もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2022年07月

松江から城崎温泉へ

山陰旅行3日目。今日が最終日である。 前夜宿泊した松江 を朝0757発の特急「まつかぜ2号」で出発。朝の松江駅は国鉄色のキハ47系とか国鉄色の特急「やくも」等を見ることができ、ラッキーであった。

松江発1431の出雲大社行きは丸みを帯びた車体が特徴的で特急列車のような風格がある。車内もボックス席が多く占める観光列車のような仕様で、これはラッキーであった。

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松江から安木、米子を過ぎ、米子~鳥取間は 1月に負傷した際 に利用したいわくつきのルート。とはいえ、列車で座っているだけで事故が早々起こるものではなく、列車は無事に鳥取駅に到着した。

鳥取からは0947発の普通列車浜坂行きに乗る。山陰本線の中でもこの鳥取~城崎温泉は列車本数が極端に少なくなる路線の1つ。景観は抜群に良い所なのだが、輸送需要は少ないのだろう。

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鳥取発の浜坂行きは1両編成なのでそこそこ混んでいた。途中で降りる人も結構いたので、鳥取県東部の輸送需要を担っているのだろう。この路線は海が綺麗で、特に東浜駅付近の海岸風景は絶景であった。

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1027には浜坂に到着。浜坂からは1030発の城崎温泉行に乗る。乗り継ぎ3分というのは接続が良い。今度はキハ47系の2両編成で、車内はガラガラ。ボックス席を独り占めにして気持ちが良い。

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浜坂~城崎温泉は絶景区間。特に餘部鉄橋の絶景は全国的にも有名である。その餘部駅に人が沢山いたので「何事?」と思ったら、駅自体が観光地化されている。遥か下方の集落から駅まで直接上がってくるエレベーターまで設置されており、下の駐車所には車が沢山とまっていた。

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列車は1130に城崎温泉に到着。ここで昼食休憩をする。

城崎温泉から福知山へ

城崎温泉で途中下車。駅近くのお寿司屋さんで軽く昼食を取る。カニ寿司というちょっと珍しいお寿司だった。確かにこのあたりはカニの名産地。以前に 松江で1万円近くするカニを食べたことがあったなぁ・・・

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食事の後、少し温泉街を歩いてみた。相当以前に城崎温泉で降りたことがあったが、もう記憶の彼方である。温泉街を歩いた印象。思ったよりも広かったかな。温泉街の外れにあるロープウェー乗り場まで往復で20~30分ぐらいかかった。あとはノーマスクの若者集団が多かったこと。6月最初の週末というやや中途半端な日付だったが、京阪神地区からの軽い旅行には丁度手頃なのかもしれない。
時間に余裕があれば日帰り温泉に入っても良かったが、松江のホテルにタオルを置き忘れてしまった。またノーマスクの若者が大声で叫んでいる湯舟に右足の負傷も癒えていないオジサンが入るのも気が引ける。
少し話は変わるが、最近飲み屋等での自分に対する呼称が「おにいさん」から「おとうさん」に変わってきた。自分が父親かどうかは別として、ああいう人たちはだいたい対象者を1ランク若く呼びたがるものである。ということは俺もいよいよ「オジサン」から「オジイサン」の域に入ったか、と、しみじみ思ってしまった。

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城崎温泉での滞在時間は約1時間で、1237発の豊岡行きに乗る。豊岡で1320発の福知山行きに乗り狩る。この福知山行きは国鉄型電車の2両編成。旧型車両は嬉しいが、混雑した時の乗り心地を考えると、ボックス席よりもクロスシートの方が良いかな。
幸い福知山までの間、車内が混雑することはなく、基本ガラガラ状態だったのでボックス席での旅を堪能できた。

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福知山から小田原へ

福知山からは1442発の「はしだて4号」に乗る。ちょっと帰路に着くのが早い。当初の予定では京都丹後鉄道に乗ってから帰ろうとも思ったが、途中で気分が変わったので今回は直帰である。京都で新幹線に乗り換えて小田原には1838に到着。その間特に変わったことはない。強いてあげるなら、おやつに買った「赤福」がボリューミー過ぎて、晩御飯が食べられなくなってしまったこと。駅弁を買っていたが、取り敢えず自宅に持ち帰ってその後の処遇を考えようと思う。

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ともあれ、退院後2回目となる宿泊旅行は取り敢えず無事完了した。まだ坂道の多い所はダメとか、荷物の量は最小限にとか、制約は色々残っている。しかし鉄道とレンタカーによる旅なら何とか無事にこなせる自信はついてきた。これから徐々に活動範囲や活動期間を広げていきたいと思う。

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220610_投資の学校

投資の学校

高橋慶行 かんき出版

今更遅いかもしれないが、投資について勉強を始めている。これまで何冊か投資や資産形成についての書籍を紹介してきたが、本書はやや中級編ともいうべき内容になっている。前半はこれまで何度か紹介してきた積立投資信託による資産形成について記されているが、後半はトレードというやや積極的にリスクを取りに行くタイプの投資方法についても記載されている。正直投資初心者の私にとってはやや難度の高い内容であったが、解説動画等も紹介されていたので、より深く勉強していきたい。

