もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2022年02月

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220110_旅と鉄道202111

旅と鉄道2021年11月号

特集は「鉄道一人旅」。先に読んだ「山と渓谷」を読んで落ち込んだので、鉄道旅なら今後もできそうだと思って読んでみた。面白かったが、今回の怪我の原因が鉄道旅行だけに、それを思うと素直には楽しめなかった。怪我した時は何を読んでも落ち込むなぁ。英語の本でも読むしかないか・・・。

お奨め度★★★

Blue Water Navy(以下、本作)は、米Compass Games社が2019年に発売したシミュレーションゲームだ。テーマは1980年代における西半球全域を舞台とした米ソ両陣営の海上戦闘である。実際のは起こらなかった第3次世界大戦を扱った仮想戦ゲームだ。

本作については、以下の紹介動画も参考にされたい。




前回までの展開 --> こちら

3Turn前半(開戦5日目)

NATO_Convoyソ連側は12OPを使用。NATOは15OPに加えて"White Cloud"Whiteを利用して実に計19OPSを獲得した。

このTURN、NATO側に米空母2隻を含む大規模な増援部隊が到着する、NATO側はそれらの増援部隊と大輸送船団でTask Forceを編成。大西洋を一気に押し渡ってヨーロッパへ大兵力を海輸する寸法だ。
ソ連側はこの大船団にはとても手出しできないので、その前方を航走中の小規模な船団を狙った。こちらはオランダの小規模な水上部隊が護衛しているだけである。最初にキューバを発進したTu95ベアDがレーダー捜索でこの船団を発見。それに対してキューバに再展開していたTu22バックファイアの半個戦隊とコラ半島から長躯飛来してきたTu95ベアGの半個戦隊がミサイル攻撃を仕掛けた。個々のミサイル攻撃はせいぜい対艦ミサイル20~30発程度の比較的小規模なものであったが、小規模艦隊の防空能力では手に余る存在であった。護衛のオランダ艦隊は全て撃沈破され、護衛が裸になった所に、船団も半数近くにあたる20隻以上が対艦ミサイルを食らって大破炎上していた。

Turn03a


SO_SS_Kiroビスゲー湾では、欧州大陸を目の前にしたNATO輸送船団を凄腕のキロ型潜水艦隊が襲う。NATO対潜部隊の防御スクリーンを巧みに突破したウルフパックは、船団に大損害を与えた。護衛艦艇数隻も撃沈破され、しかもキロ型は怒りに燃えるNATO対潜部隊の報復攻撃を逃れて海中深く姿を消した。

Turn03b


3Turn後半(開戦6日目)

NATO_Patriot_SAM両軍とも12OPを使用。持ち点も共に14OPとなった。

ソ連軍は再びデンマークへの攻勢を仕掛けるべく、Tu16Gバジャー2ユニットでミサイル攻撃を仕掛けた。しかしデンマーク周辺に配備されたパトリオット地対空ミサイル部隊が威力を発揮し、飛来してきたソ連ミサイルの大半を撃ち落とした。レイセオン社大喜び。

IT_FTR_F104地中海ではNATO側最初の増援船団が、英空母「イラストリアス」等に護衛されながら南フランスのツーロンに近づいていた。それに対して地中海方面のソ連軍は、何とか一矢を報いるべく、シリアから対艦ミサイルを装備したTu16バジャー1個戦隊(24機)を発進させる。しかし護衛の伴わないバジャー編隊は、西地中海に入る手前で上空哨戒中のイタリア空軍F104戦闘機の迎撃を受けて半数を損失。残りは果敢に突撃を続けたが、急報を受けて発進した「イラストリアス」搭載のシーハリアーが、残りのバジャー全機を撃墜し、対艦ミサイルの発射を許さなかった。これによりソ連側は地中海方面で唯一使用可能な長距離爆撃戦力を失ったことになる。

Turn03c


Turn終了時の戦争状況判定では、ノルウェーと中欧でソ連軍が1歩ずつ前進。ノルウェー 中欧とノルウェーで進撃。中欧ではソ連軍はハノーヴァーを占領。ノルウェーではナルヴィク/ボード―を占領した。

4Turn(開戦7-8日目)

SO_STK_Tu16ソ連軍に増援の2個の揚陸部隊が到着した。ソ連側はその全てをバルト海方面に投入し、デンマークへの追加進攻を企図した。まずエスビアウの西ドイツ海軍トーネード隊を制圧すべくバジャー2個戦隊で巡航ミサイル攻撃を仕掛けた。前回は活躍したエスビアウ付近に展開するパトリオット地対空ミサイル部隊は、今度は迎撃に失敗。バジャーの放った巡航ミサイルはエスビアウ周辺の航空基地や港湾に落下し、西ドイツ海軍のアトランティック哨戒機1ユニットを道ずれにして基地機能を制圧した。

