もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2021年10月

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新千歳空港は色々と面白いギミックが用意されているのですが、「ラーメン道場」は北海道全域のラーメンが用意されているので、空港で食事をする際に時々利用しています。
今回利用したのは「弟子屈」。知る人ぞ知る。道東の名所、摩周湖、屈斜路湖を含む町の名前です。
焼豚味噌ラーメンのピリ辛を注文。980円でした。中太麺がキラキラと光って喉越しが良い感じ。甘い味噌味と野菜との相性も良いです。生姜が添えてあるのも良いですね。
「ピリ辛」というからどのぐらい辛いのかと少しビビッておりましたが、辛さはそれほどでもなく、どちらかと言えば甘口かな。でも美味しかったです。

新千歳空港のラーメン道場には他にも色々なお店があるので、今度は別の店にも挑戦してみたいです。

お奨め度★★★

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Turn01d


The Battle for Germany(以下、本作)は、2021年に米国Compass Gamesが発表したシミュレーションゲームだ。テーマは1985年8月を想定した西ドイツにおけるワルシャワ条約機構(WP)軍とNATO軍の対決。1Turnは実際の1日、1Hexは12kmに相当し、1ユニットは連隊~師団規模になる。 本作の基本システムは、 以前の記事 で紹介したので、そちらを参照されたい。

今回は、その中からシナリオ4「The Battle for CENTAG」をソロプレイしてみた。このシナリオは北部戦域を除いたドイツ中南部での戦いを描いたシナリオである。キャンペーンシナリオほどではないが、それでもフルマップ2枚相当のかなり大規模なシナリオである。個人的には実質的にプレイなのはこの程度のシナリオまでかな、とも思っている。

前回までの展開は --> こちら

2Turn(1985/8/2)

戦略フェイズ

開戦2日目。相変わらず晴天である。NATO側は燃料切れを起こした西ドイツ軍部隊に空中補給で燃料を輸送する。空中戦は増援を得たWP側が盛り返し、西ドイツ上空の制空権をWP側が握った。

WPプレイヤーターン

SO_79GTD増援部隊を得たWP軍が西ドイツ領内に殺到する。北方ではソ連第1親衛戦車軍麾下の機甲部隊が国境線を超えてカッセル周辺のNATO軍に襲いかかる。西ドイツ第2装甲擲弾兵師団、第12装甲擲弾兵師団、そして米陸軍第11装甲騎兵連隊を撃破し、カッセルを占領した。

Turn02a


その南では、ソ連軍第8親衛軍がSCHWEINFURT周辺のNATO軍を攻撃。米第3歩兵師団麾下の1個連隊を撃破してSCHWEINFURTを占領し、WURZBURGに接敵した。

Turn02b


その南方、チェコ軍の担当戦線では、ニュルンベルク前方まで前進したチェコ軍に対し、西ドイツ軍第4装甲擲弾兵師団が予備移動で対応し、ニュルンベルクの守りを固める。

Turn02c


全般にWP側のダイスが走っている。というよりもNATO側のダイスが悪く、支援効果が使えないケースが多かった。平地における戦いでは戦車支援の有無が勝敗を左右することになるので、支援ダイスにコケるとそのまま戦闘結果に直結することになる。

NATOプレイヤーターン

WG_12PGD_CDR NATO側はTurn前半の戦闘で師団基幹(Cadre)を失ってしまった。西ドイツ軍の第12装甲師団と第2装甲擲弾兵師団だ。そのために麾下の部隊が全て連絡線切れになってしまう。簡単に基幹部隊を失うと酷い目に遭う、ということを知った時には遅かった。
NATO側はまだ増援部隊が少ないので、現有戦力で支えるしかない。突出部を後退させて戦線に深みを作って守りを固める。またTurn終了時にはデンマークの離脱チェックを行うが、デンマークは戦線に留まった。

Turn02d


3Turn(1985/8/3)

戦略フェイズ

Z_Chemical_Attack天候は晴れ。両軍とも敵航空基地に対する打撃戦を実施する。WP側は化学兵器を搭載した地対地ミサイルで攻撃を実施。英本土を狙ったミサイルが飛行場中心に着弾し、持続性化学剤をバラまいて飛行場の機能を麻痺状態にした。対するNATO側はトーネード攻撃3ユニットで飛行場に対する反撃を実施したものの、対空砲火に阻まれて2ユニットが後退。残り1ユニットが飛行場1個を使用不能にするに留まった。さらに米陸軍の地対地ミサイル部隊も通常弾頭による飛行場攻撃を行ったが、これまた出目に恵まれず外れとなる。

