もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2021年09月

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210725_星系出雲1

星系出雲の兵站1

林譲治 ハヤカワ文庫JA

やや遠い未来における人類と異星生物との戦いを描いたSF作品である。あまり詳しく書くとネタバレになるが、基本的には面白かった。登場人物に対して思い入れができなかったのがやや残念であったが、それは筆者の問題ではなく読者側の問題だろう。それよりも未来戦争の姿やその分析に関する記述が興味深い。未来戦争と言えば故佐藤大輔氏の作品も面白いが、本書はまた違った面白さがある。現実の軍事について詳しい著者の未来戦史は説得力がある。本書は一応1冊で完結の形となっているが、まだまだ解明されていない「謎」が多く残っており、続きを読むのが楽しみだ。

お奨め度★★★

Compass GamesのThe Battle for Germanyをプレイした際 、ふと思いつきで第3次大戦ゲームのマップを並べてみたくなりました。そこで東西ドイツにおける東西両陣営の直接対決を描いたいくつかの作品について、マップを並べてみました。

NATO:Operation Combat in Western Europe in the 1970's(SPI)(1973)

デザインはジム・ダニガン。第3次世界大戦を描いた最も初期の作品です。ユニットスケールは連隊~師団。マップスケールは不明ながら1Hex=約10kmだと思います。古いゲームなので、マップがやや味気ないのは仕方がありません。SPIも1970年代後期になるとグラフィックのセンスが秀逸なものがチョコチョコでてくるのですが、この時期はまだまだです。

SPI_NATO


The Next War:Modern Conflict in Europe(SPI)(1978)

デザインはジム・ダニガン。デヴェロッパーはマーク・ハーマン。いずれもウォーゲーム界の重鎮です。SPIを代表するビッグゲームで、カウンター2400枚、フルマップ3枚(+追加マップ2枚)というコンポーネントは豪快そのもの。1ユニットは連隊~師団。1Hexは14km。1Turnは実際の2日間に相当します。このゲームも死ぬまでに1度はプレイしてみたいと思っているのですが、他に良いゲームが沢山ある昨今、ノスタルジー以外の意味でこのゲームをプレイする価値が下がってきていると感じている今日この頃です。

NextWar1
NextWar2


NATO:The Next War in Europa(VG)(1983)

「ピーナツとビールを片手にプレイできるゲーム」という触れ込みのWW3ゲーム。しかし私にとっては「ビールを飲みながら」プレイできるような軽い作品ではありませんでした。結構ヘビーな作品です。デザインはブルース・マクスウェル。1ユニットは連隊~師団(基本的には師団規模)、1Hex=15マイル、1Turn=2日というスケールです。私は対人戦とソロプレイで各1回プレイしましたが、NATOが苦しい作品だなぁ・・・、と思いました。
最近、 Compass Games社からDesigner Signature Edition が発売されました。

VG_NATO1

VG_NATO2


The Third World War:Battle for Germany(GDW)(1984)

第3次世界大戦をヨーロッパ全域及び中東戦域で扱ったThe Third World Warシリーズの第1作。ガスマスクとキノコ雲という衝撃的なボックスアートは、日本語版ではさすがに変更になりました。デザインはフランク・チャドウィック。1ユニットは連隊~師団ですが、両陣営とも基本は師団になります。1Hex=45km、1Turn=1週間です。VGのNATOとユニットスケールはほぼ同じですが、マップスケールが大きいため、両陣営ともユニット密度が厚めになり、その分NATOは守りやすいです。
個人的にはベストゲームの1つで、Compass Games社からリメイク版が発売されるのを心待ちにしております。

GDW_TWW

GDW_TWW2


Iron Curtain:Central Europe,1945-1989(MMP)(2020)

いきなり新しいゲーム。2020年に発売された作品です。1990~2010年頃までは、冷戦終結と共に「東西ドイツにおける東西両陣営の対決」という設定そのものが陳腐化したため、新たな作品の出版は明らかに減っています。このテーマが再び脚光を浴びるのは、「東西ドイツにおける東西両陣営の対決」という設定が、過去の歴史における仮想戦として地位を確立した2010年代以降となります。
このゲームの特徴は、時代別に8本のシナリオが用意されている点で、1962年シナリオや1945年シナリオは、他のWW3ゲームでは見られないものです。さらには「東側からの侵攻」だけではなく「NATO側からの侵攻」がシナリオ化されている点も本作の特徴です。デザインはディーン・エッシグ。日本でもファンの多いOCSやSCSのデザイナーとしても知られています。1ユニットは連隊~師団。WP側は師団規模、NATOは旅団規模が中心です。1Hex=15マイル、1Turnは実際の3日間に相当します。
シナリオがたくさん入っているこのゲームは、その点は魅力的ですが、ゲームとしての完成度は今一つに思えました。大きな移動力と弱いZOCがSCSの基本形で、そのようなゲームが好きな方にはお奨めできます。私は戦線がクダクダになるので、あまり好きにはなれません。