NO_SS_Kobbeソ連軍は頃合い良しと見て揚陸部隊をバルト海へ出撃させた。護衛は僅かにクリバック型フリゲート艦数隻と上空哨戒にあたるIl38メイ哨戒機である。如何にも守りが手薄だが、そこは物量攻勢で乗り切る構えである。
NATO側は"NATOの柔軟性"カードを使用してボーナス5OPを獲得し、それによって潜水艦による波状攻撃を仕掛けた。この攻撃によって投入された潜水艦は、ノルウェー、デンマーク、英、西独、オランダ1ユニットの計5ユニット。それがあらゆる方向からソ連軍バルト海侵攻船団を攻撃した。護衛のクリバック型フリゲート艦隊は瞬く間に蹴散らされた。100隻以上の大船団はそれでもNATO潜水艦群の攻撃を耐え続けたが、大型揚陸艦は悉く撃沈され、中小型の揚陸艦艇もその大半が撃沈破されるに及び、揚陸部隊は撤退を開始。こうしてソ連軍による第2次バルト海侵攻作戦は失敗に終わった。

Turn04a


US_FTR_F14_Ken米空母3隻からなる機動部隊が中部地中海へ進入する。ソ連地中海艦隊ではそれに対抗する術がなかった。米空母艦載機は欧州南翼を進むワルシャワ条約機構軍に対して3度に渡る航空総攻撃を実施した。出目に恵まれず結果は合計7ヒットに留まったが、それでもワルシャワ条約機構軍を約4日間足止めにする効果はあった。米側の損害は空母「キティホーク」の攻撃機が数機撃墜されただけであった。

Turn04b


大西洋に目を向けると、現時点でソ連はGIUKギャップの西側に有力な原潜部隊を持っていない(一掃されてしまった)。そこで速やかにGIUKラインを突破し、有力な原潜部隊を大西洋に押し出す必要がある。
そこでまずソ連軍はアイスランドに目を向けた。スペツナズの特殊部隊を投入してアイスランドのNATO軍事施設を急襲した。これによりケフラヴィーク飛行場に駐留するF-15部隊が大損害を被った。これによりアイスランド東方の防空網に穴が開く。機を逃さずコラ半島から発進したソ連長距離爆撃機がアイスランドに対して連続した巡航ミサイル攻撃を仕掛けた。これによりアイスランドの各基地は大損害を被り、基地機能を損失した。

Turn04c


Turn終了時の戦争状況判定では、まずソ連軍はデンマークに奇襲上陸を敢行(イベントカード)。これによりデンマーク侵攻軍の戦力が1段階アップした。
ノルウェーではNATO側がイベントカードを使用したので進撃ストップ。デンマークでは増援を得たソ連軍が2歩前進。デンマーク海峡を指呼の下に収める地点にまで到達した。直ちに機雷除去作業を開始。成功率は30%に過ぎなかったが、見事に機雷除去作業に成功し、機雷レベルを1レベル低下させた。あと1レベル低下すれば、デンマーク海峡の機雷は完全に除去されてデンマーク海峡は突破されてしまう。

中欧ではソ連軍が一歩前進。ハンブルグを占領した。南欧では米空母艦載機による攻撃が奏功してワルシャワ軍の進撃はストップしている。

Turn04d


つづく

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220110_山と渓谷202110

山と渓谷2021年10月号

特集は「北アルプス紅葉ベストコース」。膝を骨折した時に暇つぶしに読んでみた。行ったことのあるコース。行ったことはあるが秋はまだ行ってなかったコース、行ったことがないコース等様々なコースが出ていた。読んでいてそこそこ面白かったが、膝を怪我したあ後に読んだだけに「あー、こんな山にはもう行けないだろうなぁ」という失望感が強かった。やはり自分のメンタルが落ち込んでいる時に、山登りの本なんて読んでもダメだね。

お奨め度★★★

Blue Water Navy(以下、本作)は、米Compass Games社が2019年に発売したシミュレーションゲームだ。テーマは1980年代における西半球全域を舞台とした米ソ両陣営の海上戦闘である。実際のは起こらなかった第3次世界大戦を扱った仮想戦ゲームだ。
今回、VASSALによるソロプレイにチャレンジしてみることにした


本作については、以下の紹介動画も参考にされたい。



こちら

2Turn前半(開戦3日目)

このTurn、ソ連軍の増援として揚陸船団が登場する。コラ半島かバルト海に配置可能だが、次のTurnにノルウェー方面にソ連軍のTroops(地上部隊)が登場するので、揚陸船団はバルト海方面へ回すことにした。