お奨め度★★★

HereComeTheRebel


GCACWシリーズとは、Great Campaigns of the American Civil Warの略で、南北戦争を扱った一連の作品群の総称である。1Hexは1マイル、1Turnは実際の1日に相当し、1ユニットは師団・旅団規模である。

以前の記事 でGCACWのソロプレイを紹介した。
そこで今回はVASSALを使った対人戦に挑戦した。なお、GCACWの基本システムについては、上記記事を参照頂きたい。

まずは前回もプレイしたシナリオ1「South Mountain」をプレイ。今回私は北軍を担当したが、南軍の素早い対応に阻まれて勝ち目がなくなったので投了を宣言。早々に本格的シナリオに挑戦することとなった。

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次に選択したのは、シナリオ3「マクレランの好機」である。このシナリオは1862年9月17日アンティータムの戦いとその直前の動きを描いたシナリオである。シナリオは1862年9月15日に始まり、同17日に終了する。長さは3Turnと短い。私は北軍を担当した。

1Turn(1862年9月15日)

このシナリオでは最初に南軍側に2度の移動機会が与えられている。そこで南軍は北部戦線を守るロングストリート(LongStreet)麾下の師団をアンティータム・クリーク沿いに後退させていく。
一方の北軍。アンティータム方面の戦線は後回しにし、まずは南部ハーパーズ・フェリー(Harpers Ferry 2521)へ向かうプレザント・バレー方面に兵力を向けた。このシナリオ。北軍には北部のシャープスバーグ(Sharpsburg 2413)と南のハーパーズ・フェリーが勝利目標として設定されており、北軍としてはどちらか一方を取りたい所である。
プレザント・バレー方面に向かったのは、北軍フランクリン(Franklin)麾下の3個師団。それに対して南軍はロングストリート軍団の別動隊が展開していたが、いずれも兵力不足と度重なる戦闘による疲労蓄積に悩まされていた。

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アンティータム・クリークに目を戻すと、北軍フッカー(Hooker)の軍団がアンティータム・クリークの浅瀬を攻撃し、対岸に陣取る南軍リー騎兵旅団を撃破。渡河点を確保した。疲労困憊のフッカー軍団を超越して北軍サムナー(Sumner)麾下の軍団がアンティータム・クリーク西岸に進出。メリーランドに展開する南軍を南北に分断する位置に進出する。
さらに主力のマンスフィールド(Mansfield)軍団はシャープスバーグに向けて真っすぐ前進。アンティータム・クリークを挟んで南軍ロングストリートと対峙する。

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マンスフィールドは南軍ロングストリートを撃破してアンティータム・クリークを渡河。シャープスバーグ前面まで駒を進めた。
第1Turn終了時の状況は以下の通りである。兵力に勝る北軍が各戦線で南軍を圧倒しつつあった 。

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2Turn(1862年9月16日)

プレザント・バレーでは南軍は反撃に出る。「ストーンウォール」ジャクソン麾下の南軍部隊が北軍に反撃を実施。北軍ポーター(Porter)麾下の部隊と激戦を交える。辛くも南軍が勝利し、北軍部隊は後退を余儀なくされたが、ジャクソン軍団も疲労激しく、これ以上の前進は困難になる。

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シャープスバーグ方面に目を移すと、北軍サムナー軍団がシャープスバーグの北側から回り込み、シャープスバーグに籠る南軍リー麾下の部隊を半包囲した。南軍はシャープスバーグの保持は困難と判断し、ポトマック川の西岸のシェパーズタウンに後退した。

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その他の戦線でも両軍は細かい移動を実施したが、先のTurnに比べると両軍とも動きがやや緩慢になった。先のTurnで両軍とも疲労上限まで動き回った結果、麾下の部隊がボロボロ、疲労困憊してしまい、戦力が大幅に下がってしまった。そこでこのTurnは両軍とも出来る限り多くの部隊を疲労レベル1にとどめておき、次Turnに向けた戦力回復を図った訳である。

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3Turn(1862年9月17日)

最終Turnである。現時点では北軍はシャープスバーグ占領で10VP、敵の戦力減少で6VPで合計16VPである。一方の南軍は、敵の戦力減少で11VPのみ。差は+5である。差が+4以上で北軍の勝利(辛勝)なので、北軍としてはこれ以上損害を出して「辛勝」から「惜敗」に転落することは避けたい。
一方南軍である。このままでは「惜敗」なので、何とか逆転したい。そこでまず南部戦線で北軍師団の後方を遮断し、包囲攻撃で損害を強いて逆転を狙ってきた。南軍Walker師団が北軍が布陣するWavertonの背後でポトマック川を渡河し、北軍ポーターを包囲する態勢に入る。そこに南軍最強のジャクソン軍団が正面攻撃をしかけるも、北軍部隊が南軍の攻撃を撃退し、南軍側だけが兵力を失う結果となった。