WPプレイヤーターン

SO_20GMRDWP軍は北方でルール工業地帯へ向けて前進する。ソ連第9戦車師団と同第90親衛戦車師団が西ドイツ第5装甲師団麾下の戦車連隊をカッセル西方の山岳地帯で撃破。突破口を啓開し、ドムトムントまであと4Hexの地点まで前進した。NATO側は予備移動で第2装甲擲弾兵師団を同方面へ急速展開し、突破口を防ぐ。しかしソ連側の第20親衛機械化歩兵師団が追い打ちをかけ、展開してきた西ドイツ第2装甲擲弾兵師団の機械化歩兵連隊を攻撃してこれを撃破、ドムトムントまであと3Hexと迫る。

Turn03a


SO_11GTD中央戦線ではソ連軍第11親衛戦車師団その他が西ドイツ軍第5装甲師団の戦車連隊を撃破し、フルダとGIESSENの間に回り込む。フルダを守る米第3機甲師団の背後が危ない。予備に控置されていた西ドイツ第12装甲擲弾兵師団の2個連隊が前進。フルダ川西岸に布陣し、ソ連軍先鋒と後続部隊との間隙に布陣する。これによってWP側の後続部隊はフルダ川の東岸から渡河できない。

Turn03b


南方では、チェコ軍がニュルンベルク~ミュンヘン間に進出し、西ドイツ軍第2軍団麾下の第1擲弾兵師団、第4装甲擲弾兵師団。第10装甲師団と交戦状態に入る。しかし支援火力に乏しいチェコ軍は、西ドイツ軍の抵抗線を突破できずにいた。

Turn03c


WP_Z_RoadColumnここでルール適用ミス発覚。道路移動モードのユニットは、その規模値を戦闘支援に使えませんでした。ルールでは道路移動モードのユニットには"Road Column"マーカーを載せて識別する必要があるのだが、どうせ全部道路移動モードなので面倒で載せていなかった。共同攻撃時以外は殆ど問題ないのだが、共同攻撃の際にはかなり重要な意味を持ってくる。気づいた時点で可能な限り補正しておいたが、一部適用漏れがあるかもしれない。

NATOプレイヤーターン

WG_5PzD_15Pzドムトムント東方でNATO軍が反撃を実施した。西ドイツ軍第5装甲師団がソ連第20親衛機械化歩兵師団に対して夜襲を仕掛けたのである。戦力は必ずしも十分ではなかったが、戦車性能の優越とダイス目の優越が奏功してソ連軍を撃破した。第20親衛機械化歩兵師団は主要装備の殆ど失って東方へと退いていく。

Turn03d


US_3AD_3フルダ西方では米軍を主体とする反撃が行われた。反撃に参加したのは米第5軍団所属の第3機甲師団「スピアヘッド」と第7軍団所属の第3歩兵師団「ロックオブマルヌ」である。目標となったのはソ連軍第11親衛戦車師団と第32親衛戦車師団。空にはA-10サンダーボルトの航空支援が舞い、戦車や砲兵火力を集中した米軍の激しい反撃で、第11師団が壊滅、第32師団も大損害を被ったが辛うじて踏みとどまった。

Turn03e


US_8ID_CDRフルダより南では、フランクフルト東方から南東方向へ、ウルツブルグ、ニュルンベルク、ミュンヘンといった広い地域に、北から米第8歩兵師団、同第1機甲師団、西ドイツ第4装甲擲弾兵師団、同第10装甲師団、同第1擲弾兵師団がその他の独立部隊と共に戦線を敷いていた。しかしその戦線は決して強固なものではなく、WP軍の本気の攻撃を受ければ簡単に突破されてしまう恐れがあった。

Turn03f


この日、数台のトラックが東ドイツ領内の空軍基地に厳重に警備された一連の貨物を運び渾んだ。さらに東ドイツ領内に展開するソ連軍中距離ミサイル大隊は、ミサイルに弾頭を装填して発射準備を整えた。

つづく

SS-20




 

「はなまる」で寿司を堪能した あと、レンタカーを駆って根室市内を散策してみました。根室市内といっても納沙布岬の端まで含んでいるので結構広いです。ちなみに私が根室市内に足を踏み入れたのは、18年ぶり。さらに東の納沙布岬に行ったのは多分四半世紀ぶりぐらいだと思います。