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The Doomsday Project;Episode 1 - The Battle for Germany(CompassGames)(2021)

2021年度に発売された最新のWW3ゲーム。The Doomsday Projectの第1作目で東西ドイツにおけるNATOとWPの対決を描いています。ちなみにThe Doomsday Projectの第2作は南ヨーロッパ戦線で、
デザインはアダム・スタークウェザー。MMMP社から発売されているGTSシリーズやCompass Gamesから発売されているCSSシリーズのデザイナーとしても知られています。ちなみに氏は日本のゲームにも詳しく、「戦国大名」「ウクライナ44」「信長、最大の危機」といった作品の英語版を発表しています。
この作品については、1ユニットが連隊~師団。WP側は師団規模、NATOは旅団規模が中心で、先のIron Curtainとほぼ同じスケールです。1Hex=12km、1Turn=1日で、マップスケールはIron Curtainの半分。つまりユニット密度はIron Curtainよりも薄くなります。実際、師団規模のWPユニットが戦線全域をギッシリ敷き詰めるのは無理で、WP側の戦線はかなり隙間が空いた形になります。

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TBfG2


おまけ:World War 3:1976-1984(SPI)(1975)

第3次世界大戦を世界規模で描いた作品で、全世界で1Hex=500マイルのスケールで描かれています。1Turnは実際の3ヶ月。米ソの直接対決だけではなく、直接対決に至るまでの局地戦も扱うようです。デザインはダニガン先生。何だかクソゲーの匂いがプンプンしますけど、なんだかプレイしてみたい気持ちになってくる作品でもあります。

GlobalWar


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福江島を回った 翌日は、五島列島2番目に大きい島、中通島を半日かけて回る予定であった。しかしレンタカーを予約した際に不手際があった模様。予約していた筈のレンタカーが予約されていなかったのだ。

これは困った。

取り敢えずフェリーターミナルの観光案内所に行き、色々と情報を収集し(ここの女性スタッフさんはとても親切だった)、結局レンタサイクルで港の近くを回ってみることにした。島の広さがわからなかったので自転車でどの程度回れるのか不明であったが、取り敢えず回ってみよう。

福見教会

案内図では一番近そうに見える福見教会に行ってみた。港からの距離は6km弱となっている。実際に行ってみると途中で2個所の峠越えがあり、結構きつかった。レンタサイクルが電動アシスト付きだったので助かったが、普通の自転車なら峠越えでめげていたかもしれない。
教会自体はレンガ造りの小さい教会で、同地区での信仰の中心地とのこと。あとで教会の大きさについて案内所のスタッフに尋ねてみた所、単に信徒の数を反映しているのでしょう、とのことであった。つまらん。

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高井旅教会

福見教会よりも実は港に近い所にあった教会です。こちらも小さな教会ですが、レンガではなく木造でした。目の前に高井旅海水浴場があり、海岸線の景観が美しかったです。

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桐教会

島の西側にある教会です。奈良尾からの距離は、先の福見教会よりも近い感じ。3~4kmぐらいではないでしょうか。ここはかなり大きな教会で、遠方からも視認できました。場所的にも付近の集落を睥睨できる高台にあり、ちょっと「偉そうに」見える教会でした。

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ここも海岸の景観が美しい所でしたが、ここは海水浴場ではなく漁港で、波静かな入り江になっています。海の透明度が高く、澄んだ海水が印象的でした。

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OCS(Operation Combat Serirs)は、1990年代に米Gamers社から発表されたゲームシリーズである。このゲームは、共通のルール基盤で第2次大戦及びその前後の陸上戦闘(一部航空戦及び海上戦を含む)を再現する。今回、OCSシリーズの1作であるSicily-II(以下、本作)をプレイすることにした。本作は2016年に発売されたOCSシリーズの1作品で、タイトル通り1943年7月~8月のシシリー上陸戦を扱う。
今回はメインシナリオとも言うべきシナリオ5「ハスキー作戦」をプレイした。今回はVASSALによる遠隔対戦で参加者は3名(連合軍2名、枢軸軍1名)である。OCS初心者の私は、米軍を担当した。

前回までの展開は --> こちら

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3Turn(43/07/17)