SO_SS_Foxtrot 両軍とも15OPを投入した。ソ連軍は大西洋を進むNATO船団を捕捉すべく複数回に渡って哨戒機を放ったが、NATO側の電波管制や哨戒機自体の不手際等があって船団発見に悉く失敗した。業を煮やしたソ連軍は、付近を行動中のフォクストロット型潜水艦を使って船団攻撃を実施した。2枚の反応カード"Good Intercept"と"Expert Skipper"を使って輸送船団に2Hitを与え、護衛にあたっていたフランス空母「フォッシュ」も大破せしめた。

Turn02a


SO_SSBN_Yankee米本土東岸沖では米対潜部隊が全力でソ連SSBN群を追った。護衛を失い、スパイによる支援も欠いたソ連SSBN群は、最早精鋭を誇る米ハンターキラー群にとっては単なる獲物でしかなかった。ソ連軍は慌ててキューバからタンゴ型通常動力潜水艦を護衛のため出撃させたが、静粛だが鈍足のタンゴ型では護衛の用をなさず、かえって米対潜哨戒機によってステップロスを強いられる有様。
結局、この日の終わりには米東岸沖に展開中のソ連SSBN群は壊滅した。ソ連は米本土に圧力を加えていた貴重な核打撃力を失ったのである。またその結果、ソ連軍は第1撃ポイントを1ポイント失い、政治的安定度も1段階低下した。(「安定」から「同盟放棄」へ)

Turn02b


SO_Sveldrovソ連軍が新たな攻勢を仕掛けてきたのはバルト海方面である。デンマーク上陸を実行すべく揚陸部隊を編成し、バルト海へ出撃させたのだ。しかし極端な北方偏重策がここでは裏目に出て、バルト海進攻艦隊の対空対潜防御は決して十分なものではなかった。
ソ連側のデンマーク進攻作戦を遂行する上で脅威となるのは、バルト海に展開する西ドイツ海軍の小型潜水艦群(Uボート)とユトランド半島のエスビアウ(Esbjerg)に展開する西ドイツ海軍航空隊(トーネード戦闘攻撃機)である。特に後者は強力な対艦ミサイル火力(約100発の同時発射能力)を誇り、さらに戦闘機でガッチリ防御されているので、非常に厄介である。

Turn02c


ソ連軍はまずエスビアウのトーネードと制圧すべくエコー2型SSGN3ユニットを動員してエスビアウに対して巡航ミサイル攻撃を実施した。しかし出目振るわず、エスビアウの基地を一時的に使用不能にしただけで、数時間後に復旧されてしまう。

SO_STK_Tu16そこでソ連軍は次に航空攻撃によるエスビアウ制圧を考えた。MiG25戦闘機2ユニットに護衛されたTu16Gバジャーが巡航ミサイル攻撃を加える。バジャー隊は西ドイツ空軍のファントム隊の反撃でステップロスを強いられたが、エスビアウ基地には巡航ミサイルを命中させた。
さらにコラ半島からはTu22バックファイアが護衛なしで飛来。西ドイツ空軍ファントム隊の攻撃を躱して巡航ミサイルを発射し、エスビアウにさらなる打撃を与えた。これらの攻撃によりエスビアウ基地は最低2日間程度機能を失うことなる。ソ連側からすれば、西ドイツ海軍の強力なトーネード攻撃機を一時的にせよ無力化したのは大きい。

WG_SS_Type206対するNATO軍は、オランダ海軍のアトランティック哨戒機をバルト海に派遣し、接近するソ連艦隊を発見した。直ちに西ドイツ海軍のUボートが攻撃を行い、揚陸艦数隻を撃沈したが、揚陸そのものを阻止するには不十分であった。

WG_Type206A_Sub


その頃フランスでは、最初の増援部隊がフランス西部の港町に続々と到着していた。また船団の一部が分離し、英空母「イラストリアス」に掩護されながら地中海へ向かっていた。


2Turn後半(開戦4日目)

両軍とも12OPを使用。ただし残OPはソ連が13、NATOが15となる。
ソ連軍はスペツナズの特殊部隊を投入。キール軍港で出撃準備中の西ドイツ駆逐艦数隻を撃破した(まるでイタリア海軍だ)。さらにバルト海での対潜戦を活発化させ、西ドイツ海軍のUボート部隊をほぼ壊滅状態に追い込んだ。さらにNATOは米空母最大の脅威となるヴィクター3型SSNを集中的に攻撃し、1ユニットを完全撃破、1ユニットをステップロスせしめた。