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続いて南軍はシャープスバーグを奪回すべく、名将リー自らが率いて総突撃を仕掛ける。ポトマック川を挟んで北軍サムナー将軍が対峙する。さすがにリーは強く、サムナー将軍は撃破されて後退を余儀なくされる。

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南軍部隊はポトマック川を渡河。シャープスバーグへの攻撃を仕掛けようとするが、リー部隊の多くが疲労レベル4に達したため、シャープスバーグ攻撃は困難となり、この時点でゲーム終了とした。この時点でVPは北軍20VP、南軍11VPで、差+9となり、結果は「北軍辛勝」となった。

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感想

プレイ時間は4時間強。午後のひと時で気楽に楽しめる長さである。それでもマップの広い領域を使って複数の目標を巡る戦いなので、「サウスマウンテン」とはまた違った面白さがある。戦線という概念が未成熟な、プレ20世紀の戦争スタイルを堪能できる作品といえるだろう。

作品自体は1990年代の作品でやや古いが、ダウンタイムが少なく、両軍とも楽しめるスタイルが嬉しい。戦闘システムも攻撃側が一方的にダイスを振るシステムではなく、両軍でダイスを振り合うシステムなので、盛り上がること請け合いである。

今回は比較的短いシナリオであったが、次回はキャンペーンシナリオにも挑戦してみたい。短めのキャンペーンシナリオなら、1日あれば十分プレイできそうだ。

Battle_of_Antietam2


地図


昼食後 バスに乗って松江しんじ湖温泉駅に移動。午後は一畑電鉄(通称「バタ電」)に乗って旅をした。以下、その流れを時系列的に記す。

松江から出雲大社前

松江発1431の出雲大社行きは丸みを帯びた車体が特徴的で特急列車のような風格がある。車内もボックス席が多く占める観光列車のような仕様で、これはラッキーであった。

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発車してすぐに左手に宍道湖が見える。右側に見える山々も美しい。備中瓦の家々、水の張った田んぼ等、日本的な景観を堪能できる。

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発車して30分弱で一畑口駅に到着。だいたい中間地点になるが、ここは平面スイッチバック方式の駅。平面スイッチバックといえば、秋田新幹線の大曲駅、西武鉄道の飯能駅などがあって決して珍しい訳ではないが、こんなだだっ広い場所でスイッチバックの必要があるのかやや疑問。ちなみに映画「レイルウェイズ」で、ラストシーンを撮ったのがこの駅であった。

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その後列車は雲州平田、川跡等を過ぎて出雲大社前駅には1531に到着。松江しんじ湖温泉駅からの所要時間は丁度1時間であった。

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出雲大社前から伊野灘

出雲大社前駅には引退した旧式電車のデハニ52系が保存されている。映画「レイルウェイズ」でも重要な役どころを演じた車両だ。車内は映画撮影時の状態がほぼ保存されているので、映画のファンにとっては有難い。

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出雲大社駅からは1545発の特急電鉄出雲市行きに乗る。電鉄出雲市に行く予定はなかったが、途中の川跡で途中下車し、駅と列車の写真を撮りたかったからだ。

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特急なので川跡まではノンストップ。川跡で降りて次の松江しんじ湖温泉行きを待つ。

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川跡からはさっきの特急型車両で松江方面へ。先ほど紹介した一畑口の1つ先の伊野灘駅で下車する。

伊野灘から雲州平田へ

伊野灘駅も「レイルウェイズ」での重要なロケ地だ。中井貴一演じる主人公が娘役の本仮屋ユイカと一緒に降りた駅が伊野灘駅。ここで主人公は娘から「人の話を聞くときに時計を見るな」となじられる。また主人公が電車の運転手になることを決意したのもこの駅だ。さらに言えば駅からすぐ近くのガード下は、主人公が幼馴染と再会した場所でもある。

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伊野灘駅での滞在時間は僅か7分で、すぐに下り列車に乗って次の目的地である雲州平田駅に向かう。

雲州平田から松江しんじ湖温泉へ

雲州平田駅は一畑電車の本社と車両基地がある場所だ。ここも「レイルウェイズ」でのロケ地。運転中の不祥事により退職を決意した主人公を、乗客が辞めないように嘆願する場面だ。また「レイルウェイズ」では車両基地を舞台としていくつも名シーンが生まれている。

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雲州平田からは松江方面行きの列車に乗り、松江しんじ湖温泉駅に着いたのは1800丁度。夕方の松江市内は強い風が吹いていた。

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つづく

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YouTubeチャンネル「もりつちのウォーゲーム情報」 です。今回は「海外製シミュレーションゲームをプレイしよう」ということで、海外製SLGの入手方法、和訳に関する情報、対戦相手の見つけ方等を紹介しています。ベテランゲーマーの方には常識に属する部分ですが、SLGプレイヤー層の底辺拡大や、国産ゲームから海外ゲームへのステップアップのお役に立てれば幸いです。




今後ともよろしくお願いいたします。

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