根室駅

日本最果ての駅です。最東端は1つ手前の東根室駅ですが、東の果ては間違いなくこの駅です。最果て感が半端ない。

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納沙布岬

根室市街からさらに東へ向かうと納沙布岬への平原地帯です。どこまでも続く大平原。しかも両サイドは海と正に最高の景観です。冷戦時代は旧ソ連軍が納沙布岬に上陸し、そこから根室、釧路経由で帯広方面に侵攻することを企図していました。今は平和なこのあたりも、冷戦時代は東西対立の接点でした。
ちなみに根室と言えば忘れてはいけない北方領土。市内や納沙布岬へ向かう道路には「返せ北方領土」といった看板が数多く目立ちます。しかし前回(20世紀末)に訪れた際に目にしたソ連兵を形どった過激な看板は姿を消し、ゆるキャラを描いた可愛い感じの看板がメインでした。

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根室市内から車で20分ほど走った所に納沙布岬があります。文字通り(不法占領されている北方領土を除けば)日本最東端の地です。海を挟んだ向こう側には歯舞群島や国後島が見えています。ちなみにオーロラタワーといって高い所から北方領土を見ることができるタワーもあるのですが、コロナ禍の影響なのか休館していました。

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ヲンネモトチャシ跡

アイヌの人たちが築いた城郭をチャシというそうです。根室半島にはその種の「チャシ」がたくさん残っているとのこと。その中でも一番原型がハッキリしているのが、このヲンネモトチャシ跡だそうです。
納沙布岬から車で約2kmほど走った所にあります。車だとほんの一瞬ですが、歩くとちょっときつそう。城跡といっても石垣も天守もなく、ただ小高い丘があるだけ。ちょっと拍子抜けする感じです。
目の前に広がる根室海峡。海には国籍不明の巡視船が浮かび、ここが日露国境の最前線であることを知らしてくれます。

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210826_歴史群像

歴史群像2021年8月号

特集はインド洋作戦。いわゆる南雲機動部隊によるセイロン島空襲を日英両方の視点から描いた内容になっている。面白かったのは参謀辻正信の生涯。辻正信といえば、「作戦の神様」として讃えられる一方、ノモンハンやガダルカナルでの敗北や様々な非人道的な事件を引き起こした張本人として厳しい評価もある等、毀誉褒貶の激しい人物だが、本書では最新の研究成果に基づいて辻の実像に迫っている。 他には源平合戦を軍事的な側面から描いた記事が面白かった。また金門島の戦いに関する記事もそれなりに興味深かったが・・・・・・。

お奨め度★★★

表紙


The Battle for Germany(以下、本作)は、2021年に米国Compass Gamesが発表したシミュレーションゲームだ。テーマは1985年8月を想定した西ドイツにおけるワルシャワ条約機構(WP)軍とNATO軍の対決。1Turnは実際の1日、1Hexは12kmに相当し、1ユニットは連隊~師団規模になる。 本作の基本システムは、 以前の記事 で紹介したので、そちらを参照されたい。

今回は、その中からシナリオ4「The Battle for CENTAG」をソロプレイしてみた。このシナリオは北部戦域を除いたドイツ中南部での戦いを描いたシナリオである。キャンペーンシナリオほどではないが、それでもフルマップ2枚相当のかなり大規模なシナリオである。個人的には実質的にプレイなのはこの程度のシナリオまでかな、とも思っている。

Turn00a


1Turn(1985/8/1)

戦略フェイズ

SO_Spetsnazシナリオ開始時点でWP軍は特殊部隊(スペツナズ)を3個使用できる。米軍の事前備蓄基地POMCUSに対して2個、KARLSRUHE(H13.47)で裸で置かれている目標マーカーに対して1個を投入した。2ヶ所のPOMCUSのうち1か所を破壊し、目標マーカーも奪取した。WP側が3VPを獲得した。

連絡線チェック。シナリオ特別ルールによって第1TurnのNATO軍は連絡線で不利な修正が適用されるため、連絡線遮断のユニットが続出する。このあたり、単なる「手続き」なので、シナリオのセットアップ情報に含んでいて欲しい所ではある。

WG_Trndo_JBG32続いて航空戦の割り当てである。AWACSチェック。NATO側のAWACSレベルが7なので、D10で7以下を出せばNATO側がAWACS優勢を確保する。出目は"6"でNATO側が順当にAWACS優勢を獲得した。
これによってNATO側は相手側の航空部隊を布陣を見た後で自陣営の航空兵力に任務割り当てができるようになる。WP側は可能な限り多数の戦闘機を制空任務に割り当てて、残りは対地支援に割り当てた。
NATOも可能な限りの戦闘機を制空任務に割り当てて、残りはトーネードがSAM制圧、A-10とアルファジェットを対地支援に回した。