US_2A_673b主導権を取った連合軍が先手を取った。Licata方面で突破口を啓開しつつあった米第2機甲師団、第3歩兵師団はLicataの北西部にあるイタリア軍の弱点部を狙って集中攻撃を加えて突破口を啓開する。チャンスとばかりに予備待機していた機甲大隊、偵察大隊が敵中を突破。ヘルマンゲーリング師団の背後に位置する補給所を襲う。無防備に配置された補給所は米軍部隊の蹂躙する所となり、付近に配置されていた補給ポイント5SP以上が灰燼に帰した。

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「これで勝負あった」
と一度は思ったが、そうは問屋が卸さない。ドイツ軍はヘルマンゲーリング師団をゲラ湾前面から引き上げさせ、Piazza Armerina(40.13)付近の山岳地帯に後退させ、山岳地帯に戦線を引く。これで米軍部隊が東へ向けて突破する道がふさがれた。
西に向けては、山岳地帯を抜けて北西岸パレルモへ向かうルートは、イタリア軍Aosta師団(13-3-3)の分遣隊が山道を塞いでします。
海岸沿いに西に向かうルートには、イタリア軍第207歩兵師団とドイツ軍のエンス戦闘団に所属する自動車化歩兵部隊(3-4-14)が海岸線の防備を固める。

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といった所で時間切れでゲーム終了。今回は丸2日間朝から晩までプレイしたが(プレイ時間は計16時間)、たった3Turnしか進まなかったのは残念である。



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感想

GE_Ju88まず戦略面の感想である。
第3Turnに突破が決まって枢軸軍の戦線を崩壊させたため、パレルモ方面への突破口が開かれた感じになったが、その後の枢軸軍の対応によって突破口は塞がれてしまった。ただし今までのような堅固な防御ラインではないので、機動力を生かした突破が可能だと思う。
一方で西方への突破が遅れ気味なことは否めない。ゲラ湾からMarsalaにかけてのシシリー島南西海岸には、Porto Empedocle、Marsalaを始めとシ、いくつかの小港湾がある。これらの港を占領してSPの揚陸能力を高めておかないと、この後SP不足で進撃が滞ってしまうかもしれない。このあたり、今回の戦いでは検証できなかった。

ゲーム自体の感想だが、噂通りタフなゲームである。こちらはとにかくSPとか飛行場とかを蹂躙されないように気を配ったが、システム上相手が本気で攻めてきたら全部守るのは無理なので、ある程度は失うことを覚悟して守った方が良いかもしれない。自軍の後方を潰されるリスクと相手の後方を狙うチャンスを秤にかけて、どこまでリスクをテイクできるのか、冷静な判断力と失敗にメゲないタフさが求められよう。シミュレーションと見た場合、やや自由度が大き過ぎるような気がしないでもない。

US_Truck_245本作だけではなくOCS全体として問題だと思ったのは、OCSの肝とも言うべきSPの管理である。SPが管理でミスるとゲームが破綻する恐れがあることは言うまでもないが、対面プレイの場合でもSPの管理を厳密にやらないと「埋蔵金が出てきた」みたいにSPが勝手に増えてくることにもなりかねない。もちろん意図的にSPを不正に増やすのは論外だが、意図しない不正利用も起こり得ると思っておいた方が良い。特にゲームがエキサイトしてくると、少しでも自分が有利になるように曖昧な個所は自身に有利に解釈しがちになる。対戦ゲームである以上は仕方がないが、何とかミスの少ないプレイはできないものか。
VASSALの場合はSPのコピーや拡大がボタン操作で簡単に実施できてしまうのでさらに危険である。例えば意図せざるボタン操作よって10SPマーカーが複製されて2~3倍に膨れ上がった場合、さらにそれを両方のプレイヤーが知らないうちに使ってしまった場合、ゲーム本来が持っていたバランスは瞬時に崩壊する。そういった意味ではVASSAL対戦の場合は、対面対戦時以上にSPの管理に慎重になる必要がある。さらにSP管理については、参加する全プレイヤーが熟達しておく必要があるだろう。

いずれにしてもOCSには様々なアイテムがあり、同一のシステムで様々なシチュエーションを楽しめるのは有難い。折角ルールを覚えたので、できれば忘れない間に何かほかの作品もプレイしてみたいものである。

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210722_日本海軍の水雷戦隊

世界の艦船2020年11月号増刊:日本海軍の水雷戦隊

海人社

最近は様々な増刊シリーズでバリエーション拡大を図る世界の艦船シリーズだが、今回は日本海軍の水雷戦隊が対象である。写真記事は、日本海軍水雷戦隊旗艦を務めた巡洋艦と駆逐艦の全タイプについての解説。本文記事は日本水雷戦隊の編成と戦史に関する記事である。記事は過去の世界の艦船史から抽出したものが多く、昭和時代の記事も多い。特に目新しい内容はなかったが、読みものとしてはそこそこ面白かった。

お奨め度★★★

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