NATO_Patriot_SAMNATO側はエスビアウにパトリオット地対空ミサイル部隊を緊急展開し、同地の防空能力を強化する。さらにイギリス、フランス、ノルウェー等で港内で待機していた通常動力潜水艦を次々と北海やバレンツ海へ出撃させていった。北海ではNATO側が激しい対潜戦を展開し、ソ連エコー2型SSGN部隊に大損害を与えていた。

Turn02d



SO_Sveldrovソ連軍はユトランド半島に上陸を敢行した。デンマーク海軍や西ドイツ海軍の高速攻撃艇や小型艦艇による反撃が激しく、揚陸部隊は大損害を被った。上陸援護にあたっていたスヴェルドルフ級巡洋艦が機雷に触れて轟沈。上陸自体も危うく失敗する所だったが、何とか最小限の上陸には成功し、橋頭保を確保した。ただし兵力が十分ではなく、さらに奥地へ進撃を続けるためには後続波の上陸が必要になる。

地中海でも戦いは始まっていた。シリアを出撃したソ連地中海艦隊の潜水艦とトルコ海軍の潜水艦が東地中海で激突し、トルコ海軍の新型Type209潜水艦がステップロスした。

Turn02e



Turn終了時に各戦線での戦況推移があり、南ヨーロッパとデンマークでは順調にソ連軍が進撃を行っているが、ノルウェーは進撃が頓挫し、肝心の中央ヨーロッパでもフルダ峡谷における米軍の激しい抵抗によりソ連側の前進が頓挫していた。

つづく

(この記事は2022年1月8日に書いています)

年が明けて2022年最初の3連休。西日本方面に旅行に出た私

前回までの展開は --> こちら

姫路から津山へ

姫路で乗り換え時間が30分ほどあった。昼食にはまだ早いので次の佐用まで待とうと思ったが、駅ビルの「姫路玉子焼き」というのが美味しそうだったので、思わず食べてしまった。以前に明石で食べた明石焼きに近い感じだろうか。たこ焼きに近いのだけれど、ソースではなく専用のスープで味をつける所が珍しい。

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姫路からは姫新線に乗る。1121発の播磨新宮行きだ。姫新線は姫路と岡山県北西部の新見を結ぶ路線だが、今回はその東半分である姫路~津山間を乗る。

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姫新線は山の中を走る路線である。雪景色を期待したが、このあたりは全く雪の気配はなかった。途中の播磨新宮で上月行きに乗り換えて、1230頃に智頭急行との乗換駅である佐用に着く。

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ここでも待ち時間が1時間ほどあったので少し町を歩いてみる、さっき食べた玉子焼きがまだ残っていたが、あれだけだと少し寂しい。しかし佐用の駅近くは食堂らしい所はあまりない。「新鮮組」というどこかの怪しげな政治結社のような店に入る。そこもテイクアウト専門であったが、テイクアウトのものをイートインで食べるのはOKとのこと。だし巻き卵が美味しそうだったので、それと、あとはご飯ものということでシメサバの寿司を食べた。

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佐用に戻り1325発の津山行に乗る。佐用までは新型車両であったが、こちらはキハ120系の旧式車両。座席もさっきまではクロスシートだったが、こちらはボックス席だった。佐用から津山まではこれまでも何度か来たことがあるが、ノンビリした田園風景である。絶景という訳ではないが、日本らしさを感じる田園風景で私は好きである。

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津山から鳥取へ

津山には1420頃に到着した。次の智頭行は1514発で待ち時間が約1時間近くある。津山駅は岡山からの津山線、姫路と新見を結ぶ姫新線、鳥取からの因美線が合流する交通の要域だ。またバスターミナルには京阪神へ直行する高速バスも出ており、ビジネス利用はどちらかといえばバスがメインらしい。こういう駅は色々な列車が出入りしており楽しい。

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津山を1514に発車する智頭行き680D列車はキハ120型の単行車。かつての因美線は国鉄型車両の宝庫であったが、今やキハ120系やら智頭急行のHOT3500系、あとは若狭鉄道の車両等ばかりだ。カラフルなのは良いが、やや面白みに欠ける。
津山を出た列車は長閑な盆地を走行していく。次第に山が迫り、それに伴って雪が見えてくる。峠を越えて鳥取県に入ると、雪が深くなってくる。

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1時間ほど走って智頭に到着。ここは智頭急行との分岐点。京阪神への短絡線である智頭急行が開通したことで、陰陽連絡特急である「スーパーはくと」「スーパーいなば」は全て智頭急行を経由することになった。その結果、因美線の津山~地図間は列車本数の少ないローカル区間になりましたとさ。

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智頭から先も雪景色が続く。西の空に夕陽が沈み、山の向こうに赤く染まる空が美しい。

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鳥取駅には1730頃に到着。駅前がライトアップされていて美しい。

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つづく

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