Turn00b


SO_SSM航空戦を解決する前にSSM攻撃の解決がある。SSM攻撃は目標を選択し、D10を振る。出目が自身のSSM値以下の場合は攻撃成功で、損害判定を行う。出目がSSM値よりも大きい場合はSSM攻撃失敗となり、SSM値が1減少する。
WP側はここではSSM戦力の温存を選択し、SSM攻撃は実施しないことにした。下手に攻撃を行って失敗してしまうと、貴重なSSM戦力が減少してしまう。それを恐れたためである。
NATO側もSSM攻撃は実施しない。NATO側のSSM値は低いので、下手に使用するとSSM値が減るだけの結果になるだけである。

次が補給フェイズである。両陣営とも補給ポイントを使ってインフラを2レベル向上させる。

US_F15_36TFWそして遂にお待ちかねの航空作戦である。まずは両陣営の制空戦闘を解決する。AWACS優勢を取ったNATO側の先制攻撃で空中戦が始まる。WP側最強のMiG-29 3ユニットは、自らが射撃する前に2ユニットを撃破されてしまう。残り1ユニットの射撃で米空軍のF-16に対してステップロスの結果を得。一矢を報いた。結局空戦の結果、NATO側は2ユニット、WP側は4ユニットが減少戦力となって後退していった。
次にSAM制圧。NATO側のトーネード3ユニットが攻撃を行う。しかし1ユニットがSAMの反撃で被弾。残り2ユニットがSAM制圧攻撃を実施するが、外れに終わった。

TornadoIDS_WG


SO_Regt最後にWP側が空挺作戦を行う。WP側で投入可能な空挺部隊は2個連隊。目標ヘクスを選んでD10で輸送値以下の目が出れば空挺降下成功になる。最初の空挺降下はMUNCHENの南端ヘクス(H33.58)に向けられた。ここには目標マーカー(別名「ドラゴンボール」)がある。輸送値は8なのでD10で8以下を出せば降下成功だ。出目は"8"で降下成功。WP軍は3VPのドラゴンボールを獲得した。
もう1個の空挺部隊は将来に備えて温存する。渡河作戦等で空挺部隊が必要となる場面が出てくるかもしれないからだ。

Turn01a



WPプレイヤーターン

ここからは通常の陸戦ゲームのように移動・戦闘の繰り返しになる。ただし、「全ユニットが移動した後に戦闘」ではなく、「活性化したグループが移動、戦闘」「別のグループが移動、戦闘」という手順になる。さらに別のグループが活性化する前に相手の予備移動が入るので、展開は流動的になる。
US_11ACRまずは「フルダ渓谷」ではお馴染みのソ連第8親衛軍(8GDS)が活動を開始する。国境線を守る西ドイツ民間防衛部隊(VKK)を東ドイツ軍の第4機械化歩兵師団がオーバーランにより撃破し、国境線の門を開く。NATO軍は予備移動で米第5軍団HQを活性化し、麾下の第11装甲騎兵連隊をFULDA北方に布陣させる。アウトバーン経由でによるWP軍部隊の西方への突破を阻止するためだ。その後詰めには米第3機甲師団の1個戦車旅団をFULDAに入城させる。

Turn01b


その南、NUREMBERG北方のBAMBERG(H31.41)では、同地を守る米第3機甲師団の1個旅団がソ連軍第39親衛機械化歩兵師団の攻撃を受け、壊滅した。弾薬不足のため、殆ど抵抗できずに一方的に殲滅されてしまう。

ソ連第1親衛戦車軍(1GTA)麾下の4個師団は、第8親衛軍の北側を進んだが、この日は国境線を突破して西ドイツ領内に入っただけであった。
東ドイツ軍はソ連第8親衛軍と第1親衛戦車軍の間を埋めるように進む。チェコ軍は西ドイツ南部の突出部を西へ向けて進撃する。

Turn01c



NATOプレイヤーターン

NATO軍は補給切れの部隊が多い上、ユニット数だけは多い。北から西ドイツ第3軍団、米第5軍団、米第7軍団、西ドイツ第2軍団の4個軍団が展開している。各軍団は2~3個師団+独立部隊からなり、総兵力は10個師団以上に登る。WP側先鋒部隊の兵力が15個師団なので、実質的な兵力はこの時点で大差はない。むしろ質の差を考慮するとWP側が有利なぐらいだ。
NATO軍は後方に降りたスペツナズを撃破し、さらにミュンヘンへ降下したソ連空挺旅団を西ドイツ軍第1装甲擲弾兵師団が攻撃して街から叩き出した。

NATO軍はユニット数が多い(連隊~旅団単位)ので、特に第1Turnは時間がかかる。今回のソロプレイでも、NATO側プレイヤーTurnだけで3~4時間かかってしまった。第2Turn以降は戦線が整理されてくるからもう少しスピードアップできそうだが、果たして・・・。

Turn01d



つづく

ZSU23




 

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