帯で毛利元就が大内義長を捕捉した。指揮能力差、さらに士気差が合計5差もあり、大内側に勝ち目はなかった。この渡川合戦で回復困難な大打撃を被った大内側。この時点で敗北を認めてゲーム終了となった。

大内側としては津和野城下に毛利元就を入れた時点で勝ち目はなかった。津和野前面を守るため、例えば陶晴賢あたりに大兵力を持たせ、峠道で毛利元就を迎え撃つのが良いと思う。

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感想

全18Turn中13ターンをプレイしたプレイ時間は2時間強である。全18Turn(しかも毎Turn4ステージ)というと結構長いように感じるが、本作の場合1度に動くスタック数が少ないため、1Turnあたりの所要時間は驚くほど短い。今回も1Turn平均10分というペース。本作で一番長いシナリオは、シナリオ4「大内氏滅亡」で48Turnであるが、それでも朝から初めて夕方には決着がつくペースである。

ルールミスについて書く。先に書いた合戦ルール以外では、いずれもシナリオルール適用のミスである。まず毛利がゲーム開始前に1回分の行動が可能となるルールがある。これによって毛利方の初期対応がより効果的になる。もう1つは毛利川の統率能力の件。このシナリオでは毛利元就の統率力が5に制限されている。シナリオ後半の津和野攻撃の際、この制限を超過して適用してしまった。

シナリオのバランスは不明だが、それほど悪くはないと思う。気持ち毛利方が有利に思えるが、大内方としては津和野を落として吉見正頼を切腹させれば、その時点でVPが逆転する。後は毛利勢の津和野方面への侵攻を峠道で阻止しつつ、周防の城を落とされないようにすればよい。あるいは山吹城を攻めてこれを落城させれば、勝利への道が近づく。大内の強みは兵力の優位と機動力3の武将が陶晴賢、江良房栄の2名あること。これらを機動的に運用し、毛利方の兵力集中を妨げるようにするのが得策と思われる。

つづく

PFB2020表紙

主題の件ですが、PFBシリーズの最新版、PFB2020が完成しました。
PFBシリーズとは日本プロ野球をテーマとしたカードゲームで、PFB2020は2020年度ペナントレースのデータを反映しています。

詳しくは --> こちら

入手を希望される方には通販を行っています。
料金は、以下の通りです。

 PFB2020紙媒体版 :3,200円 + 送料600円 (合計3,800円)
 PFB2020電子媒体版:1,500円

また、 こちらに示した 他の作品と同時に注文いただく場合は、送料は
「2品までは600円、以後1品毎に+300円」
となります。(単品で購入される場合よりもお得です)

入手を希望される場合は、ブログコメントで「PFB2020希望」とご連絡下さい。
その際、連絡先となるメールアドレスもあわせて教えてください。
(コメントは非公開と致します)

なお、材料その他の都合上、ご連絡いただいてからお手元に届くまで1~2週間程度お時間を頂く場合がございます。また週末は年末年始は私自身が自宅を不在になるので、対応できない場合がございます。
予めご了承ください。

宜しくお願いします。


201008_カスハラ

カスタマーハラスメント対応術-お客様は神様じゃない

山田泰造 経法ビジネス新書

「カスハラ」という言葉がある。カスタマーハラスメントの略称だ。自分勝手で理不尽なことを執拗に要求する顧客のことだ。かつては「クレーマー」とも呼ばれていたが、クレーマーといっても様々な種類があるので、近年ではカスハラという用語が用いられるという。例えば2020年9月にLCC機内における安全阻害行為によって途中降機を強いられた客が報じられたが、これこそまさに「カスハラ」の典型例である。
筆者によればクレーマーは「正当なクレーマー」「悪質なクレーマー」「カスハラ」の3種類に分かれていて、当然後2者が厄介な存在である。「悪質なクレーマー」と「カスハラ」の違いは、前者が確信犯的なのに対し、後者は「自分は正しい」と思い込んでいること。だから「悪質なクレーマー」は組織的かつ巧妙だが、「カスハラ」は脇が甘いく粘着質である。本書によれば、「悪質クレーマー」にしても「カスハラ」にしても、毅然とした態度が必要とこと。そういった意味では某LCC事件での航空会社側の態度は、カスハラ対策としては適切なものと認められる。
「カスハラ」の怖い所は、カスハラを行っている側にカスハラの自覚がないこと。ということは一つ間違えれば自身がカスハラになる可能性があるということだ。未だに「お客様は神様」とばかりに言いたい放題言っている客を稀に見かけるが、カスハラ対策に長けた相手であれば手痛いしっぺ返しを食らうだろう。そう、某LCCの乗客のように。

お奨め度★★★

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